古沢嘉通のレビュー一覧
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「夜より暗き闇」の後の「シティーオブボーン」を読まずに「暗く聖なる夜」に取り掛かったので、ボッシュがロサンジェルス市警を辞めて私立探偵になったことを知らず、戸惑った。
やはりシリーズものは順に読むべきと反省。
それでも、私立探偵となったボッシュの信条、「この世におけるわたしの使命は、バッジがあろうとなかろうと、死者の代弁をすることなのだ(37ページ)」にいきなりノックアウトされ、過去に担当した未解決事件の独自捜査にのめり込んでいくボッシュにつられて、こちらもどんどんハリー・ボッシュのハードボイルドな世界にのめり込んでしまった。
映画会社に勤めていた「アンジェラ・ベントン」殺害事件と小道具と -
Posted by ブクログ
ネタバレボッシュシリーズでたびたび目にするニーチェの警句、「深淵を覗く者は、そこに潜む怪物と同化せぬよう気を付けねばならない」が暗示してきたように、ついにボッシュは怪物と同化してしまったの?と不安にかられつつ、そんなはずはない!とボッシュを信じて読み進める。
裁判での検察側、弁護人側の抗戦、攻防のゆくえはどうなるのか、ボッシュの嫌疑は晴らされるのか、急な襲撃により危機一髪に陥ったマッケイレブは助かるのか、はらはらドキドキの期待を裏切らない展開で、やっぱり「マイクルコナリーは安心して読める、決して外れのない作家」だと再認識できた。
読み手をびっくりさせたり、陰惨な気持ちに陥れたり、呆れさせたりする奇 -
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ここ(ドリーム・アーキペラゴ)ではどんなことも起こり得る―
時間勾配の歪みにより地図の作成が不可能とされている架空の世界。そこに点在する無数の島からなる通称夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)が舞台の物語。英国作家の”信頼できない語り手”ことプリーストが書き記した、死と狂気に彩られた島々に纏わる35の記録譚。
『グールン』~大提督劇場~
商業演劇の演出家を目指し、とある劇場に勤め始めた青年。出演者の一人、謎の王”ロード”を名乗る奇術師との出逢いを発端に様々な出来事が巻き起こる。やがて、執拗に主人公を付け回す不審な小男や奈落での亡霊騒ぎがひとつに繋がっていく。
『チェーナー』~雨 -
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なかなか訳者あとがき定番の内容紹介に入ろうとしないのは、
作者の意向を汲んで、
読者になるべく目かくしした状態で本書を発見してもらうために、
訳者もくわしい内容紹介をされないそうだ。
あとがき定番の内容紹介がくわしいあらすじ紹介ならば、
言わずもがなのことだと思う。
同じく訳者の方は、イアン・マクドナルドの「火星夜想曲」
みたいな感じとおっしゃっているが、
私にはコードウェイナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」風味も少し感じられた。
2012 年 英国 SF 協会賞長編部門受賞作品。
2012 年 ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作品。