古沢嘉通のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
待ちに待っていたマイクル・コナリーの新作。しかも、あらたな分野に挑戦。今回は、なんと異色のリーガル・サスペンスであった。ハリー・ボッシュ、テリー・マッケイレブに次ぐ、本書の魅力的な主人公は、弁護士のミッキー・ハラー。高級車リンカーンの後部座席を事務所代わりに、ロサンジェルス郡に点在する40ヶ所近い裁判所を縦横に行き来し、こまめに事件を拾って弁護報酬を稼ぐ刑事弁護士である。期待を裏切らない面白さだった。主人公ハラーが悩み、追い込まれていく過程に、ドキドキ・ハラハラしてしまい、どんな対抗策、どんな結末が待っているのかと、読むスピードが一気に上がったほどだった。内容(「BOOK」データベースより)
-
Posted by ブクログ
後半は展開急で、これまで以上に派手な感じ。
結末には救いがあります。今までで一番読後感が良かったですよ。
ボッシュのシリーズは92年発行の「ナイト・ホークス」で始まり、この後も順調に出ていて、現代最高のハードボイルドと評されています。
ハリー・ボッシュは1950年生まれという設定。(作者より6歳上)
本名はヒエロニムスで、有名な画家と同じ運命的な名。
シングルマザーだった母を11歳で亡くし、里親を点々として育つ。ベトナム戦争での過酷な体験でトラウマを負い、刑事としては凄腕だが一匹狼タイプ。
痩せ型でなかなか渋い外見らしく女性にはもてるし、中身もだんだん変わってきたみたい。
低い立ち位置に立っ -
Posted by ブクログ
日本オリジナル刊行のケン・リュウ作品集
◎◯□△☓の順で
1「宇宙の春」□
中国での企画「春節SF祭り」にて発表されたとのことだけれど、そうと知らないで読むと2002年の科学論文から着想された膨大な時間経過を宇宙の四季に見立てたのが美しい。本文最後の言葉は短い作品なのにも関わらず旅をし終えたような気持ちになる。相変わらずこの人、言葉選びセンスが抜けてる。ただ「春節SF祭り」という企画で書かれたと知ってしまうと…まあ、こういう風になるよねっていう
2「マクスウェルの悪魔」◎
な、なんだこれ。凄すぎる。よく見るタイトルでつまらなさそうなのに笑
沖縄から米国に来た日系移民2世で第二次世界大戦 -
Posted by ブクログ
ネタバレ紙の動物園
表題作の「紙の動物園」は史上初めてヒューゴー、ネビュラ、世界幻想文学大賞の3冠に輝いた作品とのこと。
たまにハードSF的なガジェット中心の作品もありますが、どちらかというと幻想的でウェットな作品が多いです。
お金で香港から買われてきた中国人の母、思春期にそれを疎ましく思う息子。小さいころお気に入りだった、お母さんが折紙で折って命を吹き込んだ虎や水牛たち。そんな虎にしたためられたお母さんからの手紙には・・・
思わず涙が止まらない小品です。
他には、「もののあはれ」、「文字占い師」、「良い狩りを」などが気に入りました。
いくつかの短編は政治的なものもあり、中国語に訳されていないとい