古沢嘉通のレビュー一覧

  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    ネタバレ

    「翻訳で失われる意味」を魔法のエネルギーにするというのは独創的な設定ですね。

    上巻の半ばまでは、正直なところ物語の運びが少し回りくどいと感じる部分もありました。著者自身のオックスフォードに対する強い思い入れや、アジア系学生としての複雑な視点が色濃く反映されているせいか、必ずしもストーリーに直結しない衒学的な描写も多く、もっと軽快なエンターテインメントを期待していた身としては、少し足踏みをしているような感覚があったのも事実です。

    しかし、主人公たちがイギリスを離れ、広東へと渡るあたりから物語の相貌が一変します。
    それまで「知識」としてしか知らなかった植民地主義やアヘン貿易の残酷な実態を、彼ら

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    2026年03月31日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻終盤からの怒涛の展開で下巻は一気読みしてしまった
    なんかもう登場人物それぞれが運命に流されていく様が切ない

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    2026年01月07日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    言語を駆使した魔法システムがユニーク
    身内に翻弄される主人公の学園生活が上巻の大半を占めているのだが終盤の展開をきっかけに下巻になだれ込む勢いがすごい

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    2026年01月07日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻と雰囲気が変わって争いの世界になってしまった。
    戦う理由が私にはわからなかったし、最後の決断もそれはどうなんだろう?と思ってしまった。

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    2025年12月16日
  • 夢幻諸島から

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    架空の星にあるドリーム・アーキペラゴ諸島の観光ガイド、物語で紹介する連作短編集
    実は購入してから3回目の挑戦で、ついに読み終えた。毎度眠くなるのだ

    実に半年程、3回目の挑戦でやっと読み方、付き合い方がわかった
    時間勾配の歪みのため正確な地図が作れない
    この設定部分を勘違いして読んでいた為何が何だかわからず毎度眠くなってしまっていた

    島々の逸話集とてっきり思っていた為、例えば何度も出てくるパントマイマー殺人事件
    別の島の話になってもその事件が語られ始め時間と土地の認識が自分の中で整理することが出来ず理解しようとゆっくり読んでいたらいつの間にか寝ていた
    はっきりとSF設定のある架空のガイド本で

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    2025年12月04日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    もちろんおもしろかったし、ラストには一筋の希望もあったんだけれども……。

    自分が期待していた、上巻での斬新な発想や中華SF的な飛躍はなく、失速した印象を受けてしまった。ハリー・ポッターの終盤に似たつらさがあり、死ななくていいはずの人物が結末ありきのプロットのために退場させられているように感じてしまった。

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    2025年11月14日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    霧の中に浮かぶボートの上にいた七人の男女。彼らは記憶を失っており、みな医療スキルなど固有のスキルを持っていた。その中で突如、操舵室に何者かから指示が入る。彼らは疑心暗鬼に陥りながらも、体が覚えている行動パターン――筋肉記憶に頼りつつボートを進めるが仲間の変容、異形の敵、予期せぬ事態が次々と襲いかかる。彼らが果たすべき最大のミッションとは? サバイバル×ディストピアSFってところでしょうか。どうしてもSFが読みたくなり手に取った作品。面白くて一気読みでした。

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    2025年11月08日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    19世紀円半のロンドン、オックスフォード大学が主な舞台。中国、インド、ハイチなど、当時の大英帝国の支配下にあった国々から集められた言語能力に優れた子供達。オックスフォード大学の翻訳研究センター、通称バベルの塔で翻訳と銀を使った不思議な銀器を取り扱う。銀の力と言葉の力で魔法を起こすものだが、その力でイギリスは産業革命を成し遂げ、植民地支配を広げているというもの。アヘン戦争前後の下りは史実と一緒だが、一種のパラレルワールドになっている。主人公を含む4人の学生の友情や葛藤、愛国心、人種差別、奴隷制度、植民地制度をめぐる相剋が描かれている。オックスフォードという世界最高の学びやで、奨学金や生活費を支給

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    2025年11月03日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    どれだけ理解できているのか自分でもちと怪しい。中国語の知識が少しあるおかげで、助けられている部分もある。難しいとも思える。さて、大きな転換点にやって来たけれども、この後どうなるのか。歴史通りであれば余り後味が良くない結果となるのだろうが……やはり読み進めるしかない。

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    2025年10月16日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    魔法!ファンタジー!わくわく!と思って読み始めたらめちゃめちゃダークファンタジーで、 苦しい…悲しい…と思う場面が多くありました。けれど学生らしいふふっとするようなシーンもあり、読んでいてほんとうに色々な感情が芽生えました。 言葉を訳すことによって生み出される魔法の力。たくさんの言葉の意味が作中に登場して、それがどのような効果を生み出すのか、読んでいてとても面白かったです。しかし後半に行くにつれて、その力は正しく使われているのか。 そう疑問に思う主人公たち。その結末はとても胸が苦しくなりました。 ラヴェル教授が序章では想像もつかないくらいひどい(グリフィンとロビンをバベルに連れてくるための経緯

