古沢嘉通のレビュー一覧

  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    面白かったです。
    満足!

    「リンカーン弁護士」で登場したやり手弁護士のミッキー・ハラー。
    いささか自分の仕事に疑問を感じたり、病気治療の痛み止めで薬物中毒になってリハビリの時期を過ごしたりという経験を経て、少し雰囲気が変わっている。
    そんなときに出会った事件。刑事ハリー・ボッシュとも関わることになります。

    弁護士仲間のジェリーが事務所の駐車場で射殺され、犯人は見つからない。
    理由によっては、後継の自分も撃たれかねない。
    という状況で、強面の刑事ボッシュと互いに信じられずにやり合うが、やがて協力体制に。

    離婚した妻のもとで育っている娘ヘイリーに会うのが楽しみなハラー。
    「パパは悪い人のため

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    2012年10月06日
  • リンカーン弁護士(下)

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    主人公を追い詰めながら、鮮やかなラスト。今までにないシニカルで現実的な弁護士像に魅了されました。新作だけでなく、未読のコナリー作品を読みあさりそうな予感。

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    2012年06月28日
  • エコー・パーク(上)

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    こんな破天荒な物語は珍しい。サスペンス・ミステリーの小説として面白さは、秀逸。でもやはり、中心はハリー・ボッシュでしかありえない宿命。僕はどうしてもボッシュは、クリント・イーストウッドのイメージだ。
    兎に角、国内ミステリーファンにもこのシリーズを読んでみて欲しい。
    HBのカッコよさとミステリーの面白さの神髄はここにありますよ。

    酒を呑みながら、文中に出てくる、コルトレーンウィズセロニアス・モンク

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    2013年08月24日
  • 暗く聖なる夜(上)

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    マイクル・コナリー小説は素晴らしい。謎解きやサスペンスの筆はもちろん一流だが、もう、主人公ハリー・ボッシュが最高!この作品の最期でとっても泣ける出来事が起きます。
    マイクル・コナリーのHBものはこの小説から読んでも大丈夫です。次作『エコー・パーク』は信じられない位の大傑作!!早くHB物の新作がよみたくなります。
    ちなみに僕は、この小説にぞっこんで、ハンドルネームにしました!LOSTLIGHT~迷い光

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    2012年06月11日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    リンカーン弁護士シリーズ2作目だが、なんといってもあのボッシュが絡んできたのにはびっくり。 
    しかも、カメオ出演じゃなくて、驚きの展開に!

    記者のマカヴォイも出てくるし、コナリーの作品全体で、サーガが構築されてきた。

    主人公ハラーは、前作に比べてちょいワル(死語)風な部分が少なくなった感じで、殺された前任弁護士の跡を継いで、見事な弁護の腕を見せる。
    法廷ものかと思って、読み進んでいたら、終盤に差し掛かって怒涛の
    どんでん返しの連続技!

    やや強引なところもあるが、そのサービス精神と腕の冴えは、凄い。
    題名の「真鍮の評決」という言葉の意味にも、納得。

    これからのハラ-とボッシュに眼が離せな

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    2012年04月05日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    素晴らしい!
    高いレベルを維持できているのが凄いです。
    結局、どのシリーズも緩くあるいは硬くむすびつく【マイケル・コナリー】ワールドなのだろうけど今回の驚愕はまた格別でした。

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    2012年02月29日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    なにこれ~~!っていうくらい、ものすごくおもしろかった!
    特に下巻。上巻は普通におもしろい法廷モノと思ってたくらいだけど、下巻では怒涛の驚きの連続で。ラストの驚愕の事実にはぞくぞくした。そして、なんともしみじみした。そうなのか……。
    ボッシュシリーズより好きかもしれない! 

    それと、ボッシュシリーズでもそうなんだけど、舞台であるロサンジェルスが、マイクル・コナリーを読んでるとすごく哀切があるっていうか、なんかいいなあと思う。いわゆる明るいウエストコーストって感じではなく。砂漠とか山が近い感じで。ミッキーやボッシュが家のテラスから見る景色を見てみたい。

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    2012年02月12日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    読んでしまった。またこれで半年以上、待たなければいけない。次のコナリー作品が出るまで。相変わらず一気に読ませてくれる。コナリーは第一級のストーリーテラー。息をも継がせぬ展開は健在。ストーリーに絡んでくるハラーの娘と元妻との距離感も読ませるけど、なんと言ってもボッシュとの距離感がいい! 早く次回作を翻訳してチョウダイ、英語では悲しいかな読めないもん、俺は。

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    2012年02月03日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    1992年に「ナイトホークス」でデビューしたマイクル・コナリーの長編は訳出されているだけで19冊ある。で、面白さの盛りはかなり早い時期に過ぎていて、私的には「ザ・ポエット」(96年)、「わが心臓の痛み」(98年)あたりがベストだろうか。もっとも、これはその後のコナリーの作品が面白くないという意味ではない。コナリーとローレンス・ブロックは、大リーグになぞらえればテッド・ウィリアムスやピート・ローズみたいなもので、ホームランは少なくても二塁打を連発する。4割を打つ。ハードボイルド史に残るアベレージヒッターだ。しかしですね、本作は紛れもない「ホームラン」である。ピークをつけてから20年以上たって、こ

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    2012年01月25日
  • 暗く聖なる夜(下)

