古沢嘉通のレビュー一覧

  • ナイトホークス(下)

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    最初の作品から、なかなか素晴らしいですねぇ。最後のどんでん返しは、特に素晴らしい。

    エレノアとは、いい感じになったし、彼女もいい捜査官だったので、後の作品に出て来ていないのが不思議だったんですが、そういうオチでは仕方ないですね

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    2019年03月16日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    ハラーの関わる刑事事件の裁判って、結構、凄い終わり方をすることがあるが、この裁判もその例には漏れない。

    って言うか、ランクフォードとの遺恨が、そこまでひどいとは思いませんでした。でも、どちらかと言うと、恨みに思うのはハラーの方の筈で、ランクフォードはそうでも無いのでは?と思うんだけどね。

    このシリーズ、って言うか、この作家の、リンカーン弁護士はじめ、ボッシュ物も含めてすべて、色々と絡み合ってるよね。まさに『世間は狭い』です。LAと言う、小さくは無い街の筈なんだけどね。

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    2019年03月10日
  • 贖罪の街(下)

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    前巻のラストでバッジを取り上げられることになりそうだったボッシュ、今回はそれについて係争中で、警官としての捜査ができない。それどころか、不倶戴天の敵、刑事弁護士の調査員として活動することになる。まあその弁護士っていうのは、異母兄弟のハラーなんだけど。

    「裁判に勝つ」ことが至上命題であるハラー。悪を摘発し正義をなすことが何よりも大事なボッシュ。二人の対比が印象的だった。どちらもその道ではきわめて有能であり、今回は無実の男を罠から救うという共通の目的に向かって協力するのだが、根本の所で二人は違っているのだとボッシュは悟る。本作は「ボッシュシリーズ」なので、読む側も彼の考え方に共感するよう描かれて

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    2019年03月05日
  • 贖罪の街(下)

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    悪徳警官が行ったカムフラージュ犯罪を暴くという、推理小説としての内容はそれほど込み入ったものではないが、その文体で独特の世界を表現している。

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    2019年02月24日
  • エコー・パーク(下)

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    途中で、他の人物を怪しいと思わせておきながら、そう言う事になりましたか。そう言うポジションの人物がなぜか不正に手を染めると言うのは、冷静に考えてみると、アメリカの刑事ものでは、時々あったりする気がします。

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    2019年02月21日
  • 贖罪の街(下)

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    シリーズ18作目。題名は“The Crossing“。

    ボッシュは前作でロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人に立て、異議申立てをおこなっている。そんなボッシュに事件調査の協力を求めるハラー。弁護側の捜査員となることはダークサイドへ渡る(Crossing)ことを意味するため逡巡するボッシュだが、事件に興味を抱きハラー陣営に加わる。やがて見えてくる被害者と犯人の遭遇(Crossing)と、交差(Crossing)する複数の事件。「元刑事」となったボッシュが新鮮なせいもあるだろうが、ここ最近のシリーズの中では抜きん出た面白さ。

    ダークサイドへ渡ったという葛藤に苦悩していた

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    2019年02月20日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    敏腕弁護士名に違わず、依頼人の利益を最大限に守ったわけですが、最後が衝撃的ですね。ハラーが、検事長に立候補する気持ちもよく分かります。良心に目覚めたのかも。

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    2019年02月14日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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    リンカーン弁護士シリーズ二作目。そして、著者のもう一つのシリーズの主人公である、ハリー・ボッシュが登場します。

    前作の最後で、ミッキーは銃撃を受けたのですが、その後、ジャンキーにまでなってしまっていたんですね。まぁ、アメリカでは、鎮痛剤の多用で、ジャンキーになってしまう例が少なくないと言われていますが。

    衝撃的な幕開けで始まりますが、上巻では、まだまだ事件は動きません。嵐の前の静けさです。下巻で、どう、事件が動くのか?

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    2019年01月25日
  • 双生児 下

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    ネタバレ

    双子のもう一人、ジョーのパート。
    良心的兵役拒否者としての登録、赤十字の仕事、遠く離れた妻の関係と赤ん坊、兄弟と和平の交渉。
    日付も読まずに一読しただけでは、最後まで読んでも何が起きていてどういう意味なのか分からなかった。双子であるから尚更ややこしい。偽のヘス、兄弟の動向、子供の名前、微妙にすれ違う史実。解説を読んで、該当ページをパラパラと見て文脈を思い出して、ああそういうものなのかと。再読したい。
    私がヨーロッパ第二次世界大戦の史実にうといだけかと思いながら読んでいたけど、流石に終結くらいはわかるし、そう言われればそうだよな…

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    2019年01月27日
  • リンカーン弁護士(下)

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    顧問弁護士が居ながら、何故自分に依頼してきたのか、わかったのは、依頼人による罠にはまった後ですが、その後の生き残りを賭けた逆転劇は見事。

