櫛木理宇のレビュー一覧

  • 残酷依存症

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    前作の殺人依存症とは違い、自分の弱い過去を克服し前向きに生きようとするある女性の強い意志を感じ心を動かされた。彼女がしたことは社会的には誤っているが、被害者家族たちにとっては確かに救いであった。
    青年被害者に対しての所業は前作となんら変わりはしない残虐の極みだが、嗜虐性は感じられない。行為の裏にある本意の違い(残虐そのものが目的ではなく、残虐の先に目的がある)でこうも捉え方が違うのだと驚嘆した。
    元加害者の被害者である青年たちは、今際の際でもついぞ被害者に寄り添うことが叶わなかった。
    残酷依存症とは、死を目の前にした極限の状況下であっても罪の意識が皆無であり、他責主義な彼らのことを示唆している

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    2026年04月06日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    廃墟と化したラブホテルで、男性と思しき全裸の遺体が発見される。所持品はなく、指は切断され、歯も抜かれ、身元の特定は難航。検死の結果、全て被害者が生存中の所業だった。あまりの惨忍さに「せめて怨恨であってくれ」と願いながら捜査に当たる高比良巡査部長らだったが、再び酷似した事件が発生する、というお話。
    グロテスクな描写と巨悪のカリスマ・浜真千代でお馴染み「依存症」シリーズの第4弾ですが、グロいのに読ませる力がすごい。
    記述トリック、時系列、視点切り替え等、様々なミステリー要素を使いこなし、しっかりストーリーとしての面白さが担保されているところが素晴らしいです。

    続編の話は未だ無いですし、作品として

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    2026年04月05日
  • 執着者

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    ストーカー被害にもっとこうしたらいいのにと思うことはあった前半だが、(実際も難しいのかもしれない)読み進めるにつれ、人物像や過去の生い立ちなどが浮き彫りになり、過去の被害が加害になって絡み合っていくのが面白かった。

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    2026年04月03日
  • 監禁依存症

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    シリーズ三作目。これも一気に読んだ。
    これは特に前作とのつながりがあるので一作目から読むことをお勧めする。
    今回も地獄を煮詰めたような内容です。
    今作で浜真千代のターゲットとなった人物への制裁はとある狂気映画を思い出してしまった。(同じ人いるかな。)
    展開としては前作に引き続き飽きることがなく読めたので良かった。

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    2026年04月02日
  • 侵蝕 壊される家族の記録

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    ケモノの城を読んだすぐ後で、発起させるものがありとても好きな内容でした。読むのに夢中になりました。

    家族がどんどん蝕まれていく描写がリアルで、最後がわりとハッピーエンドで面白かったです。

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    2026年04月01日
  • 残酷依存症

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    前作と比べて胸糞感はパワーアップしている。
    と同時に、前作の粗い点に気付けた。
    前作の主人公の心理描写には全く共感が出来ず黒幕との対立を迎えるところもついていけなかったところがあった。(復讐するわけでもなく逃げとして家族を捨てるというのが納得しにくい。)
    それに比べて今作は主に2人の視点から物語が進むが、刑事側は捜査を淡々と進められたので特に引っかかりを感じず読めた。
    また、前作は全体的に黒幕の予定調和で締めることに重点があって憎悪の部分がやや取ってつけた感があった。
    逆に今作はもう一人の視点がなぜこうなったかが中盤からわかるので、前作と比べて全体的な整合性もとれていると感じる。
    蛇足だが、何

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    2026年03月30日
  • 死刑にいたる病

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    宗教勧誘してくる奴なんて簡単に論破出来ると過信して乗り込むな、相手の方が一枚も二枚も上手で取り込まれてしまうから、という言説や実際のケースをまま聞く。連続殺人鬼との対話だなんて正にこんな感じで主人公は取り込まれちゃうんじゃないのと思いながら読み進めた。連続殺人鬼は一見していかにもヤバそうな雰囲気はないし、それどころか温和でカリスマ性すら放って見えて、徐々に傾倒していく主人公にそれ見たことかと思っていた。途中のミスリードにも引っかからなかった。なのに、最後に全部捲れると、あれもこれも、っていうかそんなところから、と想像以上の種明かしをされて驚き、傍観者だった筈の自分がいつの間にか冒頭で述べた「宗

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    2026年03月24日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    内容は前作よりも難しかったがゾッとする怖さと絶望感が興味深いシリーズだと感じた。
    1作目以降は悪への制裁をする殺し屋としての真千代に慣れすぎていたが、やはり底知れない人だと感じた。架乃ちゃん......完全に洗脳されているんだと思ったが高比良さんとの電話でそうでもないのかも?と
    思ってしまって、ただただ次作が楽しみである。

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    2026年03月24日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    大好きなんだけど読み返すのにかなり勇気がいる。高校生の時は止まらず読み進められたけど今一気読みはできないだろうな
    自己責任で片付けるにはあまりにも周りの流れが強すぎた 結局自分で気づかないとどうしようもない

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    2026年03月23日
  • 殺人依存症

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    多くのシリーズが出ていたので気になり手に取ってみました!
    表紙からも分かるようにとても残酷で救われて欲しいと願いながら読み進めた1冊。

    特に少年少女への性的暴力の描写がとても辛くて読み進めるのがキツかったけど、それを遥かに上回るぐらい先が気になり一気読みでした。

    ただただ救われてほしい…!!!と思いながら読んでた…。
    内容はとても読みやすくて、物語がスっと頭の中へ入ってきて没頭して読みました!

