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わたしはやってない! 裁判で無実をひたすら訴える容疑者。検察側、弁護側ともに決定的な証拠を欠き、勝敗は五分と五分。住宅差し押さえ代行に絡む莫大な金をめぐり人間たちの欲も蠢く。裁判妨害、血痕、身長差……。刻々と変わる法廷劇の結末は? 名手コナリーの技に脱帽。圧巻のリーガル・サスペンス!
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Posted by ブクログ
相変わらずとても面白い。刑事物の方が好きだが、弁護士物も負けずに面白いと思う。とにかく検察側と弁護側が考えている事がリアルで、信じられないクォリティだと思う。ハリーボッシュシリーズ同様に、できれば一作目から順番に読んでもらいたい。
景気低迷で、差し押さえ案件を手がけるようになった弁護士ミッキー・ハラー。自宅を銀行に差し押さえられそうになっていた依頼人のリサが逮捕されたという。銀行の重役を撲殺した疑いで。リサは差し押さえ被害者の会を立ち上げ、銀行の前でデモをしていた。様々な証拠が積み重ならがリサはやっていないと主張し、有罪答弁取...続きを読む引には応じない。担当の検事は凄腕で、絶体絶命のハラーは・・・ 常に高品質のマイクル・コナリー作品の中でもピカイチ。何も文句のつけようがない。誰が何のために証言拒否するのか、なぜそれがタイトルなのか、予想を大きく裏切ってくれる。 有能な調査員、怪しい依頼人リサ、怪しすぎるリサの後援者と脇役が必要十分にいる。多すぎると訳がわからなくなるし、少なすぎてもつまらない。 そして二転三転するプロット。ドキドキがずっと続く。そして複雑な法廷戦術。これが最高。時代小説での戦争のシーンはほとんど飛ばしてる。何故だかあまり興味が持てない。戦争よりも法廷の戦術が好きだ。 前作からの続き物的側面はほぼゼロ(ハラーの前妻や娘が出て来るけれどストーリーには無関係)なので、初めてコナリーを読む人で、ハードボイルド(ハリー・ボッシュシリーズ)はちと苦手という人にオススメ。
162センチの被告は185センチの被害者の脳天にカナヅチを打ち込むことができたのか。ゴロツキを使ってハラーを痛めつけられるような黒幕は誰なのか。男の誇りを護ることの意味。マギーとの関係。ハラハラ、ドキドキ、逆転のカタルシス。本当にコナリーの最高傑作、お薦めです。
ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説の下巻。 読み応えのあるボリュームの上下巻。最後まで予断を許さぬ展開の面白さ。特に最終盤の展開は予想だにしなかった… 息詰まる法廷での攻防。被告が罪を犯したのか否かは関係無く、無罪放免を勝ち取るためだけの闘いはアメリカらしいと言えばアメリカらしいのだが、日...続きを読む本人には馴染めない部分もある。 ハラーを襲った暴漢の正体が明らかになり、裁判は一進一退の混迷極める展開へと突き進む。さらには様々な人間たちの欲望が事実を歪め、それでもハラーは裁判での勝利を獲得するために闘い続ける。果たして、ハラーはリサ・トランメルの無実を勝ち取ることが出来るのか…そして、その結末は… マイクル・コナリーの第23作目、リンカーン弁護士シリーズの第4作目にして、コナリー最長となる大作。 現時点でマイクル・コナリーの未訳作品が5作控えているようで、お楽しみはまだまだ続きそうだ。
これは面白い法廷物語。ハラーの物語の中でも屈指だ。なのに何故こんなにガッカリしているのだろう。いつものことだが。 ハラーは結局、殺人者を無罪の評決に勝ち取る。後味は悪いがこれが小説か。 モヤモヤを残したまま物語は続いて行く。
さすがの法廷劇で安心して、かつワクワクしながら読み進められた。ラストも納得感がある終わり方で満足度も高い。
わたしはやってない!裁判で無実をひたすら訴える容疑者。検察側、弁護側ともに決定的な証拠を欠き、勝敗は五分と五分。住宅差し押さえ代行に絡む莫大な金をめぐり人間たちの欲も蠢く。裁判妨害、血痕、身長差…。刻々と変わる法廷劇の結末は?名手コナリーの技に脱帽。圧巻のリーガル・サスペンス!! というわけで、...続きを読む物語を堪能いたしました。このクオリティはなかなかのものです。 余談。ボー・デレクという女優の話が出てくる。「ボレロ」という映画は未見だが、「テン」の方は観た。確かにラヴェルのボレロが印象に残る使われ方をしていた。懐かしい。
シリーズ四作目は、コナリー最長となる大作。相変わらずストーリーが面白いので、ボリュームを気にすることなくさくさく読めた。 検察側と弁護側のスリリングな駆け引きを絡ませた息詰まる攻防戦は“ザ・法廷劇”。ハラーは今回リンカーンを降りて事務所を構え、有能な調査員と共にチームで公判に挑む。弁護側の勝利とは...続きを読むすなわち、陪審員に無罪の印象を植え付けること。検察側の主張を踏まえた上で、弁護側のストーリーを上塗りする戦略は卑劣に見えるけれども、司法制度の中では正当なのよね。この辺りの認識のギャップにジリジリさせられながらも、それはそれで読み応えがあった。 物語は法廷でのシーンが大部分を占める。検察、弁護側双方の主張で局面は二転三転し、その都度優位性が逆転する展開が印象的。リーガル・サスペンスとしての謎解きなので、多少の違和感や物足りなさはあった。ラストは予測可能。それまでの展開から考えるとしょぼい感は否めないが、もうこれはオマケだと思ってしまおう。
お待ちかねのコナリーの新作です。前作の『判決破棄』が2014年の11月でしたから、1年3ヶ月待ちました。コナリー自身は年1冊のペースで新作を出してるし、2011年~15年の5年間で6冊もだしているのに、この翻訳ペースは遅すぎない? アメリカの法廷のルールがわかんないということもあるのかもしれないが、...続きを読むちょっと意味不明の訳文がいくつかある。この訳者大丈夫?と思っているのは、私だけかしら? と、いうようなことはありますが、さすが、コナリーです。面白いです。今回はリンカーン弁護士シリーズ4作目ですが、私はリーガルサスペンス大好きですので、手放しで絶賛です。ボッシュもいいけど、ハラーもいい。周りを固めるキャラも魅力的。次作はボッシュシリーズとのこと。本当に今年中にだしてね。
敏腕弁護士名に違わず、依頼人の利益を最大限に守ったわけですが、最後が衝撃的ですね。ハラーが、検事長に立候補する気持ちもよく分かります。良心に目覚めたのかも。
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