古沢嘉通のレビュー一覧

  • ナイトホークス(下)

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    下巻では、エレノアの裏が暴かれていきます。動機としては少し弱いような気もするのですが、複雑な人格の背景が多少は垣間見れたような気がしました。

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    2009年10月04日
  • ナイトホークス(上)

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    ボッシュを主人公とするマイケル・コナリーの推理小説の中でも、もっとも面白い内容でした。後の作品でも出てくるFBI捜査官、エレノアとの出会いを描いた第1作です。ボッシュはおっさんの渋さがにじみ出たキャラクターで、コナリーの作品は全く明るくないのですが、その分深みがあると思います。

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    2009年10月04日
  • 終決者たち(上)

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    ボッシュシリーズ最新作。ロス市警に復帰したボッシュが17年前の未解決事件を追う。論理とボッシュの思いが錯綜する展開。やはり、このシリーズは面白い。

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    2009年10月04日
  • 暗く聖なる夜(上)

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    地道に一つ一つ調査する序盤から、尻上がりに話が盛り上がっていくスピード感は毎度ながら見事。FBIの横槍(というか、彼らから見ればボッシュが横槍を入れているのだろうが)と、それに絡むやりとりが読んでいて最高に楽しい。面白くて読み終わるまで止まらなかった。

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    2009年10月04日
  • 暗く聖なる夜(下)

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    たぶん最後のほうにどんでん返し的な展開があるのだろうな、と見当がついていたが、それがどの方向にひっくり返るのか分からなくてやはり驚かされた。というか、ため息が出た…。あと下巻の最初のほうに印象的なシーンと共に出てくるルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』が聴いてみたくなった。

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    2009年10月04日
  • 暗く聖なる夜(下)

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    後半は展開急で、これまで以上に派手な感じ。
    結末には救いがあります。今までで一番読後感が良かったですよ。

    ボッシュのシリーズは92年発行の「ナイト・ホークス」で始まり、この後も順調に出ていて、現代最高のハードボイルドと評されています。
    ハリー・ボッシュは1950年生まれという設定。(作者より6歳上)
    本名はヒエロニムスで、有名な画家と同じ運命的な名。
    シングルマザーだった母を11歳で亡くし、里親を点々として育つ。ベトナム戦争での過酷な体験でトラウマを負い、刑事としては凄腕だが一匹狼タイプ。
    痩せ型でなかなか渋い外見らしく女性にはもてるし、中身もだんだん変わってきたみたい。
    低い立ち位置に立っ

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    2009年10月07日
  • 天使と罪の街(上)

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    マイクル・コナリーの豪華キャストが登場するお腹いっぱいになる本です。久々にジェットコースターのごとく読んでしまいました。

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    2009年10月07日
  • 暗く聖なる夜(上)

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    ハードボイルドの頂点に立つ、といっても過言ではないハリー・ボッシュシリーズ。私の中では主人公のボッシュは、歌手のスティングが本の中で語りかけています。

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    2009年10月04日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ネタバレ

    下巻は怒涛の展開となってしまった。
    4人がバラバラになってしまった。
    レティの気持ちもわかるし、ロビンたちの気持ちもわかる、お互い分かり合えない、部分なんだと思って悲しい。
    アヘン戦争についてはいろいろ思うことがあるので、この本ではぜひとも回避してほしい。

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    2026年06月16日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    歴史と密接に結びつく展開なので、本当にあった話のように読んでしまった。
    2つの言語の意味と、銀の力によって引き起こされる魔法、、、
    ラテン語からの派生がいろいろ出てきて面白い!!
    脚注もしっかり書かれていて、本当にすごい!
    ただ、導入が長すぎて、今後どうなるか、下巻に期待!

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    2026年06月16日
  • 復活の歩み リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    リンカーン弁護士シリーズではあるが、やはりボッシュが登場するとキリッと締まるね。
    ストーリーはもちろん面白いし、登場人物のキャラクターも個性豊かで楽しい。
    前半にメキシコ系の怖いギャングに随分脅かされて、絶対後半でも一悶着あるだろうと思ってたけど、そこは何ともなかったのね。ちょっと肩透かし感あり。
    やっぱりボッシュシリーズの次作を待ってます。いつまでもお元気で書き続けてください。3.8

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    2026年06月01日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    読んでいて思っていたのは、「虐殺器官」と通底するテーマだなということ。かたやアメリカ帝国、かたやグレート・ブリテンで、帝国を崩壊させる主体も虐殺器官ではアメリカ人、いわば本書でのレティであるという違いはあり、つまり実は全く違う物語であるかもしれないが。著者の他の本も出たら読んでみたい。

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    2026年05月19日
  • 宇宙の春

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    日本オリジナル刊行のケン・リュウ作品集
    ◎◯□△☓の順で


