櫛木理宇のレビュー一覧

  • ホーンテッド・キャンパス

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    非常に緊張感がある中での読書となった。全く内容を知らないまま既巻22冊をまとめ買いして読み始めたためだ。新潟が舞台のゆるいホラーものとしてちゃんと面白かったので安心。シモ方面の話題がちょいちょいあるのは大学生だからとはいえうーん。。エピローグはほーんそういうね、とちょっとにやにやしました。

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    2025年09月21日
  • ホーンテッド・キャンパス 狼は月に吠えるか

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    ネタバレ

    こよみちゃん、どんどんグイグイいってやって。
    相変わらずもだもだしてる二人だけど、だんだん隣にいることに慣れてきたようで何より。

    今回は生霊のお話ばかり。
    行く先々で巻き込まれすぎててもう運命だね。大事なデート中でも、すんなり人助けに移行するところが、似たもの同士の二人。

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    2025年09月17日
  • 死刑にいたる病

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    かんそーかいてなかった。サイコパス、シリアルキラー的な話読みたいならすごい読みやすくていいと思いました。面白かったです。

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    2025年09月16日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    真っ白に塗られた顔、足首までの白いワンピース、肘までの手袋。山口葉月の異様な姿は、まさに仮面をかぶった存在のようで、現れた瞬間から不気味さに圧倒される。彼女が寄生する家は次々と壊れていき、その過程が淡々と、けれど確実に描かれていくからこそ、読んでいるこちらまでじわじわと追い詰められていく感覚になる。
    ストックホルム症候群や拘禁反応、マインドコントロール。普通なら異常にしか見えないはずの状況を、登場人物たちが「幸福」と錯覚してしまうのが恐ろしくて切ない。洗脳がどうやって進んでいくのか、そのプロセスが生々しく描かれていて、痛々しさと共に妙な説得力があった。
    恐怖の先に待っていたのは意外なエンディン

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    2025年09月16日
  • 残酷依存症

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    面白かった。最初惨いことするなと思ったけど読んでいくうちにこいつらこうなって当たり前じゃんみたいな思考になっていくのがすごくわかった。面白い。俯瞰で見たこの自分の気持ちが変わってく感じ?めっちゃくちゃ面白い。人間って本当に都合がいいなぁ。
    評価4なのは本当に本当に本当に個人的だけど前回の話の続きじゃないとこれ誰だってなったから。
    話的に4.5とか。まだ全然耐えれるグロさ。この前の話読んでないからかな。後やられる奴らがクソだからかな。

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    2025年09月16日
  • ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里【電子特典付き】

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    儀式の見守り人として部長が出かけている間に
    持込まれた相談が、繋がっていく。

    長編で、昔起こった少女殺害事件が絡み
    さらにいつも以上に不思議な繋がりへ。
    殺人が絡んでいるので、非常にシリアス状態なのですが
    相談者の父と『繋がった』状態の主人公の
    感情垂れ流しが…。
    想像すると面白いですが、聞いている当事者は
    どうしたらいいのか…w

    しかし祭事自体が本物で良かったです。
    やっている事は現在において犯罪ですが
    最初から最後まで犯罪になるのかと思っていたので。

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    2025年09月14日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    JCの飛び降りから、こんなラストにつながるとは思わなかった。
    どの事件もえぐかった。実際の事件を連想する話もあった。
    暗い二人のシスターフッドが良い。

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    2025年09月10日
  • 監禁依存症

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    シリーズ3作目。弁護士の子供誘拐事件捜査と、浦杉元刑事の娘のエピソードを並行して、そのタイミングを徐々に近づけていく構成で、今回もハラハラ感をあおられ引き込まれていった。

    本作は、特に世に蔓延る性犯罪への怒り、批難、被害者の苦難、悔しさを最も突き付けられるものであった。p.199の性被害裁判傍聴者に対する描写「被害者女性の痛みも苦しみも、彼らにはただの娯楽なのだ」も、情け無くも真実だろう。

    丁度読んでいる時に、世間を騒がせていた神戸のマンションエレベーター内刺殺事件、川崎のストーカー殺人に対する警察の謝罪。p.102からのにあった「予期してこそのプロであり司法のプロではないのか。もしそれが

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    2025年09月08日
  • ホーンテッド・キャンパス だんだんおうちが遠くなる

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    自分が死んでいる、見え方が違う祖父母、四谷怪談。

    それはちょっとどうだろう…という真相な最初の話。
    選び取るのは本人、とはいえ、これはちょっと
    無責任な感じがします。
    それによって引き起こされたとも言える内容。
    一番の元凶は…ですが。

    笑っているか、怒っているか。
    これはどっちだ、と思っていたら…。
    これはこれで、生きている人間も変わりないですし
    本人にとっては、確かに怖くないかと。
    やはり、生きている人間が一番怖い。

    言わずと知れた、な四谷怪談。
    上澄み程度しか知りませんでしたが
    こういう話なのか、と。
    これは今でも使える男女間ではありますが
    写真については、当人の心があるので、なんと

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    2025年09月07日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    フリーライターの未散が事件の真相に迫る連作短編集
    連続殺人犯として逃亡中の高校時代の親友福子からアドバイスを得て、事件の闇を暴いていく

    櫛木理宇さん節炸裂で、虐げられる女性性などいまだに社会にはびこる嫌〜な部分が目白押し
    考えることをやめて、心を殺したひとたちの闇が重かった

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    2025年09月06日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    残虐さが無くて私としてはそれに慣れていたし少しそこを求めて読んでいた櫛木作品なので、あれ?という感じ。内容は面白かったです。「クローゼットの中の骸骨」、見つけた時に真実が見えてくる。

