櫛木理宇のレビュー一覧

  • 執着者

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    ネタバレ

    推し作家、櫛木理宇さんの作品。
    前半はとにかく3件の付きまとい、嫌がらせ被害が恐ろしくて、あれ、これホラーなのかなと慄きながら読む。
    そしてちょうどページ数的に半分まで読んだところで登場人物の一覧を見て、まだ名前が出ていない人が9人いることに気付き、驚く。
    そこから後半にかけて怒涛の急展開。
    (え、ちょっと待って。それっておかしくない?!)
    からの
    (あ、やっぱりそうだよね)
    ときて
    (え?あれ?うーん、そう?えー?!あー!だよね!え、そういうこと?!)
    と心の中で大騒ぎしてしまう見事な終盤。
    真犯人に関しては、頭おかし過ぎて理解出来なかったけれど、ラスト今道さんが真犯人にかけた親の役目の話に

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    2025年02月05日
  • 少年籠城

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    読み物としても、迫力があり、とても面白かった。そして、ただ面白いだけではなく、考えさせられる作品だと感じた。
    フィクションだけど、実はすごくリアルな話だと思う。

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    2025年01月20日
  • 殺人依存症

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    つらい〜。タイトルから察することもできるし、こういうの求めて読んだので文句を言ってるわけではないけど…未成年への性的虐待の描写はしんどい。だけど、徐々に真実に近づく展開を楽しまずにはいられない。

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    2025年10月18日
  • 氷の致死量

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    ネタバレ

    櫛木理宇さんらしいテーマ。
    こんな親いる?!と毎回思ってしまうけど、きっといるんだろうなとも思う。
    ただ、ここまで猟奇的な事件はなかなか起きないだろうけど。
    イヤミス?と言われがちだけどなぜか読後感が良い櫛木理宇さん作品。
    この本も、ラストは主人公も樹里ちゃん
    も救われて良かった。

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    2025年01月09日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    私は貧困というものがいまいちイメージ出来ない。現実で起きていてもおかしくないはなしだというのは理解はできる。著者の作品を読むたびに、恐怖と絶望を感じる。

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    2025年01月03日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    父からの威圧的な態度と母親から貰えない愛情
    この家庭状況に嫌気が差した綾希は、16歳で家出をした。
    資金は100万もあったが、未成年で住所もない子供にとって一人暮らしは不可能であった。
    "誰でも住めるシェアハウス"と謳われるグリーンヴィラに綾希は住むことになった。
    服は誰かに破られ、大切なものは盗られる。法治国家の中に存在するシェアハウスとは思えないほど無法地帯だった。

    胸が痛いほんとに…。
    日本という国でもこんな事が実際に起こってるのだとしたら許されることじゃない。
    私には実際に降りかかることのない悲劇だからこそ小説として楽しめている。
    これに感謝して生きようと思う

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    2024年12月28日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    ネタバレ

     どうしようもなく子ども。暴力での解決しか見出せない。怒りを相手にぶつけて何が悪い。そう思わせてしまう大人が悪い。文稀は重度の厨二病かと心配したけどそうじゃなかった。ごめん。目覚めた後、櫂と一緒に笑ってほしい。過去にとらわれずに。やったことは許されないことかもだけど私は許す。

     そして加害者たちは反省したのだろうか。自分たちは報いを受けたのだと。でもそんな心根になるような子達だったらこんな酷いことはできないはず。結局はなんで自分がって思ってて相手が悪いと恨んでそう。したら彼らのやったことは無駄だったのか?

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    2024年12月19日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    シリーズ初の長編もの!
    巫女と蛭子、兄弟の相克、村の因習、閉じ込められた霊など、因習というものの惨たらしい状況や気持ち悪さを感じた。

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    2024年11月24日
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    好きじゃない。でも一気に読んでしまった。
    猟奇的な事件に病んだ人々。嫌なことの詰め合わせ。
    読むほどに嫌な気持ちが積み重なった。
    ようやく終わったかとほっとしたところに、エピローグでとどめをくらった。

