古沢嘉通のレビュー一覧

  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

    Posted by ブクログ

    読んでしまった。またこれで半年以上、待たなければいけない。次のコナリー作品が出るまで。相変わらず一気に読ませてくれる。コナリーは第一級のストーリーテラー。息をも継がせぬ展開は健在。ストーリーに絡んでくるハラーの娘と元妻との距離感も読ませるけど、なんと言ってもボッシュとの距離感がいい! 早く次回作を翻訳してチョウダイ、英語では悲しいかな読めないもん、俺は。

    0
    2012年02月03日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

    Posted by ブクログ

    1992年に「ナイトホークス」でデビューしたマイクル・コナリーの長編は訳出されているだけで19冊ある。で、面白さの盛りはかなり早い時期に過ぎていて、私的には「ザ・ポエット」(96年)、「わが心臓の痛み」(98年)あたりがベストだろうか。もっとも、これはその後のコナリーの作品が面白くないという意味ではない。コナリーとローレンス・ブロックは、大リーグになぞらえればテッド・ウィリアムスやピート・ローズみたいなもので、ホームランは少なくても二塁打を連発する。4割を打つ。ハードボイルド史に残るアベレージヒッターだ。しかしですね、本作は紛れもない「ホームラン」である。ピークをつけてから20年以上たって、この一発が出てくるとは思いもしなかった。タイトルよし。プロットよし。キャラクターよし(なんとハリー・ボッシュとミッキー・ハラーの競演なのだ!)。そして、どんでん返しよし。やられた、そうくるかい!ってなもんで、未訳の4冊を読むのが早くも待ち遠しい。太鼓判です。

    0
    2012年01月25日
  • 暗く聖なる夜(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    解説を読み直してみると、ボッシュは色々
    女性とお付き合いしてたんですね、記憶にないけど、
    ただ、エレノアだけは良く覚えています。
    やっぱり、愛の弾丸説でしょうか。
    って、私関係ないんですけどね。
    二度も三度ものドンデン返し、最後の最後での
    クロスの・・・衝撃でした。
    彼の求めたものは?復讐?懺悔?誰かオレを裁いてくれ?
    それは、分らないけれども、ん、衝撃というしかないなぁ。
    リンデルは、いい同僚になってくれるといいなぁ。
    ライダーにラングワイザー、ボッシュの周りには魅力的な女性も
    たくさんいるのよね~。あと、私、詳しくないけど、ジャズ好きなボッシュも、シュガーレイとサックスを練習するボッシュのまたいいなぁと。
    あれ、この次は、刑事に戻るんだよね。
    ええ~~、何があったの?知りたいようで、知りたくもないような。もう暫く救われた気持ちで、パラダイスロードを散策していたい気分だわ~。

    0
    2011年11月14日
  • ブラック・ハート(上)

    Posted by ブクログ

    ボッシュシリーズ3作目。前2作に比べてエンジンがかかるのが早い。裁判のパートもいい。原告側の弁護士チャンドラーの戦術がいちいち狡猾で読み応えがある。

    0
    2011年07月28日
  • ブラック・ハート(下)

    Posted by ブクログ

    下巻はツイストに次ぐツイストでラストまで息もつかせぬ展開が続く。わたしのようにこの作品でコナリーにはまった人も多いだろう。エドガー、アーヴィング等のレギュラーキャラクターも存在感を増してきた。

    0
    2011年07月28日
  • ナイトホークス(下)

    Posted by ブクログ

    面白い。終盤、結末は、筆力がないと噴飯モノになりそうな展開だが、ストーリーに隙がなく、納得できる。特にラストのもの悲しさは印象的。現代ハードボイルドの最高潮と評価されるシリーズのようだが、一般ミステリーとして非常に良くできた作品と思う。お奨め。ついでだが、邦題は訳者により読者が著者の意図とは別のところに誘導されてしまうような印象を受けた。

    0
    2011年05月04日
  • ナイトホークス(上)

    Posted by ブクログ

    ハリー・ボッシュ刑事シリーズの第1作。主人公の過去を暗示させる導入部、パイプの中で発見された死体、ベトナム戦争とトンネルネズミ、警察の内部監査、FBIの女性捜査官との出会い、参考人の追跡、話そのものの展開は派手ではないが、主人公の性格描写がうまく、ストーリーのもつ緊張感が心地よい。下巻が楽しみ。