    1「宇宙の春」□
    中国での企画「春節SF祭り」にて発表されたとのことだけれど、そうと知らないで読むと2002年の科学論文から着想された膨大な時間経過を宇宙の四季に見立てたのが美しい。本文最後の言葉は短い作品なのにも関わらず旅をし終えたような気持ちになる。相変わらずこの人、言葉選びセンスが抜けてる。ただ「春節SF祭り」という企画で書かれたと知ってしまうと…まあ、こういう風になるよねっていう


    2「マクスウェルの悪魔」◎
    な、なんだこれ。凄すぎる。よく見るタイトルでつまらなさそうなのに笑
    沖縄から米国に来た日系移民2世で第二次世界大戦

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    2026年05月15日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    #バベルオックスフォード翻訳家革命秘史 下

    魔法の力に支えられて世界へ版図を広げる大英帝国。
    異なる言語で同じ語源を持つ言葉を、銀の棒に刻み、その語を読むと魔法が発動する。それは数カ国語に通じた翻訳家にしか許されない秘技。しかし、決して唱えてはならない魔法の言葉があって・・・

    オックスフォードで魔法を学ぶ男女4人という設定は、ハリポタの影響を受けているけれど、本作は「ダーク・アカデミア」というジャンルだそう。
    同ジャンルの作品をもっと読んでみたいと思わせる本格ファンタジーだった。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2026年05月15日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    #バベルオックスフォード翻訳家革命秘史 上

    内容も世界観もとにかく分厚いので、取り組むには覚悟が必要。上巻だけで読み終えるのに1週間以上かかった。架空の19世紀イギリスで、銀の棒に言葉の力で魔法を刻む翻訳家たちの物語。本格ファンタジーの好きな方にお勧め。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2026年05月12日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    紙の動物園

    表題作の「紙の動物園」は史上初めてヒューゴー、ネビュラ、世界幻想文学大賞の3冠に輝いた作品とのこと。
    たまにハードSF的なガジェット中心の作品もありますが、どちらかというと幻想的でウェットな作品が多いです。
    お金で香港から買われてきた中国人の母、思春期にそれを疎ましく思う息子。小さいころお気に入りだった、お母さんが折紙で折って命を吹き込んだ虎や水牛たち。そんな虎にしたためられたお母さんからの手紙には・・・
    思わず涙が止まらない小品です。
    他には、「もののあはれ」、「文字占い師」、「良い狩りを」などが気に入りました。
    いくつかの短編は政治的なものもあり、中国語に訳されていないとい

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    2026年05月05日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    他言語の翻訳の限界。埋まらない理解の溝が権力と金の流れを支配してゆく。言語ファンタジーだからこそ描き出せる現代社会の地域・人種差別や男尊女卑の闇。脚注がいっそ虚構世界を強化して現代社会のメタファーへの皮肉たっぷり。読み応えがすごい。

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    2026年04月09日
  • 不死の島へ

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    結局どれが現実なんだ…!?と思わせたまま物語が終わるのが面白い。
    後半にかけて驚きの真実(?)が明らかなになっていくところもどきどきさせられた。
    映画のシャッターアイランドを彷彿させた。
    なかなかクセのある文章で取っ掛りが難しかったが会話が多かったので内容は入ってきた。

    影山徹氏の装画とクリストファー・プリーストの小説という素晴らしい組み合わせ。
    映画化するなら奇術師と同様にクリストファー・ノーランがいいなぁ。(名前も同じだしね)

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    2026年04月01日
  • 紙の動物園

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    中国系アメリカ人の作家が描く15のSF短編集
    表題作と日本人の精神性に触れた物語が一番心に残った

    「紙の動物園」
    親の心子知らず
    孝行したい時に親はなし
    日本の諺が頭に浮かんだ
    親子の関係性 今の自分に直球で返ってきた

    「もののあはれ」
    地球から脱出した人類 移住先に向かう途中
    アクシデントに見舞われる
    日本人ヒロトは父から教えられた
    もののあはれを思い出し勇気ある決断をする

    万物は流転し命あるものは全て儚い
    古代から受け継ぐ自然や死への眼差し
    私の心の中にもあるのか
    どこかにいってしまったのかわからない

    他に
    不老不死が幸せに繋がるのか問われる
    「円弧」 「波」
    子を亡くした喪失感を

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    2026年03月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ネタバレ

    まさかのバッドエンド!
    そう来たか。主人公が生き残るわけじゃないんだな。予想できる結末じゃない点には満足。人種差別が何をどうしてもなくならないことも伝わった。

    ダークアカデミアな雰囲気、大人よりの魔法、勉強、語学、オックスフォードが好きなので、設定は間違いなかった。

    ただ、読むに従ってここまで人種差別が描かれているとは思わず、後半で「もういいよ」と満腹になってしまった。また、私はレイシストなので、主人公が中国人という時点で、実は本屋でTBRリストには入れなかった本でもある。

    イギリス人が読んでいるのを見たけど、どのように捉えるのだろう。私は損得感情が大きいので、自分が少しの得をするなら、

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    2026年03月26日