古沢嘉通のレビュー一覧

  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    こいつは久々ガツンときた。上巻約470頁弱、ここまで文字みっしりだとダラダラと無駄な装飾に飽き飽きしそうなもんだけど、全シーンまったく飽きが来ない。後半などは常に胃が痛むほどの緊張感を感じつつ読み耽ることになった。が、決して読むのが辛くない。敢えて言うならウンベルト・エーコ風味のハリーポッター。知的好奇心と友情をない混ぜにして楽しめる贅沢よ。いざ下巻へ続く。

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    2025年03月09日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    本が出る前からSNS流れてきて気になっていた。帯の「言語の力」「ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法」というのに惹かれてた。
    単行本上下巻はなかなか勇気が必要で、まずは上巻だけを味見して失敗…上下で買うべき本でした。読んで良かった。

     翻訳の力が魔法として働く19世紀の大英帝国。大英帝国の植民地支配は広大で、日の沈まない国と言われた時代。
     翻訳の魔法は、銀の棒に同じ意味を含む対になる言葉…適合対…を刻み、それを唱えると発動する。
     扱えるのは言語に精通した者、外国語も英語もネイティブと同じくらい扱える者だけ。その銀工という技術の研究と製作を担うのがオックスフォード大学に

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    2025年03月02日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(上)

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    リンカーンを乗り回す弁護士ミッキー・ハラー。そのリンカーンのトランクに死体が積んであった。収監され、自分の弁護を自分でする。潔白は証明されるのか?読み進む手が止まらない。

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    2025年02月18日
  • 隣接界

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    ネタバレ

    グレートブリテン・イスラム共和国のフリーカメラマンが看護師の妻とアナトリアで援助活動をしていたところ、妻がテロに巻き込まれ消失する。イングランドに戻ると、宣戦布告なしの戦争が激化しており、隣接界を生じさせ津機器が兵器として使用されていた。
     隣接界というキーワードで繋がっていることがわかるが、そこに唐突に「第一次世界大戦中の奇術師とHG・ウエルズ」、「第二次世界大戦中の亡命ポーランド女性飛行士と整備兵」の短編が挟まれるが、二番目は秀逸なロマンス小説。
     その後、隣接界で領主制の群島に登場人物たちが集まるが、どうやら微妙にずれた別の時空間から来たようで錯綜し、更に時間線も分裂していく。
     カメラ

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    2024年12月15日
  • 復活の歩み リンカーン弁護士(下)

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    安定のリンカーン弁護士シリーズだが、ハリーボッシュも普通に登場して快適にに読める。毎年この顔ぶれに会えるのは嬉しい。作品はもちろん文句なしに面白い。すっかりアメリカの裁判制度に詳しくなった気がするほど。とにかくマイケルコナリーの本は必読。面白い事間違いなし。ただ、毎年出版と同じだけ登場人物が歳をとるので、できるだけ初期の作品を探して読むべし。

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    2024年12月02日
  • 復活の歩み リンカーン弁護士(上)

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    安定のリンカーン弁護士シリーズだが、ハリーボッシュも普通に登場して快適にに読める。毎年この顔ぶれに会えるのは嬉しい。作品はもちろん文句なしに面白い。すっかりアメリカの裁判制度に詳しくなった気がするほど。とにかくマイケルコナリーの本は必読。面白い事間違いなし。ただ、毎年出版と同じだけ登場人物が歳をとるので、できるだけ初期の作品を探して読むべし。

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    2024年12月02日
  • 正義の弧(下)

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    70歳のヒーロー、ハリー・ボッシュとLA市警未解決事件担当のレネイ・バラード。過去の未解決事件を解決する。最後にそうくるのか。面白かったね、一気に読んでしまった。

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    2024年10月19日
  • 復活の歩み リンカーン弁護士(下)

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    マイクル・コナリー『復活の歩み リンカーン弁護士 下』講談社文庫。

    『リンカーン弁護士』シリーズの第7弾にして、ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの共演作品の下巻。

    『リンカーン弁護士』シリーズの読みどころの一つが法廷でのミッキー・ハラーの驚くべき手腕を発揮する証拠開示と素晴らしい弁舌である。下巻ではその面白さが余すことなく描かれる。

    二転三転の息詰まる法廷劇と驚愕の展開、最後には清々しい結末が待っている。


    いよいよ、元夫の保安官補を銃殺したとして収監されているルシンダ・サンズの無実を証明し、『復活の歩み』を勝ち取るための裁判が始まる。

    リンカーン弁護士ことミッキー・ハラーは犯行の

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    2024年10月12日
  • 復活の歩み リンカーン弁護士(上)

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    マイクル・コナリー『復活の歩み リンカーン弁護士 上』講談社文庫。

    数年前から講談社文庫はビニールで包装されており、それを破り剥がすのが面倒で、ついつい読むのが後回しになってしまうのだ。過剰包装は止めて頂きたいものだ。

    本作は『リンカーン弁護士』シリーズの第7弾にして、ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの共演作品の上巻である。冒頭ではボッシュと何度かコンビを組んだ女性警察官のレネイ・バラードも登場する。

    非常に面白く、読み応えがある。まだまだマイクル・コナリーもハリー・ボッシュも健在であるようだ。ボッシュがお気に入りのジャズの演奏リストにジョー・ザヴィヌルの『バードランド』を加えていたの

