古沢嘉通のレビュー一覧

  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

    Posted by ブクログ

    #バベルオックスフォード翻訳家革命秘史 上

    内容も世界観もとにかく分厚いので、取り組むには覚悟が必要。上巻だけで読み終えるのに1週間以上かかった。架空の19世紀イギリスで、銀の棒に言葉の力で魔法を刻む翻訳家たちの物語。本格ファンタジーの好きな方にお勧め。

    #読書好きな人と繋がりたい

    0
    2026年05月12日
  • 紙の動物園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    紙の動物園

    表題作の「紙の動物園」は史上初めてヒューゴー、ネビュラ、世界幻想文学大賞の3冠に輝いた作品とのこと。
    たまにハードSF的なガジェット中心の作品もありますが、どちらかというと幻想的でウェットな作品が多いです。
    お金で香港から買われてきた中国人の母、思春期にそれを疎ましく思う息子。小さいころお気に入りだった、お母さんが折紙で折って命を吹き込んだ虎や水牛たち。そんな虎にしたためられたお母さんからの手紙には・・・
    思わず涙が止まらない小品です。
    他には、「もののあはれ」、「文字占い師」、「良い狩りを」などが気に入りました。
    いくつかの短編は政治的なものもあり、中国語に訳されていないとい

    0
    2026年05月05日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

    Posted by ブクログ

    他言語の翻訳の限界。埋まらない理解の溝が権力と金の流れを支配してゆく。言語ファンタジーだからこそ描き出せる現代社会の地域・人種差別や男尊女卑の闇。脚注がいっそ虚構世界を強化して現代社会のメタファーへの皮肉たっぷり。読み応えがすごい。

    0
    2026年04月09日
  • 不死の島へ

    Posted by ブクログ

    結局どれが現実なんだ…!?と思わせたまま物語が終わるのが面白い。
    後半にかけて驚きの真実(?)が明らかなになっていくところもどきどきさせられた。
    映画のシャッターアイランドを彷彿させた。
    なかなかクセのある文章で取っ掛りが難しかったが会話が多かったので内容は入ってきた。

    影山徹氏の装画とクリストファー・プリーストの小説という素晴らしい組み合わせ。
    映画化するなら奇術師と同様にクリストファー・ノーランがいいなぁ。(名前も同じだしね)

    0
    2026年04月01日
  • 紙の動物園

    Posted by ブクログ

    中国系アメリカ人の作家が描く15のSF短編集
    表題作と日本人の精神性に触れた物語が一番心に残った

    「紙の動物園」
    親の心子知らず
    孝行したい時に親はなし
    日本の諺が頭に浮かんだ
    親子の関係性 今の自分に直球で返ってきた

    「もののあはれ」
    地球から脱出した人類 移住先に向かう途中
    アクシデントに見舞われる
    日本人ヒロトは父から教えられた
    もののあはれを思い出し勇気ある決断をする

    万物は流転し命あるものは全て儚い
    古代から受け継ぐ自然や死への眼差し
    私の心の中にもあるのか
    どこかにいってしまったのかわからない

    他に
    不老不死が幸せに繋がるのか問われる
    「円弧」 「波」
    子を亡くした喪失感を

    0
    2026年03月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まさかのバッドエンド!
    そう来たか。主人公が生き残るわけじゃないんだな。予想できる結末じゃない点には満足。人種差別が何をどうしてもなくならないことも伝わった。

    ダークアカデミアな雰囲気、大人よりの魔法、勉強、語学、オックスフォードが好きなので、設定は間違いなかった。

    ただ、読むに従ってここまで人種差別が描かれているとは思わず、後半で「もういいよ」と満腹になってしまった。また、私はレイシストなので、主人公が中国人という時点で、実は本屋でTBRリストには入れなかった本でもある。