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    2025年09月05日
  • 残酷依存症

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    ネタバレ

    前作は星3つにしたが、今回は4に。
    今回も特に中盤から引き込まれて一気に読み終えた。本作は、実際にあったスーパーフリー事件を彷彿とさせる組織的輪姦事件の犯人に対する復讐劇。警察、犯人、被害者親族の3者の視点が並行して進み、次第に人間関係、背景、真相が明らかなっていく構成が巧みで今回も引き摺り込まれた。
    それにしても性同一性障害の被害者の受けたであろう肉体的精神的ショックは想像を絶する悲劇としか言い様が無く、非常に切なく胸が苦しくなる展開であった。

    今回は、前作ほどの暴力描写ではい印象(前作の免疫?)だったし、前作では味わえなかった切なさの残る後味から星4つに。

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    2025年09月01日
  • 執着者

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    老婆のストーカー、老爺のストーカーの描写がリアルすぎてグロく、辛さに耐えながら読み進めると後半は連続殺人のミステリー展開。感情の揺さぶりが激しい一冊だった。

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    2025年08月31日
  • 七月の鋭利な破片

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    同級生4人が集まり、14年前の林間学校での事件を振り返る。
    大人になったからこそ直視できるようになった現実があって、そこから新たな事実に気づくこともあるよね。
    なんだろうな、胸を抉られるというか。
    子供の頃の無力感を思い出させる作品だなあと。
    本来、大人が負うべき責任を子供に押しつけてどうすんの?という歯痒い気持ちでいっぱいだった。
    また、意外な真相に驚くと同時に憤りも感じた。
    青哉じゃないけど、ホント「なんで…」って気持ちだわ。
    ただ最後には、ちゃんと希望も提示してくれたのが良かった。
    人生において「まだやり直せる」って大きい。
    もういろんな感情が綯い交ぜになって涙が止まらなくなった。

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    2025年08月30日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    ホラー度はまあまあ。さなぎおにとかかんのさんみたいな方向性が好きかな。
    時事ネタと洒落怖のドッキングみたいな内容だったカタリナの美しき車輪も結構好き。いつか読み直すのが楽しみだよね、時事ネタ。

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    2025年08月25日
  • 残酷依存症

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    一気に読み終わり、放心しました。
    前作の衝撃から二作目、どの様な展開を見せてくれるのだろう?と期待して読み始めましたが…。
    とんでもないですね。テンポの良い物語の展開を描く手腕もさることながら、最悪の上に開示される最悪の真実。「いや〜…っ…」と目を薄めながら恐々読み進めてしまいました。ラストの情景が…もう…。
    凄かったです。

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    2025年08月25日
  • 七月の鋭利な破片

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    幼い頃の事件に巻き込まれた仲間が再び集い… 子ども社会の絶望を描いたミステリー #七月の鋭利な破片

    ■あらすじ
    2023年、中学教師の青哉は、当時の小学校の同級生たちと集まることになった。同性の友人の武丸、憧れていた凪、ウマが合わなかった若葉、彼らは2009年に林間学校でおこった事件を振り返っていた。

    当時同じ班だった少年乃江瑠は、異常者に殺害されてしまったのだ。その後、仲間たちはまた会うことを約束したものの、若葉が殺害されてしまう。果たして過去の事件との関連があるのだろうか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    こういった本を読むたび、未来のある子どもは守ってあげなきゃと思いますね。それぞれ

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    2025年08月23日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー第3弾『慄く』。有栖川有栖、恩田陸、貴志祐介ら豪華作家陣が集結し、異なる切り口で「最恐」を描き出す一冊。
    北沢陶さんはしっとりとした時代物の趣がありながら、確実に恐怖を刻み込み、恩田陸さんは怪異も人外も出ないのに、言葉の積み重ねだけで背筋を冷やす。
    櫛木理宇さんの一篇は真っ向から怖く、しかも霊的ではなく“フィジカルに強すぎる存在”で迫るのが鮮烈。物理的強さがここまで効果的に恐怖になるとは…。
    多彩な恐怖の形を堪能できる、満足度の高いアンソロジーでした。

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    2025年08月21日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

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    あぁ、読まなきゃ良かった
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    ホラー小説が6作品。
    私は斜線堂有紀さんが読みたくて買いました。

    そして個人的にはホラーはあまり得意ではないので
    他の人の分どうしようと思いましたが、
    私的にはそこまで怖くなく作品を楽しめました。
    怖いっていうより、気味が悪い感じというか。

    「かんのさん」が一番印象に残ってます。
    アニメで映像が浮かぶというか。

    めっちゃ怖いのは嫌だけど、
    でも怖いもの見たさで気になる、
    夏だしホラーも読んでみたいかも、
    という方におすすめで

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    2025年08月17日
  • 残酷依存症

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    ネタバレ

    1作目の殺人依存症の続きと言うことで、警察の高比良など前回登場していた人物が登場していた。

    殺人依存症はなんの罪の無い男児や高校生までの女性が被害者で読んでいるのが辛かったが、今回の残酷依存症はホモソーシャルを維持するため犯罪を犯し罪の意識が全くと言って無い人物が対象だったので表現は残虐ではあったが前回より心が痛いと感じなかった。

    そして読んでいくうちに再度現れる浜真千代。
    ターゲットを変え、浜真千代はまだ続けていたのだと衝撃だった。
    過去のノウハウなどを他人に教え、このような犯罪を犯す人が増えていくのか3作目の監禁依存症も気になった。

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    2025年08月14日