古沢嘉通のレビュー一覧
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ボッシュ・シリーズ22作目。
ハリー・ボッシュが新人刑事だった頃にパートナーだった先輩のトンプスンが亡くなった。
葬儀に参列したボッシュは、未亡人から、トンプスンが保管していた事件の調書を渡される。1990年に起きた未解決事件で服役囚が殺されたものだった。
ボッシュはレネイに協力を求めます。
ボッシュは、ミッキー・ハラーが担当している事件の被告側調査員も引き受けていた。判事が公園で暗殺された事件である。
一方、レネイは、テントで暮らしていたホームレスの焼死事件も扱っている。事故死のように見えたのだったが…
三つの事件が進行し、絡み合う‥?! -
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マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ21作目。
レネイ・バラードとの初共演作でもある。
前に登録した時に電子書籍だったので、登録しなおしました。
ハリー・ボッシュは、ロサンゼルス市警に長く勤めた刑事。
猟犬のように正義を追い求める根っからの刑事だが、やや型破りでもあった。
サンフェルナンド署では未解決事件を担当し、驚くべき成果を上げている。
レネイ・バラードは、ハワイ出身の30代の女性。左遷されて深夜勤務についていたのだが。
ある日、見たこともない男が資料をあさっているのを発見する。
昔取った杵柄で、ハリウッド署でかって起きた事件のファイルを見るために入り込んでいたボッシュだった -
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ネタバレ以下ネタバレしてます!!!
架空歴史学園ファンタジー? いやいや、これは、革命史。そう、タイトルは「バベル オックスフォード翻訳家革命秘史」後書きによれば、英語タイトルでは「バベル、あるいは暴力の必要性 オックスフォード翻訳家革命秘史」だそうで、助長なので「あるいは暴力の必要性」は削られたそう。読後に知ったけれど、たいへん的を射たタイトルだと思った。
上巻は楽しい。でも、ひたひたと変化が追ってくる緊張感を感じていた。ゆっくり澱が形成されていくように。生い立ち、血のつながり、搾取、差別、被支配、暴力、孤独。
上巻の終わりにそれまで澱のように沈んでいたものが撹拌され、衝撃的かつ決定的な事 -
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19世紀、大英帝国は世界中の銀を手中に収めることで空前の大繁栄を遂げていた。
そんな中、遥か彼方の中国・広東で死にかけていた少年ロビンが、非印欧語のネイティブかつ英語話者という資質を買われオックスフォード大学教授のラヴェルの元で言語を教え込まれ翻訳家への道を歩み出す。
だが一方で、帝国に反旗を翻そうとするヘルメス結社の存在があった。
寮生活で親友たちと一緒、魔法が出てくるということもあって、どこか『ハリー・ポッター』のような雰囲気もあった
前半・ロビンたちの順風満帆さと、後半・その順風満帆さの裏に隠れた世界の構造との対比がえげつなかった
時々入る注釈が、『バベル』世界そのものの注釈として(例 -
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ネタバレリンカーン弁護士シリーズ。
ボッシュが警察を退職してしまった今となっては、
間接的な形でしか事件に関わらないのは仕方がないのだが、
どうも「敵」である刑事弁護士ハラーとのタッグはちょっと抵抗がある。
いまだに。
ボッシュ自身も刑事弁護の仕事には一線を引いていて、
ハラーの事務所のアソシエイツの頼みで、
彼女の甥の事件の警察資料を読み込んで内密でアドバイスをしても、
記者会見には同席しないと断るぐらいには。
とはいえ、もう登場しないかと思っていたボッシュが登場することは嬉しい。
ボッシュはハラーのお蔭で癌の治療を受けながら、
ハラーに届く無実を訴える手紙をの中から一通を選び出す。
保安官補 -
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本作のタイトルは『復活の歩み』という事で、癌を患ったボッシュに復活の兆しがある事、そして、ミッキーが扱った事件で被疑者とされた人が復活することを表しているのかなぁと思っていたんですが、実は実は、物語の最後の最後に、もっと違う“復活の歩み”の兆しが描かれていたというのは、気のせいでしょうか?ってか、その人物の“復活”って何だ?という気もしますが。
ところで、ボッシュって、この作品上では、もう70歳を超えているんですね。という事は、ミッキ-・ハラーは何歳なんだ?ボッシュの娘のマディもLAPDでのキャリアを進めている様だし、物語の登場人物が移り変わっていくのかもしれませんね。 -
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ハリー・ボッシュとミッキ-・ハラーが出る作品。
前作で、ボッシュは被爆してしまう訳ですが、今作では、その治療に取り組みながら、ハラーの仕事をしています。ボッシュは、LAPDやSFPDを退職し、どうやって行くのかと思っていたのですが、何とかうまくやっている様です。ってか、でもやっぱり、これまではハラーの反対側にいたわけですから、なにかと引っかかるところはある様です。
でも逆に、その警察官としこれまで培ってきたスキルが、刑事弁護士と仕事をする際に、何かと役に立つこともある様です。
上巻は、物語のほんのとっかかり。きな臭い香りもしてきています。下巻で、どう話が進んでいくのか、期待です。 -
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ケン・リュウの作品はテーマがストレートに描かれていてわかりやすい。ディズニー映画級にわかりやすい。日本人が主人公の表題作など顔が赤らんでしまうほどだ。
わかりやすく説明的に描かれている分想像の余地は当然薄れてしまい、自分的には物足りなさを感じてしまう要因となるのだけれど。
SF味の薄い「文字占い師」のような作品の方が印象に残っています。空虚なただの言葉であるはずのものが強カな力をもち人々を動かしはじめる。ル・グインを思わせる読後感。言葉は大事に使わないとね。
ラストのオカルト・スチーム・パンクといった趣の「良い狩を」が哀愁もあり一番おもしろいかな。