古沢嘉通のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ定年延長選択制度を適応され、ロス市警未解決事件班で現場に居続けるボッシュ。
未解決事件のファイルの中から、DNA再調査で浮上した容疑者は当時8歳の少年だった。高級ホテルの転落事件と並行して捜査を進めていくが、事態は思った以上にタフな展開を見せる。2つの難事件の深まる謎! 許されざる者をとことん追い詰めていく緊迫のサスペンス!
転落した市議の息子は殺害されたのか、自殺だったのか。未解決強姦殺害事件の背後に潜む深い闇とシリアルキラーの影。
”誰もが価値がある、さもなければ誰も価値がない“という信条のもと非情な捜査を進めるボッシュ。
陰惨な様相を呈しはじめた事件には戦慄の結末が待っていた!
これからは、身内が最大の敵という落ち。 -
Posted by ブクログ
ハラーシリーズにも登場したりしてたからそんなにご無沙汰とは思わなかったけど、ボッシュシリーズとしては「ナインドラゴンズ」の次になるわけだ。「ナイン~」は、第一作からずっと愛読している読者には衝撃の展開で、また、ハリウッド映画的に派手なアクションがあったりして、それまでの作品と比べてぐっとエンタメ色が濃厚であった。私は「暗く聖なる夜」なんかの暗いタッチが好きなんだけど、さあ新作はどう来るか?
読後の印象としては、今回は比較的地味な「警察小説」に戻ったような感じ。このシリーズは現実の時間と同時に進行していて、ボッシュは六十歳になっている。守るべき娘もいて、以前とは雰囲気が変わっているのは当然かもしれない。ずいぶん長く読んでるなあとなんだかしみじみしてしまう。
キズミン・ライダーの立場が変わって、それに伴いボッシュとの関係も以前とは違ってしまう。これが切ない。警察組織上層部や政治家の間で立ち回り、だましだまされ、権謀術数もやむを得ないこととし、結果として「悪」の力をそぐことを考えるライダー。ボッシュは「自分自身が、自分の憎む人間と同じものになる」と、そういうやり方はとらない。ライダーにはライダーの、ボッシュにはボッシュの正義がある。二人の葛藤の描き方が見事だと思った。
たくさんの人を非道に殺害した犯人が逮捕される。その罪は明らかだが、裁判の行方は不透明で、受けるべき報いから逃れるかもしれない。その犯人に報復しようとする行為を察知したとき、どう行動するべきなのか。ボッシュは決断し、いや、本能的に行動し、そのことについて深く苦悩する。ここに一番ボッシュらしさを感じた。
一つケチをつけると、ボッシュの「ラブアフェア」ってないといかんものですか。そりゃあコナリーなので、安易な「お色気担当」という女性の描き方はしてないけど、なんだか映像化用のサービスみたいで、どうもひっかかるなあ。 -
Posted by ブクログ
ボッシュ・シリーズでは『ナイン・ドラゴンズ』に続く作品。香港を舞台にしたエンタメ重視の前作とは違い、丁寧に捜査過程を追っていく本来の警察小説に回帰したとも言える内容。
原題の『TheDrop』には複数の意味が込められている。ボッシュが捜査するふたつの事件──ホテルからの転落(drop)事件と、血痕(drop)からDNAが採取された未解決事件。そして刑事としてのキャリアを左右する定年延長制度(drop)のことでもある。宿敵が事件に絡み、ボッシュは否応なくハイ・ジンゴ(政治的意味合いのある事件)に巻き込まれていく。その中で、捜査手続きをキープし、落とし穴に嵌らぬよう行動するボッシュの決断が本作品の大きな見所。この辺りの円熟度はベテラン刑事としてのキャラクターの成せる業であって、謎解き要素は薄いけれども、それを補って余りあるボッシュの静かなる熱情は吸引力抜群だった。
ふたつの事件はバランスもよく、それぞれがボッシュに教訓を与えるような形で収束する。ひとつは劇的な展開を見せるので、途中で感極まってしまった。ハイ・ジンゴに翻弄され、使命感に燃えて立ち上がるも、結局は苦悩するボッシュに戻るのだなと実感。でもこの実感こそがシリーズ・ファンとしての証だったりするのよね。
そんなボッシュも還暦(!)。前作では父親としてのボッシュに違和感ありだったが、今回はわりとすんなり受け入れられた。警察官を志す娘の師となる時もあれば、弱さを見せる場面もある。長年の友人関係は変化を見せ始め、定年の時期が設定される。刑事としてのキャリアの終焉に向けて、徐々に動き出したように見えなくもないけど、ブレないボッシュを再確認できて大満足の読書時間だった。初期作品と比肩するシリーズでも屈指の作品。 -
Posted by ブクログ
純然たるハリー・ボッシュ・シリーズの上巻。若い頃の血気盛んなボッシュが定年を目前に控え、警察組織に従順なボッシュに成り下がってしまったのは淋しい限り。或いは、従順なボッシュは仮の姿なのか…
