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Posted by ブクログ
マイクル・コナリー『ブラックボックス(上)』講談社文庫。
デビュー20周年記念作品。ハリー・ボッシュ・シリーズはデビュー作の『ナイトホークス』以来、全作を読み続けてきた作家だけに非常に感慨深いものがある。
本作では20年前の未解決事件にハリー・ボッシュが挑む。物語はいつも通りスローな立ち上がりなのだが、徐々にハリーの事件捜査に賭ける一途な姿勢に物語の世界に引きずり込まれていく。
1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。事件発生時に初動捜査に関わったハリー・ボッシュが20年の歳月を経て未解決事件を再捜査するが…そして、ハリーに訪れた最大の危機。
リアリティを感じるシリーズ。主人公のハリーもシリーズを重ねる毎に確実に歳を重ねる。本作中で、ロス市警の未解決事件班の刑事を勤めるハリー・ボッシュも62歳の誕生日を迎える。
Posted by ブクログ
当代最高のハードボイルドと言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズ。
20周年の記念となる作品。
2012年、定年延長でロス市警の未解決事件班にいるボッシュ。
1992年の外国人女性の事件を扱うことになります。
当時、黒人青年を暴行した警官が無罪になったのを発端としてロサンジェルス暴動が起きて、街は大荒れ。
白人のボッシュは、肌の色を隠してパトロールに加わらなければならないほど危険な状況でした。
デンマークのジャーナリスト・アンネケが暴動に巻き込まれたのか?命を落としたのですが、通常の捜査もできず、心残りとなっていました。
個人的な思い入れもあり、しだいに捜査にのめり込むボッシュ。
最新の鑑識により、新たな発見が‥?!
ロス市警という設定なのだから、暴動にも特別の思いがあったに違いありませんね。
警察が逃げ腰になり、荒れる街を最初のうちは放置して被害を拡大したことに怒りを覚えるボッシュ。
そういうことだったとは‥
Posted by ブクログ
20年前のロス暴動の際に路地裏で射殺されたデンマークの女性ジャーナリストの未解決事件を追うボッシュ。
検挙数字や自分の成績しか考えず干渉してくる新任の警部補。当初はギャングが使った銃から、ストリート絡みかと思われたが、湾岸戦争の時の戦争犯罪を取材していた。
しかし捜査の前途に暗雲が漂う。それに抗った報いで内部監査からの調査にかけられてしまう。
このボッシュの捜査にかける情熱、周りを巻き込む執念と秘密主義。こういった事から一部からは否定的なリアクションを招いてしまう。
娘を思う気持ちの強さと、それゆえ娘との摩擦や前作で知り合ったハンナとの関係など、濃い人生だなあ。
まあ薄かったら物語にならないんだが、読んでて息苦しい気持ちになってしまう。
でもやめられない。
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