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Posted by ブクログ
楚漢戦争を下敷きにしたケン=リュウの異世界ファンタジー第2巻。第一部の完結編。
前巻と比べ、主要登場人物の陰の部分がより深く描かれている印象。
登場人物の多くがそれぞれ自分なりに葛藤やら業やらを抱え込んでどんどん濁っていく中で、クニ=ガル(劉邦)は「自分はそんなことしたくなかったんだけど、周りの意見を聞き入れた結果…」という体。実際は相当えぐいことをやっているのに、一人だけそんなに濁らない構造になっているのは実にズルくてうまい。
人物の大きな運命に関してはここまでのところ下敷きに忠実なので、あの人やあの人やあの人も今後随分ひどいことになっていくのかなあ…と思いながら読むと実に苦々しい気分になれる。この苦々しさを変に昇華しようとしないところもこの作品の魅力だと思うし、次巻以降もしっかり苦く書いてほしいと思う。
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小説・文芸
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