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    2024年10月11日
  • 宇宙の春

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    良い。しかし重い。
    中国系アメリカ人が書いたとは思えないほど、抉るような日本の戦争の描写の作品が光る。
    日系米国人強制収容所に収容される女性科学者を通して描かれる沖縄の様子、「マクスウェルの悪魔」。
    過去を覗き見る技術と、人体実験で悪名名高い七三一部隊を中心に据えて、ドキュメンタリーが進む「歴史を終わらせた男 ——ドキュメンタリー」。
    軽い短編も挟まれつつ、なかなか重量級の作品ばかりである。しかし、それでも物語に引き寄せられてゆくのだ。

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    2024年09月14日
  • 転落の街(下)

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    一気読みでした。やはりコナリー。ミステリーとしては読ませる読ませる。上巻でくさした言葉遣いがあまり気にならずに読めたのも、話の盛り上げ方が上手いからだろう。満足しました。

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    2024年08月17日
  • 鬼火(下)

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    2024年の16、17冊目は、マイクル・コナリーの「鬼火」です。ハリー・ボッシュ&レネイ・バラードのシリーズ2作目です。参りました。読書に時間がかかる方ですが、短時間で読み切ってしまいました。面白過ぎました。オープニングからクライマックスまで、中弛みする事なく、緊張感を保ったまま進行するストーリーテリングの巧みさに感嘆します。訳も良いのでしょうが、頭の中で文章がスムーズに映像として変換されて行きます。そして、何と言っても登場人物が良い。バラードの切れ味の凄まじさとボッシュの衰えない情熱。人生の先輩としてボッシュの生き方には、見習うべき物を感じます。娘マディに対しての思いやりにもグッと来ます。

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    2024年06月24日
  • 贖罪の街(下)

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    LAPDの仕事から離れたボッシュに弁護士ハラーから依頼。女性惨殺事件で逮捕された男は絶対無罪だから調査してくれとのこと。調べてみると、悪徳警官二名の姿が。

    やっぱり面白い。悪い奴らの行動と動機の描写が抜群に巧い。頁を捲る手止まらず。

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    2024年05月15日
  • 正義の弧(下)

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    本当に長い間読み続けているこのシリーズ。今だに高い水準を維持しているので毎回楽しみだったが、
    最後の展開が衝撃的。今後どうなるんだろう?

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    2024年03月10日
  • 正義の弧(下)

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    物語の最終盤に、衝撃的な事柄が明らかにされるんですけど、訳者あとがきを見ると、実はその後、作者の気が変わった様で、その“衝撃的事柄”は解決する方向に向かう示唆がありますね。どうなるのか、次の作品が待ち遠しいです。

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    2024年02月15日
  • 鬼火(下)

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    だんだん歳老いていくボッシュを目の当たりにするのは淋しいけど、バラードが『私が行くまで待って』って言ってるのに…ってとこは若かりし頃と変わらないなとも思う。エドガーを怒らせていた頃よりボッシュも丸くなったってことかな。
    マディの成長も頼もしいし、バラードとのコンビもいい感じで相変わらず読み応えあり。

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    2024年01月21日
  • 紙の動物園

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    表題作の『紙の動物園』が、あまりにも素晴らしい作品だったので、読み終えていませんが感想を書いてしまいます。
    歴史に翻弄される人間の悲哀、深い愛情行動、辛い人生の救い、それらが合わさって、非常に深い物語に仕上がっています。
    一生に一度は読むべき傑作です。他の短編も読んできます。

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    2023年12月25日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ビデオゲームをテーマにした、現代SFを牽引する豪華執筆陣によるオリジナルSFアンソロジー。全12編を収録。

    「リスポーン」「救助よろ」「1アップ」「NPC」「猫の王権」「神モード」「リコイル!」「サバイバルホラー」「キャラクター選択」「ツウォリア」「アンダのゲーム」「時計仕掛けの兵隊」を収録。

    創元文庫がときどき出すSF系アンソロジー。本書は『スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) 』というタイトルである。これを見て手に取った人なら、間違いなく楽しめる傑作ぞろい。書いているのはもちろんSFで著名な作者ばかりだ(……といっても自分は3人くらいしか知らなかったのだが^^;)。

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    2023年12月17日
  • 母の記憶に

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    中国系アメリカ人作家ケン・リュウの日本における第二短編集。SFに留まらない多彩な魅力に富む全16編を収録。

    「烏蘇里羆」「草を結びて環を銜えん」「重荷は常に汝とともに」「母の記憶に」「存在」「シミュラクラ」「レギュラー」「ループのなかで」「状態変化」「パーフェクト・マッチ」「カサンドラ」「残されし者」「上級読者のための比較認知科学絵本」「訴訟師と猿の王」「万味調和」「『輸送年報』より「長距離貨物輸送飛行船」(〈パシフィック・マンスリー〉誌二〇〇九年五月号掲載)」を収録。

    SF、ファンタジー、歴史ものなどいくつかの要素が混合されているタイトルが多く、その多様な作品群はすべてを一括りに語れない

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    2023年12月17日
  • 紙の動物園

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    中国系アメリカ人作家の短編集。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞受賞の表題作ほか、全15篇を収録。

    「紙の動物園」「もののあはれ」「月へ」「結縄」「太平洋横断海底トンネル小史」「潮汐」「選抜宇宙種族の本づくり習性」「心智五行」「どこかまったく別な場所でトナカイの大群が」「円弧」「波」「1ビットのエラー」「愛のアルゴリズム」「文字占い師」「良い狩りを」を収録。

    SFに与えられる各賞を総なめにした表題作「紙の動物園」が冒頭に収録されている。最初にもってきたのが正解で、いきなりガツンとやられるインパクトによって、この作家に対する印象が好感あるものに満ちてしまった。折り紙で作られた動物に生

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    2023年12月17日