櫛木理宇のレビュー一覧

  • 執着者

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    本当に、非行を犯してしまう者と被害者、被害者家族への理解が深くて読み応えがある。今回もとても面白かった。私自身世間からしたら若い女性ではあるので、ストーカーとか性犯罪に合わないよう自己防衛に意識を向けようと思ったりした。
    非行に走り他者を傷つける行為は決して許されるものでは無いが、そんな人間になってしまう生育歴について触れられているところが良かった。親、周りの環境って本当に重要だと思う。ネグレクト、発達障害、精神疾患が世間に浸透はしてきているが、十分な支援を提供出来ているのだろうか。子供の頃は、親、学校と本当に狭い世界で生きていくしか無かった。ついていけるよう、悪目立ちしないよう、嫌われないよう、1人にならないように、媚びを売り勉強を頑張り必死だった。少しでも子供たちが親から愛され、ハンディキャップを抱えていても学校や施設、病院、地域で十分な支援を得られ、自分のことを愛し周りの人間を愛することが出来る、幸せな人生を送れる人間が増えますように。そうして、知的の低さから非行に走ってしまう人間が少しでも減りますようにと願わんばかり。

    神保町のカフェに置いてあり、少し読んだ「宅間守精神鑑定書」を、櫛木さんも読んでいたことに驚き。非行に走ってしまう人の生育歴が詳しく記載されていて興味深かった気がする。やっぱり読み切りたいなと思った。

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    2026年04月05日
  • 拷問依存症

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    相変わらず性犯罪者たちには容赦なくてニヤニヤしてしまう。
    前作のオチが衝撃的だったのに対し今回はミステリー仕立てでわりと古典的な(?)手法を用いているのでやや地味ではあるがやはり真千代が登場するとテンションあがりますな〜

    次回作も楽しみ。
    依存症シリーズの依存症になってる

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    2026年04月05日
  • 骨と肉

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    臼原市で起きた死体遺棄事件。残虐的に殺された遺体は約二十年前の連続殺人事件と共通点があった。
    主人公八島の家族や親族が関係していた。
    八島の一族は幼いながらどこか人間性が欠落していたり、劣悪な環境に身を置いていたせいもあって、どこかで歪んでしまったんだろうと思う。
    劣悪な成育環境、頭部外傷、虐待やいじめによる心の傷、過度なストレス。それらが一列揃って満たされた時、人を殺せるハードルを超えてしまうという。
    そして今回の場合は、一卵性双生児による心の結びつき、幼い頃に引き離されたことによる弊害。
    色んな環境や条件が重なって事件が起きた。
    最初は、家族間の歪んだ環境のせいで心が引き起こしたものだと思っていたが、本当にはもっと複雑で八島たちよりも遡った祖父母世代から既にズレていた。子供は環境や親に影響を受けやすい。全体的に考えさせられる話だった。

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    2026年03月28日
  • 残酷依存症

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    『依存症シリーズ』第2作目。
    タイトル通り、ものすごく残酷な作品でした。
    読みながら『痛い痛い痛い!!!』と思ってしまう描写がとても多くて、読み進めるのに時間がかかった。

    ただ『殺人依存症』と比較すると読後感はなんだかすっきりしてしまった…。(汗)
    描写はとんでもなくえぐいけれど、今回の浜真千代は正義感が強いような印象を受けた。
    でもどちらにも同情はできない………。

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    2026年03月26日
  • 監禁依存症

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    依存症シリーズ3作目!今までの中で一番好きかも。とはいえ全部面白かった。杉浦と架乃の真相、小諸家の真相、どちらもすごい衝撃だった。全く本筋とは関係はないのだけどネイル、私も好きなので詳しく描写されていて楽しかった。続けて拷問依存症を読むことにします。

