あらすじ
性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた悪名高き弁護士の小諸成太郎。ある日、彼の九歳のひとり息子が誘拐される。だが、小諸は海外出張中。警察は過去に彼が担当し、不起訴処分となった事件の被害者家族を訪ねるが……。この誘拐は怨恨か、それとも身代金目的か――。ラスト一行まで気が抜けない、二転三転の恐怖の長編ミステリー。
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目、安定して面白い
やってる事はイカついけどもはやダークヒーロー的な勧善懲悪に見えてきました。
狙いは何なのか、このシリーズがどう収束していくのか今後が楽しみです。
Posted by ブクログ
面白かった
女子大生目線で描かれる話と警察官目線の話
2つの話がどこで関わってくるのか、根本は何かと考えながら読むのが楽しかった。
性被害にあった少女・家族から恨まれる、加害者の弁護人。
仕事とはいえ、振る舞いに自業自得と思った。
シリーズ全て再読したい。
Posted by ブクログ
浜真千代はダークヒーローなのか???
小諸のような犯罪者を助ける弁護士なんていていいものか!と思いながら今回は依存症シリーズなのに誰も惨い殺人が起きなかったがまさかの制裁に衝撃が隠せなかった。
今まで弁護して加害者の罪を軽くしてきた結果自分があの報いを受けることになるなんて思いもしなかっただろうな。
そして架乃が殺人依存症で自分の父が自分の安否の為だと思っていたあの子だけは〜の本当の意味を知ってしまった時こんなにも言葉の真意に気づかなければと思わざるを得なかった。
Posted by ブクログ
なんというまさかの復讐方法...。
殺してないから命までは取らないとは言いつつそこまで手を出せるのは流石としか言わざるを得ない...。
架乃がなぜ真千代と共にいるのか理解出来たし大満足。
Posted by ブクログ
何のために弁護士になったのだろう。女性を侮辱するためか。もし実際にここに出てくるような裁判があるのならば、セカンドレイプでしかない。何かしら規制すべきだとも思うが、人権が絡み、難しいのもわかる。もちろん裁判所は中立的な立場であるべきだが、法廷で被害者がこれ以上追い詰められるようなことはあってはならない。
そして、この本で今出ているシリーズ4作を読み終えた。通して、正義ってなんなんだ。法律は何を守るのだろう。そう考えずにいられなかった。当事者にならないとわからない痛み。弱者を守る社会の限界。性別を理由に許されたいなど思わない。そんなことは関係なく、いい人だっていっぱいいるのだ。だが、自衛をしてもなお、体格や体力差のある人間に襲われ、侮辱される危険性が少なくない社会に生きている立場の人間がいる。勿論これに限らず、色々な形で弱者は存在する。そのことは忘れてはいけない。