櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ元家裁調査官、白石 洛と県警捜査第一課の和井田 瑛一郎がそれぞれの領域から事件の真相を追う。
多くの事件が死蝋やジュニアアイドルなどによって複雑に絡み合う。
二人の捜査により、それぞれの事件に深く踏み込んでいくほどに、大人に利用され搾取された子ども達の実態が明らかになっていく。
「ジュニアアイドル。U-12グラビア。児童ポルノ。走馬灯のように駆けめぐる。“影”の記憶にいまも残る、かわいそうで可愛い少女たち。
─── あのうち、何人が大人になれたな。
おそらく十二、三人は自殺していそうだ」
衝撃だった。そうだ、離れられて良かった。ではすまない。この大人たちの醜態は子どもの体と心を蝕み、社会と -
匿名
購入済み弁護士って、こんなに好き勝手できるの?と、怒りが湧きました。被害者が責められる裁判なんてあっていいわけがない!裁判官も軽く咎めるだけなんて信じられません。こんな裁判があるとしたら悲しいです。性犯罪に対してもっと厳しい国になってほしいです。
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Posted by ブクログ
児童ポルノで食い物にされた少女たち。彼女たちは、かつての所属事務所の関係者が殺された後も、自分の動画や写真を晒されることに怯えていた。児童売春など、摘発されているものの、実際は見えないところでこのようなケースはあるのだろう。親から心理的虐待をされ、愛情を知らないまま育った人間の、間違えた愛し方が歪ながらも、でも、そこに愛情はあって。愛情の種類があることに気づいた。千草の自分の家族を殺した父親のことが知りたい、理解したいという気持ちは、愛し方の分からない父親でも、自分のたった1人の父親だからという、見捨てたくても捨てられない千草の気持ちがあった。実花は、母親の芸名と同じ名前をつけられ、児童ポルノ