    イギリス人が読んでいるのを見たけど、どのように捉えるのだろう。私は損得感情が大きいので、自分が少しの得をするなら、

    0
    2026年03月26日
  • 紙の動物園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表題作「紙の動物園」は全くSF色がなく、完全なファンタジーで驚いた。幻想小説という言葉がぴったりの作品ばかりで、日本人を主役にした作品以外ではSF感を感じなかったが一作目を読んですぐに名作の予感が感じられ久しぶりにワクワクしながら読めた。作品もそうだがこれは翻訳の巧さもあると思う。勝手に「三体」のような世界観を期待して読み始めたが、これはこれで非常に面白かった。というかこの作者は三体の翻訳にも携わっていたそうで、改めて著者の多才さに感じ入った。

    0
    2026年02月25日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

    Posted by ブクログ

    長い学校に入学するまでの期間、長いバベルでの学習期間を経てロビンたち4人の人間関係の葛藤だったり学生ならではの悩み苦しみを少しずつ見せてくれたので良かった。個人的に下巻が始まってから期待外れだと感じてしまうところもあったが、語源や言語の話が多く言語への興味をより深めることができたので良書だと思った。読んで良かったです

    0
    2026年02月02日
  • 迷宮(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻はスローペース、バラードの部下ハッテラスとの絡みも鬱陶しく感じたが下巻に進むと恐ろしいスピードでストーリーが展開、やはりさすがのコナリー。病気療養中で体重も減り嗜好も変わったハリー・ボッシュの姿にファンは落胆せざるを得ないがボッシュの娘マデリンが今後のバラードの率いる未解決事件班に加わることで次回作への期待も高まる納得の作品。

    0
    2026年02月02日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    書評を見てからずっと読みたかった本。いっきに読んだ。
    翻訳がテーマなので、翻訳について何度も議論が交わされている。翻訳は原作そのものにはなりえない。原作のニュアンスを真に伝えることはできない、といった主張や言葉が通じることで広がる世界など否定や肯定が重なり合っている。
    話自体は時々読み進めるのが苦痛になるような虐待や差別が書かれている。
    主人公の行動や仲間、周囲の人の様子などありきたりな部分もあり、話の流れもどこかでみたような話だったりもする。こうなるんだろうな、という方向に最後まで話が流れていく。
    悪者側の人物たちがカリカチュアライズされすぎているように思える。でも、こういう小説に出てくるよ

    0
    2026年01月24日
  • 迷宮(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ボッシュ&バラードの第六弾。

    バラードが率いる未解決事件捜査班、
    ボッシュが去ったと思ったら娘のマディが参加した。

    まずは、
    最近の暴力事件の犯人のDNAと近しいDNAを持つ、
    過去のまくらカバー強姦犯を追う話。
    暴力事件の犯人の父親は上級裁判所の判事だが、
    血縁上の父親でなく、父親探しが始まる。

    マディが持ち込んできたのは、
    貸しガレージから発見された六十年代の連続殺人事件の写真。
    被害者の身元を特定し、ガレージの借主の自宅を探し当てる。

    さらに、バラードが海岸で盗まれた警察のバッジは
    テロリストの手に渡ってしまい、
    市警には内緒で取り戻すためにボッシュとFBIを巻き込むことになる。

    0
    2026年01月18日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

    Posted by ブクログ

    タイトルからノンフィクションかと思っていたらパラレルワールド的ファンタジーだった。
    大学、マント、世界中から集められたエリート学生たちの寮生活…とちょっとダークなハリポタっぽいところも。
    一応魔法っぽいのが出るけどこの作品では派手な回復や攻撃が出来るわけではなく、産業革命時の技術に代わるものであって商業商品みたいな意味合いを持っており、それを生み出せたり扱えるのがオクスフォードのエリート、という設定。

    魔法よりもメインになっているのは、扱っているテーマが帝国主義とマイノリティであり、搾取する側とされる側であり、虐げる側と虐げられる側と言う構図であり、幼くして有無を言わさずイギリスに連れてこら

