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当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中“ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。
原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり(「ボッシュは、この世には二種類の真実があると知っていた。ひとつは、ひとりの人間の人生と使命に関して、けっして変わらぬ原則である真実。もうひとつは、政治家やペテン師や、悪徳弁護士とその顧客たちの、目的に適うように折り曲げ、加工できる柔軟な真実」)に出てくるもの。
【上下・全二巻】
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Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュ・シリーズ20作目後半。
ロス市警を退職後、サンフェルナンドで予備刑事となり、次々に未解決事件を解決していたボッシュ。
30年前にボッシュが逮捕した死刑囚が、冤罪であったという証拠が新たに現れる。
当時、ボッシュが捏造したと疑われ‥?
(ありえない、って!)
一方、サンフェルナンド市警の管轄内でも事件が。
ボッシュは、潜入捜査に赴くことになります。
制約がありつつも腕を活かしていたボッシュ。
ロスでは犯罪者には有名だから潜入捜査などできなかったが、痩せた風貌でやや老いてきた今は、適役らしい?
捜査途中で出会った中毒患者に対しても、これまでとはやや違った対応を見せる。
といった変化を含みつつ、最後はカッコいい。
さすが!
ミッキー・ハラーも彼らしい活躍を見せますが、ボッシュにはかなわない。
危機を思いっきり跳ね返す、熱くなる結末でした。
Posted by ブクログ
マイクル・コナリー『汚名(下)』講談社文庫。
現代最高峰のハードボイルド警察小説、ハリー・ボッシュ・シリーズの第20作。
65歳を超えてもなお、根っからの警察官であり続けるハリー・ボッシュ。騙す者と騙される者、金に支配される者と支配する者。悪と善の構図は大昔から変わらない。
ボッシュの警察人生の最大の危険を救うのはリンカーン弁護士ことミッキー・ハラー。終盤の緊迫した法廷劇だけでも読み応えがある。
そして、ラストには次作へのプロローグが。
ボッシュが担当した30年前のロス市警での殺人事件捜査の証拠が捏造され、ボッシュの捜査に嫌疑が掛かり、警察人生に最大の危機が訪れる。また、サンフェルナンド市警の管轄で、薬局を経営する父親と息子が薬局内で銃殺されるという事件が発生し、ボッシュは命の危険を省みずに不正薬物売買組織に潜入捜査を試みる。
本体価格880円
★★★★★
Posted by ブクログ
当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中”ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。
原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり(「ボッシュは、この世には二種類の真実があると知っていた。ひとつは、ひとりの人間の人生と使命に関して、けっして変わらぬ原則である真実。もうひとつは、政治家やペテン師や、悪徳弁護士とその顧客たちの、目的に適うように折り曲げ、加工できる柔軟な真実」)に出てくるもの。
同情は行動の代わりにはならない。これが、ボッシュ刑事の行動原理なのか。次回作も楽しみ。
Posted by ブクログ
出れば必ず読むボッシュシリーズ。ボッシュは60歳をこえ、ロス市警を離れてほとんどボランティアみたいな形で小さな市の警察業務に関わっている。思えばずいぶん長いことボッシュを見てきたんだなあと、ちょっと感慨深い。いつ頃からか作品の雰囲気が初期とは違ってきたけれど、それもまた良し、と思う。
ロスのような大きな舞台ではなくても、事件はやっぱり結構派手だ。ボッシュが直面する難題は二つあり、一つは薬物絡みの犯罪への潜入捜査、もう一つは思いがけず自身にかけられた汚名をそそぐこと。この二件が同時進行していくが、ややこしく錯綜したりはせず、とても読みやすい。長篇をだれることなく読ませるところが、さすがコナリー。
このシリーズでは、犯人が捕まり(あるいは死に)正義が行われて万々歳!という終わり方にはほぼならない。犯罪を追う過程で、真相をつかみ犯人と対峙する場で、またその後の法廷で、ボッシュは常に「正義」というものについて考え、苦悩する。力をふりしぼり犯罪を追う努力をいくら重ねても、闇から湧き出てくるように非道な犯罪は絶えることがない。その多くは社会の構造に深く根ざしていて、読んでいる側もボッシュと共に徒労感にとらえられてしまう。それでも、時に深く傷つきながら、目の前の名もない被害者に正義をもたらしたいと奮闘する姿が、好きだ。
ボッシュの異母兄弟ハラーが本作でも登場して、重要な役割を果たす。駆け引きに長けた辣腕弁護士であるハラーと対比することで、ボッシュの不器用とも言える生き方がよりくっきりと浮かび上がってくる。今回は、ボッシュを理解し信頼を寄せる脇役陣がちょっぴり多めで、結構嬉しかったです。
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