ロス市警未解決事件班のボッシュは相棒のチューと四半世紀前に起きた未解決殺人事件の調査と並行し、有名ホテルで起きた要人転落死事件の調査にあたる。少しずつ解れていく、2つの事件の謎。一体、どちらの事件がメインで進むのか。或いは2つの事件はどこかで交錯するのだろうか。
帯には『ボッシュ・シリーズ最高峰!』とあるが、今のところは驚愕の展開も、ボッシュに迫る命の危機も無く、無難な展開。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ楚漢戦争を下敷きにしたケン=リュウの異世界ファンタジー第2巻。第一部の完結編。
前巻と比べ、主要登場人物の陰の部分がより深く描かれている印象。
登場人物の多くがそれぞれ自分なりに葛藤やら業やらを抱え込んでどんどん濁っていく中で、クニ=ガル(劉邦)は「自分はそんなことしたくなかったんだけど、周りの意見を聞き入れた結果…」という体。実際は相当えぐいことをやっているのに、一人だけそんなに濁らない構造になっているのは実にズルくてうまい。
人物の大きな運命に関してはここまでのところ下敷きに忠実なので、あの人やあの人やあの人も今後随分ひどいことになっていくのかなあ…と思いながら読むと実に苦々しい気分になれる。この苦々しさを変に昇華しようとしないところもこの作品の魅力だと思うし、次巻以降もしっかり苦く書いてほしいと思う。 -
Posted by ブクログ
(巻の一、二を併せての評である)
ケン・リュウ版「楚漢戦争」。竹や木、鯨骨といったアジア的な材料を用いて、飛行船や潜水艦を活躍させる、著者自らの命名によるシルクパンクというジャンルを創出して見せたファンタジー小説。
紀元前中国における項羽と劉邦の対決を、ゲド戦記の舞台、アーキ・ペラゴのような架空の多島海に置き換え、ウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』に登場するような神々に似た各国を贔屓する神々まで登場させて換骨奪胎している。
ただ、ストーリーそのものは、人口に膾炙した鴻門之会や四面楚歌など、楚漢戦争をなぞっており、新味は少ない。横山光輝のマンガを読んでいるのと似ている。英雄は英雄らしく、知者、賢人は英知を披歴する。少し違うのは、女性の活躍が目立つことだ。
巻の一、二で第一部を構成している。第二部も、中国の話に基づいたものになるのかどうか。中国の古い物語は白髪三千丈的なスケールの大きさを誇るが、ある意味で人間の描き方が紋切型でマンガチックというか、講談調。調子よく読み進めるのはありがたいが、後に残るものがない。
ないものねだりをしても仕方がないが、『紙の動物園』を読んで、この長編に手を伸ばした読者はあてが外れるだろう。別のジャンルの小説に挑戦した作家の意欲に拍手を送るか、別の作家を探すかは読者にゆだねられている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第1作目のナイトホークスから順に読み返してきたからこそ、存分に本作を堪能できたと感じた。
下巻に入ってからは終始驚かされっぱなしで、緊張感みなぎる圧巻の読み応えで、あまりのおもしろさに圧倒され、一気に読み終えてしまった。
ボッシュがパウンズのバッチをこっそり持ち出したり、パウンズの名前を騙って情報を入手したり、相変わらずいろいろ無茶なことをやってくれるので、ハラハラさせられたが、期せずして、ゴードン・ミテルのパーティーに潜り込むこととなったボッシュが、その場しのぎでした記帳が、恐ろしい悲劇を引き起こす種となってしまったのには衝撃を受けた。
蒔いた種しか生えない。
この予期せぬ悲劇の種を蒔いたのは、間違いなくボッシュであり、ボッシュはこの原罪と今後どのように向き合っていくのだろう・・・
母の仇と匂わしていたコンクリンの独白に驚かされ、ミテルとボッシュの対決が壮絶で驚かされ、ミテルのボディーガード、ジョナサン・ヴォーンの正体に驚かされ、凶器のベルトに付いていた証拠の指紋とミテルの指紋が一致しないことに驚かされ、意外なところから指紋の持ち主が割り出されたのにも驚かされ・・・
ハリー・ボッシュシリーズ一期のクライマックス感を堪能できた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレますます盛り上がるハリー・ボッシュシリーズ第4作目。
第1作目からふれられてきた母の事件、死の謎を解く物語がいよいよ始まる。
のだが、ボッシュはまたもや何かまずいことをやらかしたらしい!
ボッシュはストレスによる強制休職に処されており、復職するためにカウンセリングを受けているのだ!
