古沢嘉通のレビュー一覧

  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二 囚われの王狼

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    続きがある!ことに解説を読んで歓喜です!

    完全に善である人もおらず、完全に悪もおらず、神様ははて悪魔?と思うほど。

    その目線の優しさにケン・リュウらしさを感じます。

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    2018年06月03日
  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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    見た目の感じや、表題の感じで
    三国志かはたまたライトノベルかと思われそう。

    思った以上にすごい面白いです!

    文体がいつもと違います。簡潔で読みやすい、好きとかは関係なく。

    名前や地名で最初わかりにくく感じますが、
    なれてくるとこの世界にどっぷり。

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    2018年06月03日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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    上巻に続き、下巻も快調。このまま決着するのか、それともどんでん返しがあるのか、善悪の境目を行き来するMHの活躍が語られます。衝撃のラストまで一気読みでした。訳者あとがきで、本巻がシリーズ最終巻である可能性につき触れられていますが、まだまだいろいろな因縁はあり、これで終わりだとは思えないのですが。個人的には、シリーズ継続を期待したいです。

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    2018年06月02日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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    この種の海外ミステリーのよくない点として、前作から間が空き、最初は少し入り込みづらい点がある。本書も同様だが、少し読み進めると違和感はなくなり、コナリーのページターナーぶりが遺憾なく発揮されている。衝撃の展開もあり、下巻に期待大。

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    2018年06月02日
  • 隣接界

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    プリーストならではの夢幻のたゆたい感。どこに運ばれるかわからないけど、ずーっと浮かんでいたかった。ネタバレしてはいけないやつなので、何も書かないけど、今のところ今年1番じゃなかろうか。早川書房さんは立派だなあ、こんな本を次々と!
    特定できない誰かが恋しく、その不在を痛く感じるのは、隣接界の私の記憶なのかも。

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    2018年05月23日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    「スタートボタンを押してください(ゲームSF傑作選)」
    全作が書籍初収録。


    「紙の動物園」のケン・リュウ、「All You Need Is Kill」の桜坂洋、「火星の人」のアンディ・ウィアーら、現代SFを牽引する豪華執筆陣が集結。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞受賞作家たちが、ビデオゲームと小説の新たな可能性に挑む。本邦初訳10編を含む全12編を厳選した、傑作オリジナルSFアンソロジー。


    という触れ込み。桜坂洋しか知らなかったのですが、どれも面白い。ゲームSFと言うジャンルすら初耳なんですが、こんな小説の世界観があったとは知らなんだ、、、


    まず1発目の「リスボーン」が強烈なインパ

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    2018年05月18日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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     マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。

     そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ

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    2018年03月26日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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     マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。

     そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ

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    2018年03月26日
  • 双生児 下

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    あー、最初から文庫版で読みたかったかも。ミスリードされたまま「続く」で終わって、下巻でやられちまった感で満喫できたかも。w
    世界史の勉強のし直し迄も強いられてしまいました。

    更に大森望の解説を読んで、「ドリームマシン」の内容が思い出せなくて焦っている。そして他にも未読のものがあると気付いてポチりに走ってしまった。

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    2018年02月21日
  • ブラックボックス(下)

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    やっぱり面白い!!上巻は説明的な要素が多く間延びした感があったけれど、下巻中盤からのテンポの良さ!!
    まさにハリーの言う『勢い』が留まることなく溢れ出る。後半はいつものように一気読みしてしまった。

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    2018年01月28日
  • 母の記憶に

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    ネタバレ

    ケン・リュウ第2短編集。
    ショートショートのようなワンアイデアで切れ味勝負のような作品から、中編と読んでもいいようなちょい長手作品まで、飽きることなく捨て作品なしの良質なSF宝箱である。上下2段組み500Pのボリュームはさすがにズシンときたが、これも掲載作の密度が濃いからで、決して水増しじゃないということの証明。

    どの作品もそうだが、オリエントっぽいテイストが漂うのがよい。チャイニーズアメリカンである作者ならではの作風が強みになっている。時には郷愁が漂い、時には生命力を感じる。
    どの国にもどの民族にも歴史や物語があり、誰にだって人生がある。あの国はダメだとか、あの民族は劣っているとか、あいつ

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    2017年11月21日
  • 転落の街(下)

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    ボッシュ・シリーズ15作目、後半。
    水準が高く、息の長いシリーズです。
    他のシリーズ・キャラクターとの共演作もあるため、どう数えたらいいのか、何度やっても間違えちゃうんだけど(笑)