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    2026年03月23日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    6人の著者による恐怖短編集。お目当ての斜線堂有紀作品は「輪廻の果てまで愛してる 現代の短篇小説 ベストコレクション2025」で既読でした。読み心地はあまりよくない系です。中学校以上。
    「カタリナの美しき車輪」斜線堂有紀
    「かんのさん」尾八原ジュージ
    越した先の隣家には"かんのさん"という何かがいて、近隣の人たちはそれを見たいがために捧げ物をするのだ。
    「夢見鳥」木江恭
    私の所属する営業五課に来た深山蝶(ひらり)は仕事のできる子で、私を慕ってくれる。でも彼女のいく部署では偶然とは思えない頻度で不幸があるらしく…。
    「やどりこ」櫛木理宇
    目が痛くて受診している私。何かよからぬ疑いがあり再受診することになる。眼帯をして出社すると、"フコウさん"が復活したのかと思ったと言われる。そう呼ばれる手付かずで残された彼女のロッカーを開けて見つけたものは…。
    「嚙み砕くもの」芦花公園
    大輔は頭が悪いと自覚している。一族はみんな有名私立医大を卒業している。自分のIQは境界知能らしい。家族は優しく中卒でぶらぶらしていても咎められない。そんな生活で出会った人に歯を求める怪異のような存在を使う仕事に巻き込まれていく。
    「さなぎおに」皮肉屋文庫
    人里離れた山岳地帯の僻地にある場違いなドーム状建造物。普段は人がいないのに、年一度の総会に使われていた。そこに忍び込んだことのある相田さんに話を聞くと…。

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    2026年03月22日
  • 残酷依存症

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    2026/3/18

    突然監禁された男子大学生三人。
    あまりに加虐が酷すぎて読むのやめようかと思ったところで、三人の悪事が明かされる。

    三人の悪事を知ると「こんな加虐を受けるのも仕方ないな」と思ってしまって、自分のことが怖くなった。

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    2026年03月18日
  • ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

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    ネタバレ

    今回は、親と子の関係性が主題としてあったと思う。とても愛情深いがゆえにその愛が憎しみや独占欲につながってしまうことや毒親といった親子の関わり方の難しさが霊的現象とともに描写されていた。

    親は、愛情深いだけではダメで、ずっと理想の親子像を模索する日々なんだなと感じました。

    森司とこよみの関係性もほぼゴールに近いとこまで来て、幽霊だけのドキドキではなくなってきました。


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    2026年03月15日
  • 七月の鋭利な破片

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    なんか、ちょうどいま観ている地上波のドラマ「真実 Silent Truth」に雰囲気が似てるなぁって思いながら読みました。脳内で役者に変換されて楽しかったです。
    ドラマと違って、小説はアッという間に読み終わってしまいましたが。

    脳内ドラマ変換がなくても、面白かったです。
    オススメ。

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    2026年03月14日
  • 殺人依存症

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    ネタバレ

    読み終わった後にリアルにため息が出てしまった笑
    読むのがとてもしんどかった……
    これだけの悪事を働く犯人たち(しかも普通に家庭を持ち、順風満帆に見える)とは違い、浜真千代は自身が過去に辛い経験をしているから少し同情してしまう。もちろん犯した罪は許されないものなのだけど。
    章の最後に被害者視点?のような描写があり、しかも前向きな姿勢が描かれてるもんだから「がんばれ…!」とか思ってたらまさかの!
    最後にさらっと回収していくの大好き。

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    2026年03月13日
  • 骨と肉

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    唇とまぶたが切り取られた女性の連続殺人事件が発生。主人公の刑事は、20年前にも同様の事件を思い出し、更にその犯人は自殺したいとこに疑念をもつ。いとこを追ううちに、一族の歪んだ執着や愛情に疑念が広まっていく。
    怖かった、けど読むのが止まらなかった。被害者意識が強く、人間として欠落している部分を殺人で埋めていく。その根源もまた、歪んだ教育、環境の連鎖なのだとゾッとした。

