古沢嘉通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュ・シリーズ、20作目。
元ロス市警の凄腕の刑事で、退職後は郊外のサンフェルナンド市警の予備刑事になっています。
未解決事件捜査に活躍しているボッシュのもとに、昔のパートナーだったロス市警のルシア・ソトがやってくる。
検事補と今のパートナーの刑事と一緒で、ボッシュが30年前に逮捕した連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たという。
DNA捜査が未熟で証拠として認められなかった時代のことだが、今回の発見で、当時ボッシュが違法行為を行ったという疑いがかかったのだ。
DNAという動かしがたい証拠。
ボーダーズの弁護士ランス・クローニンはボッシュが証拠を捏造したと主張。
ロス市警もボッシュが退職した時にいざこざがあったため、罪を押し付けようという態度が見える。
刑事として働く最後の時期に差し掛かっているボッシュに降りかかった、思いがけない汚名。
リンカーン弁護士と異名を取るミッキー・ハラーに、ボッシュは協力を求めます。
サンフェルナンド市では、薬局の経営者が銃殺される事件が起き、ボッシュも駆り出された。
犯罪者集団のアジトを突き止めるために、ボッシュは潜入捜査に挑む。
どうなる‥? -
Posted by ブクログ
マイクル・コナリー『ダーク・アワーズ(下)』講談社文庫。
マイクル・コナリーの36作品目。ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演作の第3弾。
終盤のレネイ・バラードの活躍は面白い。しかし、そこに至るまでのまどろっこしい展開はどうにも。ボッシュはあくまでも脇役に過ぎず、何とも勿体無い。
サーファーのバラードを主役にするなら、ドン・ウィンズロウのダニエル・ブーンのようにサーフ・カルチャーをベースにした展開にしても面白かったようにも思う。
年越しの晩に起きた射殺事件を巡り、バラードはボッシュの協力を得て、動機の解明につながるギャング団の内通者と接触するが、同時に警察組織の暗部に触れてしまう。
停職を余儀無くされたバラードだったが、単身でミッドナイト・メンと呼ばれる2人組のレイプ犯を追う。
定価990円
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Posted by ブクログ
マイクル・コナリー『ダーク・アワーズ(上)』講談社文庫。
マイクル・コナリーの36作品目。ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演作の第3弾。10年前の事件が再びハリー・ボッシュとレネイ・バラードとを結び付ける。
若い頃のボッシュならば様々な制約など物ともせず、がむしゃらに事件捜査に邁進したのだが、引退した身分ではそうも行かず、ストーリー展開がまどろっこしい。
深夜勤務専門刑事のレネイ・バラードはミッドナイト・メンと呼ばれる2人組のレイプ犯を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。すると年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その事件を担当していたのは現役時代のハリー・ボッシュだった。
定価990円
★★★★ -
Posted by ブクログ
「リスポーン」行動心理学によれば人間の行動は大きくレスポンポンデント条件付けとオペラント条件付けに分けられる、簡単に言うと環境に対して行動が発現する。それの極端な形が”ゲーム”である、というところからアイデアとったのかな?と思われる短編。ゲームの中でプレイヤーはどんな人にでもなれる。でも所詮それだって、条件付けの産物にすぎない。じゃあ、俺は俺のままでもなんだってできる。そういうことだろ?みたいな話。ゲームSFの懐の深さを見せつける読みやすい良作。
「救助よろ」ケン・リュウは別格なので置いておくとしたら、これが一番面白かった。最初から現社会と異世界の合いの子みたいな世界観で、まあ、SFなんだしこういうこともあるかなぁ、と思いながら読んでいたら意外な仕掛け。ゲームみたいな世界だったらなあ、とは誰しも一度は思うこと(多分)。でもラストのオチはお約束みたいでイマイチだったかな。そんなに悪い世界とも思えないし……。
「1アップ」ゲーム好きが、ゲーム好きならではの発想や推理力から、大きな敵に打ち勝つという王道ながら感動のストーリー。レディプレイヤーワンに求めてたのはこれだったのに……(その話は今は関係ないでしょ)。
「猫の王権」認知症とゲームの未来について、といった解説がなされていたけど、着想はゲームばかりでコミュニケーションを取ってくれなくなってしまった隣人からなのでは? ある意味どこにでもある話なのだと思う。ラストの解釈は難しいんだけど、そういう方向から考えたら、「ゲームは確かにコミュニケーションを奪う、でもそこにはそれだけの魔力も確かに存在している」ってことかな?
「神モード」セカイ系! 崩壊していくセカイ、そこに残されるきみとぼく。よくあるストーリーだけど、それでも好きなものは好き。コメント以上。
「リコイル!」MGSが好きなんだろうなあと思いました。
「キャラクター選択」ゲームがスカウトの役割を果たす、というアイデアは「The video game with no name」にもありましたね。こっちはちょっとひねってある。ネットの感想で「なぜわざわざガーデニングの上手い人をとるのか、オチが雑」というのを見たけど、多分「戦うことを求められる場においても人々の幸せを求めて違った選択肢を見つけられる人こそが平和を守るためには必要」。泣ける。
「時計仕掛けの兵隊」ゲームを進めるに連れて、ゲーム世界と作中世界、そして現実世界までもが交錯していく様は、まさに”ナラティブ”なゲーム体験。抑圧され、知ることを許されず、自己選択を制限されることの苦しみ、それに不自由な身でありながらも少しでも抵抗しようと試みるのは、何よりもそれが自分自身の問題であるから。「無知であることと、知ろうとしないことは、別物である」これはアレックスに向けた、そして私たち読者に向けたメッセージ。その読後の余韻の重さにしびれる。