古沢嘉通のレビュー一覧
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ネタバレ差別や格差の構造的な問題を銀と翻訳の魔法の世界を使って読者に分かりやすいように表現したかったのかなと思った。あまりに分かりやすく説明されたため、この物語で重要なのはその問題を説明することであり登場人物たちや銀と翻訳の魔法は説明用に都合よく設定され用意されただけの存在に思えた。魔法は斬新な設定で登場人物たちも特殊な出自でどれも面白いのに、その魅力を味わえる話があまりなかった。語源の話は普通に面白かった。ロビン以外の主要キャラの退場がアッサリすぎて悲しい。いやほんと、世界観の作り込みはすごかったけど気持ちいい展開が無くてずっとストレス。ご都合主義な展開が好きというわけではないはずだが。普通に好みじゃなかっただけ?本国ではバズったそうだし翻訳が合わなかったという可能性もある。読み応えはあった。
追記:思い返せば上巻までは本当に面白かった。ラストでラヴェル殺すの激アツだった。下巻の展開が気に入らなかっただけなのかも -
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ネタバレ魔法!ファンタジー!わくわく!と思って読み始めたらめちゃめちゃダークファンタジーで、 苦しい…悲しい…と思う場面が多くありました。けれど学生らしいふふっとするようなシーンもあり、読んでいてほんとうに色々な感情が芽生えました。 言葉を訳すことによって生み出される魔法の力。たくさんの言葉の意味が作中に登場して、それがどのような効果を生み出すのか、読んでいてとても面白かったです。しかし後半に行くにつれて、その力は正しく使われているのか。 そう疑問に思う主人公たち。その結末はとても胸が苦しくなりました。 ラヴェル教授が序章では想像もつかないくらいひどい(グリフィンとロビンをバベルに連れてくるための経緯)人物だ…と気づいたり、グリフィンとロビンの切ない関係性だったり、 物語だけではなく、人間関係も細やかに描写されていて本当に読み応えがある作品でした。 ヴィクトワールとレティはその後どうなったのか、あれこれ考えてしまいます。 とても面白い作品を読ませていただいて、ありがとうございました!
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本作のテーマはタイトルにもある「復活」。
ある女性の冤罪を晴らすため、ハラーはボッシュとともに法廷で検察と戦う。
優位に裁判を進めるハラーだが、決定的な証拠が採用されず、苦戦を強いられる。ボッシュの刑事としての長年の経験が、窮地を救うことになるのだが・・・。
ストーリーの中心となる法廷劇はどちらかというと脇役で、著者はハラーがどのように復活していくかのきっかけを与えようとしているのではないか。ただし、ハラーが到達した転換点は読者に明かさないで終わる。
そしてもう一つの復活がボッシュだ。癌からの復活。これも治癒したかどうかまでは明らかになっていないが、快方に向かっていることは伺える。
ボッシュも73歳。ボッシュシリーズはどこへ行くのだろうか。
リンカーン弁護士シリーズ、そしてボッシュシリーズが大きく変わる前の準備段階とも言える作品かもしれない。 -
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上下巻。ベストセラー作家、コナリーのシリーズの1作。リンカーン弁護士というのは通称で主人公はミッキー・ハラー。独自の事務所ではなく高級車のリンカーンを事務所代わりに刑事事件専門の弁護士を営んでいる。ちょい悪親父のような風貌で悪い人物だろうが自分の中でお金に換えられるのであれば弁護する、というのが信条。但し、ポリシーも持っておりその葛藤を作品で読ませてくれる。絶妙な正義感を持っており白黒ハッキリ付けるタイプというよりもグレーで世の中を渡っていく感じか。作品としては非常に読みやすくプロットも二転三転としていて面白い。依頼人の底知れない不気味な所が上手く表れていると思う。ラストは案外すんなりと終わっていくのがもったいないが、リーガルものだけあって法廷シーンは見もの。
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ネタバレ敏腕記者だった経歴もあり、プロットが緻密です。長編でありながら破綻のない展開とたまに顔を出すハードボイルド的セリフも魅力。とはいえ、何故か主人公に感情移入しづらいのも事実。これは、ジャーナリストとしての職業的特性から登場人物たちを客観的に、かつ状況描写を公正、正確に行おうとする性(さが)が前面にですぎている為の様な気がする。試しに、過剰な描写を排除するパトリシア・コーンウェルあたりと比較すれば私の言いたいことが伝わるかな。
