櫛木理宇のレビュー一覧

  • 骨と肉

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    連続して起こる猟奇殺人、被害者は瞼と唇と耳が切り取られている。過去の類似事件、その犯人が主人公の従兄弟であると手記を渡されて、とミステリー。
    主人公の刑事と従兄弟の2組の兄弟、そして少女ら三組の親とその親。一族という遺伝、双子という血か、生活環境という肉か、どちらがその人を形創り、その人をサイコキラーたらしめるのか。主人公自身もそれを想像し、恐れ、目を逸らして解決に進んでいく。
    形はあるものの、中身が無理矢理動かされている家族はその時もそれ以降も地獄なのだとこの作品では終始ある。主人公自身も壊れかけているし、ラストも運が良かったかご都合主義のようにしか見えない。
    一番気になったのは主人公の従兄弟であり、犯行ノートを持ってくるガイジだ。弟と同一だから犯罪者の血がとノートの弟を恐れ恐れ、そう言いながら実際に弟として付き合った弟は関わりのないものとみなし、ルールだからと息子まで躊躇なく容疑者のリストに入れる。正しく見えて全くに壊れている。

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    2026年06月17日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    櫛木理宇にしては読みやすく爽やか(凄惨な変死体はある)
    主人公のキャラクターが絶対に存在しないキャリア警視ではあるが、フィクションなのでまあいいや。
    残りページ的にこれちゃんと終わるのか…?と心配しながら読んだ。ちゃんと畳まれて安心した。

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    2026年06月15日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    初の櫛木 理宇作品

    数ある作品の中でポップな表紙とちょっと気になるタイトルに惹かれて手に取りました

    事件の内容は結構凄惨で、少し気が滅入る感じもありますが、登場するキャラクターと美味しそうな料理が、それを中和してくれます❗️

    終わりは続きがありそうな感じで、続編を気長に待ちたいと思います

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    2026年06月14日
  • 監禁依存症

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    感覚が古い人間の感覚からすると、面と向かったことのないSNS上の人間にそこまで心酔出来るもんかねと思うのが3割、やめろやめろこれ以上先に進むな立ち止まれが5割、もうこれ以上誰を疑えばいい?って名古屋組の真相を知った時の品田状態が2割で、後味の悪さは泥酔後に充分な睡眠を取らなかった日の仕事みたい。幸にして昨夜は軽めの食事だったのでそんなことはなさそう。読み終えて冴えてしまった。ページをめくる手は止まらない。一種のバクというか依存症。

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    2026年06月10日
  • 執着者

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    映画を観ているようなテンポの良さと無駄のなさ、それでいてディテールもちゃんとしてるしキャラも立ってる。文章も冷静で読みやすい。サスペンス的にも王道な警察小説で、事件、捜査、対決、解決と淀みない。
    なんだけど、何かもう少し引っ掛かりというか、無駄というか、独自性が一押し欲しいところ。老人のストーカーというネタをもっとねちっこく書いても良かった。

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    2026年06月09日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    5本の短編からなる一冊

    これは書店で見かけて気になり購入の一冊

    どのお話も興味深く読んだ
    面白いといっていいのかわからないけど
    一番心に残っているのは

    「シリアルキラーvs.殺し屋」

    何人もの人を手にかけている二人が
    言葉でのやりとりが以外にも考えさせられる内容で
    お話に引きずり込まれた
    最後の二人のやりとりはなんだか切なさが残った…

    「テキストブック・キラー」

    これもなんとも言えない読後感だった
    内容自体は引き込まれたんだけど
    最後まで読むとなんとも言葉にしがたい感情が残る
    そんなお話だったなと


    一冊読み終わって…
    帯には
    悪を描いた…
    とあるけど
    確かに悪が描かれているんだけど
    悪とひとくくりにするには何とも言えない感覚がある
    一冊だった…

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    2026年06月08日
  • 拷問依存症

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    グロくて惨忍で胸糞悪いでお馴染みの依存症シリーズ第4弾。今作もとんでもない内容でした(褒めてる)耐性のある方にはぜひオススメしたい。耐性のある方には。

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    2026年06月08日
  • 骨と肉

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    臼原市で酷く損傷した死体遺棄事件が起きた。数日後、再び臼原署管轄内で女性が惨殺遺体で発見されてしまう。捜査本部の刑事である八島は二十年前に三鷹で起きた連続女性遺体遺棄事件との共通点に気づく。同時に従弟の願示が接近し、過去の三鷹の事件の明らかになっていない犯人について話す。今回、模倣犯が出てきたと気づいた2人は真相を追うために犯人を捕まえようとする。その中で登場人物の影の部分が描かれ、様々な事情が明らかになっていく。残酷な描写も多いが、一卵性双生児と犯罪の関係についてやシリアルキラーの心理についても調べた上で描かれていてすごく面白かった。

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    2026年06月07日
  • 殺人依存症

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    後味が最悪で、間違いなく賛否が分かれる作品。
    読み終わった瞬間ため息をついたのは初めてかもしれない。
    途中から展開はなんとなく予想できたが、ラスト50ページでこんなにも精神的に食らわせられるとは思いもしなかった。
    イヤミス好きな人にはおすすめできるが、慣れていない方にはキツすぎるため、覚悟を決めてからの購入を推奨。

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    2026年06月05日
  • 残酷依存症

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    ネタバレ

    今回の動機は自分の為ではなくお世話になった人への恩返しのようなものなのかな。
    被害者(というか加害者?)が正直言って自業自得ではあったけど、なかなかに残虐で今回も眉間に皺寄せながら読んだ。
    「ミチヤ」の事件の真相に結構ダメージ喰らった…酷すぎる…

