櫛木理宇のレビュー一覧

  • 死蝋の匣

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    児童ポルノで食い物にされた少女たち。彼女たちは、かつての所属事務所の関係者が殺された後も、自分の動画や写真を晒されることに怯えていた。児童売春など、摘発されているものの、実際は見えないところでこのようなケースはあるのだろう。親から心理的虐待をされ、愛情を知らないまま育った人間の、間違えた愛し方が歪ながらも、でも、そこに愛情はあって。愛情の種類があることに気づいた。千草の自分の家族を殺した父親のことが知りたい、理解したいという気持ちは、愛し方の分からない父親でも、自分のたった1人の父親だからという、見捨てたくても捨てられない千草の気持ちがあった。実花は、母親の芸名と同じ名前をつけられ、児童ポルノ

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    2025年02月21日
  • 氷の致死量

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    シリアルキラーによる惨殺な犯人目線と殺された更紗と鏡のような存在の十和子目線に性的マイノリティの問題を絡ませ、難しいはずの内容を読みやすく書き上げているので500ページ越えの厚さもすぐに読み終えた。先が気になり読む手が止まらなかった。

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    2025年02月18日
  • 少年籠城

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    読み物としても、迫力があり、とても面白かった。そして、ただ面白いだけではなく、考えさせられる作品だと感じた。
    フィクションだけど、実はすごくリアルな話だと思う。

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    2025年01月20日
  • 氷の致死量

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    ネタバレ

    櫛木理宇さんらしいテーマ。
    こんな親いる?!と毎回思ってしまうけど、きっといるんだろうなとも思う。
    ただ、ここまで猟奇的な事件はなかなか起きないだろうけど。
    イヤミス?と言われがちだけどなぜか読後感が良い櫛木理宇さん作品。
    この本も、ラストは主人公も樹里ちゃん
    も救われて良かった。

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    2025年01月09日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    私は貧困というものがいまいちイメージ出来ない。現実で起きていてもおかしくないはなしだというのは理解はできる。著者の作品を読むたびに、恐怖と絶望を感じる。

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    2025年01月03日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    父からの威圧的な態度と母親から貰えない愛情
    この家庭状況に嫌気が差した綾希は、16歳で家出をした。
    資金は100万もあったが、未成年で住所もない子供にとって一人暮らしは不可能であった。
    "誰でも住めるシェアハウス"と謳われるグリーンヴィラに綾希は住むことになった。
    服は誰かに破られ、大切なものは盗られる。法治国家の中に存在するシェアハウスとは思えないほど無法地帯だった。

    胸が痛いほんとに…。
    日本という国でもこんな事が実際に起こってるのだとしたら許されることじゃない。
    私には実際に降りかかることのない悲劇だからこそ小説として楽しめている。
    これに感謝して生きようと思う

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    2024年12月28日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    ネタバレ

     どうしようもなく子ども。暴力での解決しか見出せない。怒りを相手にぶつけて何が悪い。そう思わせてしまう大人が悪い。文稀は重度の厨二病かと心配したけどそうじゃなかった。ごめん。目覚めた後、櫂と一緒に笑ってほしい。過去にとらわれずに。やったことは許されないことかもだけど私は許す。

     そして加害者たちは反省したのだろうか。自分たちは報いを受けたのだと。でもそんな心根になるような子達だったらこんな酷いことはできないはず。結局はなんで自分がって思ってて相手が悪いと恨んでそう。したら彼らのやったことは無駄だったのか?

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    2024年12月19日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    シリーズ初の長編もの!
    巫女と蛭子、兄弟の相克、村の因習、閉じ込められた霊など、因習というものの惨たらしい状況や気持ち悪さを感じた。

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    2024年11月24日
  • 虜囚の犬 元家裁調査官・白石洛

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    好きじゃない。でも一気に読んでしまった。
    猟奇的な事件に病んだ人々。嫌なことの詰め合わせ。
    読むほどに嫌な気持ちが積み重なった。
    ようやく終わったかとほっとしたところに、エピローグでとどめをくらった。

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    2024年11月20日
  • 死刑にいたる病

    ネタバレ 購入済み

    怖いくらい惹き込まれた

    シリアルキラーには何故か人を惹きつける魅力がある
    その魅力を主人公が探求してゆく物語
    善悪を問う物語出ないのが心地良かった

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    2024年11月15日
  • 死蝋の匣

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    機能不全家族、虐待児童、少年犯罪を書かせたら櫛木理宇さんは本当にお上手だな…と毎回感心させられます。今作も夢中で読んでしまいました。

