古沢嘉通のレビュー一覧

  • ダーク・アワーズ(下)

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    ロス市警の伝説的刑事のボッシュは、いろいろな事件に顔を出してくるわけですが、今回の事件につながる手掛かりにもボッシュは顔を見せます。それで、再び、バラードとボッシュは手を組むようになるわけですけどね。

    それにしても、ロス市警の腐敗というか、怠惰は、酷いですね。これが本当だとしたらLAには住みたくないですね。

    事件を解決した(?)にも関わらず、周囲と軋轢を生んでしまい、バラードはロス市警を去る決意をするわけですが・・・。

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    2023年10月18日
  • ダーク・アワーズ(上)

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    レネイ・バラードとハリー・ボッシュの登場作品。

    相変わらずバラードは、深夜勤務を努めているわけですが、彼女が優秀であることと、black lives matter問題に端を発したロス市警のえん戦気分の影響で、本来任務以外の任務にも従事する様になっています。

    そして、バラードの能力で事件は少しづつ動いていくわけですが、バラードが単独行動を好むが故に、周囲との軋轢を大きくして行ったりします。

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    2023年10月18日
  • ダーク・アワーズ(下)

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    ハリーボッシュとレネイバラードのコンビ3作目。レイプと殺人の2つの事件がレネイバラード主体で並行してストーリーが進んでいくあたり、流石の筆力で読ませる。いつも通りのクオリティでがっかりすることは決してないが、その面白さは突き抜けてはいない。

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    2023年10月08日
  • レイトショー(上)

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    マイクル・コナリーの新ヒロイン、女性刑事レネイ・バラード登場作。
    期待が持てます。

    レネイは、ハワイ出身の30代、独身。
    ボクサー犬ミックスの大型犬ローラがコンパニオン・アニマル。
    サーファーの父と各地を回りながら育ったため、今もよく海に行き、浜辺で眠ったりもする自由さがある。
    この健康さとギャップがあるのが、今の立場。

    ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課にいたのだが、2年前、上司のオリヴァスにセクハラされ、訴え出た。ところが、見ていた同僚が裏付ける証言をしなかったため、ハリウッド分署に飛ばされる羽目に。
    しかも、レイトショーと呼ばれる深夜勤務に回され、夜間に事件が起きると駆け付け

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    2023年10月05日
  • 正義の弧(下)

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    前作のあとがきで「次作の展開はファンには衝撃的」と書かれていたので、ちょっと読むのが怖いような気がしていたのだけど。いやあこれは確かにショッキング。「えーっ!? ウソでしょボッシュ!!」と思わず口から出た。しかも二回。参ったなあ。

    ここ数作はレネイ・バラードが中心で、ボッシュは助言者っぽい脇役だったが、今作では形はダブル主演でも、焦点ははっきりボッシュにあたっている。長いスロープで息を切らしたり、立ち上がる時膝がバキバキいったり、ボッシュも加齢には勝てない。チンピラにあなどられて「じいさん」と呼ばれたりしてる。あのタフでかっこいいボッシュが。ずっと読んできたファンとしては、うたた感慨に堪えな

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    2023年09月11日
  • 母の記憶に

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    やはりケン・リュウ、いいですね。短編集ですが、どれもニヤリとさせられる作品ばかりで、違うテイストの物語をたくさん楽しめるお得な一冊です。

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    2023年09月02日
  • 正義の弧(下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    それと、昔の事件でセシウムを扱った影響がまた出始め死を覚悟したボッシュが、
    自分を一家殺人の犯人に殺されて逮捕に導こうとしていたのも衝撃的だった。
    結局返り討ち(?)にして、死体を始末していたが。

    巻末の解説によると、
    コナリーはアメリカン探偵作家クラブの巨匠賞を受賞したらしい。
    お菓子探偵ハンナの著者ジュアン・フルークとともに。
    その組み合わせには驚いた。

    ボッシュのシリーズはこれで最後なのだろうか。
    刑事となった娘と活躍する日が来るかと思っていたのに。

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    2023年08月26日
  • 正義の弧(上)

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    ネタバレ

    ボッシュ&バラードの第五弾。

    ボッシュとバラードで探偵事務所をやるはずだったのに、
    結局バラードが警察に残って一年。
    未解決事件班のリーダーになって、ボッシュをスカウトする。
    ボランティアとして捜査に戻ることにしたボッシュは、
    家族四人が殺され砂漠に埋められていた事件を追う。
    同時に「政治的」な要求で市議会議員の妹が殺された事件も調査することに。

    また警察で働くことになるとは。
    バラードと出会った時にはこんな風に二人で働くことになるとは、
    思ってもみなかった。
    目の付けどころ、疑問の持ち方、証人の追い詰め方は、さすがボッシュ。
    あっという間に犯人の目星をつけ、対峙し、銃で撃たれてしまうとこ

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    2023年08月23日
  • 素晴らしき世界(下)

