【感想・ネタバレ】エコー・パーク(下)のレビュー

あらすじ

ボッシュが探り続ける未解決事件は、ホシとにらむ男とは別人が自供した。初動捜査のミスも浮上し、苦悶するボッシュ。さらにパートナーのライダー刑事に悲劇が襲う。事件が急展開を見せるなか、自宅待機を命じられた彼はFBI捜査官レイチェルとともに動き出すが……。警察小説の頂点に君臨する傑作シリーズ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

まさにボッシュ!という作品。
結末はボッシュとて考えた末のことだと思う。
作品の質が落ちないコナリーには感心する。

0
2011年01月27日

Posted by ブクログ

 <ハリー・ボッシュ・シリーズ>の第12作目。シリーズ最高傑作かも。殺人犯と、それを追う主人公のボッシュ。出生から少年期を過ごした環境が、ふたりとも似ている。しかし、一方は犯罪者に、もう一方は刑事に。人生の矛盾を感じる。殺人犯が同じような環境で育った刑事に語る犯行動機。到底理解不能だ。なにが道を分けたのか。終盤の展開では、正義と悪の境界線が歪みを見せる。ボッシュ自身の心の闇も覗かせる。本シリーズは、「ボッシュの心」も注目するところだ。シリーズの中で明らかにされてきた、ボッシュの出生から少年期、刑事となり不明だった父親を見つけ出した頃の話、このあたりを読んでいないと本書読後の感慨が浅くなる。

0
2011年09月30日

Posted by ブクログ

捜査線をすり抜けた連続殺人犯ウェイツ。
独自の捜査で真相を突き止めていく根っからの刑事ボッシュ。
スリル満点で痛快な終わり方。
とはいえ、危険を顧みないボッシュは暴走気味だし、上手くいかなかった部分の苦みもあるけれど。
出来がいい方で、嬉しい。
エコー・パークというのは広大な公園で、死体を隠せそうという‥日本人が思い浮かべる基準よりでかいんでしょうね。
2006年発表の本書。
その後も毎年新作があちらでは順調に出ているそうです。
後書きに出版不況のことが…そ、そうでしょうねえ。

0
2010年08月25日

Posted by ブクログ

面白かった。
シリアルキラーと偽装殺人に絡んで警察上司と担当弁護士を相手に戦う。
最後はFBI捜査官の恋人とも仲違いして大団円では無いがいつもの事か。
ボッシュシリーズは何時ももやっとするな。

0
2022年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウエイツが現場検証で逃げ出すのはドラマと一緒。
ただし原作では森の中。
撃たれて死んだのは2名、キズミンも撃たれて生死の境をさ迷うが生還する。
しかし刑事生命は絶たれて本部長付きに戻る。
逃走自体も陰謀だった、オシェイが筋書きを描いたのか?
ボッシュはレイチェルと共に逃れたウエイツの隠れ家を見つけ出し人質を奪還しつつウエイツを射殺。

陰謀の筋書きを追うボッシュ。
実は引退間際の上司が、かつて殺された女性の真犯人(有力者ファミリー)から依頼された話だった。
それを暴いたボッシュは上司に犯人たちと取引をさせるべく手配する。
上司と犯人である息子と父親との3者での会談、遠くで見守る警察メンバー。

そして犯人である息子は上司を射殺、息子は警察に射殺される。

レイチェルとは別れるボッシュ。

いや、しかしボッシュ、あんた強引過ぎるよ

0
2019年11月19日

Posted by ブクログ

途中で、他の人物を怪しいと思わせておきながら、そう言う事になりましたか。そう言うポジションの人物がなぜか不正に手を染めると言うのは、冷静に考えてみると、アメリカの刑事ものでは、時々あったりする気がします。

0
2019年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

意外と後半は盛り上がりに欠けた。前半は緻密な展開だったが、後半ではいきなり上司に付いていったら愛人宅に行き、さらには弁護士のところで話しだしてカラクリが全て分かるという拙速な展開。
一方で犯人はボッシュとレイチェルが調べた質草から簡単に潜伏先が分かって射殺、という物足りない展開だった。ドラマとしてはじっくりボッシュの心情が掘り下げているのは満足だけど、なぜかレイチェルが急に離れていくのは物足りない。果たして次は?

