古沢嘉通のレビュー一覧
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リンカーン弁護士シリーズ第二弾。
メチャクチャ面白い。ミステリー小説には本格推理小説、警察小説、ハードボイルド、倒叙ミステリーなどの種類があるが、僕の好みとしては本格や倒叙よりも断然、ハードボイルドや警察小説が好きだ。
その意味では、マイクル・コナリーの小説は僕の大好きなジャンルで、尚且つ文章のスタイルも読みやすく、グイグイと引き込まれてしまう。
やや、ご都合主義的な部分も有ったが、話の展開が面白いので、そこまで嫌な感じも無く読み進める事が出来る。
こんな面白い小説が有ると、やっぱり続きが読みたくなる。
*本格推理小説: 謎の提示、推理、合理的解決という基本形式を踏んだ作品です。
*倒叙 -
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マイクル・コナリーのリンカーン弁護士シリーズの第二弾。
最初のリンカーン弁護士を読んだ時にも書いたけど、この刑事ハリー・ボッシュシリーズのスピンオフ作品なので、この世界観を良く知れば知る程、面白くなるのは分かっているので、リンカーン弁護士シリーズだけに限定して読まないと大変になるのだが、この第二弾をにはなんとハリー・ボッシュが物語の中に登場し、リンカーン弁護士との衝撃的な関係が明らかになる。
これじゃあ、もう刑事ボッシュの物語も読まなくてはなりそうだ。
ああっ・・・こまった読まなかければならない本が、すでに100冊以上溜まっているのに、また読むべき本が増えて行く。 -
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ネタバレ当初思っていた内容とは違っていて、初めはあまり進まなかったのだけど、上巻の中盤くらいからグッとギアが上がって、そこからはもうグイグイと引きずり込まれて、怒涛の展開に翻弄され、読み終わったいまではぐったりと虚脱しながらこの感想を書いています。
広東で幕を上げるこの作品、なにが起こっているのか明らかにならないまま、あれよあれよと物語は進み、舞台はイギリス、ロンドンからオックスフォードへ。
ほぼ史実通りのなか、たった一つのフィクションが紛れ込まされ、主人公はそのフィクションにまつわる大きな事件へと巻き込まれていきます。それは、「銀」を媒体とした「翻訳の魔法」。異なる言語で、同じ言葉を刻み込んだ -
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マイクル・コナリー『迷宮 下』講談社文庫。
マイクル・コナリーの39冊目の長編。レネイ・バラード刑事シリーズの第6弾。
一難去ってまた一難。二転三転のうねるような展開とレネイ・バラードが画策した見事な結末。
バラードが対決する相手は未解決事件の真犯人たちだけではなく、新たにロス市警未解決事件班に加わったマディをクビにしろと言い出すロス市警のトップやブラック・ダリア事件の真犯人を示す新たな証拠の受け取りを拒む地区検事長と一筋縄ではいかない。
一般企業でも必死に品質改善に取り組む社員が居る一方で品質問題を隠蔽したり、売上だけを重視して品質を無視するようなトップが居るのだから、似たような構図 -
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マイクル・コナリー『迷宮 上』講談社文庫。
マイクル・コナリーの39冊目の長編。レネイ・バラード刑事シリーズの第6弾。ハリー・ボッシュとハリーの娘でロス市警の巡査マディも登場する。
安定安心の面白さ。同時に3つの事件が動き出すという何とも盛り沢山で、面白いストーリー。1つは未解決事件のまくらカバー強姦事件、2つ目はバラードが波乗り中に車の中からバッチと銃を盗まれた事件、3つ目は何と未解決事件の中でも特に有名なブラック・ダリア事件である。
冒頭でレネイ・バラードが波乗りをするシーンには驚いた。波待ちからパドルに移行し、波のトップからテイクオフしてから波の壁を滑り落ちる描写は実際に波乗りを経 -
ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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寝食を忘れて物語に没頭したのは何十年ぶりだろうか。
それほどまでにこの物語は、ここ十数年で読んだ本の中で特別に素晴らしい。
舞台は十九世紀のイギリス。銀と翻訳を支配する者が世界を制する時代。その中枢機関・オックスフォードのバベルで学ぶ一人の学生が主人公。
中国の広東の港で育ったことから複数の言語が得意という能力をもち少年の頃に教授に拾われる。その生い立ちがまさしくこの本の作者の人生そのものだ。
伝統と格式を重んじるイギリスにおいてアジア人はあざけられ不当な扱いを受ける。その様子が同じアジアの日本人である読者に共感を呼ぶ。
たいていの翻訳SFものはカタカナが多く人の名前は覚えられず世界に -
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これは面白い。「あとがき」にもそう書いてある。SFと言うよりは、冒険小説の風味が強い。
ボートの上で7人の男女が目覚める。物語の早々に一人が自殺する。周囲は霧に包まれていて状況がよく分からない。彼らの腕には各人の名前とおぼしきタトゥーが、また頭部には手術痕らしきものがあり、全員記憶を失っていた。そして各人が医療や戦闘などのスキルや物理学や歴史などの知識を持っていることが明らかになる。そして突然、ボートの操舵室に何者からか指令が入り、疑心暗鬼に陥りながらも、体が覚えている「筋肉記憶」を駆使しボートを進める。そして仲間の変容や謎の「敵」、予期せぬ事態が次々と…
どうやら世界は、何らかのデ -
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ネタバレ二つの言語での単語の意味のずれから生じる翻訳魔法が支配する世界の中で、多数言語を学ぶ学生たちの物語という導入設定から、ハリポタを大人向けにしたブラックファンタジーと誤解して読み始めたが、開始とともに違和感満載(笑)。その裏には、アヘン戦争時の植民地政策末期での帝国主義のほころびを描いた骨太の展開があった。DEIと真反対の環境下で4人のオックスフォード大学生の視点から描かかれる反乱の萌芽は上巻を通じてゆっくり育っていき、一気にクライマックスへ。上巻と下巻の分量的バランスがこうなったのもよくわかる。嫌な予感がしつつ、これはすごく面白い。下巻へ。
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「汚名」のハリー・ボッシュと、「レイトショー」のレネイ・バラードが合流した作品。
二人で、ハリウッド署管内で起きた未解決事件に挑みます。
15歳の少女が殺された過去の事件。
通常の定年を迎えた後も粘ってきたボッシュは、さすがに年老いてきた様子がありますが、それはあまり書かないでほしいと思ったり(笑)
ものすごく元気な老人だって、いるじゃないの~?
作者自身よりもちょっと年上のボッシュのシリーズは、現実とほぼ同じペースでリアルに年を取っているので、その変化を描くのも、ポイントなんでしょうね。
若くてやる気満々のレネイは、体力もある。
が、やはり若気の至りもあり‥孤独がちなのでねえ。単独行動は -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。夢中になって読んだ。
最初は、記憶喪失状態で何が何だかわからないので、とっつきにくかったけれど、登場キャラが勢ぞろいし、目的地へ進んでいくにつれ、各キャラを把握し面白く感じられるようになった。
最初は気付かなかったが、途中でキャラの名前は作家の名前じゃん!と気付いて調べたら訳者あとがきで触れられていて、簡単に紹介されていた。ハクスリー、ゴールディング、ピンチョンはわかったが、それ以外の作家は代表作を挙げられてもわからなかった。向こうではメジャーらしい。
話としては記憶喪失状態から始まり、なんらかの任務を帯びているということがわかるが、この導入は『プロジェクト・ヘイル・メアリー』