    栃木県のとある民家で夫婦が滅多刺しにされて殺される。夫婦は小さな芸能プロダクションを経営していましたが、実はジュニアアイドルで儲けている会社で、過去には児童ポルノも作成しており、人から恨まれていたとのこと。
    ほどなく、一家心中の生き残りで児童養護施設にいたことのある少女が中学生の女子児童を刃物で死傷する事件も起こる。二つの事件の繋がりとは──

    それにしても、犯罪を犯した少年少女の家庭での父親の透明化…という問題は考えさせられます。子どもの教育に関して責められ

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    2024年11月04日
  • 死蝋の匣

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    前作はグロい描写に気分が悪くなったけど、今回はそこまででもなく一安心。
    段々明らかになる真実に切なさを感じた。
    白石さんのする家事が丁寧で料理もおいしそつ。
    果子がうらやましい。

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    2024年11月04日
  • 少年籠城

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    面白かった!話自体が面白いのはもちろん、子供好きの主人公の司の視点というフィルターを通すことで、読者もストックホルム症候群を追体するのが読書体験として面白かった。

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    2024年11月02日
  • 鵜頭川村事件

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    臨場感が半端ない。幾度も息の詰まる思いがする。
    個の狂気が集団へ感染していく様は恐ろしく、それぞれの感情に引きずられていく。

    櫛木さんの本は最終に至るまでの描写が秀悦であることが多く、最終はさらりと終わるように感じる。

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    2024年10月30日
  • 死んでもいい

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    この人の作品を読むといつも「嫌やな」と「おもろい」が同時発生する。
    この嫌悪感の詰め合わせみたいな短編集ですら、面白かったなあと思ってしまう。
    ホント癖になる作家さんだわ。
    プロットも秀逸で、そうきますか!と毎回裏切ってくれるから嬉しい。
    表題作は当然ながら、『ママがこわい』『その一言を』の展開が好みだった。
    全体的にメリバ風味だけど、不思議なことに読後感は悪くない。

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    2024年10月29日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    家出少女が暮らすシェアハウスを舞台に福祉ビジネス、正体の知れない若者たち、リンチ殺人と物語は進んでいく。哀しくも切なく、面白い。

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    2024年10月23日
  • 死蝋の匣

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    一人暮らしの家に潜む影。その不気味な謎と次々と露わになる殺人事件。その裏には児童ポルノや虐待児童、愛されなかった子供たちの社会不適応があった。社会派謎解きとして面白かったです。
    また、元家裁調査官白石の現在、主夫の実力に惚れ惚れした。

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    2024年10月09日
  • 少年籠城

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    この作家さんの作品はかなり過激でグロいイメージがある。映像化されたものは何本か観ているが、原作本は初読み。

    こちらはグロさは控えめだが、やはり苦しいシーンはあり。
    親からの児童虐待のエピソードの回想シーンだけでもとても苦しかった。

    そんな中、子ども食堂を営む主人公が立てこもりの人質になってしまった。同じく人質の他の子供を守りながらも犯人と闘う姿に、私も共感、応援、ハラハラの連続。

    籠城の前の、冒頭の主人公の学生時代の切ない話もかなり気になったし、それが解かれていくのもスッキリで、結果的にはかなり面白かった。

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    2024年10月01日
  • 虎を追う

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    今作もゾクゾクしたあ…。
    冤罪で捕まった死刑囚が、獄死するところから、再捜査を進めていく話。
    警察小説かと思ったら、一般市民がSNSを通じて捜査していく展開はかなり新しさを感じました。
    毎度のことながら痛々しい描写が多く、今回は児ポルと、なかなか切り込んだテーマだったので、読む手が止まらず。
    胸糞度はそこまで高くないが最後のエピローグで、匂わせる感じが櫛木先生ぽいなあとニヤニヤしてしまった笑

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    2024年09月29日
  • 死蝋の匣

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    ワンルームの単身者用アパート。
    家人に気取られず、ヤドカリのようにクローゼットの屋根裏で暮らす”影”。 その奇妙な”影”が暗闇の中、指先でいとおしむ異物。それはビニールに包まれた、胎児の死蝋だった。

    【死(屍)蝋】死体が長時間、水中や地中などに置かれた場合に、脂肪が分解して脂肪酸となり、水中のカルシウムやマグネシウムと結合してチーズおよび石鹸様になったもの。

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    茨城県那珂市の住宅で 、男女二人の遺体が見つかる。遺体には複数の刺傷、県警は殺人事件の可能性があると見て捜査を始める。 被害者の角田は『STエンターテイメント』という小さな芸能事務所の代表取締役だったが、この事務

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    2024年09月25日