櫛木理宇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレホーンテッド・キャンパス18巻目
最後の七不思議 読みました。
櫛木理宇さん、書くのがめちゃ早いとはいえ、18巻まで、出ては買って読み、を繰り返してると、物語はすぐに忘れがちな私は「どこまで進んだっけ?」と毎回毎回思います。
内容的には、短編が3つ組まれているのが一冊なわけなんだけど、全体の流れがね。
でも安心してください。
1巻から両思いだった森司とこよみちゃんは、まだ両思いだけど、想いが通じ合ってないし、付き合ってもいません。
そして、18巻目が終わってもまだ進展ありません。
今回の巻は、だいぶ時事的だなぁという印象を受けました。
何か事象が起きた時の、黒沼部長の
「過去に -
購入済み
痺れました!
いつ頃からか本にのめり込むように向き合うことがめっきり減った中で、何気なく読み始めた本書。
「あれ、私こんなに活字に飢えてたっけ」と錯覚するほど「次は?次は?」と読み進めてしまいました。
特にああとため息を漏らしたのは、中盤辺りの一作!
作者さんのギミックにまんまとしてやられてしまいました。
と同時に感じる得も言われぬ爽快感。
現実世界ではまず起こり得ない設定ながら(いやいや、こんな世の中だから無きしもあらずだけれど)、作品に何の矛盾も破綻もなく完結させる作者さんの説得力にただただ感服しております。
今回はお試しで短編を読みましたが、ぜひ長編も読みたいと思っています。
素敵な作品 -
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Posted by ブクログ
同じクラスに居ながら、言葉も交わした事の無かった櫂と文希。偶然に出会った公園での夜をきっかけに、ある計画を実行することになる。
それは隠蔽されたイジメによって受けた暴力で、意識不明になっている櫂の従兄弟の祥太の為の復讐だった。
スクールカーストで表したら、真逆に位置する二人だが、復讐の予行練習を繰り返すうちに友情が芽生えてくる。
罪にならない悪、理不尽でやりきれない事件が確かにあり、ニュースを観ると仕事人が実在してもいいのではないか?とも思えてくる。
しかし復讐相手への暴力の描写はリアルで、苦しくなった。
自分が高1の時に、隣のクラスの子が自死した。原因はイジメや、恋愛、複雑な家庭環境など聞こ -
購入済み
一話目からイヤな登場人物に恐い怪異とアクセル全開。
二話目は読み始めと終わりで登場人物への見方が変わりました。
そして三話目は過去から連続する入り組んだ事件・人間関係とさすがの恐さでした。
閉ざされた環境で育まれる人間関係、周りから押しつけられる価値観とテーマも興味深かったです。 -
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……ラブコメの進展具合については、もう諦めました(笑)。いいんだ、これからも温かく長ーい目で見守っていく所存です。この人たちはいっそこのままでもいいよなあ。
ホラーな事象の数々は、相変わらず安定っぷりの恐ろしさです。今回の事件はどれも、「当たり前」な価値観や世界観を押し付けられてしまった人たちの悲劇が描かれていて、怖いというよりむしろ悲しく思えてしまったのでした。そんな中で自らの男らしさを模索する森司はものすごく男らしいと思うのですが。……うん、そういう自覚のないところがいいんですよねきっと。見ていて癒されます。
一番恐ろしく思えてしまった物語は「涙壺に雨の降る」。無神経ゆえの残酷さというもの -
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展開が読めない
叙述トリックを楽しみたいのなら、最初におすすめする一冊になったかもしれない。
今回、著者の作品は初体験だったのだが、他のものも是非読みたくなった。 -
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霊が見えてしまう主人公、森司。
ただ霊が見えるというだけで、なんら霊と対抗するような術を持ち合わせていない彼がその能力がきっかけ(のようなもの)で出会ってしまった美少女こよみ。
高校時代から想う彼女と偶然同じ大学に入学した森司は、
こよみと同じオカルト研究会に入るが、それがきっかけで次々と心霊現象に遭遇してしまう。
彼女を守るため、ついでに距離を近づけるため奮闘する青春ホラー小説。
賞を取るくらいの作品ということで、ちょっとラノベっぽい作品を初めて手にとりましたが、内容は至って普通。ホラーとして怖いわけでもなく、凝ったミステリーがあるわけでもなく。
正直ネットでこの程度の小説書いてる人いるん -
Posted by ブクログ
もう16巻なのですね。そしてここにきてようやくこぎ着けたおうちデート(笑)。いったいどこまで健全なんだか。いや、もちろんいいと思うのですよ健全で。それにしても、小山内くんもいいやつだよねえ……。
そして例により、健全ラブコメの甘さを補ってあまりあるほどの恐怖。「渇く子」は怖くはあったけれどしんみりもしましたが。「累ヶ淵百貨店」と「赤珊瑚 白珊瑚」での怪異がパワフルすぎてとんでもない! よくぞ無事で……そろそろ誰か祓える人を味方につけておかないとまずいかもしれませんよこれは。
しかし「赤珊瑚 白珊瑚」での怖さは現実にも投影されていて、これが一番ぞくりときたのでした。現代の社会問題もさながら、過去 -
Posted by ブクログ
ネタバレ森司くんやこよみちゃんは「おうちデート」で浮かれているというのに、その最中に起きた事件がえげつないほど怖かった。
特に冒頭の心霊番組の収録の話は、初手から本当にサスペンスホラー見ているかのようで怖かったし、完全解決に至らなかったという点でも怖かった。
二つめの話は箸休め的な感覚で怖さはあまりなく、寧ろミステリ要素が強く、謎解きしていく面白さがあって楽しめました。
そこからの三話目、おうちデートのニヤニヤさを吹っ飛ばす怖さ再び。
ホラーとしても十分怖いですが、歴史的事実を絡めての容赦ない現実、そこから生み出された怨嗟が怖かったし、悲しくて。
こんなに息詰まる話を読んだのは久し振りかもしれない。
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ネタバレ 購入済み
「累ヶ淵百貨店」はいきなり三話目みたいなスケールでバリバリ幽霊が襲ってくるのがインパクトあったのと、新たなラスボス候補の誕生が恐怖。
リングに登場する貞子は原作だと子を残せない故の増殖が目的だったし元舞台女優だし名前もちょっと似てると捧小枝子との共通点を感じる。
「赤珊瑚 白珊瑚」は辛い目にあったハツヱが母と八重の下に帰れて良かったねぇとウルッときた。 -
ネタバレ 購入済み
第一話みたいななるほどこういうオチかと思わせておいて、え、そっちなの!?となる話が面白い。
長崎の潜伏キリシタンが世界遺産にというニュースが話題になったので第三話はタイムリーな感じがした。
木にしがみついたり、寝ぼけて結婚について口走ったりするこよみちゃんがかわいい。 -
ネタバレ 購入済み
曰く憑きの坂道や最恐洋館再びとか、久々にホラーらしく怖い話が面白かった。
バス亭のやり取りは森司のヘタレっぷりが遺憾なく発揮されてたけど、部屋に誘った時と最後の台詞の後とかこよみちゃんがどんな顔してたのかすごく気になる。
でも最後大河内にバシッとかましてやったところは柄にもなくカッコよかったし、こよみちゃんも惚れなおしたんじゃないかなと思う。