【感想・ネタバレ】蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二 囚われの王狼のレビュー

あらすじ

兄弟のごとき絆を誓ったクニとマタは、ともに帝国軍に挑む。狼の足島で繰り広げられる戦いで、マタは背水の陣を敷いて帝国軍と相対する。いっぽうクニは、驚きの奇策を講じて帝国の首都パンに接近をはかるのだが――。ケン・リュウが贈る幻想武侠絵巻、第二巻

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Posted by ブクログ

続きがある!ことに解説を読んで歓喜です!

完全に善である人もおらず、完全に悪もおらず、神様ははて悪魔?と思うほど。

その目線の優しさにケン・リュウらしさを感じます。

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2018年06月03日

Posted by ブクログ

ますます荒唐無稽(これはほめ言葉!)になる物語の構造。しかしふと現実社会に目を向けると、ロシア、欧州、そして日本などの誰や誰に重なる。未来は必ず過去にある。「不安定という安定」を見いだすのはどこの誰なのだろうか。

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2016年09月18日

Posted by ブクログ

一巻目と比べて女性の活躍が目立ち,そこが史実と違って楽しめる.それにしても権力を持つと人間は変わるというのが,とても上手く描かれている.ただ神々の名前がごちゃごちゃして,狂言回しのように登場するたび,混乱した.続きがあるなら,訳者の工夫を期待する.

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2016年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楚漢戦争を下敷きにしたケン=リュウの異世界ファンタジー第2巻。第一部の完結編。
前巻と比べ、主要登場人物の陰の部分がより深く描かれている印象。
登場人物の多くがそれぞれ自分なりに葛藤やら業やらを抱え込んでどんどん濁っていく中で、クニ=ガル(劉邦)は「自分はそんなことしたくなかったんだけど、周りの意見を聞き入れた結果…」という体。実際は相当えぐいことをやっているのに、一人だけそんなに濁らない構造になっているのは実にズルくてうまい。

人物の大きな運命に関してはここまでのところ下敷きに忠実なので、あの人やあの人やあの人も今後随分ひどいことになっていくのかなあ…と思いながら読むと実に苦々しい気分になれる。この苦々しさを変に昇華しようとしないところもこの作品の魅力だと思うし、次巻以降もしっかり苦く書いてほしいと思う。

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2016年08月02日

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