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    ネタバレ

    あーボッシュも年老いてきてしまったな、そりゃマディが大学生なんだもの、などと思いながら読んでいたので、途中で本当にボッシュは死んでしまうのかと思った。バラードが遺志を継ぐ流れかと本気で思ってしまった。
    この先は無給で事件を調べるなんて趣味の域みたいになっていきそうだけど、昔より丸くなったボッシュも素敵だからいいか。
    でもエリザベスがボッシュの家に居候するのは想定内だったけど、結局亡くなってしまうなんて。けちん坊な私は地震のお金が!って思ってしまうけど、心の傷は簡単には治らないということかな。

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    2023年08月15日
  • 正義の弧(下)

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    ボッシュシリーズとも長い付き合い。いずれ終わるときが来る、と覚悟はしていたが、いざ終焉が見えてくると自分でも思ってたよりずっと寂しい。切実に次作が読みたい。レネイもいいけどやっぱりボッシュが好きなんよな…

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    2023年08月15日
  • 正義の弧(下)

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    ボッシュが見つけた糸口から女子校生殺しの容疑者が浮上する。
    バラードたちはDNAを採取するための罠を仕掛けたが、事態は思わぬ展開を見せる。
    さらにボッシュは一家殺害犯の正体に迫り、潜伏先へと単身乗り込んでいく。
    彼を狩りへと突き動かすものはあまりに激しく、正義を為すための道は、暗く険しい──。

    著者も翻訳者も、主人公も、そして読者である私も、年齢を重ねて今日がある。読後、しばらく物思いにふけってしまった。

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    2023年07月29日
  • 正義の弧(上)

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    未解決事件班の責任者になったバラードはボッシュをチームに引き入れる。
    優先すべきは約三十年前の女子校生殺人事件だったが、ボッシュは夫婦と子ども二人が砂漠に埋められた一家殺害事件に没頭して言うことを聞かない。
    班員には事物に触れて見えない事情を感じるという共感能力者もいてバラードを困らせる。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第4弾。
      
    管理職バラードがボッシュにやや振り回され気味の前半。さて、この先どうなるか。

    翻訳、特に女性の台詞の表現が、どうしても気になる。

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    2023年07月26日
  • トランク・ミュージック(下)

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    ネタバレ

    妥協することなく数々の困難を乗り越えて事件を解決に導くボッシュ。エレノアとのハワイでの新婚旅行で思いがけない人物を見かけて終わる。
    今回から出てきた上司のビレッツ警部補やキズミン・ライダーが次作にも登場するのだろうな。楽しみ。


    映画プロデューサー殺しは税務当局の調査を恐れた犯罪組織の仕業なのか?ラスヴェガスとロサンジェルスを往復して、精力的に捜査を進めるボッシュの前に、市警の組織犯罪捜査課や内務監査課が障害として立ちふさがる。有力な容疑者にたどりついたボッシュにむかって、FBIの捜査官たちは驚くべき事実を明かしたのだ。状況は二転三転するが、エレノアがふと口にした言葉から、ボッシュは事件解明

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    2023年07月25日
  • 正義の弧(下)

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    ネタバレ

    法の手続きを順守するだけでは正義が実現されない場合もある。ボッシュはこれまでも限界ぎりぎりで事態に対処する場合があった。しかし今回は… ほとんどの読者が想像するような次回作にして警察官としてのボッシュ像を守ってほしい。バラードやマディに次を託していくためにも。

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    2023年07月17日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    作品紹介・あらすじ

    北京五輪の開会式を彼女と見たあの日から、世界はあまりにも変わってしまった――『三体X』の著者・宝樹が、中国の歴史とある男女の運命を重ね合わせた表題作、『三体』の劉慈欣が描く環境SFの佳品「月の光」、春節シーズンに突如消えた列車の謎を追う「折りたたみ北京」著者の郝景芳による「正月列車」など、14作家による中国SF16篇を収録。ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。解説/立原透耶 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
    〈収録作品〉
    序文
    ケン・リュウ
    夏笳(シアジア)「おやすみなさい、メランコリー」

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    2023年07月05日
  • ブラックボックス(下)

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    2023.05.27
    最後は少しご都合主義のにおいがするも、ストーリー全体としては「息もつかせぬ」
    ボッシュのような一匹狼はやはり現実には難しいのではと改めて思いながら読み終えた。

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    2023年05月27日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(下)

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    一気に読み終えた。相変わらず読ませる。
    著者はコンスタントに作品を発表しているが、翻訳もハイペースで出るのが嬉しい。

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    2023年05月04日
  • 終決者たち(下)

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    上下巻のうち前半80%くらいは面白いような、面白くないような構成。ラストスパートの展開に読み応えあり。

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    2023年03月19日
  • ブラックボックス(上)

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    久々に面白い。娘といる時は相変わらずのダメ親父だけれど展開は流石だ。
    あと個人的にも嫌な奴だと分かったし今後もヒーローとして読む事は無いな。

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    2023年03月09日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    これは面白い法廷物語。ハラーの物語の中でも屈指だ。なのに何故こんなにガッカリしているのだろう。いつものことだが。
    ハラーは結局、殺人者を無罪の評決に勝ち取る。後味は悪いがこれが小説か。
    モヤモヤを残したまま物語は続いて行く。

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    2023年02月23日