古沢嘉通のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻は一気に読めてしまう。
硬直した官僚主義、事なかれ主義の上司、怠惰な同僚。
それでもバラードは腐ること無く捜査活動を続ける。
ボッシュのバックアップによって新たな証人からの情報を基に殺人犯人を追い詰めていく。
レイプ犯についても街灯への事前工作から次のターゲットを見つけ罠を仕掛ける。
一連の活動でバラードはロス市警を退職することとなったが、最後に本部長から復職を打診されて終わる。
二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)も同夜に犯行を重ねており、バラードは忙殺される。射殺事件でボッシュの協力を得た彼女は、動機の解明につながるギャング団の内通者に接触しようとする。だが、その行動から彼女は警察の暗部を敵に回してしまった――。ボッシュとバラード、孤高の二人が夜のロサンジェルスを駆け巡る。
ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。
「本書は、コナリー作品のなかでもトップ・スリーに入る。彼の速球は健在だ。アメージングだ」
――ショーン・キャメロン/ザ・クルー・レビューズ
「バラードとボッシュがますますよくなっている……コナリーは捜査を描き、強烈なサスペンスを作りだすことにおいて業界最高のひとりだが、バラードとボッシュの関係──おなじ困難だが重要な仕事に専心するふたつの優秀な頭脳から育まれる仕事上の友情──が、そこに加えられた特典である」
――コレット・バンクロフト、タンパベイ・タイムズ紙
「もっともわくわくさせられる作品であり、警察小説の未来への希望的観測である」
――ポーラ・ウッズ、アルタ・ジャーナル誌
「これは傑作だ」
――パブリッシャーズ・ウィークリー誌星付きレビュー -
Posted by ブクログ
マイクル・コナリーの新ヒロイン、女性刑事レネイ・バラード登場作。
期待が持てます。
レネイは、ハワイ出身の30代、独身。
ボクサー犬ミックスの大型犬ローラがコンパニオン・アニマル。
サーファーの父と各地を回りながら育ったため、今もよく海に行き、浜辺で眠ったりもする自由さがある。
この健康さとギャップがあるのが、今の立場。
ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課にいたのだが、2年前、上司のオリヴァスにセクハラされ、訴え出た。ところが、見ていた同僚が裏付ける証言をしなかったため、ハリウッド分署に飛ばされる羽目に。
しかも、レイトショーと呼ばれる深夜勤務に回され、夜間に事件が起きると駆け付けるが、捜査は日勤の刑事の担当となり、初動で何をしようが功績もすべて日勤に行ってしまう。
それでも仕事に情熱を燃やすレネイは、いつかは復活することを願いつつ、今の仕事にも手は抜かない。
現代最高のハードボイルドと称されるハリー・ボッシュのシリーズを長年書き続けているマイクル・コナリーは、女性を描くのも上手な方だと思われるが、主人公に持ってきたことはかってない。
ボッシュが60代も後半と高齢になってきたため、若い現役刑事と組むことも考えての新キャラクターという印象があります。
現代の警察捜査のやり方を具体的に書いている作品ですね。 -
Posted by ブクログ
前作のあとがきで「次作の展開はファンには衝撃的」と書かれていたので、ちょっと読むのが怖いような気がしていたのだけど。いやあこれは確かにショッキング。「えーっ!? ウソでしょボッシュ!!」と思わず口から出た。しかも二回。参ったなあ。
ここ数作はレネイ・バラードが中心で、ボッシュは助言者っぽい脇役だったが、今作では形はダブル主演でも、焦点ははっきりボッシュにあたっている。長いスロープで息を切らしたり、立ち上がる時膝がバキバキいったり、ボッシュも加齢には勝てない。チンピラにあなどられて「じいさん」と呼ばれたりしてる。あのタフでかっこいいボッシュが。ずっと読んできたファンとしては、うたた感慨に堪えないのであった。
ボッシュがずっと追い続けてきたのは、自分の考える「正義」だ。非道な犯罪者に罪を償わせることで、被害者に(たとえ本人が死んでいても)正義をもたらす。犯罪の蔓延する大都会で徒労のように見えるその営為に、ボッシュはすべてをかけてきた。「悪」と取引はしない、「悪」と同じものにはならない。それこそがボッシュ。…のはずだった、けれど…。
