古沢嘉通のレビュー一覧
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ネタバレ紙の動物園
表題作の「紙の動物園」は史上初めてヒューゴー、ネビュラ、世界幻想文学大賞の3冠に輝いた作品とのこと。
たまにハードSF的なガジェット中心の作品もありますが、どちらかというと幻想的でウェットな作品が多いです。
お金で香港から買われてきた中国人の母、思春期にそれを疎ましく思う息子。小さいころお気に入りだった、お母さんが折紙で折って命を吹き込んだ虎や水牛たち。そんな虎にしたためられたお母さんからの手紙には・・・
思わず涙が止まらない小品です。
他には、「もののあはれ」、「文字占い師」、「良い狩りを」などが気に入りました。
いくつかの短編は政治的なものもあり、中国語に訳されていないとい -
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中国系アメリカ人の作家が描く15のSF短編集
表題作と日本人の精神性に触れた物語が一番心に残った
「紙の動物園」
親の心子知らず
孝行したい時に親はなし
日本の諺が頭に浮かんだ
親子の関係性 今の自分に直球で返ってきた
「もののあはれ」
地球から脱出した人類 移住先に向かう途中
アクシデントに見舞われる
日本人ヒロトは父から教えられた
もののあはれを思い出し勇気ある決断をする
万物は流転し命あるものは全て儚い
古代から受け継ぐ自然や死への眼差し
私の心の中にもあるのか
どこかにいってしまったのかわからない
他に
不老不死が幸せに繋がるのか問われる
「円弧」 「波」
子を亡くした喪失感を -
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ネタバレまさかのバッドエンド!
そう来たか。主人公が生き残るわけじゃないんだな。予想できる結末じゃない点には満足。人種差別が何をどうしてもなくならないことも伝わった。
ダークアカデミアな雰囲気、大人よりの魔法、勉強、語学、オックスフォードが好きなので、設定は間違いなかった。
ただ、読むに従ってここまで人種差別が描かれているとは思わず、後半で「もういいよ」と満腹になってしまった。また、私はレイシストなので、主人公が中国人という時点で、実は本屋でTBRリストには入れなかった本でもある。
イギリス人が読んでいるのを見たけど、どのように捉えるのだろう。私は損得感情が大きいので、自分が少しの得をするなら、 -
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ネタバレ書評を見てからずっと読みたかった本。いっきに読んだ。
翻訳がテーマなので、翻訳について何度も議論が交わされている。翻訳は原作そのものにはなりえない。原作のニュアンスを真に伝えることはできない、といった主張や言葉が通じることで広がる世界など否定や肯定が重なり合っている。
話自体は時々読み進めるのが苦痛になるような虐待や差別が書かれている。
主人公の行動や仲間、周囲の人の様子などありきたりな部分もあり、話の流れもどこかでみたような話だったりもする。こうなるんだろうな、という方向に最後まで話が流れていく。
悪者側の人物たちがカリカチュアライズされすぎているように思える。でも、こういう小説に出てくるよ -
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ネタバレボッシュ&バラードの第六弾。
バラードが率いる未解決事件捜査班、
ボッシュが去ったと思ったら娘のマディが参加した。
まずは、
最近の暴力事件の犯人のDNAと近しいDNAを持つ、
過去のまくらカバー強姦犯を追う話。
暴力事件の犯人の父親は上級裁判所の判事だが、
血縁上の父親でなく、父親探しが始まる。
マディが持ち込んできたのは、
貸しガレージから発見された六十年代の連続殺人事件の写真。
被害者の身元を特定し、ガレージの借主の自宅を探し当てる。
さらに、バラードが海岸で盗まれた警察のバッジは
テロリストの手に渡ってしまい、
市警には内緒で取り戻すためにボッシュとFBIを巻き込むことになる。 -
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タイトルからノンフィクションかと思っていたらパラレルワールド的ファンタジーだった。
大学、マント、世界中から集められたエリート学生たちの寮生活…とちょっとダークなハリポタっぽいところも。
一応魔法っぽいのが出るけどこの作品では派手な回復や攻撃が出来るわけではなく、産業革命時の技術に代わるものであって商業商品みたいな意味合いを持っており、それを生み出せたり扱えるのがオクスフォードのエリート、という設定。
魔法よりもメインになっているのは、扱っているテーマが帝国主義とマイノリティであり、搾取する側とされる側であり、虐げる側と虐げられる側と言う構図であり、幼くして有無を言わさずイギリスに連れてこら -
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19世紀、大英帝国がその巨大な力を以て世界に君臨していた時代。
大英国の力の源は銀と翻訳にあった。同じことを表す複数の異なる言語の単語を銀に刻むと、その言葉の意味の微妙な相違による歪みが力を生み、馬車の速度を早め、船の運行を円滑に行い、大砲の狙いの精度と威力を増していた。
オックスフォードには世界各地から少年少女たちが集められ、大学構内の王立翻訳研究所バベルの塔で働く翻訳家となるために育成されていた。
中国の広東省から連れてこられた少年ロビン・スウィフトは中国語の翻訳者としてオックスフォードに入学する。
しかし、そこにはバベルから銀や蔵書を盗む秘密結社ヘルメス社があることや、英国は中国から銀と -
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ネタバレ2026年の2、3冊目は、マイクル・コナリーの「迷宮」です。レネイ・バラードのシリーズ6作目となります。今回は、ハリー・ボッシュの登場は少なめですが、ハリーの娘マディが、レネイの未解決事件班に加わります。寂しくも有りますが、ハリーからマディへの継承が進んで行きます。原題の「THE WAITING」は、作中でも触れられているように、トム・ペティの有名な楽曲名から取られています。トム・ペティ好きの私からすると堪りません。
今回も複数、3つの事件が同時進行して行きます。
冒頭、レネイが、サーフィン中にバッジを盗まれ、窮地に陥ります。その事件が1つ目。まくらカバー強姦犯という連続婦女暴行事件が2つ目