0
2014年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻から続く)
個人的な好みとしては、
ボッシュが追い続けた事件の被害者の両親に、
悲しい連絡をする場面が、ほとんど描かれていなかったことが残念だった。

私がこの作品を映画化するなら、クレジットの最中にでも、未解決だった事件のラストとして、
両親への報告の場面を入れるところだ。

0
2015年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハリー・ボッシュ・シリーズの12作目。ハリーの姿勢はずっと変わらない。未解決事件を決して見捨てることなく自宅でも古い捜査資料を丹念に読み直す。副業を持つことも珍しくないアメリカの警察社会の中では極めてストイックな生き方を貫き通している。

マリー・ゲスト事件の顛末もM・コナリーらしい二転三転するストーリー展開を見せ、飽きることはない。蠢く検事局長選挙。相棒の女性刑事キズミン・ライダーの負傷。FBI捜査官レイチェルとの恋の行方。安らぎの時間は一瞬で消え去り、ハリーの孤独な戦いは続いてゆく。

0
2013年01月11日

Posted by ブクログ

直観は裏切らない。非科学的な考え方だと分かっていても、外れる確率が低いせいで、どうも捨てられない。ボッシュは直観を信じながらも、傍証を揃える努力を惜しまない。L.A.P.D.の政治的な背景を吹き飛ばしたあとに残る違和感をつなぎ合わせる過程は引き込まれる。「灯台下暗し」の真実と、予定調和として用意された「未必の故意」のラスト。原罪を背負うロートル刑事ボッシュがモテまくるのに羨望を覚えながら、ページを繰るべし。

0
2012年05月07日

Posted by ブクログ

もう十二作目なのかあ。まったくハイレベルなシリーズで期待はずれだったことがない。それでも因果な本読みの性、あっといわせる目新しいものを追い求めてしまうのでついつい後回しにしていたら、十三作目が出ちゃったのであわてて読む。

本当にこれが初めてのコナリーだったならひっくり返るほど面白い。同時にシリーズを追いかけてきたからこその味わいもある。アメリカの警察ものの常としてすぐに政治がらみの駆け引きが繰り広げられて、それはあんまり好きじゃないが、それを補ってあまりある充実した内容だった。

人物像・ストーリー展開・意外性、どれをとっても一級品。後書きで次作の内容がちらっと紹介されていたが、これがなんともファンとしては気になる書き方なのだ。すぐ読まなくちゃ。

0
2011年11月26日

Posted by ブクログ

やはり、ハリー・ボッシュ・シリーズは面白い。爽快感のある落ちではないが、十分納得がいくものでした。「ハヤカワ・ミステリ・マガジン」の特集もお勧めですよ!

0
2011年12月31日

Posted by ブクログ

いやー、おもしろかったー。驚きの展開が次々とあって、ほんとに、ええっ!と思いながら読む。犯人をさがす、っていうこととはまた別に、警察組織内の悪をさぐる、本当の黒幕はだれかつきとめるっていう部分にもおもしろさがあって。自分のなかにはいい犬と悪い犬がいて餌をやる犬をまちがえてはいけない、っていう話も心に残った。里親家庭や施設で育ったボッシュの過去がまたしても出てきて胸が痛むような。そのせいか、このシリーズはいつも暗いなーと思ってしまう。二転三転する展開で最後に謎が解けてもなぜかあんまり爽快感はないというか……。あと、読んでるときはすごーくおもしろいと思ってるのに、読み終わるとすぐ忘れちゃうような。わたしだけなんだろうけど。今回レイチェル・ウォリングとまた一緒に行動するんだけれども、わたしは覚えてなくて、レイチェルの出てきた話を読み直したいと思ったりした。彼女はどんな心の傷を負っていたんだっけ……。

0
2011年09月18日

Posted by ブクログ

とりつかれた過去の事件 新事実 司法取引 現場検証 アクシデント 脱走 キズ撃たれる 新たな被害者 捜索 発見 射殺 真相 囮捜査 再度のアクシデント レイチェルとの別れ キズの復帰と別離

0
2018年04月08日

Posted by ブクログ

ボッシュのパートナーに仕事上でも私生活でもなるのは、清濁併せ呑む度量が必要なのだろう。レイチェルは潔癖すぎたか。恵まれた家庭に生まれ育っても、不幸な生い立ちでも、犯罪者になるのは関係ないのかも知れない。アメリカの警官は50才で引退しても、老後やって行けるのか。警察や検察の上層部が資本家や有力者のために殺人の隠蔽に力を貸すって、お話としては定番だが、実際にあり得るのか?

0
2017年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかったが、意外と底が浅かった。
後半少し足早に結末に向かってしまった感がある。

ボッシュの傍若無人、猪突猛進ぷりも、その他のハードボイルド系の主人公よりも利己的で人間くさくいらっとする場面が多々ある。あんまりこのシリーズを読んだことがないので慣れの問題か。

■このミス2011海外6位

0
2011年02月10日

Posted by ブクログ

2010/04/24

マイクル・コナリーなので★3つです。
「面白い」が当たり前になるってのも凄いし、
その期待を20年近く裏切らないのも凄い。
今回も一気読みでした。

0
2010年04月24日

「小説」ランキング