櫛木理宇のレビュー一覧

  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く

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    今回も良かった
    というか毎度クオリティ高くなっててびっくりする

    こよみちゃんと森司のかけあい
    今回もまた焦れったくて可愛かった

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    2019年11月20日
  • ホーンテッド・キャンパス 夜を視る、星を撒く

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    著者の怪異への向き合い方はすごい。
    起きた怪異よりも何故そんな事が起きたのかに着目しているというかなんというか。

    それにしてもよく現代の世相を物語に、リアルに取り込んでいるのも見逃せない。

    現代のブラックバイト、困窮世帯の話と怪異(歴史上の飢饉)が重なるの、作者ならではのお話である。

    ともあれ、カップルの今後がまた楽しみになります。

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    2019年11月04日
  • チェインドッグ

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    鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人犯(主に16~18歳の高校生を男女問わず監禁・拷問のち殺害)、榛村大和からのものだった。驚きの手紙の内容とは…?

    なんて恐ろしい、けれどどうしようもなく惹きつけられる小説なんだろう。現実にも凄惨な事件は溢れているのだから、せめて小説はハートウォーミングを読みたいと常々思っているのに、櫛木作品は読み始めたら最後。どっぷりと人間の毒と闇に取り込まれてしまう。

    この本の持つ引力は、榛村大和というシリアルキラーの人物像そのものだと思った。

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    2019年04月28日
  • ホーンテッド・キャンパス 秋の猫は緋の色

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    ……誰かこのどうしようもないサボテンカップルを一刻も早くどうにかしてやってください、という心境。いやでもさすがに次回は進展があるものと期待したいですね。
    ストーリーは相変わらずクオリティの高いホラー&ミステリ。「片脚だけの恋人」の「犯人」がかなり予想外で、その妄執の深さが恐ろしいったら。
    しかし今回は、猫好きにはもうたまらない「赤猫が走る」が白眉。犯行と犯人はひどいけれど、猫を愛して愛された人たちの物語にじーんとさせられました。そしてあの「幽霊」の優しい姿も素敵。

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    2019年04月22日
  • アンハッピー・ウェディング 結婚の神様

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    訳あり結婚式の
    バリエーションが豊か
    ダブル不倫で 隣の式場 とか
    昔 いじめていた相手からの呪いの祝電とか
    炎天下の汗だくガーデンウエディング などなど
    これって 探せば本当にありそう・・・
    ブライダル業界の方の
    本音が聞いてみたいですね

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    2019年03月05日
  • ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語

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    えーと、これでもう14作目なのね。なのにいまだにこの状態のラブコメ部分、いったいどうしてくれよう(笑)。いやいや、微笑ましいし見てて楽しいけどね。本人たちも……この状態でいいのか?
    今回も怖い話が盛りだくさん。百物語の話も小品だけれど、いちいちぞくぞくさせられます。なるほど、奇妙でおちのない話、というのは気持ち悪いだけに案外と恐怖感も強く感じられるものかも。怖い窓の話が一番嫌だなあ。あれでその家にまつわる因縁などがあったりしたら、さほど怖くはないのかもしれないのに。
    「金泥の瞳」が一番怖かったかも。能面、ってだけですでに怖い! しかし生きてても死んでても、度を越えた人間の情念ってどうしようもな

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    2018年12月13日
  • ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語

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    ネタバレ

    櫛木先生のシリーズ物。
    中で語られる恐い話はフィクションながら不快感・不思議感がリアルホラーに近くて、巷によくある階段集に納められててもおかしくない内容でした。

    ストーリーの方は長い時間(主人公からすればとてつもない時間)掛けて、ようやく主人公が成長してきたかなって思う。
    ヒロインとの仲が進展しそうな話はまだ先かな(笑)

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    2018年11月01日
  • ドリームダスト・モンスターズ 眠り月は、ただ骨の冬

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    このシリーズ初の長編。
    面白くて一気に読んでしまった。夢がどんどん怖くなってまたちょっとエゲツないのだけど、吸い込まれるように読んでしまった。
    前作でもそうだけど、人の狂気を垣間見見た気がするなぁ。

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    2018年10月01日
  • ドリームダスト・モンスターズ

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    好みの本だったーーー!!
    嬉しいなぁ。面白くて一気に読んでしまった。
    「夢に入る」という設定は使い古されたものかもしれないけど、青春なミステリーと絡ませると、新鮮に感じる。
    とはいえ、晶水の過去は結構重い。
    でも、話かしっかりしてるし、壱が良いので読み手の気持ちに負担にならないのもいい。
    また他の登場人物のキャラが、しっかりしていて嫌味がないのもいい。

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    2018年09月29日
  • ホーンテッド・キャンパス 墓守は笑わない

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    シリーズ第13弾。
    今回も面白かった。
    そして、今回も死人の魂だけでなく、生きてる人間の怖さを味わいました。

    第三話『墓守は笑わない』は因習に縛られた閉鎖的な村が舞台。民俗学的な内容もあり、奥深かった。

    森司くんとこよみちゃんとの恋模様は進展はするものの遅々としていて、良い意味でむず痒いです。
    次回作も楽しみです。

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    2018年06月20日
  • ホーンテッド・キャンパス 墓守は笑わない