    0
    2026年01月12日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

    Posted by ブクログ

    19世紀、大英帝国がその巨大な力を以て世界に君臨していた時代。
    大英国の力の源は銀と翻訳にあった。同じことを表す複数の異なる言語の単語を銀に刻むと、その言葉の意味の微妙な相違による歪みが力を生み、馬車の速度を早め、船の運行を円滑に行い、大砲の狙いの精度と威力を増していた。
    オックスフォードには世界各地から少年少女たちが集められ、大学構内の王立翻訳研究所バベルの塔で働く翻訳家となるために育成されていた。
    中国の広東省から連れてこられた少年ロビン・スウィフトは中国語の翻訳者としてオックスフォードに入学する。
    しかし、そこにはバベルから銀や蔵書を盗む秘密結社ヘルメス社があることや、英国は中国から銀と

    0
    2026年01月12日
  • 迷宮(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026年の2、3冊目は、マイクル・コナリーの「迷宮」です。レネイ・バラードのシリーズ6作目となります。今回は、ハリー・ボッシュの登場は少なめですが、ハリーの娘マディが、レネイの未解決事件班に加わります。寂しくも有りますが、ハリーからマディへの継承が進んで行きます。原題の「THE WAITING」は、作中でも触れられているように、トム・ペティの有名な楽曲名から取られています。トム・ペティ好きの私からすると堪りません。
    今回も複数、3つの事件が同時進行して行きます。
    冒頭、レネイが、サーフィン中にバッジを盗まれ、窮地に陥ります。その事件が1つ目。まくらカバー強姦犯という連続婦女暴行事件が2つ目

    0
    2026年01月11日
  • 迷宮(下)

    Posted by ブクログ

    警察官になっているボッシュの娘、マデリンは未解決事件班に加わり、とてつもない事件に突き当たる。1947年の未解決殺人“ブラック・ダリア”事件解明への鍵を手に入れたのだ。複数の事件が絡み合い複雑化するなか、捜査陣からも犠牲者が。
    果たしてバラードたちはすべてを解き明かすことができるのか。

    複数の事件を並行して追うのはよいが、片方があまりにも大物で、もったいない感じ。次回作は新たな主人公登場で楽しみである。

    0
    2025年12月25日
  • 迷宮(下)

    Posted by ブクログ

    まあいつもながら見事と思わずにはいられない内容。スリリングな状況から始まり、展開が落ち着いたかと思わせた後に更にまた盛り上げてくるストーリーテリングの巧さは抜きん出ていると言わざるを得ない。

    0
    2025年12月24日
  • 迷宮(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めてこのシリーズの作品を読んだ。
    続きが気になって仕方がなくて、すぐ読み終えた。
    複数の事件を同時に追いかけるため、たまに人物の名前など、混乱してしまうことはあった。だが、どの事件も印象的かつ刺激的であるため、なんとかついていけた。
    恐らく前作までを読んでいたらもっと楽しめたのだろう。是非一作目から読んでみたい。

    0
    2025年12月23日
  • 迷宮(上)

    Posted by ブクログ

    ロス市警未解決事件班刑事のバラードは銃とバッジを盗まれて窮地に陥る。ボッシュの協力を得て窃盗犯に迫った彼女は、犯人が連邦議会議事堂襲撃事件の指名手配犯とつながっていることを突き止めた。二人は市警とは秘密裏にFBIと連携、さらなる大規模テロを阻止し、盗まれた物を取り戻そうとするが──。

    レネイ・バラード・シリーズ第6作。ハリー・ボッシュと娘マディが豪華共演。

    0
    2025年12月21日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

    Posted by ブクログ

    key作品のような日常パートが長く、なかなか本題に着手しないが、いざ展開するとジェットコースターのように怒りと憎しみと楽しさと悲しさが頻繁に入れ替わる。
    キャラクターに思い入れができ、時代背景や土地の文化を自身に馴染ませながら読み進めていくとなるほど、面白い。特に話題に銀や翻訳が絡むと長くなりやすいので注意が必要。説明パートのようなもの。

    0
    2025年12月16日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

    Posted by ブクログ

    疫病が流行る広東からイギリスへ連れていかれるロビン。
    ラヴェル教授の指導の下オックスフォード大学へ。
    そこで気の合うはみ出し者仲間と出会って友情を育んでいく。

    ハリーポッターのような雰囲気のあるSF。翻訳と銀と魔法と人種差別が絡む世界。

    0
    2025年12月16日