櫛木理宇のレビュー一覧

  • 死刑にいたる病

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    仄暗い雰囲気を纏うタイトルとカバーデザイン。
    果たして手にとってもいいものやら、と思わず躊躇してしまう。著者の代表作で映画化もされている作品ということもあり、思い切ってページを開いてみた。

    物語は、誰をも虜にする不思議な魅力を持った稀代の連続殺人鬼・榛村大和と、鬱屈した日々を送る大学生・筧井雅也の歪んだ心理戦を軸に進む。
    「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」
    榛村から雅也への不可解な依頼。なぜ、一介の大学生に冤罪を晴らして欲しいのか?冒頭から張り巡らされた謎に一気に引き込まれた。

    拘置所で、榛村と会話を重ねるごとに変化していく雅也の心境が印象的。事件を追っていくうちに、その変化を雅也自身が客観的に把握していながら、いつしか思いもしない感情を抱いていることに気付いた時、ゾッとして背筋が寒くなった。え?やばいやばい…と焦る気持ちが止まらない。

    そして終盤の驚きの真相と、どんでん返しに混乱。いやはや、見事に振り回された。読後は何とも言えない疲労感を覚える。
    誰しも心の中に抱えている弱さや欲求に、巧みに入り込んで支配してしまう人心掌握の恐ろしさに圧倒された。

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    2026年09月13日
  • 鬼門の村

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    ほぼ星5

    細かい怖い話いっぱいでずっと楽しく読めたけど、なんやかんやで話壮大でまとまりがあって、良かった。
    ていうか、あれもこれもそれも伏線やったのか!!

    最後は真っ黒な爽快ENDで好きでした。

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    2026年09月13日
  • 鬼門の村

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    ネタバレ

    先日読んだホラー小説はそこまで怖くなかったけれど、こちらの方が自分にも起こりえそうだからか、久しぶりに夜道が怖かった。
    何となく嫌な予感がすることが続き、腹の奥からゾッとする感覚が好み。
    第二章 禍の山が一番好き。気づかなかった伏線がいくつもあって何度も読み返した。
    読後感も良いような、悪いような、なんとも言えない感じで良かった。
    主人公:友部清玄(ともべきよはる)が最後に村の少女:佳月を連れ出しても、彼にとって明るい未来が待っているとは思えない。
    夢の通りに動くべきである・相手に自分の情報を与えない、というのは胸に刻みたい。

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    2026年09月12日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    ネタバレ

    癖なく読みやすかったです(内容は別として)

    サチが倉庫で誘拐されている間に見つけた「読書」という娯楽を、家に戻った後に奪われ、気分転換・自分の世界にこもれず、馴染めない男尊女卑と家族から感じる女性だから母だから(レイプされてできた子なのに)こうしろみたいな同調圧力、そして自分の言う存在も偽物と疑われた事で自殺未遂を測って、あまりにも救いようがなかった。誘拐されてた時も最後の方とかは死のうと思えば死ねただろう環境の中で生きていたのに、いざ戻れたら自分の居場所は既になく、小5のままで心も体も止まっているのに男尊女卑のあの地域に馴染めなんて無理な話だよなあ。
    人間の悪いとこ詰め込まれてた小説でしたね

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    2026年09月10日
  • 鬼門の村

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    投書を読んでいくにつれ、面白さが増していった。
    しかし、最後の急激な展開には、やや雑味を感じた。
    ホラーって、終わり方が難しいのかもしれない。
    たまにしか読まないので、そう思うのか。

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    2026年09月09日
  • 氷河期のゴミ

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    凄く怨念の行き先が分かり易かった。読み易い文面で世相を断罪しているようで、社会の深層がまだまだ明らかにされてないむなしさを感じた。何年かに訪れる就職氷河期、他人事ではなく身に染みた。

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    2026年09月09日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    胸が苦しくなる部分が多かったです。でも先が気になり読んでしまう。田舎の恐ろしさも生々しく、ある意味とてもホラーでした。

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    2026年09月08日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    読み始めて半分くらいから面白くなってきます。最初はあれ?失敗した?て不安になったんですが安心して下さいさすが櫛木理宇さんですといった感じ。シリーズ化される雰囲気ばちばちなので楽しみに続刊待ってます。

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    2026年09月07日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    久しぶりのシリーズのためビミョーに人物を忘れてるけどダークヒーロー?の主人公は健在。グロい描写が持ち味のシリーズなのかもしれないけど一応ミステリー、いわゆる叙述系。

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    2026年09月06日
  • 骨と肉

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    犯人考えながら読むのが楽しかった〜
    アルコール依存性って怖い。
    自分がやってるってオチかと思っちゃったよ〜

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    2026年09月05日
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川

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    構造的差別の描写を貫く櫛木作品の中でも真正面にジェンダークライムを描いていると思う。
    発端はジェンダークライムだけど加害者も虐待や構造上の被害者でありその被害と加害の逆転は何世代にも連鎖していて…これが構造よな。ぬるくゆるやかに流れる黒い川ってこの温存される構造のこと?