    ロス市警の未解決犯罪班で現場の仕事を続けているハリー・ボッシュ。
    勘の鋭い根っからの刑事だが、定年延長がかなったという年齢です。

    2つの事件を抱え、どちらも当初とは様相を変えてくる?
    未解決事件なので、昔のことのようですが、今に続くような大事件を掘り当ててしまうこともある‥
    相棒がデイヴィッド・チューという中国系の刑事なのも今の時代らしい。
    経験の差がありすぎて、一匹狼の癖が出そうなボッシュだけどね。

    今回は

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    2017年11月07日
  • 母の記憶に

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    素晴らしきケン・リュウ!
    表題作もいいが、ヒーロー好きとしては、スーパーなあの方と『三国志』きっての英雄をテーマにした作品がハートに刺さる。後者の主人公は「老関」と呼ばれ英語にすると〝ローガン“にもなるという…

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    2017年06月10日
  • ブラックボックス(下)

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    マイクル・コナリー『ブラックボックス(下)』講談社文庫。

    2012年に刊行されたハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳。マイクル・コナリーのデビュー、そしてハリー・ボッシュ誕生から早くも20年。我らがハリーは未だに健在であり、期待を裏切らない。今回も現代最高峰のハードボイルド小説を十二分に堪能した。

    20周年記念作品と銘打つだけにハリーの原点や過去にも触れながら、現代を舞台にした孤高の刑事、ハリーの活躍が描かれる。意外な方向に進む事件の真相、まさかの急展開、そしてハリーを見舞う最大の危機。

    1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。果たしてハリー・

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    2017年05月18日
  • ブラックボックス(上)

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    マイクル・コナリー『ブラックボックス(上)』講談社文庫。

    デビュー20周年記念作品。ハリー・ボッシュ・シリーズはデビュー作の『ナイトホークス』以来、全作を読み続けてきた作家だけに非常に感慨深いものがある。

    本作では20年前の未解決事件にハリー・ボッシュが挑む。物語はいつも通りスローな立ち上がりなのだが、徐々にハリーの事件捜査に賭ける一途な姿勢に物語の世界に引きずり込まれていく。

    1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。事件発生時に初動捜査に関わったハリー・ボッシュが20年の歳月を経て未解決事件を再捜査するが…そして、ハリーに訪れた最大の危機

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    2017年05月17日
  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二 囚われの王狼

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    ますます荒唐無稽(これはほめ言葉!)になる物語の構造。しかしふと現実社会に目を向けると、ロシア、欧州、そして日本などの誰や誰に重なる。未来は必ず過去にある。「不安定という安定」を見いだすのはどこの誰なのだろうか。

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    2016年09月18日
  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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    とんでもない壮大な世界観。その頭の中だけに広がるスケールの大きさは絶対映画化しないで欲しい。(まあ絶対するだろうけど、そして絶対失望するだろうけど)

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    2016年09月18日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    162センチの被告は185センチの被害者の脳天にカナヅチを打ち込むことができたのか。ゴロツキを使ってハラーを痛めつけられるような黒幕は誰なのか。男の誇りを護ることの意味。マギーとの関係。ハラハラ、ドキドキ、逆転のカタルシス。本当にコナリーの最高傑作、お薦めです。

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    2016年03月06日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(上)

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    待ちに待ったミッキー・ハラー、リンカーン弁護士シリーズの新作。といっても原著は2011年で翻訳が遅すぎる… 読み始めるとぐいぐい惹きこまれ、感想は下巻で。

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    2016年03月06日
  • 双生児 上

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     邦題は『双生児』、原題はSeparation『別離』。これだけでもう意味深だ。1人と見せて2人、2人と見せて1人、そんな詐術を仕掛けてきそうだ、プリーストなら。
     もっとも双生児と思わせてソーセージだったなんて仕掛けはない。ソーセージの本場ドイツが主要舞台のひとつではあるが。

     第二次大戦のノンフィクション・ライターであるグラットンは良心的徴兵忌避者にして英空軍爆撃機操縦士であるソウヤー大尉にチャーチルが言及したメモを発見し、この人物を調べようとする。読者としては良心的徴兵忌避者にして英空軍爆撃機操縦士とは双子を混同しているということだろうとすぐにわかるわけだが。
     グラットンは1941年

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    2016年02月29日