本作は、ハリー・ボッシュシリーズ9作目。訳者のあとがきが、シリーズ内容を時系列にまとめておりわかりやすい。
解説は、ローレンス・ブロック推しの林家正蔵氏。彼はまた、落語家ながら一万枚以上のジャズレコードを所蔵しているジャズマニア。本書の主人公もジャズサックスを習っており、文中にもサッチモ「What a wonderful world」やアート・ペッパーなどが出てくるのでジャズファンも楽しめる。 -
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ネタバレ前作「ラストコヨーテ」では休職させられてカウンセリングに通わせられて憤慨していた。今作では殺人課に復職、上司もビレッツ警部補というまともな人物に。
事件はサクサク解決に向かいそうなのだが、途中でエレノアと再会する。
さあ、ここから色々なことが起きるんだろうな。
下巻楽しみ。
ハリー・ボッシュが帰ってきた!ハリウッド・ボウルを真下に望む崖下の空き地に停められたロールスロイスのトランクに、男の射殺死体があった。「トランク・ミュージック」と呼ばれる、マフィアの手口だ。男の名はアントニー・N・アリーソ、映画のプロデューサーだ。どうやら、彼は犯罪組織の金を「洗濯する」仕事に関わっていたらしい。ボッシュは被害者が生前最後に訪れたラスヴェガスに飛ぶ。そこで彼が出会ったのは、あの『ナイトホークス』で別れた運命の女性、エレノア・ウィッシュだった。 -
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ネタバレ本筋の事件とは別に幾つもの事件について同時並行的に進行していく。それらがラスト100ページ(適当)バタバタと判明していく。そこのところはご都合的な感じを抱かせずハラハラとページを捲らせる。
型破りでありながら自らのライフスタイルへの拘りを見せるバラードと老いてもなおアクの強さと粘りが衰えないボッシュ。次も期待したい。
作品紹介・あらすじ
バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。一方、元服役囚ジョン・ヒルトン殺害事件、担当刑事の捜査における不作為がおかしいことにバラードは気づく。現場を縄張りにしていたギャング団のストリート・ボス、エルヴィン・キッドに聴取していないし、現場周辺の売人のひとり、デナード・ドーシーは麻薬取締課の情報屋だったため、取締課からのドーシーはなにも知らないという連絡だけで追跡捜査をしていないなど。また、なぜ担当ではないトンプスンが殺人事件調書を盗んだのかも疑問だった。事件を解決するためではなく、解決させないために盗んだのか、とボッシュとバラードは疑問を抱く。やがてキッドとヒルトンが、同時期に刑務所に収監されていたことが判明する。絵が得意だったヒルトンが残した獄中でキッドを描いた絵から、ふたりが恋人同士であった可能性が浮かぶ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回もバラードとの共同捜査。
リンカーン弁護士のハラ―も登場している。
ボッシュも69歳。
膝の不調で杖を使ったりしているがまだまだ元気。
今のところ好調だが下巻でどうなるか。
良いなあボッシュシリーズは。
ロクでもない事件に出会うけど最後まで諦めずにコツコツとやるべきことをやっていく。
物語だと分かっていながら元気づけられる。
こういう読書が今の自分に合っている。
下巻楽しみ。
作品紹介・あらすじ
ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。
その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。
恩師の執着していた未解決事件を解決すべく、ボッシュはバラードに協力を求める。
また、ボッシュは、ミッキー・ハラーが担当しているモンゴメリー上級裁判事暗殺事件裁判に被告側調査員として協力もしていた。モンゴメリーは日中に裁判所近くの公園で刺殺され、現場に残されたDNAが一致したことでジェフリー・ハースタットが逮捕され、裁判にかけられていた。ハーシュタットは自供もしており、有罪必至の状況だった。
一方、バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。
これら三つの事件(「元服役囚殺害事件」「裁判所判事暗殺事件」「ホームレス焼死事件」)が複雑に重なり合い、終盤の怒濤の展開は近年屈指の作品に仕上がった。