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    2026年03月13日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    いろんなタイプのホラーでありつつも、どれも少しずつ日常から非日常へ移り変わり、気づいた時の恐ろしさが強烈に感じられてよかった。

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    2026年03月13日
  • 拷問依存症

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    思うことは山ほどある。
    が、うまく文章にできない。櫛木理宇さんの作品読んだあとはいつもそう。

    依存症シリーズどこまで続くのか。真千代はどうなるのかな。
    どうでもいいけど次の表紙予想は紫。

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    2026年03月08日
  • 赤と白

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    彼氏を取っかえ引っ変えする母を持つ小柚子、引きこもりの叔父の介護要員として育てられた弥子、腎移植が必要な兄のドナーとして生まれた桃香と京香、自傷で母親を操る苺花。

    日本海側の冬の灰白色の風景が、少女たちの鬱屈と終わりのない絶望を象徴しているようで苦しい。
    毒親、ヤングケアラー、性的虐待…「みんな死んじゃえ」ってなるかもしれない

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    2026年03月08日
  • 執着者

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    帯に読み始めたら止まらない…と書いてあった通り次が気になって気になって夢中で読みました!途中までめっちゃ面白かった!ただラストが。ほっこりでいいんです!救いがあって良かった!でもなんかあの犯人なんかなあ。。。

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    2026年03月01日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    かんのさんこわすぎ。
    知り合いの菅野さんを「すがのさん」と言い間違いたくなるほどこわかった。
    夢見鳥は脳内で美しい姿を想像できた。
    それだけに恐怖が引き立った気がしました。
    全体的にスイスイ読める本でした。
    かんのさんこわすぎ。

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    2026年03月01日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    ホラーアンソロジー。どれも短めの話なので、サクサク読めた。
    斜線堂有紀さんの「カタリナの美しき車輪」は、今の時代性や話の展開やタイトル、どれもが自分好みでとても良かった。
    尾八原ジュージさんの「かんのさん」も、得体の知れないもの、得体の知れないルールに日常が染まっていく感じが読んでいてゾッとした。
    皮肉屋文庫さんの「さなぎおに」は情報が断片で、原因となる怪異の正体や何が起こったのかなど、読者の推測に委ねられる割合が大きいと感じた。私は一読ではよく分からず消化不良に感じたが、その実話怪談っぽい読み味が好みの方には刺さる話だと思う。
    全体的に満足度の高い本だった。

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    2026年02月27日
  • 拷問依存症

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    シリーズと知らずに読んでも面白く読めた。
    途中まで登場人物全員黒幕かもと思ってドキドキしてたのに知らん関西弁出てきてびっくりした。
    気付いたら3〜4時間経って一冊読み終わってた。

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    2026年02月22日
  • 虎を追う

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    何個か読んだ櫛木理宇さんの本の中でも、追っていく事件自体はさすが櫛木理宇…ていう凄惨な物なのですが、登場人物たちがやたら爽やかで漢気があって正義のもと突き進んで行って、なんとまあハッピーエンド!!逆に意外過ぎる!!こんな作品も書かれるのかあああ!と度肝を抜かれてほっこりしてたら… 最後にとんでもないもん放り込んでこられました。。。こわ面白い。。

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    2026年02月22日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    全ての話が不気味過ぎて、想像するのも憚られるほどのホラー作品だった。よくテレビでやっている某ホラー番組に出てきそうなお話が詰まっている。
    特にお気に入りのお話は、「かんのさん」で、家族が新居に引っ越すという日常作品なのだが、私は生まれ育った地域から未だに離れて生活をしたことが無いため、新しい地域への引越しのイメージがこの作品によって型取られることで、自分に起きたらどうしようと不安になって、感情移入を他の作品と比べてすることができた。
    しかし、不気味すぎるが故に想像したくないこともあってか、誰のセリフか分からない箇所があったので、再読する際は1文1文丁寧に想像しようと思う。。

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    2026年02月21日