櫛木理宇のレビュー一覧

  • ホーンテッド・キャンパス 幽霊たちとチョコレート

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    オカ研のみんなにも愛着が湧いてきてだんだん面白くなってきた。ホラーの描写はしっかり怖く、真相は意外な展開で、終わりはいい方向に解決しているのが良い。胸糞悪い描写はままあるけど、オカ研が解決してくれるのでわりとスッキリします。こよみちゃんにチョコもらえて良かったね森司くん…

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    2026年05月30日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    殺人事件を追うライターが主役の話で、彼女が遭遇する殺人事件はどれも鳥肌が立つようだった。寒気がする。それなのに作品は熱を帯びたように熱かった。読み出したら止まらないどころではなかった。止められないのだ。
    出てくる男がいずれもため息が出るほどのクズなのはどうしてだろうか。全て彼ら自身の弱さから来ているはずなのに、それが直視できないのだろうか。あるいは妄想の世界に逃げ込んでさらに弱い者を叩く事で強くなったと錯覚しているのか。怖いのはこういった輩が現実には山ほどいて、彼らはモデルでしかない、その事実だ。
    サスペンスだがシスターフッドの一つとして、圧倒的な熱量があった。悲しみが、苦しみが、それでも生きる喜びがあった。

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    2026年05月26日
  • 悲鳴(新潮文庫)

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    終始顔をしかめつつ読み終わった。
    田舎(とは今言っちゃいけないんだろうけど)特有の言葉や文化によって、周囲の街から隔離されたような町で起こる事件。
    架空の町なのに何故か実在するような感覚が、「鵜頭川村事件」を読んだ時と同様にあった。
    閉鎖された田舎独特の雰囲気や田舎社会が生んだ闇、犯罪の解像度がいつも高い。

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    2026年05月22日
  • 死刑にいたる病

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    初・櫛木さん作品!
    とても好みの作品でした。

    子供が犠牲になるお話は苦手ですが、それ以上に、シリアルキラー+自分でも気づかないうちに犯人に傾倒していってしまう主人公の変化に夢中になってしまいました。

    そんな私も、気づかぬうちに主人公と同じ気持ちに…。
    危ない危ない。

    読書スランプ気味だったのですが、これで抜け出せた気がします。
    櫛木さん作品、人気がある作品が多いので読んでいきたいです。

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    2026年05月21日
  • 監禁依存症

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    依存症シリーズ第3弾
    浜真千代の登場といいエピローグでの伏線回収といい、動画の被害者の正体といい、要所要所で声が出るほど度肝を抜かれた
    これは架乃ちゃん、誰のことも信じられなくなるよな!?

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    2026年05月21日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    プロローグででる被害者はこいつだって途中からほぼ確信できるけど櫛木理宇なら…と最後まで読めないのが印象に残っている。
    最後の2人の対比がめちゃくちゃ綺麗。幼少期の境遇は違うけれど物語が始まる地点は同じ。考え方や関わる人物で幸不幸の絶頂とも言えるくらい対照的な違いが出てるが、強ちフィクションと言い切ることもできない。
    彼女の作品は描写が好きで見ているが、グロい描写もえっちな描写もどっちも生々しく描かれていたので星5!

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    2026年05月20日
  • 悲鳴(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    たくさんの問題が詰め込まれていました。昔ながらの考えに凝り固まった人々達、本当に頭がおかしいと思う人間関係。こんな所で暮らすのはしんどすぎる。
    彼女達を襲った悲劇。サチが可哀想でならない。亡くなられたもう1人の女性も。こんな残酷な事をしても犯人達に懺悔の気持ちもない。自分は酷い目にあったからっと自分の気持ちばかりで気持ちの悪い連中です。

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    2026年05月15日
  • 死刑にいたる病

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    カラッとした晴天の中読んでもこの小説の中は暗くジメジメしている…残虐で、生い立ちは辛く悲しい、主人公雅也の現実と理想と掛け離れてしんどい。読んでいてしんどいのに読むのをやめられなかった。終わり方も嫌!でも面白い…

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    2026年05月12日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    私刑がテーマであり、道中不快な場面があるが、そこで気分を害せば害するほど、その後の展開が大変痛快に感じられて、とても面白い作品でした。

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    2026年05月10日
  • 虎を追う

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    ネタバレ

    面白かった。
    ただ、なんでい警察官関係者を黒幕のひとりにする話が多いんだろう。
    ここで一気につまらなくなる。
    たしかに警察の人だと証拠品を片付けたり、捜査内容が筒抜けになったりするけどさ。
    読者が「えっ?犯人のひとりなの?」ってただ驚かすために警察官を悪者にするのは本当にやめて欲しい。

    真犯人が自己顕示欲が強いばかりに
    逮捕されたけど
    もっと利口に動けば捕まることなかったのにな。
    しかし犯人って(小説だけでなく)他責転換な人間ばかりやな。

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    2026年05月09日
  • 殺人依存症

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    ネタバレ

    想像していたストーリーを覆される話だった。
    てっきり殺人依存性のサイコパスが事件を起こしていくようなものかと思っていたが、精神を操り上手く人を使って自分の手は汚さず卑劣な殺人をコントロールする話で、またその主人公が50代のパッとしないその辺にいるおばさんというのが、現実性が増して怖いし他の作品とは一味違うストーリーになっていた。

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    2026年05月07日
  • 執着者

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    とても怖かった。
    老人の存在もだけど、
    警察ってこんなに苦しんでるストーカー被害者にあんな対応をするのかと。
    そんなことないよね?
    きっともっと力になってくれるよね。
    小説の話だけだよね?
    それがとても怖いと思った。

