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Posted by ブクログ
待ちに待っていたマイクル・コナリーの新作。しかも、あらたな分野に挑戦。今回は、なんと異色のリーガル・サスペンスであった。ハリー・ボッシュ、テリー・マッケイレブに次ぐ、本書の魅力的な主人公は、弁護士のミッキー・ハラー。高級車リンカーンの後部座席を事務所代わりに、ロサンジェルス郡に点在する40ヶ所近い裁判所を縦横に行き来し、こまめに事件を拾って弁護報酬を稼ぐ刑事弁護士である。期待を裏切らない面白さだった。主人公ハラーが悩み、追い込まれていく過程に、ドキドキ・ハラハラしてしまい、どんな対抗策、どんな結末が待っているのかと、読むスピードが一気に上がったほどだった。内容(「BOOK」データベースより)多額の報酬が約束された事件を調べるハラーは、かつて弁護を手がけたある裁判へと辿りつく。もしかしたら自分は無実の人間を重罰に追いやってしまったのではないか。思い悩む彼の周囲に、さらに恐るべき魔手が迫る。絶体絶命の状況下で法廷に挑む彼に勝算はあるか? コナリーワールドの新境地を拓く意欲作。悪魔のような男を弁護をしなければならないという、心の葛藤。こんな男の代わりに無実の人間を重罰に追いやったかもしれないという、罪悪感。大切な人を守らなければならないという、使命感。二転三転する展開に驚かされ、最後の最後までわからない決着。こういう展開はお約束ではあるだけに、なおさら落し処が気になった。すばらしい作品だった。主人公の成長話はやはり好きだ。本国ではすでに続編が出ているそうだ。それも、嬉しいことに、ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの共演だという。本書に勝るとも劣らぬ迫力の力作とのことで、早くも胸がわくわくする。しかし、邦訳は次の次の次と、まだまだ待たされる。次のコナリー邦訳予定作品は、ハリー・ボッシュ刑事シリーズの第12弾Echo Parkだそうだ。これが、シリーズ最高傑作らしいので、相当に期待している。年内だそうだ。メチャクチャ楽しみだ。
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