古沢嘉通のレビュー一覧

  • 汚名(下)

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    ひっどい事件ですけど、文体が軽妙なので、スラスラ読めました。サスペンスであり法廷ものでもあって、二度楽しめました。いつもながら法廷における判事の口調が素晴らしくて惚れ惚れします。これには続きがあるようですね。楽しみです。

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    2020年10月28日
  • 汚名(上)

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    シリーズなんですね。初読です。リンカーン弁護士の作者とは知りませんでした。実に読みやすいし、ボッシュが魅力的です。かなり重めの事件が同時進行で負担が凄そう。しかも○○捜査!下巻に期待が高まります。しっかし、いろんな事件があるもんだなあ。

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    2020年10月25日
  • 贖罪の街(下)

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    TVシリーズ「Bosch」を見終わってはじめて読むボッシュ物語。昔の作品と比べると、ここ数作はページも薄くて、取り組む事件のスケールも小さくなっている印象。TVでのボッシュがあまりにはまり役なので、いつでも頭の中では彼(タイタス・ウェリバー)がボッシュを演じていて、何というか小説に立体感を与えてくれる(決して邪魔ではない)。もちろん安心の面白さなんだけど、もっと大きくて長いストーリーを読みたいな。
    しかし65歳になってもモテるなぁ、ボッシュ。4.2

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    2020年09月25日
  • 汚名(下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    高齢だからという理由で潜入捜査に選ばれたのは不本意だが、
    飛行機で連れ去られるボッシュの潜入捜査は面白かった。
    後半はハラ―が活躍して面白かったが、
    法廷ものになってしまってちょっと残念。
    あと、追いかけていた未解決事件があっさりと解決してしまったのも。

    ハラ―がサンドイッチをブリーフケースで「密輸」している
    老弁護士がまだご健在で良かった。

    最後に、
    潜入捜査の中で出会った麻薬中毒の女性の子供の事件を追うことに。
    元相棒とまた組むのか?

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    2020年09月24日
  • 汚名(上)

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    ネタバレ

    ハリー・ボッシュのシリーズ。

    ロスアンゼルス警察を離れ、
    小さな警察署で未解決事件を捜査しているボッシュ。
    そこへかつての相棒が
    ボッシュが昔の事件で不正をしたのではないか、
    という疑いとともにやってくる。

    その直後に地元の薬局で二人が射殺された事件が発生。
    犯人を追ううちに、潜入捜査をすることになる一方、
    不正の嫌疑をはらすために異母弟ハラ―に弁護を依頼する。

    (下巻へ続く)

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    2020年09月24日
  • 訣別(下)

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    刑事の立場と私立探偵の立場が並行して進行する今作。めちゃくちゃ面白い。ボッシュシリーズのテンポの良いストーリー展開が今作でも変わらない。レイプ事件と後継者探し、どちらも最後はいいオチに終わって良かった。刑事の相棒も生きてて本当に良かった。ボッシュがフルタイム刑事として復帰する次回作にめちゃ期待してる。

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    2020年09月17日
  • 汚名(下)

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    近年のコナリーは良作が続く。本作が見事なのは、いくつかの事件・プロットが並行して進み、かつボッシュを中心とした人間関係のドラマも複数入っているしと、盛り沢山な内容にも関わらず、消化不良に陥っていないし、うんざりするような冗長さもないところである。本作の筋立ては、視聴済みのドラマ版BOSCHの中で使われていたため、潜入捜査の場面等、既視感ありで緊張感が削がれた面は否定できないが、それでも面白く読めたのだから著者に賛辞を贈るべきだろう。

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    2020年09月14日
  • 訣別(上)

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    安定の面白さゴミある。今作のボッシュはストーリーが変わって新鮮味がある。私立探偵としての後継探しの依頼と嘱託刑事で殺人事件ではない婦女暴行事件の捜査が同時進行する今作がこれまでと比べ新鮮味がある。捜査における詳細の社会描写と警察組織の具体的な描写は今作も健在で非常に良かった。依頼人が死亡するという驚きとともに終わる上巻、下巻も楽しみです。

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    2020年09月13日
  • 汚名(下)

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    未解決事件の捜査をしているボッシュ。三十年前に逮捕し服役している死刑囚に新たな証拠が出た。ボッシュが証拠を捏造したと疑われる。元同僚からの疑いの目、完全と思われるビデオ。それと同時に起こる別の事件。そこにある正義と欲、欺瞞。ボッシュの過去と現在を結ぶ事件。潜入捜査の緊張感と過去の事件の裁判の展開の面白さ。ボッシュの心の内とこれからのこと。今回も読み応えのある内容でまだまだ楽しめそうなシリーズで次作も待ち遠しい。

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    2020年08月29日
  • 汚名(下)

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    マイケル・コナーズの本は当たり外れがない。今度の本も、特に後半(下)は手に汗にぎる活劇と、息詰まる法廷でのやり取りが圧巻だ。前半(上)はそれに至る過程で、徐々に読み手の期待を盛り上げて行く。ハリーとハラーの異母兄弟の連携も見事だ。前作まで親娘の関係がギクシャクしていたが、本作でそのしこりも解消した様で、めでたい。

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    2020年08月27日
  • 汚名(下)

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    65歳を過ぎたハリーに潜入捜査をさせるなんて、ほぼ同じ年齢になった著者コナリーの飽くなき意欲を感じます。そのエピソードを含め、盛りだくさんで贅沢すぎる内容。ハラーも相変わらずでファン冥利に尽きる作品。今回、次作への期待を煽るお約束のあとがき(by古沢さん)がないことだけが残念。ますます次の翻訳が待てない!