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    2026年03月23日
  • 死刑にいたる病

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    櫛木さんの作品、2冊目です。
    大学生筧井雅也は鬱屈とした毎日を過ごしている。
    ある日、手紙が送られてきたが送り主は連続殺人鬼の死刑囚だった。

    前回は依存症シリーズでグロすぎたので、ちょっと警戒しましたが今回は心理的恐怖が強かったです。
    刑務所への訪問が増えるにつれ次第に性格が変わっていく雅也。途中、最後の結末が全く読めず、どんどん物語に引き込まれました。
    微妙ですかロバートデニーロが出ていたエンゼルハートを思い出しました。

    ラストもある意味、衝撃的でした。

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    2026年03月23日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    全体的に暗い話。そのため、主人公たちの青春のような日常が輝く。

    本書の中で描かれる『イジメ』はもはや犯罪といっても過言ではないほどの行いだ。しかし、未成年というだけで減刑され、模範的にすればさらに短い期間で罪への清算が終わってしまう。加害者と被害者間におけるダメージ量の乖離は開くばかりだ。

    そんな加害者たちにしっぺ返しを食らわせるのがカイとフミキである。二人の言動は、『どんな生命の大切である』の曖昧さを浮き彫りにする。自殺はいけないと説きながら、イジメの加害者を野放しにしている。解説にある「安っぽい道徳観」が世間では浸透しているのだ。

    最後の一文は読者にその後の展開を予想させる。フミキは

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    2026年03月22日
  • 拷問依存症

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    ネタバレ

    シリーズ4作目!!
    やっと読めたー^ ^

    それほど残酷さを感じなくなっている自分が恐ろしい…笑

    真千代さん、一体何がしたくて何者なのかはまだわからないけど、やっぱりダークヒーロー感は否めない。

    ってか我孫子さん監禁されて編集させられてた動画はどうなったんやろ?
    あれはあれだけの描写だったの?
    読み返し必要かも。

    櫛木理宇さんのX覗いたらば5部作とのこと…
    次は何依存症なのー??
    気になるーー!!


    殺人→残酷→監禁→拷問→『?』

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    2026年03月17日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    5編全て怖い!誰が誰を
    まじで!もうやだよ!最後の一行まで
    目が離せない
    後味悪さが最高の恐怖の一冊
    どの作家が好き?

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    2026年03月16日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    今まで何作も櫛木理宇の小説読んできましたが、これは3本の指に入る作品です。好きです。虐げられ、理不尽に踏みにじられた挙句ねじ曲がった方向に覚醒し、大成するというか世の中に復讐するというか、そういうたくましいヒロイン像ってのが、よく出てくるんですが、本作のヒロイン(名前忘れた)もその一典型。でも、その親友目線での物語で、シスターフッドなんですよ。胸熱なんですよ。
    でね、このヒロインの虐げられっぷりが、にこの年代ではあながちフィクションでは済まないっていうか。一歩間違えたらにこ自身もこういう目にあってたよ、みたいなリアリティがあってですね、とても他人事と思えない。だもんで、最後はヒロインを応援する

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    2026年03月14日
  • 死刑にいたる病

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    個人的にめっちゃ面白かったです!

    どんでん返しがすぎるって感じです!

    1人の印象がここまてころころ変わる体験は初めてです、、

    初めの方は色々な人の話が中心なんですが終盤の畳み掛けがもう目が離せませんでした笑

    あっという間に読み終えてしまったのでぜひ読んでください!!

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    2026年03月12日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    人生で重要なのってお金でも誠実さでも優しさでも賢さでもなく、運なんだな〜と思った。17歳の少女Aは綾希?宇田川海里?

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    2026年03月11日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    シリアルキラーアンソロジー。なんとまあ危険な本です。そしてとても楽しい本。
    お気に入りは阿津川辰海「シリアルキラーVS殺し屋」。どっちもどっちな、とんでもなくスリリングで息詰まる対決です。ふたりの間で命を懸けて繰り広げられるゲームとその顛末には、ぞくぞくわくわくしっぱなしでした。
    木爾チレン「脳JILL」は、恐ろしくも悲哀を感じてしまった物語です。シリアルキラーには間違いないけれど、そういう言葉で片づけてしまうのはなんとも……やりきれない思いが残りました。
    櫛木理宇「テキストブック・キラー」、くわがきあゆ「私の伴侶」、結城真一郎「ご乗車の際は」と、どれもこれも傑作。とにかくやばい人物が多すぎる

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    2026年03月10日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    櫛木さんの作品が大好き。「悲鳴」もとても良かった。大満足。作品に引き込まれて、読む手が止まらず1日で読み終わってしまった。
    どうしてこんなにも、犯罪者の考えていることを表現できるのか、、、たくさんの本を読んで、勉強されていることが細部から伝わってくる。本当にすごい。思わず眉を顰めてしまう描写が、フィクションだから面白く読めているけど、実際に行ってしまう人々がいた、いると思うと、人間って残酷だと気付かされる。私自身、日々平和に生きているけれど、いつあんな目に遭うか分からない。怖いけど、世界の闇の部分は見えないふりして、今後も楽しく生きていくんだろう。酷い目にあった人がいても、ニュースで見て、消費

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    2026年03月04日
  • 監禁依存症

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    手を止めたくなる時があった。
    あまりにもリアルだからだ。読み手を当事者のように誘う文力。でも心は次のページを躊躇うが表情は無邪気な子供のような笑顔になる。
    殺人。監禁。拷問。レイプ。輪姦。性同一性障害。スクールカースト。いじめ。ニュースやネット、フィクションな作品でよく取り上げられる。身近なようでどこか遠くぼやけた存在に思える。それは体験していないから、見ていないから、周りにそういう状況になった人を知らないからなのかもしれない。でも確かに存在している。
    ぼやけたものが鮮明に押し寄せられた作品。

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    2026年03月04日