何をしでかしたのかすぐに明かされないし、ボッシュの自宅はLAを襲った大地震で半壊の被害を受けて、立ち入り禁止の赤札がつけらているし、第2作の『ブラック・アイス』からの恋人シルヴィアはボッシュの元を去ってしまっているしで、悲壮感漂う散々な出だしで、ボッシュに一体何があったのか、のっけからグイグイ話に引き込まれる。
本篇の行く末も読み応え満載だが、違法捜査を押し進め、ヤバイこともばんばんやっちゃうボッシュは無事、組織に戻れるのか?
本書のタイトル『ラストコヨーテ』の意味するところは?
ボッシュの家の下の谷に住んでいてボッシュがよく見かけていた一匹の青いコヨーテ。
P148
「コヨーテを見かけるといつも、それがそこに残っている最後の一匹かもしれないという感じがするんだ。つまり、最後のコヨーテだと。そして、もしほんとうにその通りだったり、二度とその姿を見なかったりしたら、おれはさぞかし動揺するような気がしているんだ。」
P149
「あなたがそのコヨーテと同一のものであるのは明らかだと思う。おそらく、あなたのような警官はあまり残っておらず、あなたは自分の存在あるいは任務に同様の懸念を抱いているんでしょう」 -
Posted by ブクログ
ネタバレハリー・ボッシュシリーズの中で何度も引用されるドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』からの一節が原告側弁護士ハニー・チャンドラーによって、初めて引用される。
「怪物と戦うものはだれであれ、その過程において、自分が怪物とならぬよう気をつけねばならぬ。そして、深淵を覗き込むとき、その深淵も逆に見つめ返しているのだ・・・」
つまり、ボッシュが「ドールメイカー」事件で、ノーマン・チャーチを射殺したのは、深淵を覗くあまり怪物の側に立ってしまったからではないか、という指摘で、ボッシュの出生の事情や心に抱えている精神の闇(ブラック・ハート)が追求されていく。
ボッシュが背負っているトラウマ、自己の闇に立ち向かうため警察組織からはみ出した孤独な一匹狼となり、事件の渦中に飛び込み、自ら捜査する過程でその深淵と対峙していく姿が斬新なハードボイルドを感じさせる。
猟奇的な殺人事件を科学的、法的な見地から追求し捜査していく迫力、
やり手女性弁護士との臨場感あふれる公判場面、
迫り来る見えない敵との闘い!
それらがどれもスリリングで、息もつかせぬままクライマックスからエンディングへと導かれる。 -
Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュシリーズ第三弾。
第一弾の「ナイトホークス」でほんのちょっぴり触れられていた『ドールメイカー殺人事件』がいよいよ主要事件として扱われるので、否が応でもワクワクしてしまう。
強権的警察捜による人権侵害の問題に踏み込み、辣腕女性弁護士ハニー・チャンドラーが法廷でジリジリとボッシュを追い詰めていく裁判劇は迫力満点!
新たに起こったコンクリート・ブロンド事件がドールメイカーの仕業なら、ボッシュは間違いを犯したことになり、裁判に負けてしまう。
ボッシュが4年前に射殺したチャーチは、ドールメイカー殺人事件の犯人ではなかったのか?
ドールメイカー殺人事件の真相にボッシュが近づいていくスリルにのめり込み、あっという間に上巻終了。
下巻への期待大! -
Posted by ブクログ
ネタバレボッシュを吊るし上げるネタを掴むためボッシュをつけ回す、ロス市警内務監査課のルイスとクラークのろくでなしっぷりには、ボッシュ同様呆れるし、ロス市警内でボッシュを目の敵にしている副警視正のアーヴィン・アーヴィングもとことん嫌な奴で、それだからこそ、ボッシュが組織のやり方に迎合せず、己の正義を貫き、犯罪を暴き、不正を正すため、組織の中でも孤高の戦いを繰り広げる姿を手放しで応援してしまう。
ボッシュが推理と操作の末たどりついた容疑者フランクリンとデルガドの二人がメドーズ殺害とトンネル強盗事件の犯人かと思いきや、シャーキを殺した黒幕はあっと驚く人物で、そいつを裏で糸を引いてい操っていた人物はもっと驚くべき人物で。。。
ささやかな疑念すら放っておかずとことん真実を求めて探求するボッシュの刑事魂に痺れる!
そして「偶然なんてものはないんだ!」と細部を見過ごさず粘り強く推理と捜査を展開していくボッシュの今後の活躍が楽しみ!
