古沢嘉通のレビュー一覧

  • 双生児 下

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    こういうオチね。
    しかし、スムーズに幻想の世界に入っていくなぁ。
    騙されるか、と身構えていてもムダ。
    たった一行の文章で、ぜんぜん違う世界に変わっちゃうんだから。
    読み返してもダメ。
    そことは繋がっているようで、繋がっていないから。
    プリーストの作品、これまで読んだのはずれ無し。

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    2019年08月29日
  • 双生児 上

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    クリストファー•プリーストの長編。
    なんか、普通の話だな、とちょっと退屈しながら読んでいくと。
    最後に爆弾。
    え?え? 話が違うんだけど。
    続き、めっちゃ気になる!

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    2019年08月29日
  • 訣別(下)

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    ハリーボッシュ・シリーズの最新作。本当に相変わらずとても面白い。前作よりも面白かった。作者のマイケル・コナリーのクォリティの高さには驚くし、信頼を深めるのみ。どの作品も本当に面白いので、是非とも読んでもらいたい。

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    2019年08月18日
  • 訣別(上)

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    ハリーボッシュ・シリーズの最新作。本当に相変わらずとても面白い。前作よりも面白かった。作者のマイケル・コナリーのクォリティの高さには驚くし、信頼を深めるのみ。どの作品も本当に面白いので、是非とも読んでもらいたい。

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    2019年08月18日
  • 母の記憶に

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    ほんとすごい作家だ。3年間で54篇書いたとか、異常。
    『母の記憶に』『存在』『パーフェクト・マッチ』

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    2019年08月15日
  • 訣別(下)

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     『ナイトホークス』で始まったハリー・ボッシュ・シリーズも、主人公が60代後半に差し掛かった今、終盤を迎えつつある感がある。LA警察を退職し、サンフェルナンド市警の非常勤職員として細々と警官業を続ける一方、私立探偵の免許を再取得し、警察の事件と探偵の事件の二つを抱え込む。警察の事件は連続レイプ事件、探偵の事件は遺産相続のための古い血縁者の捜査依頼。

     探偵の一件では、長らく追想されることのなかったヴェトナムでのトンネルネズミ時代が、事件とのかかわりによってボッシュの心に帰ってくる。ヴェトナムで心身共に傷を負ったボッシュは、初期作品では戦場の暗い影をひきずった刑事でもあった。そのことが書かれな

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    2019年08月12日
  • 訣別(上)

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     『ナイトホークス』で始まったハリー・ボッシュ・シリーズも、主人公が60代後半に差し掛かった今、終盤を迎えつつある感がある。LA警察を退職し、サンフェルナンド市警の非常勤職員として細々と警官業を続ける一方、私立探偵の免許を再取得し、警察の事件と探偵の事件の二つを抱え込む。警察の事件は連続レイプ事件、探偵の事件は遺産相続のための古い血縁者の捜査依頼。

     探偵の一件では、長らく追想されることのなかったヴェトナムでのトンネルネズミ時代が、事件とのかかわりによってボッシュの心に帰ってくる。ヴェトナムで心身共に傷を負ったボッシュは、初期作品では戦場の暗い影をひきずった刑事でもあった。そのことが書かれな

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    2019年08月12日
  • 訣別(下)

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    マイクル・コナリー『訣別(下)』講談社文庫。

    シリーズ第19作。上巻に書き忘れたのだが、本作にはボッシュの異母弟、リンカーン弁護士ことミッキー・ハラーも登場する。

    まさに現代最高峰のハードボイルド警察小説。27年間、衰えを知らないマイクル・コナリーの筆が冴える。シリーズでは久し振りに手放しに面白いと言える作品だった。

    85歳の富豪、ホイットニー・ヴァンスから依頼された人探しは一筋縄ではいかず、まさかの展開が……一方の『網戸切り』と呼ばれる連続レイプ犯の正体は……

    納得のゆく感動の結末。

    シリーズはまだ続くようだ。

    本体価格900円
    ★★★★★

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    2019年07月19日
  • 訣別(上)

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    マイクル・コナリー『訣別(上)』講談社文庫。

    シリーズ第19作。扶桑社ミステリーの『ナイトホークス』を読んで以来、マイクル・コナリーの作品を読み続けて27年になる。作品によっては多少の出来・不出来はあるものの、常に一定水準の作品を描き続けて来たマイクル・コナリーには敬意を表する。

    さすがは現代最高峰のハードボイルド警察小説と評されるだけのことはあり、非常に面白い。巧みなプロットと類い稀なるリーダビリティ、どれを取っても全く非の打ち所が無い。

    サンフェルナンド市警の嘱託刑事と私立探偵を務めるハリー・ボッシュに85歳の富豪、ホイットニー・ヴァンスから名指しで人探しの依頼が舞い込む……破格の報

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    2019年07月18日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    楽しめた!
    知ってる作家も知らない作家も、1枚の絵から広げる想像力の半端なさをまざまざと見せつけられた思い。キング御大、ジョイス・キャロル・オーツ、ローレンス・ブロックなどはさすがの出来で、中でもジョー・R・ランズデールがダントツ。ウォーレン・ムーア、クリス・ネルスコットが発見だった。