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    2020年08月19日
  • レイトショー(下)

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    レネイ・バラード。新しいヒーローの誕生です。

    これだけの能力がありながらも、女性である事に起因するある事が理由で、深夜勤務のシフトに入れられてしまっている。でも、自分自身の実力で、事件を解決に導くのは素晴らしいです。

    受け売りですが、女性が男性社会で認められるには、男性の何十倍も努力して、何十倍も大きい成果を上げる必要があると聞いたことがあります。レネイは、その何十倍もの努力で、何十倍もの成果を上げたと言って良いと思います。

    女性の年齢と容姿を言うのは野暮で、今の世ではセクハラですが、架空の人物なので許してください。レネイは、警官になる前に一度社会人経験をしていて、且つ、警官になってから

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    2020年06月08日
  • レイトショー(上)

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    レネイ・バラード。ボッシュシリーズの新しい登場人物です。

    今回はレネイの初登場なので、ボッシュは出てきませんが、これからシリーズが進むしたかって、ボッシュとの辛みに期待です。

    上巻は、物語の立ち上がり。下巻で、どう事件を解決していくかも期待です。

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    2020年06月04日
  • レイトショー(下)

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    マイクル・コナリーによる新主人公のシリーズ第1作。女性であることとレイトショーと呼ばれる深夜勤務の特徴を活かした良作。結末の意外性も流石。

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    2020年05月29日
  • 母の記憶に

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    『紙の動物園』は選りすぐりの短編集で、ベストセラーになったため、残った作品でこの本を編んだようだ。
    前と同じくらい読みやすく、情緒的だったり、ストーリーが追いやすかったりというのを期待すると、読みにくい、分かりにくいと感じる人が多くなるのは当然だと思うが、だからこちらが劣っているとは思わない。むしろ、よりケン・リュウという作家の上手さを堪能できる作品集となっている。前作は「紙の動物園」「もののあはれ」がSFに興味のない層にも訴えかけるものがあった(そこまでしか読んでない人もいるようだ)が、こちらはテイストは似ていても、情緒性は押さえられている。
    最初の「烏蘓里羆」は前作の「良い狩りを」に似たス

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    2020年04月25日
  • 訣別(下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    ミッキー・ハラ―の助けを得ながら、
    人探しと暴行事件を追うハリー。
    大金がかかっているせいか、
    どうしても大富豪の子供探しの方に関心がむいてしまう。
    大金がかかっている以上、
    受け継ぐ者たちが危険にさらされるのでは無いのかと、
    はらはらした。

    ハリーの活躍は相変わらずで面白いが、
    相続がらみの事件はあっさり片づくし、
    往年に比べると全体的に落ち着いた感じ。
    娘との関係もそれほどひりひりしないし。
    そういえば、娘は警察官になりたいって言って気がするけど?

    とにもかくにも、久しぶりにハリーの活躍を読めて良かった。

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    2020年03月27日
  • 訣別(上)

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    言わずと知れたハリー・ボッシュ。

    どうも前回のラストが思い出せないが、
    ボッシュがロスとは別のところで、ボランディアでとはいえ、
    「警察」を続けていてほっとした。
    しかも、私立探偵の免許も持っているとは、
    ミステリーとしては素敵すぎる。
    権利の濫用にならないよう苦労しているが。

    またもや家族の再会を期待してしまった
    大富豪の子供探しだが、
    早々に大富豪が死んでしまう。
    一方、警察としての仕事は連続婦女暴行事件を追う。

    (下巻へ続く)

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    2020年03月27日
  • 暗く聖なる夜(下)

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    読みやすかった。結末のどんでん返しが面白い。沢山のシリーズを読んでいるが飽きがあまり来ない。電車の中で読むのには丁度いいですね

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    2020年03月25日
  • レイトショー(下)

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    マイケル・コナリーの新しいヒロインの登場である。題名「レイトショー」というのは、ロス警察内の隠語で、深夜担当勤務の刑事のことで、原則として警察内部で何らかの問題を起こすと、追いやられることとなる。主人公レネイ・バラードは、ある事で上司を告発してそれが不発に終わったため、レイトショー担当にされた。深夜担当故に色々な事件に遭遇するが、朝にはその本来の担当部署に引き継がねばならない。そのことに不満を持つ彼女は、関わった2つの事件を自ら追うことにし、深刻な事態を経験することになる。後半に入ると事態は切迫し、文字通り手に汗握る展開となる。結末は、やや予想に反する面があるが、次回以降に余韻を持たせる趣向だ

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    2020年03月08日
  • レイトショー(下)

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    新シリーズ。深夜勤務(レイトショー)の女性刑事バラード。これまでの男性主人公のシリーズとは違い女性の視点として進むのが新鮮であるということと、危険な捜査に立ち向かう、踏み込んでいくという姿、粘り強く捜査する姿がとても魅力的。警察内でのバラードの立ち位置、上司との対立や仲間への思い。一作目でまだまだ見えてこない部分があってこの先が非常に楽しみ。ボッシュやハラーたちと合流した時にどういう関係性になっていくのかも期待したい。

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    2020年03月01日