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    2025年10月13日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    これはSF?
    なにやら難しい言語小説を読み始めてしまったなぁ。と読み始めの感想。
    しかし、難しいことは難しいが、いくら考えても日本語以外はちょっとした英単語しか理解できないので、難しい言語の解説はさらっと読み飛ばし。
    上巻で470ページ、文字びっちり、でも読むペースは落ちない、後半は、なにこれ続きが気になってしょうがない。

    主人公のロビンは悪者なのか、弱いのか強いのかよくわからない。頭がいいってことだけはわかったが、物語の最後にはわかるだろうか・・・。

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    2025年09月25日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    ネタバレ

    謎の船の上で意識を取り戻した、7人の男女。彼らは全員、自分の名前も過去も忘れていたが、過去に職業上獲得したと思しき専門技術は身につけていた。赤い霧に包まれた川を遡上しながら、携帯電話から一方的に指示されるまま使命を遂行している彼らが見たのは、異形と化した世界の姿だった・・・

    【以下、激しくネタバレ注意!】
    めっちゃ面白いです。まるで生きるか死ぬかのアクションゲームの世界を進んでいるかのようで、ページを繰る手が止まりません。ある大富豪が不死を目指して開発させた細菌?が人体を怪物化させるウィルスと化し、感染者がカニのような姿に、あるいは虫のような姿に変異して共食いし崩壊していく人間社会の描写も、

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    2025年09月23日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    人種差別がかなり顕著にあらわれた印象。言葉が通じても通じ合えないことはある。
    どんどん事態は悪くなっていって、最後はそうならなければいいなぁ、、と思っていたけど、やっぱりそうなるよね。切ない。
    上下ともに読み応えあり。疲れた。

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    2025年09月21日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    銀の棒に刻まれた言葉について、2カ国の言語の微妙な意味の違いにより魔法が起きる。
    というなんとも不思議な設定だけど、それが現実のアヘン戦争に繋がっていく。
    語源に関する描写も詳しくて、好きな人にはハマりそう。
    私は海外文学をあまり読まないのでなかなか進まなかったが、なぜか後半から急に読みやすくなった。とりあえず下も読む。

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    2025年09月21日
  • 夢幻諸島から

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    めっちゃ回りくどい表現にたまに耐えようのない眠気に襲われた。アーキペラゴの島のガイドブックなんだけど、島が多すぎて別の章で出てきた時、誰だっけ症候群になる。

    物語パートはとても魅力的な話がいくつかあるし、謎めいた詩人バーサーストや、パントマイムのコムス氏の殺人事件、殺人スライムの恐怖なんか結構ドキドキした。
    怪しげな塔の調査もその後どうなったのか知りたい。

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    2025年09月04日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
    エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
    アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
    もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
    人形芝居  アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
    翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳

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    2025年08月14日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    表題作の「紙の動物園」が良かったです。包装紙を折り紙のようにして、動物を作ってそれに命を吹き込むところ、母がいろいろな苦労を重ねて今日に至っているところは感動しました。

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    2025年08月01日
  • レッドリバー・セブン:ワン・ミッション

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    早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部のXタイムラインに流れているのを見て、面白そうだったので購入。(気になったらとりあえず買う!積む!)

    霧に包まれた水上の小型船で目覚めた一人の男。自分の記憶がない、名前すらも分からない。頭部には手術痕。近くには銃で自殺したと思われる男の死体。小型船には彼ら以外に5名の男女(計7名)。皆同じく記憶喪失。残っているのは、警察、軍人、医師、科学者など、専門家として身体に染みついた行動パターン(=筋肉記憶)のみ。何も分からないまま小型船は進む。そして衛星電話が受信するは何者かからの指令。果たして彼らに与えられたミッションとは―――。

    記憶喪失の男女が、それぞれの

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    2025年07月27日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上

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    思っていた【ファンタジー】とは違った
    登場人物達も苦しんでいるけれど、読者も苦しい

    植民地、アヘン、そんな現実にもあった事柄をなぞっているので、困惑してしまう
    決して読みやすくはないけれど、それでも下巻も読もうと思う

    「さぁ、どうする?」

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    2025年06月23日
  • バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下

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    上巻が467ページなのに対して、下巻は315ページ。でも、ここでしか区切れない、というところで分けられているのは間違えてない。
    そして、底に音をたてて流れる「英国への恨み」としか感じられないもの。
    特に下巻は、辛くて何度も読むのをやめた。だって終わりは分かっている。歴史は変わらないのだから。あとは主人公達がどうするのかだけだ。しばらく放置して仕方なくまた読み出した。それでも辛かった。
    読んだ後も苦いものが残る。あまり人には勧められない。

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    2025年08月28日