シリーズを通してずっと、ボッシュは痛みを抱えている。事件解決の爽快感とは無縁だ。今回終盤で、ボッシュが予定していた行動も、実際に行ったことも、痛みに満ちている。その痛苦を引き受け、耐える姿に共感を寄せずにはいられない。やっぱりボッシュはかっこいいのだ。
訳者あとがきでも書かれていた通り、読み終えた時は「もしかしてシリーズ終了?」と思ったが、どうやらそうではないようだ。ボッシュの物語はどう着地するんだろうか。見届けたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレボッシュ&バラードの第五弾。
ボッシュとバラードで探偵事務所をやるはずだったのに、
結局バラードが警察に残って一年。
未解決事件班のリーダーになって、ボッシュをスカウトする。
ボランティアとして捜査に戻ることにしたボッシュは、
家族四人が殺され砂漠に埋められていた事件を追う。
同時に「政治的」な要求で市議会議員の妹が殺された事件も調査することに。
また警察で働くことになるとは。
バラードと出会った時にはこんな風に二人で働くことになるとは、
思ってもみなかった。
目の付けどころ、疑問の持ち方、証人の追い詰め方は、さすがボッシュ。
あっという間に犯人の目星をつけ、対峙し、銃で撃たれてしまうところまで。
なので、ラストでチームに戻らない、とボッシュが言っていたのは残念だった。
(下巻へ) -
Posted by ブクログ
ネタバレ妥協することなく数々の困難を乗り越えて事件を解決に導くボッシュ。エレノアとのハワイでの新婚旅行で思いがけない人物を見かけて終わる。
今回から出てきた上司のビレッツ警部補やキズミン・ライダーが次作にも登場するのだろうな。楽しみ。
映画プロデューサー殺しは税務当局の調査を恐れた犯罪組織の仕業なのか?ラスヴェガスとロサンジェルスを往復して、精力的に捜査を進めるボッシュの前に、市警の組織犯罪捜査課や内務監査課が障害として立ちふさがる。有力な容疑者にたどりついたボッシュにむかって、FBIの捜査官たちは驚くべき事実を明かしたのだ。状況は二転三転するが、エレノアがふと口にした言葉から、ボッシュは事件解明の手がかりを得る…。現代ハードボイルドの到達点を示すコナリーの「ボッシュ」シリーズ最新作。 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
北京五輪の開会式を彼女と見たあの日から、世界はあまりにも変わってしまった――『三体X』の著者・宝樹が、中国の歴史とある男女の運命を重ね合わせた表題作、『三体』の劉慈欣が描く環境SFの佳品「月の光」、春節シーズンに突如消えた列車の謎を追う「折りたたみ北京」著者の郝景芳による「正月列車」など、14作家による中国SF16篇を収録。ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。解説/立原透耶 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
〈収録作品〉
序文
ケン・リュウ
夏笳(シアジア)「おやすみなさい、メランコリー」
劉慈欣(リウ・ツーシン)「月の光」
糖匪(タンフェイ)「壊れた星」
韓松(ハン・ソン)「潜水艇」「サリンジャーと朝鮮人」
程婧波(チョン・ジンボー)「さかさまの空」
宝樹(バオシュー)「金色昔日」
郝景芳(ハオ・ジンファン)「正月列車」
飛氘(フェイダオ)「ほら吹きロボット」
張冉(ジャン・ラン)「晋陽の雪」
吴霜(アンナ・ウー)「宇宙の果てのレストラン――臘八粥」
馬伯庸(マー・ボーヨン)「始皇帝の休日」
顧適(グー・シー)「鏡」
王侃瑜(レジーナ・カンユー・ワン)「ブレインボックス」
陳楸帆(チェン・チウファン)「開光」「未来病史」
エッセイ 王侃瑜/宋明煒(ソン・ミンウェイ)/飛氘
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中国SF短篇集で「折りたたみ北京」に続く第2弾とのこと。
色々なタイプの作品が収められているので玉石混交なのだけれど、僕にとっては玉の方が多かった。
「折りたたみ北京」は積読状態だし「三体」は長編過ぎて読むのを躊躇しているのだけれど、俄然読みたくなってきた。
ただ700頁を超える文庫なので、上下巻に分けても良かったような気がする。
読んでいてちょっと手が疲れてしまった(体力付けろ! ってことだろうか)。