古沢嘉通のレビュー一覧

  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    魔法!ファンタジー!わくわく!と思って読み始めたらめちゃめちゃダークファンタジーで、 苦しい…悲しい…と思う場面が多くありました。けれど学生らしいふふっとするようなシーンもあり、読んでいてほんとうに色々な感情が芽生えました。 言葉を訳すことによって生み出される魔法の力。たくさんの言葉の意味が作中に登場して、それがどのような効果を生み出すのか、読んでいてとても面白かったです。しかし後半に行くにつれて、その力は正しく使われているのか。 そう疑問に思う主人公たち。その結末はとても胸が苦しくなりました。 ラヴェル教授が序章では想像もつかないくらいひどい(グリフィンとロビンをバベルに連れてくるための経緯

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    2025年10月13日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    これはSF?
    なにやら難しい言語小説を読み始めてしまったなぁ。と読み始めの感想。
    しかし、難しいことは難しいが、いくら考えても日本語以外はちょっとした英単語しか理解できないので、難しい言語の解説はさらっと読み飛ばし。
    上巻で470ページ、文字びっちり、でも読むペースは落ちない、後半は、なにこれ続きが気になってしょうがない。

    主人公のロビンは悪者なのか、弱いのか強いのかよくわからない。頭がいいってことだけはわかったが、物語の最後にはわかるだろうか・・・。

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    2025年09月25日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    ネタバレ

    謎の船の上で意識を取り戻した、7人の男女。彼らは全員、自分の名前も過去も忘れていたが、過去に職業上獲得したと思しき専門技術は身につけていた。赤い霧に包まれた川を遡上しながら、携帯電話から一方的に指示されるまま使命を遂行している彼らが見たのは、異形と化した世界の姿だった・・・

    【以下、激しくネタバレ注意!】
    めっちゃ面白いです。まるで生きるか死ぬかのアクションゲームの世界を進んでいるかのようで、ページを繰る手が止まりません。ある大富豪が不死を目指して開発させた細菌?が人体を怪物化させるウィルスと化し、感染者がカニのような姿に、あるいは虫のような姿に変異して共食いし崩壊していく人間社会の描写も、

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    2025年09月23日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    人種差別がかなり顕著にあらわれた印象。言葉が通じても通じ合えないことはある。
    どんどん事態は悪くなっていって、最後はそうならなければいいなぁ、、と思っていたけど、やっぱりそうなるよね。切ない。
    上下ともに読み応えあり。疲れた。

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    2025年09月21日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    銀の棒に刻まれた言葉について、2カ国の言語の微妙な意味の違いにより魔法が起きる。
    というなんとも不思議な設定だけど、それが現実のアヘン戦争に繋がっていく。
    語源に関する描写も詳しくて、好きな人にはハマりそう。
    私は海外文学をあまり読まないのでなかなか進まなかったが、なぜか後半から急に読みやすくなった。とりあえず下も読む。

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    2025年09月21日
  • 夢幻諸島から

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    めっちゃ回りくどい表現にたまに耐えようのない眠気に襲われた。アーキペラゴの島のガイドブックなんだけど、島が多すぎて別の章で出てきた時、誰だっけ症候群になる。

    物語パートはとても魅力的な話がいくつかあるし、謎めいた詩人バーサーストや、パントマイムのコムス氏の殺人事件、殺人スライムの恐怖なんか結構ドキドキした。
    怪しげな塔の調査もその後どうなったのか知りたい。

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    2025年09月04日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
    エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
    アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
    もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
    人形芝居  アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
    翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳

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    2025年08月14日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    表題作の「紙の動物園」が良かったです。包装紙を折り紙のようにして、動物を作ってそれに命を吹き込むところ、母がいろいろな苦労を重ねて今日に至っているところは感動しました。

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    2025年08月01日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部のXタイムラインに流れているのを見て、面白そうだったので購入。(気になったらとりあえず買う!積む!)

