古沢嘉通のレビュー一覧

  • ダーク・アワーズ(下)

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     ジャック・マカボイ、ミッキー・ハラーと続いていたコナリー・ワールドだが、久々にハリーボッシュ&レネイ・バラードの登場でぼくは新年を美味い酒とともに迎えさせて頂いた。美味い酒というのは銘柄とか酒の種類のことではなく、良い物語が美味しくさせてくれる酒のこと。

     今回はタイトルの通り、夜の事件なので主人公役はほぼレネイ・バラードと見て良い作品であった。そもそもハワイからやって来たバラードは、その後の展開で愛犬を失い、ビーチのテント生活から現在は普通のマンションに居を移している。いろいろ初期設定から変化を遂げている。

     彼女の持ち前の捜査勘の良さはさらに鋭さを増しており、ボッシュという大先輩に限

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    2023年01月06日
  • ダーク・アワーズ(上)

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     ジャック・マカボイ、ミッキー・ハラーと続いていたコナリー・ワールドだが、久々にハリーボッシュ&レネイ・バラードの登場でぼくは新年を美味い酒とともに迎えさせて頂いた。美味い酒というのは銘柄とか酒の種類のことではなく、良い物語が美味しくさせてくれる酒のこと。

     今回はタイトルの通り、夜の事件なので主人公役はほぼレネイ・バラードと見て良い作品であった。そもそもハワイからやって来たバラードは、その後の展開で愛犬を失い、ビーチのテント生活から現在は普通のマンションに居を移している。いろいろ初期設定から変化を遂げている。

     彼女の持ち前の捜査勘の良さはさらに鋭さを増しており、ボッシュという大先輩に限

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    2023年01月06日
  • 宇宙の春

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    ネタバレ

    ケン・リュウのハヤカワの新書は全部買っているけれど、これは私の中で「紙の動物園」に迫るかも。ただ、第二次大戦でアジアを支配していた日本の話が2篇あるので、とても重い。初期の短編集に「歴史を終わらせた男」を入れなかったという判断もわかる。


    「マクスウェルの悪魔」
    戦時下の沖縄ユタの血筋の日系アメリカ人、かつ女性で科学者の主人公。
    どこの土地でも余所者・敵地人として不当な扱いをされ、戦争も地獄の様相を見せる中、それでも人が拠り所とする故郷について描かれる。
    重ねて出てくる「それが戦争ってものじゃないか」が重くのしかかる。


    「歴史を終わらせた男」
    ここで731部隊の話を突きつけられるとは。

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    2023年01月04日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(下)

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    物語の世界にもCOVID-19はやってきています。

    この物語の時間は、2019年の末から、2020年の初頭から3月ごろにかけて。ちょうど、世界がCOVID-19で騒ぎ始める時期ですね。

    そんな大変な時期に、ミッキー・ハラーは、覚えのない殺人事件の容疑をかけられてしまい、絶体絶命の事態に追い込まれてしまうわけですが、まぁね、主人公がそのまま有罪になってしまう事は無いですよねw

    でも、その無罪に至る過程が、また面白い。アメリカならでは(と、敢えて言いますが)の司法制度、刑事制度がそこにあるわけですが、それよってミッキー・ハラーは殺人容疑をかけられ、それによって無罪になると言ってもいいでしょう

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    2022年11月22日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(下)

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    リンカーン弁護士シリーズ。マイケルコナリーは今回も超絶クォリティだった。文句なしに面白い。最近の話題も入っており、リアルタイム感もすごい。以前の話も絡んでくるので、是非最初から読むべし。とにかく面白く、ハズレがない。

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    2022年09月11日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(上)

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    リンカーン弁護士シリーズ。マイケルコナリーは今回も超絶クォリティだった。文句なしに面白い。最近の話題も入っており、リアルタイム感もすごい。以前の話も絡んでくるので、是非最初から読むべし。とにかく面白く、ハズレがない。

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    2022年09月11日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(下)

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    〈リンカーン弁護士〉シリーズ第六弾。ハラーが殺人容疑で逮捕され収監される。その中で自ら弁護士として容疑を晴らしていく。犯してもいない殺人でありながら次々とハラーに不利な証拠が出てくる。検察の捜査とハラーを含む弁護側の捜査。そして裁判。この裁判がとても面白い。ハラー自身が被告となっていることもあって裁判の流れ、ハラーの弁護士として、被告としての立場、感情がより緊迫感を増して伝わってくる。シリーズの中で一番好きな作品。リーガルサスペンスの傑作だと思う。

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    2022年07月29日
  • 汚名(下)

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    ページターナーぶりは相変わらず。盛り上がる反面カタルシスが足りない感じだけど、著者らしい苦いラスト。

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    2022年07月23日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    コミック『アトム・ザ・ビギニング』を読んでいたところで本作を偶然手に取ったのだが、ロボットの擬人化という単純な物語など遥かに超越した16篇の来るべきAI世界にまつわる思索小説としても大変興味深い短編が名編者J・ストラーンによって集められている。J・J・アダムズ編による銀河連邦、パワードスーツものなども読みたくなる。

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    2022年05月28日
  • 暗く聖なる夜(下)

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    ハリー・ボッシュ 
    元妻への執着が強すぎて不快。これが無ければハードボイルドの傑作なのに。
    暇な時は美術、音楽等に関する蘊蓄を披露して教養人のふりをする。つまりロバート・Bパーカーの本を読んでるみたいだ。
    パーカーより楽しめるが。
    人物もプロットも深く感動的。
    色々文句を言ったがそれでも最高だ。

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    2022年04月30日
  • ナイトホークス(下)

    購入済み

    一気読み必死

    久々の海外ミステリー
    一気読みしてしまった。それくらいアツすぎる!この人のシリーズをもう一度読み直そう

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    2022年03月19日
  • 警告(下)

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    相変わらずのクォリティ。本当にマイケルコナリーの本にはハズレがない。今回はハリーボッシュなどの馴染みのある顔ではなく、初めて読む記者が主人公だったが、この主人公の前作はほぼ10年前とのこと。当然それを読まずに本作を読んだが、全く違和感なく楽しめた。むしろ前作を何とか入手して読みたいぐらい。面白かった!