    0
    2011年04月20日
  • エコー・パーク(下)

    Posted by ブクログ

    まさにボッシュ!という作品。
    結末はボッシュとて考えた末のことだと思う。
    作品の質が落ちないコナリーには感心する。

    0
    2011年01月27日
  • エコー・パーク(下)

    Posted by ブクログ

     <ハリー・ボッシュ・シリーズ>の第12作目。シリーズ最高傑作かも。殺人犯と、それを追う主人公のボッシュ。出生から少年期を過ごした環境が、ふたりとも似ている。しかし、一方は犯罪者に、もう一方は刑事に。人生の矛盾を感じる。殺人犯が同じような環境で育った刑事に語る犯行動機。到底理解不能だ。なにが道を分けたのか。終盤の展開では、正義と悪の境界線が歪みを見せる。ボッシュ自身の心の闇も覗かせる。本シリーズは、「ボッシュの心」も注目するところだ。シリーズの中で明らかにされてきた、ボッシュの出生から少年期、刑事となり不明だった父親を見つけ出した頃の話、このあたりを読んでいないと本書読後の感慨が浅くなる。

    0
    2011年09月30日
  • エコー・パーク(上)

    Posted by ブクログ

     <ハリー・ボッシュ・シリーズ>の第12作目。暗く重い刑事物語。待ち望んでいた作品。期待を裏切らず。

    0
    2011年09月30日
  • エコー・パーク(下)

    Posted by ブクログ

    捜査線をすり抜けた連続殺人犯ウェイツ。
    独自の捜査で真相を突き止めていく根っからの刑事ボッシュ。
    スリル満点で痛快な終わり方。
    とはいえ、危険を顧みないボッシュは暴走気味だし、上手くいかなかった部分の苦みもあるけれど。
    出来がいい方で、嬉しい。
    エコー・パークというのは広大な公園で、死体を隠せそうという‥日本人が思い浮かべる基準よりでかいんでしょうね。
    2006年発表の本書。
    その後も毎年新作があちらでは順調に出ているそうです。
    後書きに出版不況のことが…そ、そうでしょうねえ。

    0
    2010年08月25日
  • 暗く聖なる夜(上)

    Posted by ブクログ

    “現代ハードボイルドの最高峰”というフレコミに納得。イントロ、プロセス、巧みな人物造形に主人公を取巻くジレンマと企み、冷静で非情なクライマックスを経ての心揺さぶられるラストまで、クールで隙のないプロットにただただ酔いしれた。

    ミステリらしい視点から紐解く真相もよかったが、やはり特筆すべきは、事件に関わる人物たちのドラマだろう。さらりとした描写の中にいかに多くの怒りや悲しみが隠されていることか。シチュエーション、会話、すべてが絶妙のタイミングなので、少ない行間から余りある感情をダイレクトに受け取ることができる。この感触が最後まで途切れないので、引き込まれた作中からはみ出すストレスは皆無だった。

    『マルタの鷹』の“コケにされるはごめんだ”が、本作品の“アンジェラ・ベントン”になるのだろう。サム・スペードとハリー・ボッシュの共通点は、心に一本強い柱が通っていること。その信念を前面に出し、圧倒的な筆力で描ききったコナリーには脱帽するしかない。

    ディーヴァーが東の横綱なら、西の横綱は間違いなくコナリーだろう。お互いタイプの違うシリーズだが、リピート必至という点では同じかな。ただボッシュの方が、人生と事件がシンクロしているような印象を受ける。そういう意味ではこちらの方が中毒性が高いかも。

    0
    2010年07月27日
  • エコー・パーク(上)

    Posted by ブクログ

    ハリー・ボッシュシリーズは常にある程度の質を期待されるからつらいよな。でも、本作品も期待を裏切らない。
    でも、シリーズを連続で読むとつらいかもなあ。やはりある程度はパターンがある。

    0
    2010年07月04日
  • エコー・パーク(上)

