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Posted by ブクログ
<ハリー・ボッシュ・シリーズ>の第12作目。シリーズ最高傑作かも。殺人犯と、それを追う主人公のボッシュ。出生から少年期を過ごした環境が、ふたりとも似ている。しかし、一方は犯罪者に、もう一方は刑事に。人生の矛盾を感じる。殺人犯が同じような環境で育った刑事に語る犯行動機。到底理解不能だ。なにが道を分けたのか。終盤の展開では、正義と悪の境界線が歪みを見せる。ボッシュ自身の心の闇も覗かせる。本シリーズは、「ボッシュの心」も注目するところだ。シリーズの中で明らかにされてきた、ボッシュの出生から少年期、刑事となり不明だった父親を見つけ出した頃の話、このあたりを読んでいないと本書読後の感慨が浅くなる。
Posted by ブクログ
もう十二作目なのかあ。まったくハイレベルなシリーズで期待はずれだったことがない。それでも因果な本読みの性、あっといわせる目新しいものを追い求めてしまうのでついつい後回しにしていたら、十三作目が出ちゃったのであわてて読む。
本当にこれが初めてのコナリーだったならひっくり返るほど面白い。同時にシリーズを追いかけてきたからこその味わいもある。アメリカの警察ものの常としてすぐに政治がらみの駆け引きが繰り広げられて、それはあんまり好きじゃないが、それを補ってあまりある充実した内容だった。
人物像・ストーリー展開・意外性、どれをとっても一級品。後書きで次作の内容がちらっと紹介されていたが、これがなんともファンとしては気になる書き方なのだ。すぐ読まなくちゃ。
Posted by ブクログ
いやー、おもしろかったー。驚きの展開が次々とあって、ほんとに、ええっ!と思いながら読む。犯人をさがす、っていうこととはまた別に、警察組織内の悪をさぐる、本当の黒幕はだれかつきとめるっていう部分にもおもしろさがあって。自分のなかにはいい犬と悪い犬がいて餌をやる犬をまちがえてはいけない、っていう話も心に残った。里親家庭や施設で育ったボッシュの過去がまたしても出てきて胸が痛むような。そのせいか、このシリーズはいつも暗いなーと思ってしまう。二転三転する展開で最後に謎が解けてもなぜかあんまり爽快感はないというか……。あと、読んでるときはすごーくおもしろいと思ってるのに、読み終わるとすぐ忘れちゃうような。わたしだけなんだろうけど。今回レイチェル・ウォリングとまた一緒に行動するんだけれども、わたしは覚えてなくて、レイチェルの出てきた話を読み直したいと思ったりした。彼女はどんな心の傷を負っていたんだっけ……。
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