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    2022年01月15日
  • 警告(上)

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    相変わらずのクォリティ。本当にマイケルコナリーの本にはハズレがない。今回はハリーボッシュなどの馴染みのある顔ではなく、初めて読む記者が主人公だったが、この主人公の前作はほぼ10年前とのこと。当然それを読まずに本作を読んだが、全く違和感なく楽しめた。むしろ前作を何とか入手して読みたいぐらい。面白かった!

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    2022年01月15日
  • 警告(下)

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     邦題は御覧のとおり『警告』なのだけれど、本書の主人公ジャック・マカヴォイが今、所属している消費者問題専門ニュースサイトの会社名が、実は原題の"Fair Warining"。本書でもジャックの所属会社名は「フェアウォーニング」とカナ訳されている。実はこのタイトルの仕掛けに気づいたのは、実は読書半ばのこと。原書読者は最初からそんな時差感はなしに読んでいるだろうから、老婆心ながら最初にここで触れておく。

     さてマカヴォイ主演作としては『ザ・ポエット』『スケアクロウ』に続く三作目。前作から何と11年ぶりの続編ということで、現実と同じように歳を重ねてゆくコナリー世界のキャラクター

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    2022年01月08日
  • 警告(上)

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     邦題は御覧のとおり『警告』なのだけれど、本書の主人公ジャック・マカヴォイが今、所属している消費者問題専門ニュースサイトの会社名が、実は原題の"Fair Warining"。本書でもジャックの所属会社名は「フェアウォーニング」とカナ訳されている。実はこのタイトルの仕掛けに気づいたのは、実は読書半ばのこと。原書読者は最初からそんな時差感はなしに読んでいるだろうから、老婆心ながら最初にここで触れておく。

     さてマカヴォイ主演作としては『ザ・ポエット』『スケアクロウ』に続く三作目。前作から何と11年ぶりの続編ということで、現実と同じように歳を重ねてゆくコナリー世界のキャラクター

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    2022年01月08日
  • トランク・ミュージック(下)

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    前作の「ラスト・コヨーテ」からボッシュ・シリーズが俄然面白くなってきた。なぜならボッシュがベトナム戦争の後遺症と母の殺害未解決事件の解決で過去を払拭できたと思ったら今度の事件で「ナイト・ホークス」時に付き合ったエレノアに再会しまた愛がよみがえる。マイクル・コナリー作品は他のシリーズも含めて執筆の順に読まないとわからなくなるとはこのことだ

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    2021年10月03日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    1882年に生まれ、1967年に亡くなった、エドワード・ホッパーというアメリカの画家の17の作品を題材にして、17人の作家が、それぞれの絵に対しての短編物語をつくるというコンセプトの本。要するに、エドワード・ホッパーの17の作品に対して、17編の短編が書かれ、本書はそれを収めた短編集だ。
    アイデアを思いつき、物語をつくることに参加を呼びかけたのは、ローレンス・ブロックである。ローレンス・ブロックは私の最も好きな作家の一人なので、読んでみることにしたのだが、ローレンス・ブロックが書いた短編だけではなく、面白い短編が多かった。ローレンス・ブロック以外にも、マイクル・コナリー、ジェフリー・ディーバー

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    2021年09月24日
  • 鬼火(下)

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    ナイトホークス(1992)から全作読んでいますが、毎回高いレベルで楽しませてくれるマイクルコナリーさま。本作はここ最近では出色。それにしてもハリーボッシュも70歳手前、とうとう追い抜かれてしまった!

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    2021年08月25日
  • 鬼火(下)

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    複数の事件捜査が並行して進むが、破綻することなくスリリングに展開され、あっという間に読めてしまう傑作。前作から始まったボッシュとレネイ・バラードの視点が交互に書かれる構成が見事に機能して、(ハイレベルな水準とはいえ)近年のボッシュものに感じていたマンネリズムは微塵も存在しない。シリーズが始まって20年以上経つこのタイミングでさらなる進化を遂げようとは思いもしなかった、というのが正直な感想だ。伏線もきれいに回収され、今後への含みがあるような結末も完璧と言わざるを得ない。

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    2021年08月08日
  • 鬼火(下)

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    マイクル・コナリー『鬼火(下)』講談社文庫。

    下巻。ボッシュが託された元服役囚殺害の未解決事件を中心にミッキー・ハラーが担当する裁判所判事暗殺事件、レネイ・バラードが関わるホームレス焼死事件の三つが複雑に絡み合い、意外な強敵が浮かび上がる。69歳のボッシュに代わり、八面六臂の活躍を見せるレネイ・バラード。

    最後までストーリーはスリリングな展開を見せ、シリーズの第22作目でも全くマンネリ感はなく、寧ろ進化しているように思えた。シリーズはまだ続くようだが、そろそろボッシュも完全に引退の時期を迎えるのだろうか……ボッシュの娘マディがロス市警に入り、レネイ・バラードとコンビを組むのも面白そうだ。

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    2021年07月31日