古沢嘉通のレビュー一覧

  • 鬼火(上)

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    今回も文句なし。この作家は本当にすごい。ハリーの未解決事件とバラードの焼死体事件、ハラーの判事殺害の3つが自然な形で進行するという盛りだくさんのストーリーだが、全く違和感がない。私の読みでは、ボッシュシリーズは今後こんな感じで、オールスター気味に進行するのではないか。本当に素晴らしい作家だと思う。

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    2021年07月25日
  • 訣別(下)

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    ボッシュ・シリーズ19作目、後半。
    サンフェルナンド署の嘱託刑事としては、連続暴行事件を追い、私立探偵としては、大富豪の遺産を相続させる人間を探すボッシュ。

    捜査の過程で、若い頃にヴェトナム戦争に参加した記憶がよみがえる。
    シリーズ初期には、ヴェトナム帰りの暗さを引きずった刑事だったが、最近はその影はだいぶ薄れていました。
    この数年、いることも知らなかった最愛の娘マディと出会い暮らしている日々も影響しているのだろう。

    サンフェルナンド署では、新入りだが経験豊か過ぎるボッシュのやり方に、同僚がついて行けないところも。
    自分もミスをしないわけではない、これまでミスをして覚えてきたことを教えたいと語るボッシュ。
    目の付け所の確かさに、次第に信頼を得ていきます。

    全く異なる事件それぞれの展開と、66歳になったボッシュの人生。
    コナリーの衰えない筆力に感動しました。
    様々な新鮮味とスケール感、いつもの解決力と、きびきびした文体で、読ませます。
    ボッシュが首になりそうだと何年もハラハラさせたくせに(笑)

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    2021年07月03日
  • 素晴らしき世界(下)

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    ボッシュと夜間勤務のバラードが共に事件に取り組む。それぞれ別の事件を担当していて危機的状況もあって、ちょっぴりハラハラ。

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    2021年04月15日
  • 宇宙の春

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    さすが名手のクオリティ。特に最後の「歴史を終わらせた男」は、その内容からケン・リュウという作家が誤解されることを心配した選者がこれまであえて収録していなかったというだけあるインパクトの強い作品。著者の引き出しの多さが存分に楽しめる好編。

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    2021年04月04日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ゲームを題材にしたSF小説、
    小説でこんなにも、
    ゲームをしている感覚になるのかと、
    とても楽しみつつ、
    新しい感覚になった。

    特に面白かったのは、
    「1アップ」
    友達の葬式に行って、
    ゲームを通して怖しい真実を知ることになる

    「救助よろ」
    連絡が取れなくなった彼氏を探して、
    RPGの世界に入り、
    冒険する女性の話

    ただし、どれも読みやすく、
    楽しめた。

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    2021年03月12日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    20世紀を代表するアメリカ人画家の一人であるエドワード・ホッパーの作品は、写実的だが郷愁を感じさせるタッチ。現代的な孤独感。描かれる人物の物憂げな表情。ありふれた構図なのだが何故か惹かれるものがある。
    そんな魅力に惹かれる作家も多く、この本の編者であり著者の一人が、これまたアメリカ探偵小説の雄ローレンス・ブロック。ホッパーの作品から発想された短篇小説を創り出すというアンソロジーの企画に賛同したのは、彼と交友関係のある多彩なアメリカ人文筆家達。
    18枚のホッパーの作品に、ブロックを含め、17人の作家が描く17編の短編は、ミステリー、サスペンス、ハードボイルド、スパイモノ、ホラー、ヒューマンドラマ、コンゲーム、ラブロマンスと幅広いジャンルの作品が揃う。
    翻訳陣もニクイ。スティーブン・キングには白石朗、マイケル・コナリーには古沢嘉道と、過去に夫々の作家の翻訳を手掛けた人を起用している。
    贅沢な一冊。
    個人的にはロス市警を退職し私立探偵となったハリー・ボッシュが登場するマイケル・コナリーの『夜鷹 ナイトホークス』が一押し。

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    2021年03月07日
  • 転落の街(下)

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    刑事ボッシュは二つの事件を抱える。1.未解決事件班として、1989年女性が殺害された事件で残されたDNAと合致する者がいた。その容疑者ペルは当時8歳だった・・・ 2.不倶戴天の敵アーヴィング市議(元市警副本部長)の息子がホテルから転落死した。市議から指名され、他殺、事故、自殺のいずれかか捜査するよう命じられる・・・

    勿体ないので、旅行の時のように最小限の、確実に読み通すからという場合にしか読まないシリーズ。やはり、面白すぎだった。

    ボッシュはもう60歳。このシリーズが終わってしまうのかと、危惧する。震える。

    次作を読むときに忘れないように下にネタバレ。


    ※ネタバレ

    アーヴィングの息子は、タクシー会社が新規参入するために他の会社の免許が更新されないようにするため暗躍していた。アーヴィング自身が警察に圧力をかけ、また息子の親友の警官が違法な捜査をしてタクシー会社を潰そうとしたとボッシュは解釈した。そして対立会社の者に殺されたと、しかし、アーヴィング自身は関与してなく、息子は離婚の故の自殺だった。アーヴィングを潰したい本部長が意図してメディアに偽情報を流していた。アーヴィングは激怒している。

    女性殺害事件は、ペルを虐待する男が犯人だった。虐待するときに使用したベルトで殺害していた。その男は父親にはなりすまして暮らしていた。そして37人も殺していた。ボッシュは正規の令状をとって捜索をしていなかったのと、護送の際にペルが犯人に襲いかかってもおり、警察の不手際をこれからアーヴィングに責められるはずである。

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    2021年03月05日
  • 素晴らしき世界(下)