    しかしそれぞれヴァラエティに富みながらも、全体としてはダーク寄りの傾向なのは、そもそもエドワード・ホッパーの絵の中にある「孤独感」「空虚感」の為せる技だろう。

    読む前、読みながら、読んだ後、何度もホッパーの絵を見返したことよ。

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    2019年06月24日
  • 隣接界

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    ネタバレ

     カメラマンのティボー・タラントはトルコで野戦病院で業務に従事する看護師の妻を反政府ゲリラの攻撃で失い、海外救援局によって英国に連れもどされる。しかもその英国はわれわれの知る英国ではない、グレート・ブリテン・イスラム共和国なのだ。ロンドンを通るが、救援局は何かを隠している。それは正三角形にすべてが消失している敵の攻撃のあとであり、彼の妻もその兵器にやられたのだ。そしてその兵器は隣接にかかわっているらしい。タラントは現実なのか何なのかわからないカフカ的世界に引き込まれていく。
     そしてそのタラントの物語に別の物語が挿入される。第一次大戦中、敵を欺いて飛行機を見えなくする作戦に駆り出された手品師は

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    2019年05月06日
  • 贖罪の街(下)

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    マイケルコナリーのハリーボッシュシリーズは本当に面白い。本作はこれまでの中でも秀逸か。これまでの作品も文句なしに面白いのだが。本作も大満足。是非できるだけ多くの人に読んでもらいたい。

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    2019年04月10日
  • 贖罪の街(上)

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    マイケルコナリーのハリーボッシュシリーズは本当に面白い。本作はこれまでの中でも秀逸か。これまでの作品も文句なしに面白いのだが。本作も大満足。是非できるだけ多くの人に読んでもらいたい。

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    2019年04月10日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    そうきましたかぁ。黒幕の事は、なんとなく最初から怪しいとは思っていましたが、まさか本当に黒幕だったとはねぇ。

    それにしても、ミッキーは、弁護士なのに(逆にむしろ刑事専門弁護士だから?)、いつも命を狙われますねぇ。そういう仕掛けがあるので、このシリーズは、単純な法廷ものとは違う、スリリングな感覚があるんですね。

    それと、ハリーとミッキーがねぇ、まさか、そんな関係だっとはね。

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    2019年01月27日
  • 贖罪の街(下)

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    ボッシュの新しいステージがスタートしたって感じ。

    マディは着々と大人への時間を重ね、ボッシュはその変化に戸惑いながらも寄り添うステキなパパであり、自身の新しい時間の過ごし方を模索しながら生きるミドルであり。

    だけどボッシュの価値観や正義感はブレずにある。

    これから、どんな時間を重ねていくのか、楽しみ。

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    2019年01月24日
  • 紙の動物園

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    短編にもかかわらず、一話一話に読み応えがある。SFでありながら(だからこそ)人間の体温と心を感じる。その時々の自分の状況によって、響く作品が変わるため、手元に置いておきたい一冊。

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    2019年01月19日
  • 贖罪の街(下)

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    あっと言う間に読んでしまった。ここ何作かで一番いい。

    時計やウイスキー、ブランド名をググりながら。すぐに調べられる時代になってよかった。

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    2019年01月12日
  • 贖罪の街(下)

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    ネタバレ

    本作は面白い。過去の作品のようなミステリー的な驚きはないものの、リーダビリティが高く、リンカーン弁護士との絡みもよく、一気読みできる。伏線も綺麗に回収されており、近作では好きな方で。自作はボッシュ自身の人生に影響がある物語になりそう。このシリーズは、ボッシュの人生自体がミステリーにまで昇華しちゃってるのがすごいところだな。

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    2019年01月12日
  • 贖罪の街(下)

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    マイクル・コナリー『贖罪の街(下)』講談社文庫。

    下巻。ボッシュとハラーの調査を妨害する二人の悪徳刑事。ボッシュとハラーの運命や如何に……様々な事件と謎が二人の悪徳刑事とどう繋がり、ボッシュとハラーは無実の罪で収監された依頼人を救い出すことが出来るのか……

    ハリー・ボッシュ・シリーズの18作目。ボッシュも65歳というから驚く。それでも、現代最高峰の警察ハードボイルド小説の主人公として余りある程のタフネスぶり!今回はボッシュとハラーの異母兄弟タッグにより警察小説と法廷小説の2つが同時に味わえるという贅沢な作品に仕上がっている。

    シリーズはまだまだ続くようで、ボッシュの身分はどうなるのか、凶

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    2018年12月18日
  • 贖罪の街(上)

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    マイクル・コナリー『贖罪の街(上)』講談社文庫。

    今回はハリー・ボッシュ&ミッキー・ハラー物。これまでのボッシュとハラーのコラボ作品に比べると、二人の距離が最も近く描かれており、そこが本作の読みどころの1つとなっているようだ。また、どんな形であれ、ロス市警を退職したはずのボッシュが第一線で事件の捜査にあたるというのもファンにとっては大きな魅力となっている。

    ロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人にロス市警へ異議申立ての訴訟を行うハリー・ボッシュはハラーから殺人事件弁護の調査を依頼される。初めはハラーの手助けを拒否していたボッシュだが、次第に事件の謎に引き込まれ

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    2018年12月17日