    主人公である事件の遺族女子二人で育まれる連帯は悲しくも清らかだが、決定的な真相解明には力及んでいなくて最後はなんか蚊帳の外になっていたのが残念に感じた。

    短い終章が涙を誘った。

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    2026年09月04日
  • 鬼門の村

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    実話怪談を整理するために村に滞在するバイトなんて、恐怖体験が待っているに決まってる…と思って読み進めましたがちょっと違いました。
    別の種類の怖さがじわじわと姿を現す、といった感じです。
    最後、すべてを理解した主人公がとる行動が絶望的でありつつもなんとも爽快でした。

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    2026年09月04日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    頁を捲るのがこんなにも恐ろしいと感じた小説は初めてだった。
    特に第六章での対比が本当にキツくて心が折れるかと思いました。
    劣悪なシェアハウスで出会った二人の少女。
    何が彼女達の運命を分けたのか、考えずにはいられなかった。
    やはり作中の台詞にも登場した『運』の存在は無視できないなと。
    10代の頃にどんな大人と出会ったかで、その後の人生の方向性って変わるもんねえ。
    もちろん、その人自身の素養もあるから一概にはいえないだろうけど。
    あと個人的に、誰かに大事にされる経験って重要だと思ってる。

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    2026年09月03日
  • ホーンテッド・キャンパス 真夜中は別の顔

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    怖がりの私でも、そこまで怖がらずに読めて安心した。森司とこよみの癒しもあって、一気読みしてしまった。このシリーズ、ほんと好き。

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    2026年09月03日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    警察関係者兄姉弟三兄弟がスローライフしながら事件を解決していく短編集。

    作者がこのテイストも書かれている事を知り驚きました。
    サイコパスに疲れたので、しばらく遠のいておりましたが、また作者の色々な作品も読みたいと思えた一冊。

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    2026年09月02日
  • 無音 忌み語を紡ぐ町

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    じめじめしたストレスフルな感じと、ホラー描写の「書きすぎない」感じ、でも情景はしっかり想像できるような書き振りがとても上手。
    好みのホラーでした。面白かった!

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    2026年09月02日
  • 死蝋の匣

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    白石シリーズ二作目。今回も白石と和井田が活躍する。
    父親との関係性の色々を交えて犯罪の謎が解かれていく。最低な父親が続出するのには辟易するが、ストーリーは面白くグイグイ引き込まれて行く。
    驚きも用意されていて楽しめた。

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    2026年09月02日
  • 首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿

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    読みやすくスラスラ読めました!
    途中で出てくる料理も美味しそうなものばかりで、お腹が空いてしまいました︎^_^
    タイトルは物騒で怖い感じですが、主要キャラたちに温かみがあり、ほっこりしました!

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    2026年09月01日
  • 七月の鋭利な破片

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    これまで読んだことのある櫛木理宇作品の中では、わりと王道ミステリーだったように感じました
    テーマは重いものを扱っているのはいつもと同じですが、ミステリーとしてのストーリー運びでした
    社会派なテーマなのでずっしりとした読み応えはあります
    しかしラストは救いのあるものでした

    ペドフィリアに生理的嫌悪感を抱いているので、本作のテーマはおぞましさを感じながら読んでいました
    そしてクラスに馴染めない【個性】の強すぎる子…こういう子ってたしかにいたような気がします
    私はそういう子のお守り役を命じられたことがないのですが、もし本作のように担任教師から面倒を見るように言われたら子どもとしてはかなりきつかったろうな、と…
    大人が発達障害児の面倒を見るのと子どもがその世話をするのとでは意味合いが違いますからね……

    大人のエゴに振り回される子どもの辛さもリアルに描かれていました
    大変面白かったです

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    2026年08月31日
  • 氷河期のゴミ

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    SL 2026.8.28-2026.8.30
    自分は違う世代だけど、生まれた時代で人生が変わってしまう理不尽さは常々感じてきた。
    現実にこういうことが起きてもなんら不思議はないなと思わせる事件。
    事件の当事者、その家族、刑事たち、複数の視点から語られていて飽きさせない。
    SNSに集まった5人の中でもその正体に驚く人もいて、その設定がうまいなーと。

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    2026年08月30日