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    面白い。

    でも本当に、サンフェルナンデス市警は、頸になってしまうんですかね?ボッシュは。なんかちょっと残念。だとすると、ボッシュは私立探偵にでもなるしかないですからねぇ。ボッシュとバラードの新コンビ結成にななりそうですが、気になります。

    ところで、劇中、1969年に19歳でベトナムに居たというボッシュの背景描写があるんですが、そうだとすると、ボッシュは1950年生まれという事なので、もう70歳になりますねぇ。驚いた。

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    2021年02月22日
  • レイトショー(下)

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    ネタバレ

    一気に読んだ。あぁ、読み終わってしまった。もっと読んでいたいのにという気持ちと、やっぱり今度も。。。。これからのRB(レネイ・バラード)の活躍に目が離せない。

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    2021年02月14日
  • レイトショー(上)

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    レイトショーとは、警察の深夜勤務。あらゆる初動捜査を請け負い、本格捜査は昼勤務に渡す。レネイ・バラード新しいヒロイン。

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    2021年02月14日
  • 汚名(下)

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    ネタバレ

    ハリーボッシュシリーズの最新作。過去の事件と現在の事件二つの事件が同時に進行する。65歳のハリーが潜入捜査員となって、ハラハラドキドキ。30年前の事件は法廷へ。今回も身内からの犯罪を暴く。前作もそうだったような。

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    2021年02月05日
  • 訣別(下)

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    連続婦女暴行事件の犯人は、やっぱりこうなるのね。原題は、The Wrong Side Goodbye. チャンドラーの The Long Goodbye を連想するよね。

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    2021年01月25日
  • 訣別(上)

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    ボッシュシリーズ、やっぱりおもしろい。無給の刑事(?ちょっと訳わからないけれど)と私立探偵でもある。大富豪から依頼された人探しと警察の事件の行方。

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    2021年01月25日
  • レイトショー(下)

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    バラード刑事のパワフルな行動に感激!
    マイクル・コナリーの新たな主人公にこれからも目が離せないと思う。

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    2021年01月03日
  • 訣別(下)

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    テレビドラマBOSCHを観てから読む小説は2作目だけど、相乗効果は高くボッシュも娘のマディ(デスキャブのブラックサンをボッシュの着メロに設定してる)もドラマのイメージでいきいきと話し動く。
    無給刑事として未解決事件の捜査にあたりながら、私立探偵として調査も請け負う生活を続けるボッシュ。元の勤務先であるロス市警とは訴訟沙汰以来、険悪な関係が続いてる。
    連続強姦事件の捜査と大富豪の跡取り探し、という二つの立場でストーリーがグイグイと進み(特に跡取り探しの面白さ、ベトナム戦争絡みだと話が具体的立体感を持って迫ってくる!)どんなトラブルが待っているのかとハラハラしてしまうほど。
    義弟のリンカーン弁護士とのタッグも相変わらず順調で、こちらも定番のストーリーになってるな。
    もっともっと永遠に続いてもらいたいな。

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    2020年12月28日
  • 素晴らしき世界(下)

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    引き続き非常に面白かった。ハリーボッシュのシリーズが新しい展開を見せたという印象。最後にうまい具合にレネイバラードが絡んできて、まだまだボッシュが活躍してくれそうな感じで、とても楽しみだ。ひとつだけ問題は日本語タイトル。あとがきに翻訳者の言い訳が出ているが、英語のタイトルと異なる日本語タイトルを付けると、今回のようなしょうもない失敗になる例。映画のタイトルでもよくあるが、翻訳関係者や編集の人は気をつけてもらいたい。もちろん本の中身には全く問題なし。

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    2020年12月17日
  • 素晴らしき世界(上)

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    引き続き非常に面白かった。ハリーボッシュのシリーズが新しい展開を見せたという印象。最後にうまい具合にレネイバラードが絡んできて、まだまだボッシュが活躍してくれそうな感じで、とても楽しみだ。ひとつだけ問題は日本語タイトル。あとがきに翻訳者の言い訳が出ているが、英語のタイトルと異なる日本語タイトルを付けると、今回のようなしょうもない失敗になる例。映画のタイトルでもよくあるが、翻訳関係者や編集の人は気をつけてもらいたい。もちろん本の中身には全く問題なし。

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    2020年12月17日
  • レイトショー(下)

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    面白いと言うしかない面白さ。マイケルコナリーの作品は本当にどれもクォリティが高い。本作はコナリーの新キャラだが、今後どのように展開していくのか興味津々。恐らくLAPDの他の部署に行くだろう。そして、他のキャラとの交錯もあるはず。主人公の考えがボッシュに似ている時があり、ファンはニンマリと言う感じ。次回作が楽しみ。

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    2020年12月05日
  • レイトショー(上)

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    面白いと言うしかない面白さ。マイケルコナリーの作品は本当にどれもクォリティが高い。本作はコナリーの新キャラだが、今後どのように展開していくのか興味津々。恐らくLAPDの他の部署に行くだろう。そして、他のキャラとの交錯もあるはず。主人公の考えがボッシュに似ている時があり、ファンはニンマリと言う感じ。次回作が楽しみ。

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    2020年12月05日
  • 汚名(下)

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    当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中”ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。
    原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり(「ボッシュは、この世には二種類の真実があると知っていた。ひとつは、ひとりの人間の人生と使命に関して、けっして変わらぬ原則である真実。もうひとつは、政治家やペテン師や、悪徳弁護士とその顧客たちの、目的に適うように折り曲げ、加工できる柔軟な真実」)に出てくるもの。

    同情は行動の代わりにはならない。これが、ボッシュ刑事の行動原理なのか。次回作も楽しみ。

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    2020年08月17日