【感想・ネタバレ】復活の歩み リンカーン弁護士(下)のレビュー

あらすじ

無実の囚人を自由に! その前に立ちはだかったのは弁護士の元妻だった。

サンズの無実を証明する裁判が始まり、ハラーは犯行の再現映像や携帯電話の位置追跡などあらゆる手を尽くす。
だが、検察側は意外な証人を用意して、新証拠の採用を認めさせない。ボッシュの証言の反証に立ったのは、ハラーの元妻マギーだった。
窮地に陥ったハラーは、さらに法廷侮辱罪で拘束されてしまう!

リンカーン弁護士シリーズ第7弾!

「クライマックスの法廷シーンは見事だ」
──英国タイムズ紙 マーク・サンダースン

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Posted by ブクログ

安定のリンカーン弁護士シリーズだが、ハリーボッシュも普通に登場して快適にに読める。毎年この顔ぶれに会えるのは嬉しい。作品はもちろん文句なしに面白い。すっかりアメリカの裁判制度に詳しくなった気がするほど。とにかくマイケルコナリーの本は必読。面白い事間違いなし。ただ、毎年出版と同じだけ登場人物が歳をとるので、できるだけ初期の作品を探して読むべし。

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

マイクル・コナリー『復活の歩み リンカーン弁護士 下』講談社文庫。

『リンカーン弁護士』シリーズの第7弾にして、ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの共演作品の下巻。

『リンカーン弁護士』シリーズの読みどころの一つが法廷でのミッキー・ハラーの驚くべき手腕を発揮する証拠開示と素晴らしい弁舌である。下巻ではその面白さが余すことなく描かれる。

二転三転の息詰まる法廷劇と驚愕の展開、最後には清々しい結末が待っている。


いよいよ、元夫の保安官補を銃殺したとして収監されているルシンダ・サンズの無実を証明し、『復活の歩み』を勝ち取るための裁判が始まる。

リンカーン弁護士ことミッキー・ハラーは犯行の再現映像を公開し、サンズの銃撃が不可能であることを証明したが、再現映像がAI技術を使用していたことから証拠と認められず、ハラーは窮地に追い込まれる。

続いてハリー・ボッシュが証言台に立ち、被害者の保安官補の携帯電話の基地局情報から驚くべき事実を明かし、法廷はハラーの有利に傾いたかに見えた。だが、検察側はボッシュの証言の反証のためにハラーの元妻マギー・マクファーソン検察官を証人に準備していた。

さらに窮地に陥ったハラーは法廷侮辱罪で拘束されてしまう。しかし、それはハラーの綿密な計画だった……

そして、ハラー自身も自らの『復活の歩み』を手にすることになる。

本体価格1,000円
★★★★★

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(上巻より)

依頼者が撃っていないことを証明しようとした画像が
AIを使って作成されていたので、
証拠として認められないというハプニングが起きながら、
わざと法廷侮辱罪を受けるようにして、
時間を稼ぎをするとはさすが、ハラー。
もっとも判事にばれてもう一度刑務所に収監されることになるが。

ただ、依頼者を無実の罪に陥れた保安官補が殺されてしまって、
ちょっと不完全燃焼。
二度目の収監でハラーは転換点を迎えたらしい。
どんな転換になるのやら。

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

本作のタイトルは『復活の歩み』という事で、癌を患ったボッシュに復活の兆しがある事、そして、ミッキーが扱った事件で被疑者とされた人が復活することを表しているのかなぁと思っていたんですが、実は実は、物語の最後の最後に、もっと違う“復活の歩み”の兆しが描かれていたというのは、気のせいでしょうか?ってか、その人物の“復活”って何だ?という気もしますが。

ところで、ボッシュって、この作品上では、もう70歳を超えているんですね。という事は、ミッキ-・ハラーは何歳なんだ?ボッシュの娘のマディもLAPDでのキャリアを進めている様だし、物語の登場人物が移り変わっていくのかもしれませんね。

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2024年11月21日

Posted by ブクログ

サンズの無実を証明する裁判が始まり、ハラーは犯行の再現映像や携帯電話の位置追跡などあらゆる手を尽くす。だが、検察側は意外な証人を用意して、新証拠の採用を認めさせない。ボッシュの証言の反証に立ったのは、ハラーの元妻マギーだった。窮地に陥ったハラーは、さらに法廷侮辱罪で拘束されてしまう!

今作に限って、珍しく着地点が見えてしまった。それでも読み応えは十分でした。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

リンカーン弁護士ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの最強コンビ。ミッキーの章は一人称、ハリーの章は三人称でスピーディーに展開する。シリーズ当初、刑事弁護で勝利を収めるために必ずしも正義や真実を求めなかったハリーが、自身の弁護によって無実の人が復活する瞬間に立ち会うことによって、これまでと全く違う弁護士になっていく。一方、ハリーは刑事弁護人の調査員となることでこれまでの法執行官としての自分自身を見つめ直すとともに娘とのふれあいを通じて生きる喜びを再認識していく。ラストに向かう息詰まる展開とカタルシスはファンを裏切らず、次回以降のふたりの活躍に益々期待させられる作品である。

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

本作のテーマはタイトルにもある「復活」。

ある女性の冤罪を晴らすため、ハラーはボッシュとともに法廷で検察と戦う。
優位に裁判を進めるハラーだが、決定的な証拠が採用されず、苦戦を強いられる。ボッシュの刑事としての長年の経験が、窮地を救うことになるのだが・・・。

ストーリーの中心となる法廷劇はどちらかというと脇役で、著者はハラーがどのように復活していくかのきっかけを与えようとしているのではないか。ただし、ハラーが到達した転換点は読者に明かさないで終わる。

そしてもう一つの復活がボッシュだ。癌からの復活。これも治癒したかどうかまでは明らかになっていないが、快方に向かっていることは伺える。
ボッシュも73歳。ボッシュシリーズはどこへ行くのだろうか。
リンカーン弁護士シリーズ、そしてボッシュシリーズが大きく変わる前の準備段階とも言える作品かもしれない。

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2025年03月04日

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