あらすじ
ミッキー・ハラー&ハリー・ボッシュ。
最強コンビで冤罪を晴らせ!
無実の罪の服役囚を救い出した刑事弁護士ミッキー・ハラーには、冤罪を訴える囚人からの手紙が殺到していた。
元ロス市警刑事のハリー・ボッシュがその選別をし、前夫殺害犯のルシンダ・サンズに目をとめる。
凶器が未発見など不可解な点を探り始める二人だが、その矢先、それぞれの自宅に何者かが侵入した。
リンカーン弁護士シリーズ第7弾!
「コナリーに比肩する犯罪小説の語り手はいない。……見事にお膳立てされたリーガル・ダンス」
──ミステリ&サスペンス・マガジン アンドルー・スミス
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安定のリンカーン弁護士シリーズだが、ハリーボッシュも普通に登場して快適にに読める。毎年この顔ぶれに会えるのは嬉しい。作品はもちろん文句なしに面白い。すっかりアメリカの裁判制度に詳しくなった気がするほど。とにかくマイケルコナリーの本は必読。面白い事間違いなし。ただ、毎年出版と同じだけ登場人物が歳をとるので、できるだけ初期の作品を探して読むべし。
Posted by ブクログ
マイクル・コナリー『復活の歩み リンカーン弁護士 上』講談社文庫。
数年前から講談社文庫はビニールで包装されており、それを破り剥がすのが面倒で、ついつい読むのが後回しになってしまうのだ。過剰包装は止めて頂きたいものだ。
本作は『リンカーン弁護士』シリーズの第7弾にして、ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの共演作品の上巻である。冒頭ではボッシュと何度かコンビを組んだ女性警察官のレネイ・バラードも登場する。
非常に面白く、読み応えがある。まだまだマイクル・コナリーもハリー・ボッシュも健在であるようだ。ボッシュがお気に入りのジャズの演奏リストにジョー・ザヴィヌルの『バードランド』を加えていたのには思わずニヤリとした。
まだまだ一筋縄ではいかないこの難事件にミッキー・ハラーとハリー・ボッシュはどう挑んでいくのか、下巻に急ごう。
73歳になったハリー・ボッシュは慢性骨髄性白血病を発症し、異母兄弟であるミッキー・ハラーの協力によりUCLAで新薬の臨床試験の治験者となり、加療しながら、パートタイムでハラ―の協力員を行なっていた。
無実の罪で服役していたホルヘ・オチョアを救い出したミッキー・ハラーは、服役囚の『復活の歩み』に取り憑かれ、冤罪事件の弁護を渇望していた。
無実の罪で服役していたホルヘ・オチョアを救い出したことで、刑事弁護士ミッキー・ハラーの元に冤罪を訴える囚人からの手紙が殺到し、元ロス市警刑事のハリー・ボッシュが弁護に値すると思われる手紙を選別をしていた。山のような手紙の中から、ボッシュは保安官補の元夫を銃で殺害した容疑で5年間収監されている女性のルシンダ・サンズの手紙に無実の可能性を見出していた。
ハラーとボッシュはこの事件の背景を探ると凶器の銃が未発見など数々の不可解な点が見付かる。次第にハラーとボッシュはルシンダが収監された真相に近付くのだが、その矢先に何者かが2人の自宅に侵入していた。侵入は2人への警告なのか……
そして、いよいよハラーの『復活の歩み』への闘いの法廷が開廷する。
本体価格1,000円
★★★★★
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リンカーン弁護士シリーズ。
ボッシュが警察を退職してしまった今となっては、
間接的な形でしか事件に関わらないのは仕方がないのだが、
どうも「敵」である刑事弁護士ハラーとのタッグはちょっと抵抗がある。
いまだに。
ボッシュ自身も刑事弁護の仕事には一線を引いていて、
ハラーの事務所のアソシエイツの頼みで、
彼女の甥の事件の警察資料を読み込んで内密でアドバイスをしても、
記者会見には同席しないと断るぐらいには。
とはいえ、もう登場しないかと思っていたボッシュが登場することは嬉しい。
ボッシュはハラーのお蔭で癌の治療を受けながら、
ハラーに届く無実を訴える手紙をの中から一通を選び出す。
保安官補であった元夫を殺害した罪に問われた女性。
司法取引で刑に服していたが、
息子がギャングに入らないように出所したいと手紙を送ってきた。
彼女が刑務所に入らなければならなかったのは、
弁護士が無能だったからだけなのか?
ボッシュは癌治療の副作用に悩みながら調査をする。
(下巻へ続く)
Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュとミッキ-・ハラーが出る作品。
前作で、ボッシュは被爆してしまう訳ですが、今作では、その治療に取り組みながら、ハラーの仕事をしています。ボッシュは、LAPDやSFPDを退職し、どうやって行くのかと思っていたのですが、何とかうまくやっている様です。ってか、でもやっぱり、これまではハラーの反対側にいたわけですから、なにかと引っかかるところはある様です。
でも逆に、その警察官としこれまで培ってきたスキルが、刑事弁護士と仕事をする際に、何かと役に立つこともある様です。
上巻は、物語のほんのとっかかり。きな臭い香りもしてきています。下巻で、どう話が進んでいくのか、期待です。