櫛木理宇のレビュー一覧
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児童ポルノで食い物にされた少女たち。彼女たちは、かつての所属事務所の関係者が殺された後も、自分の動画や写真を晒されることに怯えていた。児童売春など、摘発されているものの、実際は見えないところでこのようなケースはあるのだろう。親から心理的虐待をされ、愛情を知らないまま育った人間の、間違えた愛し方が歪ながらも、でも、そこに愛情はあって。愛情の種類があることに気づいた。千草の自分の家族を殺した父親のことが知りたい、理解したいという気持ちは、愛し方の分からない父親でも、自分のたった1人の父親だからという、見捨てたくても捨てられない千草の気持ちがあった。実花は、母親の芸名と同じ名前をつけられ、児童ポルノ
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ネタバレ推し作家、櫛木理宇さんの作品。
前半はとにかく3件の付きまとい、嫌がらせ被害が恐ろしくて、あれ、これホラーなのかなと慄きながら読む。
そしてちょうどページ数的に半分まで読んだところで登場人物の一覧を見て、まだ名前が出ていない人が9人いることに気付き、驚く。
そこから後半にかけて怒涛の急展開。
(え、ちょっと待って。それっておかしくない?!)
からの
(あ、やっぱりそうだよね)
ときて
(え?あれ?うーん、そう?えー?!あー!だよね!え、そういうこと?!)
と心の中で大騒ぎしてしまう見事な終盤。
真犯人に関しては、頭おかし過ぎて理解出来なかったけれど、ラスト今道さんが真犯人にかけた親の役目の話に -
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父からの威圧的な態度と母親から貰えない愛情
この家庭状況に嫌気が差した綾希は、16歳で家出をした。
資金は100万もあったが、未成年で住所もない子供にとって一人暮らしは不可能であった。
"誰でも住めるシェアハウス"と謳われるグリーンヴィラに綾希は住むことになった。
服は誰かに破られ、大切なものは盗られる。法治国家の中に存在するシェアハウスとは思えないほど無法地帯だった。
胸が痛いほんとに…。
日本という国でもこんな事が実際に起こってるのだとしたら許されることじゃない。
私には実際に降りかかることのない悲劇だからこそ小説として楽しめている。
これに感謝して生きようと思う -
ネタバレ 購入済み
怖いくらい惹き込まれた
シリアルキラーには何故か人を惹きつける魅力がある
その魅力を主人公が探求してゆく物語
善悪を問う物語出ないのが心地良かった -
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機能不全家族、虐待児童、少年犯罪を書かせたら櫛木理宇さんは本当にお上手だな…と毎回感心させられます。今作も夢中で読んでしまいました。
栃木県のとある民家で夫婦が滅多刺しにされて殺される。夫婦は小さな芸能プロダクションを経営していましたが、実はジュニアアイドルで儲けている会社で、過去には児童ポルノも作成しており、人から恨まれていたとのこと。
ほどなく、一家心中の生き残りで児童養護施設にいたことのある少女が中学生の女子児童を刃物で死傷する事件も起こる。二つの事件の繋がりとは──
それにしても、犯罪を犯した少年少女の家庭での父親の透明化…という問題は考えさせられます。子どもの教育に関して責められ