シリーズ第二弾のブラックアイスを早く読みたい! -
Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュシリーズ第3作。前作までの荒々しさが消え、プロットはより練り込まれ、洗練されている。三人称でありながら主人公に視点をしっかりと据え、その行動を通してしか物語が進行しない。このシリーズがハードボイルドたる所以の一つであり、ミステリとしても重要要素である。
娼婦らを狙った連続殺人犯〝ドールメイカー〟の住居に単独で乗り込み射殺したボッシュは、その4年後、無実を主張した男の妻から訴えられる。男の住居からは犯行を裏付ける証拠が見つかっていたが、幾つかの相違や矛盾する点もあった。裁判が進行する中、男のアリバイを証言する者が出現。さらには自らを〝ドールメイカー〟と名乗る者によって、同様の手口による新たな殺人事件が発生し、ボッシュは窮地に立たされる。4年前に葬った男が真犯人であることを確信しつつも、模倣犯と思しき殺人者がなぜ〝今〟になって姿を現したのか。原告側の敏腕弁護士との熾烈な対決で神経を消耗しつつも、ボッシュは改めて不可解な事件の真相を探るべく、まずは警察内部へと疑いの眼を向ける。
その名もチャンドラーという女性弁護士が、確たる証拠を事前に入手しないまま容疑者殺害に至るボッシュの動機がトラウマにあるとするくだりは、優れた法廷劇でもある本作の隠れた山場であろう。過去に被害者らと同じく娼婦であったボッシュの母親は殺害され未解決となっている。事実に根差した推測でありながらも心理的な攻撃を容赦なく放つチャンドラーに対し、ボッシュは煮え滾るような怒りを抑え、あくまでもクールに立ち振る舞う。自己弁明よりも事件解決を優先させる刑事としての誇りを表すエピソードが物語に深みを与えている。巧い作家だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレコナリー作品のキャストがほぼ総出演の豪華な作品で、コナリー世界最恐で最大の邪悪にボッシュとレイチェルが立ち向かうサスペンスフルな作品だった。
特にポエットがトレーラーに仕掛けた罠が炸裂するくだりや、ポエットがレイチェルに自分の手首を結束バンドで椅子にロックするよう命じるくだりなどは、ポエットの狂気に背筋が寒くなった。
また、クライマックスのナローズでのボッシュとポエットの対決も壮絶で、ポエットの最恐ぶりに、ボッシュですらやられちゃうんじゃないかと心底ハラハラしてしまった。
そして、テリー・マッケイレブがファイルの裏に書きなぐっていた名前「ウィリアム・ビン」の正体とテリーの死の真相にはびっくりさせられた。
私立探偵になってから、ボッシュはバッチがないためいろいろと痛い目に合うことが多かったので、ボッシュがロス市警への復職を決めて、またキズミン・ライダーとパートナーを組めることになりほっとした。
コナリー作品はどれもあまりに面白くて、読後すぐに次の作品を読みたくなる。次の作品があるのが心から嬉しいと思える現代ミステリー屈指の名作シリーズだと思う。こんな素晴らしい作品を「未読で死ぬのは人生の損だと思う」と解説する「霜月蒼(ミステリ研究家)」に激同です! -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書は「ザ・ポエット」の続編なので、本書でポエットの正体を知る前に「ザ・ポエット」を読むのがおすすめ
と訳者あとがきで知った。
先に本書を読んでしまうと、ザ・ポエットの驚愕がそがれてしまうとのこと。
「ザ・ポエット」のヒロインFBI捜査官レイチェル・ウォリングが、ボッシュとともにポエットと対決する。
ポエット、最強にして最恐!鳥肌ものの恐怖を感じる。
ちょっとショックだったのは、「わが心臓の痛み」と「夜より暗き闇」の主人公元FBI心理分析官テリー・マッケイレブが物語冒頭で死んでしまっていたこと。。。
テリー・マッケイレブ好きだったのになぁ。
準主役扱いで今後も活躍するのかと思っていたのに。
また、前作、「暗く聖なる夜」で娘と感激の初対面を果たしたボッシュは元妻エレノア・ウィッシュとマデリンの3人で穏やかに暮らしているかと思いきや、エレノアがマデリンの存在を隠していたことが確執となり、ボッシュはエレノアとうまくいっていなくて、やきもきしてしまった。 -
Posted by ブクログ
「夜より暗き闇」の後の「シティーオブボーン」を読まずに「暗く聖なる夜」に取り掛かったので、ボッシュがロサンジェルス市警を辞めて私立探偵になったことを知らず、戸惑った。
やはりシリーズものは順に読むべきと反省。
それでも、私立探偵となったボッシュの信条、「この世におけるわたしの使命は、バッジがあろうとなかろうと、死者の代弁をすることなのだ(37ページ)」にいきなりノックアウトされ、過去に担当した未解決事件の独自捜査にのめり込んでいくボッシュにつられて、こちらもどんどんハリー・ボッシュのハードボイルドな世界にのめり込んでしまった。
映画会社に勤めていた「アンジェラ・ベントン」殺害事件と小道具として運ばれてきた現金二百万ドルの強奪事件の行方も気になるが、ボッシュの元妻エレノア・ウィッシュが何を隠しているのかも実に気になるところ。
下巻が楽しみ。