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    シリーズ13弾。今回も謎たっぷり、恐怖もたっぷりで大満足です。民俗学や神話の蘊蓄も楽しくってわくわくさせられました。
    そしてもちろんラブコメ要素も健在。冒頭からの森司の二股疑惑に驚愕ですが……まー何かの間違いに違いないとは思いました。まさかそんなオチかい!(笑)
    お気に入りは「こどものあそび」。実に怖い。怖すぎる。そしてやはり、怖いのは幽霊よりもむしろ生きた人間なのですね。あの狂気っぷりはたまりません。背景の物語には切なく悲しい面もあるけれど。押し付けられるほうはたまったものじゃないなあ。

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    2018年04月30日
  • ホーンテッド・キャンパス 水無月のひとしずく

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    シリーズ12作目。今回も半端なく怖い! 生きてる人間も、死んだ者の霊も(どっちかといえば、生きた人間のほうが怖いのかなあ?)。そしてなんと、過去に登場したあの一番わけがわからなくって気持ち悪い恐怖の家が、あんな形で絡んでくるだなんてっ! あの家、いったいどんな因縁があるのでしょうか。指絡みの何か。怖いけれどものすごく気になる……。
    そして、抱腹絶倒のラブコメも健在。胸キュンどころか心不全起こしかけてるってそれはいったい何なの(笑)。ていうか、その程度で三途の川渡りかけてどうする! あーほんっと、保護者気分で目が離せません。

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    2017年12月24日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    家族も血縁も難しい。何だってそうだけど比べ出したらきりがないし。
    変わっていく価値観と守ろうとする伝統とその間に落ち込むとこれまたむずかしいしね。

    さて。周りの温かさ…なのか生温ーい目線がかなりクセになってきましたよ。

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    2017年09月14日
  • ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

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    やだもう。おばさんどんだけ悶絶させたら気がすむの!?
    …な、パートがあるから読後感救われてるけど、今回テーマがリアルで色々考えてしまう。親子…ねぇ。


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    2017年07月26日
  • 避雷針の夏

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    色々な事柄をよく観察しているからなのか、こんなに色々なジャンルで書けるとは…スゴイ作家さんである。

    人間描写と話の流れは飽きないし、多分登場人物(主役でなく)の誰かはまるで自分の投影された姿のような気になる。
    あぁこれが現代社会というものなのかと思い、本当によく観察されていると思う。生々しさがスゴイ。

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    2017年07月23日
  • ホーンテッド・キャンパス 白い椿と落ちにけり

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    ようやく前作で進展が! このあとはとんとん拍子かな、と思ったのに。プロローグからがっくりと崩れ落ちそうになりました。なんだそりゃ(笑)。この展開は予想しませんでした。鈴木君お疲れ様、ってな感じです。
    今回も怖くて嫌な話がいろいろだけれど。ちょっと癒し系の物語もあっていいですねえ。「夜ごとの影」がなんだかとてもノスタルジックで素晴らしいけれど。一方で、霊を祓う?ための女性陣の行動が……ある意味恐るべし。すごーく納得できますけどねえ。そして楽しそうだし。

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    2017年04月27日
  • 赤と白

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    以前読んだ『寄居虫女』よりは、ひねってない話なんですが…出てくる少女4人の家庭がみんな壊れてます。こんな異常な環境で、心穏やかに過ごしていけるはずもなく…少女たちの互いの関係のちょっとした行き違いをきっかけに雪崩式に恐ろしい結末へ…ページをめくる手が止まらないのはさすがです。
    その結末を残酷と見るべきか、人それぞれだと思いますが、私はどんな形にしろ、終わってよかったんだと思いました。あの状態が続いていく方が彼女らにとっては地獄だったでしょう。
    あえて言うならあの停電の日一日で全てが一度に起きるっていうのはちょっと行き過ぎかなと思いました。

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    2017年03月06日
  • 僕とモナミと、春に会う

    とてもよかった

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    2017年01月21日
  • ホーンテッド・キャンパス きみと惑いと菜の花と

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    10冊目にしていよいよ初デート。なんだかこれだけシリーズ追ってると、保護者気分で見守りたくなってしまいますね(笑)。実に微笑ましいのだけれど……うん、私もすっごく思いましたよ。「いまさら気づくのそこなん?」って! これで次作からは「いいかげんにせい!」って突っ込まなくても大丈夫かしら。
    とまあその部分はさておき。今回も怖かった。二話三話の人間心理面の物語も怖くてぞくぞくさせられはしたのですが。夜に読んでて一番「うぎゃあ!」と思って読むのをストップしてしまったのが「目かくし鬼」の幽霊登場シーン。爽やかで明るい光景の中にあれは……想像すると恐ろしすぎました。なので昼間になってから読んだけど、あのシ

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    2016年12月18日
  • ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに

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    ネタバレ

    シリーズ初の長編である本作は、瓜子姫伝説をテーマとしている。
    瓜子姫ものの伝奇作品というと、私は真っ先に諸星大二郎の『妖怪ハンター』に収められている一篇を連想するのだが、本作もなかなかどうして、面白い解釈でスリリングな展開となっている。
    特に、瓜子姫と天邪鬼の争いに、(片方だけが偏愛される)きょうだいをあてはめるのはとても興味深い。単に「そういう説がある」のではなく、たまたま主人公たちが滞在した時に現存する、いくつかの「きょうだいの諍い」がここに絡んでくる。
    今までも、このシリーズはホラーにミステリ風味が強い作品となっていたが、今回はまさしく、ミステリであった。
    ところで、私は瓜子姫の物語や桃

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    2016年09月01日