    アメリカの司法制度に関わる部分もあり、日本との違いを感じますが、逆に言うと、これぞアメリカの法廷劇という感じです。

    面白いのが、離婚した妻とも意外に良い関係を続けていること。しかも、一人ならず二人も(笑)

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    2019年01月23日
  • 贖罪の街(下)

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    ネタバレ

    ハリー・ボッシュシリーズ18作。元警官となってしまったボッシュがミッキー・ハラーから依頼を受ける。でもそれは警察を裏切る行為。それでもそれ以上に大切なこと、守らなくてはいけないもの。そこにボッシュの信念が感じられる。バッジを使えない窮屈さと一人で自由に動き回れるというふたつを感じられる。一度きりとはいえ線を超えたボッシュの今後が楽しみ。

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    2019年01月11日
  • 贖罪の街(下)

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    ボッシュシリーズは、二転三転するプロットやドンデン返し、アクションシーンが面白くって、やめられない。
    毎回読み終わって思うけど、次回作品が楽しみ。

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    2019年01月10日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    住宅ローン未払い 差し押さえ案件 シングルマザー 銀行副社長撲殺事件 無罪の主張 凶器の発見 身長差 犯行可能か? マフィア 別の容疑者 証言拒否 合理的疑い 無罪判決 勝利パーティー 風船 犯行可能だ!! 真実 失踪した元夫

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    2018年12月30日
  • 贖罪の街(下)

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    容疑者フォスターは更生した元ギャング。刑事弁護士に協力するのは警察官仲間には裏切り行為と見られることから協力を渋っていたボッシュだが、事件に興味を抱きハラーの陣営に加わった。謎の悪徳警官二人組がことごとく事件調査に介入し妨害をはかり、真相に迫ろうとするボッシュに次々と危機が襲いかかる。

    バッジがないと、こうも苦しい捜査になるのかと実感。でも今回はすっきりとした読後感。敵がもう少し大物だとなおよかったかな。

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    2018年12月22日
  • 贖罪の街(上)

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    ボッシュはロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のリンカーン弁護士ミッキー・ハラーを代理人に立てロス市警への異議申し立ての訴訟をおこなっている。二〇一五年二月に、女性公務員が自宅で強姦の上、撲殺された。被害者の体に残された精液のDNAが合致し逮捕されたのは、ハラーの古くからの顧客だった。

    シリーズ第18作。これは久々に当たりかもしれない。ぞくぞくしながら下巻に進む。

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    2018年12月22日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    とはいえ、日本の読者としては、ミッキーが寿司屋に行くところに釘付けだろう。
    レインボーロールとか、生魚なしとか、ワサビなしとか、
    寿司初心者ぶりにちょっとがっかりした。

    それに加えて、ミッキーのトレードマークでもあるリンカーンの運転手が、
    敵の攻撃で亡くなってしまったのは残念だった。

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    2018年12月21日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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    リンカーン弁護士シリーズ。

    前作でミッキーが地区検事長選挙に出ると言い出し、
    悪を救ける弁護士だったはずのに、どうするだろうと思っていたら、
    選挙には敗れ、悪者を無罪にした結果家族との絆も失い、刑事弁護士に戻っていた。
    ちょっと可哀想。

    裁判のための、法廷内外での駆け引きはさすが。
    追加の証人リストが、麻薬捜査官と刑事を動かし、証拠をしこませるための罠だったとか、その刑事を法廷で追い込む、ある意味、追い込み過ぎてしまった場面とか。

    (下巻へ続く)

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    2018年12月21日
  • 双生児 下

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    ドイツと戦争中のイギリスを舞台にしたSF。
    解説を読むまで勘違いして読んでたことに気付かなかった。
    もう1つの歴史はお兄ちゃんの妄想で片付けてしまうところだった。
    メビウスの輪のようにぐるっと入り口につながっているのでした。

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    2018年12月19日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ビデオゲーム×SFをテーマにしたアンソロジー。
    全部で12作品載っていて、自分的に特に印象深かったのは、「猫の王権」(チャーリー・ジェーン・アンダース)。
    主人公が認知症の改善に効果があるという評判のVR国家運営シミュレーションゲームを同性のパートナー(認知症)にプレゼントするんだけど、そのパートナーはVRの世界でものすごい政治家になっちゃって、もはや主人公とは違う世界の住人になってしまう、っていうお話。
    ゲームにのめり込むにつれて、主人公を必要としなくなってくるパートナーと、それを受け入れざるをえない主人公の悲しみが切ない……
    最後、主人公が同じような境遇のひと(新しいパートナーになりそうな

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    2018年12月18日
  • 黒き計画、白き騎士 時間結社〈カンパニー〉極秘記録

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    ああ、ね、日本語訳されてない面白いシリーズって、まだまだたくさんあるんだろうな。
    ということで時間結社<カンパニー>シリーズの本邦初翻訳短篇集。

    カンパニーのエージェントが完璧じゃないところがね。
    天才アレックはどうなるんだろう?筆者はもういないけれど、続きはあるのだろうか。
    また翻訳されますように。

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    2018年11月14日