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Posted by ブクログ
マイクル・コナリー『ブラックボックス(下)』講談社文庫。
2012年に刊行されたハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳。マイクル・コナリーのデビュー、そしてハリー・ボッシュ誕生から早くも20年。我らがハリーは未だに健在であり、期待を裏切らない。今回も現代最高峰のハードボイルド小説を十二分に堪能した。
20周年記念作品と銘打つだけにハリーの原点や過去にも触れながら、現代を舞台にした孤高の刑事、ハリーの活躍が描かれる。意外な方向に進む事件の真相、まさかの急展開、そしてハリーを見舞う最大の危機。
1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。果たしてハリー・ボッシュは20年前の殺人事件のブラックボックスを開けることが出来るのか…ハリーは20年前の未解決事件で使用されたシリアルナンバーの削り取られた銃から少しずつ事件の核心に迫る。
米国ではハリー・ボッシュ・シリーズは順調に続いているようだ。次回作はミッキー・ハラーとハラー・ボッシュのコラボ作品とのこと。これも楽しみである。
Posted by ブクログ
ボッシュ・シリーズ20周年を飾る作品。
ロス暴動からも20年の2012年発行で、かってボッシュ自身が暴動の際に出会った未解決事件に今また取り組むという。
被害者のデンマーク人記者について調べ始めたら、かなりのキャリアがあった女性で、ネットに彼女の業績を記録するサイトが開かれていた。
サイトを作った彼女の兄に連絡を取るボッシュ。
知られていなかった一面を掘り下げていくと‥
仕事一途で勘の鋭いボッシュらしく、ぐいぐい迫る展開に。
私生活の出来事もいろいろあり、こなれた味わいも。
一緒に暮らすようになった十代の娘と、時にはぎくしゃくしながら、誕生日を祝ってもらったりして。
家庭を知らない育ちで仕事の鬼、知的な美女と恋はしてもいずれは振られるボッシュなので~ちょっとは幸せを味わっている様子で、よかったですね。
Posted by ブクログ
2年ぶりのボッシュ・シリーズは、デビュー作から20年経った2012年に出版され、作品の舞台も同じ年。トラウマになっていた殺人事件を20年後に再捜査するボッシュの姿を描くというストーリー。タイトルの「ブラックボックス」は、飛行機事故の際のブラックボックスのように、すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるというボッシュの信念になったものを表している。
上巻は「ブラックボックス」を求めての地味な捜査が続く。唯一の手掛かりである薬莢を手に右往左往するボッシュ。拡がりも展開も希薄なのでイマイチのれない感じ。凶器の銃を繋ぐ殺人事件。そこから細い糸を手繰っていくと事件は意外な展開を見せるが、例によって政治的思惑から捜査に圧力がかかるというお約束を経て、物語は後半から一気に動き出す。
とは言っても、事件の動機に繋がる部分は早い段階で予想がつくので、あとは着地勝負だけになる。無理矢理粗っぽい技で攻めてきたなという感はあるが、意外な方向にストーリーを膨らませたのは面白かったです。
あと、ボッシュが自分の所属をテレビドラマ「コールドケース」に例えて説明するシーンがあったけど、そこが一番腑に落ちた(笑
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