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    ネタバレ

    解説を読み直してみると、ボッシュは色々
    女性とお付き合いしてたんですね、記憶にないけど、
    ただ、エレノアだけは良く覚えています。
    やっぱり、愛の弾丸説でしょうか。
    って、私関係ないんですけどね。
    二度も三度ものドンデン返し、最後の最後での
    クロスの・・・衝撃でした。
    彼の求めたものは?復讐?懺悔?誰かオレを裁いてくれ?
    それは、分らないけれども、ん、衝撃というしかないなぁ。
    リンデルは、いい同僚になってくれるといいなぁ。
    ライダーにラングワイザー、ボッシュの周りには魅力的な女性も
    たくさんいるのよね~。あと、私、詳しくないけど、ジャズ好きなボッシュも、シュガーレイとサックスを練習するボッシュの

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    2011年11月14日
  • ブラック・ハート(上)

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    ボッシュシリーズ3作目。前2作に比べてエンジンがかかるのが早い。裁判のパートもいい。原告側の弁護士チャンドラーの戦術がいちいち狡猾で読み応えがある。

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    2011年07月28日
  • ブラック・ハート(下)

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    下巻はツイストに次ぐツイストでラストまで息もつかせぬ展開が続く。わたしのようにこの作品でコナリーにはまった人も多いだろう。エドガー、アーヴィング等のレギュラーキャラクターも存在感を増してきた。

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    2011年07月28日
  • ナイトホークス(下)

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    面白い。終盤、結末は、筆力がないと噴飯モノになりそうな展開だが、ストーリーに隙がなく、納得できる。特にラストのもの悲しさは印象的。現代ハードボイルドの最高潮と評価されるシリーズのようだが、一般ミステリーとして非常に良くできた作品と思う。お奨め。ついでだが、邦題は訳者により読者が著者の意図とは別のところに誘導されてしまうような印象を受けた。

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    2011年05月04日
  • ナイトホークス(上)

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    ハリー・ボッシュ刑事シリーズの第1作。主人公の過去を暗示させる導入部、パイプの中で発見された死体、ベトナム戦争とトンネルネズミ、警察の内部監査、FBIの女性捜査官との出会い、参考人の追跡、話そのものの展開は派手ではないが、主人公の性格描写がうまく、ストーリーのもつ緊張感が心地よい。下巻が楽しみ。

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    2011年04月20日
  • エコー・パーク(下)

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    まさにボッシュ!という作品。
    結末はボッシュとて考えた末のことだと思う。
    作品の質が落ちないコナリーには感心する。

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    2011年01月27日
  • エコー・パーク(下)

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     <ハリー・ボッシュ・シリーズ>の第12作目。シリーズ最高傑作かも。殺人犯と、それを追う主人公のボッシュ。出生から少年期を過ごした環境が、ふたりとも似ている。しかし、一方は犯罪者に、もう一方は刑事に。人生の矛盾を感じる。殺人犯が同じような環境で育った刑事に語る犯行動機。到底理解不能だ。なにが道を分けたのか。終盤の展開では、正義と悪の境界線が歪みを見せる。ボッシュ自身の心の闇も覗かせる。本シリーズは、「ボッシュの心」も注目するところだ。シリーズの中で明らかにされてきた、ボッシュの出生から少年期、刑事となり不明だった父親を見つけ出した頃の話、このあたりを読んでいないと本書読後の感慨が浅くなる。

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    2011年09月30日
  • エコー・パーク(上)

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     <ハリー・ボッシュ・シリーズ>の第12作目。暗く重い刑事物語。待ち望んでいた作品。期待を裏切らず。

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    2011年09月30日
  • エコー・パーク(下)

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    捜査線をすり抜けた連続殺人犯ウェイツ。
    独自の捜査で真相を突き止めていく根っからの刑事ボッシュ。
    スリル満点で痛快な終わり方。
    とはいえ、危険を顧みないボッシュは暴走気味だし、上手くいかなかった部分の苦みもあるけれど。
    出来がいい方で、嬉しい。
    エコー・パークというのは広大な公園で、死体を隠せそうという‥日本人が思い浮かべる基準よりでかいんでしょうね。
    2006年発表の本書。
    その後も毎年新作があちらでは順調に出ているそうです。
    後書きに出版不況のことが…そ、そうでしょうねえ。

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    2010年08月25日
  • 暗く聖なる夜(上)

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    “現代ハードボイルドの最高峰”というフレコミに納得。イントロ、プロセス、巧みな人物造形に主人公を取巻くジレンマと企み、冷静で非情なクライマックスを経ての心揺さぶられるラストまで、クールで隙のないプロットにただただ酔いしれた。

    ミステリらしい視点から紐解く真相もよかったが、やはり特筆すべきは、事件に関わる人物たちのドラマだろう。さらりとした描写の中にいかに多くの怒りや悲しみが隠されていることか。シチュエーション、会話、すべてが絶妙のタイミングなので、少ない行間から余りある感情をダイレクトに受け取ることができる。この感触が最後まで途切れないので、引き込まれた作中からはみ出すストレスは皆無だった

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    2010年07月27日
  • エコー・パーク(上)

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    ハリー・ボッシュシリーズは常にある程度の質を期待されるからつらいよな。でも、本作品も期待を裏切らない。
    でも、シリーズを連続で読むとつらいかもなあ。やはりある程度はパターンがある。

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    2010年07月04日