    Posted by ブクログ

    初めて読むボッシュシリーズ。

    物語の展開の速さ、登場人物の魅力、後味の苦さに魅了された。

    出会いは遅かったが、楽しみは多い。

    第一作からボッシュの奇跡を追うつもりだ。

    0
    2010年05月15日
  • リンカーン弁護士(下)

    Posted by ブクログ

    マイクル・コナリーはジャーナリスト出身なので事実の調査に基づいて書くため、フィクションでもリアリティがある。この作品も構想から5年かけて仕上げたということで、念入りに細部が作り込まれていてまるで映画のワンシーンの連続である。すぐに映画化の話が来たそうだが、さもあろう。今年公開予定というが、やはり、私の中ではミッキーハラー像は出来上がっているので、別物として見に行きたい。

    0
    2010年04月07日
  • ナイトホークス(上)

    Posted by ブクログ

    ロス市警刑事ハリー・ボッシュシリーズ第1作目。
    私の頭では想像できない展開にどんどん読み進めてしまう。
    これからも登場するFBI捜査官エレノア・ウィッシュとの出会い。
    渋キャラで、暗い過去を持つ一匹狼のハリー・ボッシュ。
    このシリーズ(日本語訳11冊)の幕開けともなるナイトホークス。

    0
    2010年01月26日
  • リンカーン弁護士(上)

    Posted by ブクログ

    私の中では『ユダの窓』と本作品がリーガル・ミステリの双璧。
    長めの助走を経て、物語は一気に加速する。中盤にサスペンス色を際立たせた、リーガル・ストーリーの挟み撃ち。この構成は素晴らしく、どうやっても抗うことのできない吸引力となって、読者を確実に支配する。サスペンスフルな展開の中にも、リーガル・ミステリとしてのテリトリーをキープしているので、全体のトーンは統一されている。
    保釈保証人や調査員、検事である元妻や囚人など、脇役が次々と事件に絡んでくるストーリーもいい。その辺りに無駄な動きは一切なく、また過剰にキャラを利用して話を歪めるという欲深さもない。
    刑事弁護士という主人公の立場は、いろんな局面でクローズ・アップされる。小さな手掛かりから繋がる謎の連鎖は読者を驚愕させ、主人公を苦境に立たせる。法廷シーンだけがリーガル・ミステリではないことを実感させられるだろう。弁護士という職業を逆手にとり、弱点を物語の根幹に据えた作者の手腕には脱帽するしかない。 続編を所望する読者も多いのでは?
    マシュー・マコノヒー主演で映画化されるそうだが、彼は若干あくどさに欠ける。『エンゼル・ハート』の頃のミックー・ロークが私のイメージに近いかも。

    0
    2010年01月24日
  • リンカーン弁護士(下)

    Posted by ブクログ

    リーガル・サスペンスを書きたいと思っていたというコナリーが、野球場である弁護士に出会い、満を持して5年がかりで書いた作品。

    弁護士のハラーは刑事のボッシュとは反対の立場で、淡々と仕事をこなしていく様子だった始まりですが、なぜか似たような場所に住んでいる。
    危機に陥って、しだいにボッシュと似てくるような?
    犯人との対決はいかに?!

    ハリー・ボッシュ・シリーズに比べると、細かい説明が長く丁寧で、ジャンルと始まった時代の違いを感じさせます。
    コナリーは達者ですね~。
    続く作品では、ボッシュと共演もあるとか。
    それは楽しみ!

    0
    2010年03月04日
  • リンカーン弁護士(下)

    Posted by ブクログ

    来年マシュー・マコノヒー主演で映画の公開が決まっている。
    読んでから観るか?観てから読むか?
    もう読んでしまったので読んでから観ますが、かなり期待しています。
    このミステリーは久々に本当におもしろかった!

    0
    2009年10月28日
  • 終決者たち(下)

    Posted by ブクログ

    終決者とは、事件の捜査を終結させる人という意味ですね。他のタイトルと間違えなくて良いかも。
    17年前の少女殺人事件を再捜査するボッシュとキズ。
    家庭は崩壊し、事件の痛みはまだ長く続いていた…
    当時の警察の捜査が不十分だったことを突き止めるが、警察内部の反発を食らいながら、猟犬のごとき本能を発揮、事件解決へ。

    0
    2013年03月14日