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    2026年06月03日
  • 執着者

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    ネタバレ

    ストーカーのお話
    でも単なるストーカー話では無い
    執着の裏の裏


    私も過去にストーカー?にあった事がある

    何故かいつも向かい側の道を歩いている人がいて、単純に出勤時間が同じなのかなくらいに思っていたんだけど余りにも毎日続くもんだから、何となーく嫌な予感は当たるもので…
    マンションの隣の部屋から同じタイミングでその人が出てきた時には白目剥いた
    でも何でか鉢合わせた時に向こうも驚いた顔してて、それから向かい側を歩かれる事はほとんどなくなったんだけども…

    今思うと向こうも私の事をストーカーだと思っていたんじゃないかとか
    当時は怖くて怖くてタクシーで帰ったりしてたけど、とんだ勘違いだったのかも
    逆に怖い思いさせてたら申し訳ないな(笑)

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    2026年06月02日
  • 執着者

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    老人、老婆がストーカーになり復讐していく。
    小輪のアパートに老人が使用済みのパンツを投げ込んだり、糞を玄関に擦りつけなりと最初からかなりの胸糞。ストーカーだから執着者なのかと思いきや、亨一が殺されて妻の亜美が老人に誘拐された裏にある執着もドロドロ。亨一の母のミレイと亜美の確執、ミレイの過去の男関係のドロドロ。死刑囚・竹根の犯罪の真実のドロドロ。事件の裏にある人間関係の執着が粘つきすぎて凄い。

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    2026年05月31日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    ネタバレ

    前巻で森司がこよみと一緒に菜の花を見に行くことに成功した。しかし、こよみのことを意識しすぎるようになり、どう喋ればいいかも分からないという状態になっていた。本当に好きになったら、ラブコメみたいにトントン拍子に付き合うことにはならない、葛藤や気後れが存在するということが表現されていました。応援したい2人です。

    今回は、第2話夜ごとの影が一番印象に残りました。
    全く別の依頼であるが、影となって夜に霊が出てくるという共通点のある事象の解決に挑む話でした。「いつまでも子供で、自由でいたい。」という強い思いが2つの事象に関与していた。どういう人物が思っているかによって印象がガラリと変わってしまうんだなと感じた。

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    2026年05月31日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    ネタバレ

    従兄弟が学校で理不尽なリンチにあった櫂と自殺しようかと下見していた所に櫂に話しかけられた文稀。私刑を誓う櫂と文稀。予行練習と称してクズな奴らを処刑していくシーンから最後の復讐に向かうのかとの流れ。最後の復讐を前に従兄弟の祥太の意識が戻り復讐に躊躇いを見せる櫂。最後に独断で学校へ武器を持って乗り込む文稀。想定外の流れで自殺するも植物人間に。
    復讐や私刑の題材にして、グロさマックスで行くのかと思ったけど友情的な明るい流れも見せる展開。親に捨てられた文稀かと思いきや、延命費用は父が出してくれ、櫂も11年経った今でも介護を続ける。
    復讐の是非、孤独な思考と考えさせてくれる一冊。

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    2026年05月30日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    こんなまったりした微笑ましい作風で、人の形をした怪物や倒錯した人間を登場させるあたりが櫛木さんだなと思う。
    ホント「遣り切れない」のひと言なのに、なんやかんやで面白いし料理は美味しそうだしキャラも良い。
    “陰惨”と“ほんわか”って両立するんだなあと、ひたすら感心してしまった。
    続編またはシリーズ化希望!
    連作短篇集としても長篇作品としても楽しませてもらいました。

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    2026年05月30日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    ネタバレ

    サチをメインに田舎町に住む人たちの人生を深ぼっていくストーリーが意外だった。
    一つの田舎町で、同じ環境で育ったはずの人たちが、別々の人生を歩んでいる。
    なんとなく切ないというか、苦しいというか、考えさせられる内容だった。

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    2026年05月29日
  • 拷問依存症

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    生きたまま眼球取り出されるわ指は切られるわキンタマ撤去され肛門ズタズタにされるわ…うーんゲロゲロ。その被害者たちがAVの見過ぎで生半可な刺激には満足できなかった人達であること、そこで素人参加型企画で人をズタボロにしてきたこと。被害者たちに同情は全くできないが、ここまで徹底的に殺すストーリーもすごい。

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    2026年05月27日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    この作家さんらしい陰惨な事件(動機も)に、恋愛と料理と、対称な明るい要素が混ざり合って不思議な読み応え

    コトミと高良さんの行末が気になるので、是非シリーズ化を

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    2026年05月27日
  • 死蝋の匣

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    死蝋っていうのが気になり、更に表紙が人形だったんでどんな話かなと手に取った。
    そしたら、なんか想像してたのと違って現代の闇濃縮みたいな話だった。
    全体的にイヤミスなのかなと感じたんだけど、犯人側の事情も丁寧に描かれていて得体のしれない猟奇殺人犯みたいには思えなくなってくるのが不思議。
    犯罪はもちろんアウトなんだけど、そこに至るまでに周りの人に徹底的に人格を壊されてしまった子供がいたというところが辛い。

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    2026年05月24日
  • 執着者

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    櫛木理宇らしい展開。全て繋がるだろうとは思っていたがこれは読めない…。依存症シリーズから入ったので描写は若干物足りない。
    テーマというか、彼女が伝えたいことは上記のシリーズ然りはっきりと示されていてこちらも考えやすい。貧困が招く貧困やそれに伴い繰り返される犯罪、ストーカー規制の緩さ等が今作のテーマであろう。
    ただ、「話の通じない人種」がいることは確かで、それはどの作品でも登場する。その不可解さは作品を通して理解できる(理解できてないけど)。
    登場人物多くて若干混乱した。セリフ出てきた映画は普通に見てみたい。
    参考文献多かったから気合入ってるのかなーって思った!

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    2026年05月20日