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    2024年11月20日
  • 死刑にいたる病

    ネタバレ 購入済み

    怖いくらい惹き込まれた

    シリアルキラーには何故か人を惹きつける魅力がある
    その魅力を主人公が探求してゆく物語
    善悪を問う物語出ないのが心地良かった

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    2024年11月15日
  • 執着者

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    老人に悪質なストーカーをされるという、
    気味の悪い始まりに衝撃を受け
    読む手が止まらなかった。
    老人だからと無意識に油断している自分の日常を
    改めて見直さなければと思わせられるほどだった。

    登場人物が多く整理が大変だが、
    犯人判明までの過程も二転三転と
    分厚いながらも楽しく読みきれた。

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    2024年11月10日
  • 骨と肉

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    タイトルのまんまな展開。面白かった!読み進めると誰も彼もが病んでる気がしてくる。

    やっぱり育つ環境って大事だよねー。あとお祖母ちゃんが可哀想。

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    2024年11月08日
  • 死蝋の匣

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    機能不全家族、虐待児童、少年犯罪を書かせたら櫛木理宇さんは本当にお上手だな…と毎回感心させられます。今作も夢中で読んでしまいました。

    栃木県のとある民家で夫婦が滅多刺しにされて殺される。夫婦は小さな芸能プロダクションを経営していましたが、実はジュニアアイドルで儲けている会社で、過去には児童ポルノも作成しており、人から恨まれていたとのこと。
    ほどなく、一家心中の生き残りで児童養護施設にいたことのある少女が中学生の女子児童を刃物で死傷する事件も起こる。二つの事件の繋がりとは──

    それにしても、犯罪を犯した少年少女の家庭での父親の透明化…という問題は考えさせられます。子どもの教育に関して責められ

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    2024年11月04日
  • 死蝋の匣

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    前作はグロい描写に気分が悪くなったけど、今回はそこまででもなく一安心。
    段々明らかになる真実に切なさを感じた。
    白石さんのする家事が丁寧で料理もおいしそつ。
    果子がうらやましい。

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    2024年11月04日
  • 少年籠城

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    面白かった!話自体が面白いのはもちろん、子供好きの主人公の司の視点というフィルターを通すことで、読者もストックホルム症候群を追体するのが読書体験として面白かった。

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    2024年11月02日
  • 鵜頭川村事件

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    臨場感が半端ない。幾度も息の詰まる思いがする。
    個の狂気が集団へ感染していく様は恐ろしく、それぞれの感情に引きずられていく。

    櫛木さんの本は最終に至るまでの描写が秀悦であることが多く、最終はさらりと終わるように感じる。

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    2024年10月30日
  • 死んでもいい

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    この人の作品を読むといつも「嫌やな」と「おもろい」が同時発生する。
    この嫌悪感の詰め合わせみたいな短編集ですら、面白かったなあと思ってしまう。
    ホント癖になる作家さんだわ。
    プロットも秀逸で、そうきますか!と毎回裏切ってくれるから嬉しい。
    表題作は当然ながら、『ママがこわい』『その一言を』の展開が好みだった。
    全体的にメリバ風味だけど、不思議なことに読後感は悪くない。

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    2024年10月29日
  • 執着者

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    得体もしれない老人に付きまとわれ、相談するも「老人なんだから」と相手にされず。恐怖の中生活を送らないといけないのは自分だったら耐えらないなと思った。
    またストーカーされている女性達には考えもしない共通点があり、理不尽というかまさにタイトル通り「執着者」でした。

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    2024年10月26日
  • 骨と肉

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    骨肉とは…の意味。
    ①骨と肉。肉体。
    ②親子、兄弟などの血縁関係にある者。肉親。やから。

    これが、プロローグより前に書かれてあった。
    その意味の深さを知ることとなった。
    そして、プロローグで登場した少年たち。
    彼らが脳裏から消そうとしても消せなかったことがわかった。

    臼原市で死体遺棄事件が起きた。
    女性の遺体の惨たらしいこと…
    数日後にまた惨殺遺体が…。
    刑事の八島が、二十年前にも東京の見たから市で起きた連想殺人事件との共通点に気づく。
    八島の従兄弟が、ある日記のコピーを持って来てから2人で調べ始めると…。

    過去の家庭環境からなのか…
    それとも血の呪いというべきか…
    想像し得ない歪んだ繋

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    2024年10月23日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    家出少女が暮らすシェアハウスを舞台に福祉ビジネス、正体の知れない若者たち、リンチ殺人と物語は進んでいく。哀しくも切なく、面白い。

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    2024年10月23日