古沢嘉通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここ(ドリーム・アーキペラゴ)ではどんなことも起こり得る―
時間勾配の歪みにより地図の作成が不可能とされている架空の世界。そこに点在する無数の島からなる通称夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)が舞台の物語。英国作家の”信頼できない語り手”ことプリーストが書き記した、死と狂気に彩られた島々に纏わる35の記録譚。
『グールン』~大提督劇場~
商業演劇の演出家を目指し、とある劇場に勤め始めた青年。出演者の一人、謎の王”ロード”を名乗る奇術師との出逢いを発端に様々な出来事が巻き起こる。やがて、執拗に主人公を付け回す不審な小男や奈落での亡霊騒ぎがひとつに繋がっていく。
『チェーナー』~雨 -
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Posted by ブクログ
なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
作者の意向を汲んで、
読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
言わずもがなのことだと思う。
同じく訳者の方は、イアン・マクドナルドの「火星夜想曲」
みたいな感じとおっしゃっているが、
私にはコードウェイナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」風味も少し感じられた。
2012 年 英国 SF 協会賞長編部門受賞作品。
2012 年 ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品。