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    2026年05月04日
  • 拷問依存症

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    4作目ともなると、何を書けばいいんだ。

    そんな気持ちで書いてます。

    とにかく誰も救われない。

    これがまだ続くんかなぁ。

    もうどうしようもない結末すぎて、毎回胸が苦しくなる。

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    2026年05月02日
  • 虎を追う

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    過去の事件の真犯人を見つけていく過程が読み進めるに連れ濃くなっていくのが良い。櫛木さんの描く事件は何故か毎回深掘りしたくなってしまい、もっと知りたくなる…。孫を含めた協力者が新しく面白い。事件の真相もしっかりと読み応えのある結末になっている。

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    2026年04月29日
  • 少女葬(新潮文庫)

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    完全に作者&ジャケ買いだったけどとても抉られた。

    同じ境遇でもたった1人との出会いで人間は変わる。
    最後の方の2人の話の移行具合がなんとも辛かった。

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    2026年04月21日
  • 氷の致死量

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    読み切った感!大満足でした。
    アセクシャル、性的マイノリティ、幼少期の虐待、虐待の連鎖、、、たくさん勉強になりました。
    ミステリーの方もとても面白かった。読み応えあった。

    主人公は最後何と言いたかったんだろう、、

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    2026年04月16日
  • 執着者

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    傑作。
    「ストーカー」という題材をここまで生々しく描いた作品は初めて見た。
    本筋の刑事サスペンスも面白いが、第一章と第三章で描かれる、ストーカー被害者の女性目線がマジで怖い。

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    2026年04月15日
  • 監禁依存症

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    最近、Netflixで「九条の大罪」を一気見した。

    どう考えても極悪な犯罪者を弁護し、世に放つ九条。
    ヤクザに金をもらって言いなりになるのではなく、感情を抜きにして「法律」という平等なルールのもと、正当な権利を行使することが九条の軸となっている。

    確かに、あの作品は本当にいろんな人間がでてくる。
    境界知能の人間が生き抜くために犯罪に手を染めてしまうこと。その大元は結局ヤクザだったり、機能していない家族のせいだったり。

    私は「九条の大罪」を観て、
    法律を理解して使う人間の難しさを感じた。

    では本作「監禁依存症」は?
    今回の話には「小諸成太郎」という弁護士が中心にいる。
    小諸弁護士は性加害者の弁護を多く担当し、どれだけ卑劣な行いをしても無罪や軽い判決にしてしまう。
    そのせいで、さらに大きな被害が出てしまう。

    そんな小諸氏の息子が誘拐される。
    刑事たちは刑事たちなりの仕事をまっとうする中で小諸に恨みを持つ者たちに話を聞き、関わった事件を見直す。

    どれもこれも、最低なものだ。

    一方で、このシリーズに出てくる杉浦刑事の娘、架乃は大学生になり、法律を勉強している。
    一作目の事件があってから架乃はずっと不安定だ。
    警察を目指す反面、世の中の女を見下す男たちに憤りを通り越して嫌悪感を持ち続けている。


    この作品を通して一貫しているのは、
    親と子の関係と、男女間の偏った思考である。

    親が子を傷つけ、親の価値観が子を育てる。

    その結果、浜真千代のように誰も信じず、人を操り過去の自分を傷つけた世の中に復讐する人間が生まれる。
    架乃のような不安定で「性」そのものを嫌悪する人間が生まれる。
    小諸成太郎のような、女という生き物を所有物のように扱う悪徳弁護士が生まれる。

    どうしたらこの連鎖を断ち切れるのか。

    法律というものの真っ当な使い方は、
    「感情」と「ルール」をうまく使いこなすことなのか。

    シリーズもの特有の面白いさもありながら
    人の価値観をうまく揺さぶる名作でした。
    あと二作品、早急に読みます。

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    2026年04月15日
  • 死刑にいたる病

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    ネタバレ

    すごく面白かった。久しぶりに一気に一冊読んでしまった。
    連続殺人鬼・榛村から手紙をもらったパッとしない大学生・雅也。警戒しながらも関係者に聞き回ったり、事件について調べたりしていくうちに、周りから「話しやすくなったね」と評される。本を読んだり、出かけて色んな人と話したからかな、と思っていたら、急に雅也の母親の話になっていってびっくり。幼い子に対して変な目で見たり、榛村への共感が危険なくらい高まって行った時に、金村や灯里からの連絡でストップがかかったのは、よ、よかったね〜、と読んでた。
    でもエピローグを読んだら、榛村が操ってたの、あの人もこの人もみーんなじゃない!って最後にびっくり。
    主人公の栄光の神童時代に周りのウケが良かったのも、榛村と共感してたから、ってのもうわーーってなった。
    こりゃ冤罪じゃなさそうだなぁ?!

    あと印象的だったのは、榛村が十代のころにやった小学生への拷問と虐待。指とかより、特に女の子の性器への異様な執着が見られた。榛村自身、性的虐待を受けたことのショックが大きかったことの証左だし、本当に小さな子は守ってあげなくちゃいけないと思ったよ。

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    2026年04月15日
  • 監禁依存症

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    朝起きて一気読みしました。
    このジャンルの本に惹きつけられてしまう自分の本性は否定できないです。
    ですが短絡的に受け入れるのではなく被害者の苦痛を擬似的にでも共有する事ができるほど最後まで容赦なく読者に「依存症」の意味を問いかけてきます。

    読書はいつでも私を救ってくれます。

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    2026年04月12日