櫛木理宇のレビュー一覧
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読書録「ホーンテッド・キャンパス白い椿と
落ちにけり」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p202より引用
“ 決まりきった生活は安寧であるようでい
て、知らぬ間に自我をすり減らせていく。ぬ
るま湯に浸かった日々が感覚を鈍らせる。親
しいはずの人々に囲まれながらも、孤独に陥っ
ていく。”
目次より抜粋引用
“悪魔のいる風景
夜ごとの影
白椿の咲く里”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第10弾。
「血が沸騰するような気がする」と、エク
ソシスト系映画を見た時の自らの反応を話す、
オカルト研究会仮入部希望の一年生 -
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読書録「ホーンテッド・キャンパスこの子の
ななつのお祝いに」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p261より引用
“「ハイヌウェレ型神話は、インドネシアの
セラム島に伝わる伝承だ。ココヤシの花から
生まれた少女ハイヌウェレは、尻からさまざ
まな宝物を生むことができたという。村人た
ちはそんな彼女を気味悪がり、殺してしまっ
た。ハイヌウェレの父親は、掘り出した死体
を切り刻んであちこちに埋めた。すると、彼
女の死体からは芋が生えてきて、人々の飢え
を満たしたそうだ」”
目次より抜粋引用
“ここはどこの細道じゃ
天神さまの細道じゃ
ちいっと通してくだしゃんせ
御用のない者通しゃせ -
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読書録「ホーンテッド・キャンパス死者の花
嫁」4
著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫
p69より引用
“「もちろん、すべて一次審査落ちでした。
小柳は『既定の賞なんかではおれの才能は推
しはかれない』と主張し、各出版社の編集者
宛に抜き打ちで送りつけたようですが、当然
返事が来るわけもなく」”
目次より抜粋引用
“さいなむ記憶
追想へつづく川のほとり
ファイアワークス
うつろな来訪者
死者の花嫁”
見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
テリ。シリーズ第四弾。
部室もカビる梅雨の長雨、いきなり大声を
出したオカルト研究会部員・三田 -
Posted by ブクログ
なかなかホラー色の強かった一冊。
森司とこよみは相変わらずだが、ホラーで息が詰まった合間に、ふっと一息つかせてくれる。
森司の勘違いポンコツぶりには、呆れる部分もあるが…
最後のエピソード、浅間山荘や連合赤軍の事件が、深く関わってくる。
この作品には実際に起こった出来事や事件がよく扱われているが、参考として扱われることが多く、ここまで深く関わったのは初めてだ。
私が小学生にあがったばかりの頃、浅間山荘立てこもり事件のニュースがテレビで流れていた。
おそらく連日TV中継されていたのだろうけど、幼かった私は遊びながら横目でチラッと見た記憶があるくらいで、その印象も警察もののTVドラマを見てい -
Posted by ブクログ
「少年法というのはもともと、戦後に町へあふれかえった戦災孤児に対する情状酌量措置として制定されたそうだ」
本を好んで読み、様々な世界に触れる日常を送っている私達は、想像する事が出来る。
相手に触れた時、どう感じるのか。
言葉を投げかけた時、どう考えるのか。
自分がこうした時、相手はどう思うだろうか。
どうしたら嫌がるのか、痛がるのか、相手の立場になって想像をする事が出来る。
それが当たり前の事ではなく、人の痛みに鈍感な人もいるのが現実だ。
法に守られ、のうのうと生きている加害者もいるのが現実だ。
たとえば自分の子供が櫂のように行動しようとした時、
あなたは間違っているなどと言うのだろうか。