    霧に包まれた水上の小型船で目覚めた一人の男。自分の記憶がない、名前すらも分からない。頭部には手術痕。近くには銃で自殺したと思われる男の死体。小型船には彼ら以外に5名の男女(計7名)。皆同じく記憶喪失。残っているのは、警察、軍人、医師、科学者など、専門家として身体に染みついた行動パターン(=筋肉記憶)のみ。何も分からないまま小型船は進む。そして衛星電話が受信するは何者かからの指令。果たして彼らに与えられたミッションとは―――。

    記憶喪失の男女が、それぞれの

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    2025年07月27日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    思っていた【ファンタジー】とは違った
    登場人物達も苦しんでいるけれど、読者も苦しい

    植民地、アヘン、そんな現実にもあった事柄をなぞっているので、困惑してしまう
    決して読みやすくはないけれど、それでも下巻も読もうと思う

    「さぁ、どうする?」

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    2025年06月23日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻が467ページなのに対して、下巻は315ページ。でも、ここでしか区切れない、というところで分けられているのは間違えてない。
    そして、底に音をたてて流れる「英国への恨み」としか感じられないもの。
    特に下巻は、辛くて何度も読むのをやめた。だって終わりは分かっている。歴史は変わらないのだから。あとは主人公達がどうするのかだけだ。しばらく放置して仕方なくまた読み出した。それでも辛かった。
    読んだ後も苦いものが残る。あまり人には勧められない。

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    2025年08月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    翻訳の可能と不可能性、とでも言えばいいのか。言葉を翻訳によって力を得ているけれど、ただ写し変えているだけで、本当の意味=その言葉の持つ力までは分からない、と言えばいいのか。
    前半の学生生活の楽しそうな雰囲気は良かった。それぞれの苦しみはあっても、分かりあえているようにみえた。それでも、もう一度読みたいかといわれたらNOだろう。
    全体を覆う、重い満たされない情念のようなものが絡みついてくる。私は読書にそういうものを求めてないので、もう読まないと思う。

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    2025年08月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ネタバレ

    差別や格差の構造的な問題を銀と翻訳の魔法の世界を使って読者に分かりやすいように表現したかったのかなと思った。あまりに分かりやすく説明されたため、この物語で重要なのはその問題を説明することであり登場人物たちや銀と翻訳の魔法は説明用に都合よく設定され用意されただけの存在に思えた。魔法は斬新な設定で登場人物たちも特殊な出自でどれも面白いのに、その魅力を味わえる話があまりなかった。語源の話は普通に面白かった。ロビン以外の主要キャラの退場がアッサリすぎて悲しい。いやほんと、世界観の作り込みはすごかったけど気持ちいい展開が無くてずっとストレス。ご都合主義な展開が好きというわけではないはずだが。普通に好みじ

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    2025年06月17日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻と比べると冒険ワクワク感が足りない。
    政治的で観念的な内容が多くなり、塔に籠城してのストライキが延々と最後まで続く。クライマックスがない。

    下巻はやや蛇足で上巻だけ読めば魅力は十分わかる

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    2025年06月17日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ある書評に、ハリーポッターで育った人が次に読む本、とあったけど、まさにそんな感じのファンタジーだった。

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    2025年06月02日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    ネタバレ

    バイオハザードを思い出させる作品。
    登場人物が全員記憶喪失なのでキャラの掘り下げや背景説明にページを割かないで済むのと展開が早いので設定の割にサクサク読めた。
    ただ人災でしたというオチはそれこそバイオハザードと被るし抗体を得た人間が震源地に行くことが対策なら飛行機で直上からパラシュート降下でもよかったのでは、とか思ってしまった。

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    2025年05月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    ネタバレ

    後半はテンポ良い気もした。
    善悪が割とさくっとはっきりして。
    どういうふうに終わるのかと思いながら。
    その後は…

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    2025年05月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    ネタバレ

    ファンタジーと思って読み、
    めちゃ真面目な面もあるー現実も反映したような、お話でした。
    こういうのが歴史小説、というのか…
    そして、国際的でした。

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    2025年05月28日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    評判は高いようだが、結局、アヘン戦争なんてどうでも良いので話に乗れなかったし、銀のパワーや語源、翻訳の話も響かなかったか。

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    2025年04月25日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    ネタバレ

    魔法!ファンタジー!わくわく!と思って読み始めたらめちゃめちゃダークファンタジーで、 苦しい…悲しい…と思う場面が多くありました。けれど学生らしいふふっとするようなシーンもあり、読んでいてほんとうに色々な感情が芽生えました。 言葉を訳すことによって生み出される魔法の力。たくさんの言葉の意味が作中に登場して、それがどのような効果を生み出すのか、読んでいてとても面白かったです。しかし後半に行くにつれて、その力は正しく使われているのか。 そう疑問に思う主人公たち。その結末はとても胸が苦しくなりました。 ラヴェル教授が序章では想像もつかないくらいひどい(グリフィンとロビンをバベルに連れてくるための経緯

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    2025年10月13日