古沢嘉通のレビュー一覧

  • 正義の弧(下)

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    ボッシュが見つけた糸口から女子校生殺しの容疑者が浮上する。
    バラードたちはDNAを採取するための罠を仕掛けたが、事態は思わぬ展開を見せる。
    さらにボッシュは一家殺害犯の正体に迫り、潜伏先へと単身乗り込んでいく。
    彼を狩りへと突き動かすものはあまりに激しく、正義を為すための道は、暗く険しい──。

    著者も翻訳者も、主人公も、そして読者である私も、年齢を重ねて今日がある。読後、しばらく物思いにふけってしまった。

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    2023年07月29日
  • 正義の弧(上)

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    未解決事件班の責任者になったバラードはボッシュをチームに引き入れる。
    優先すべきは約三十年前の女子校生殺人事件だったが、ボッシュは夫婦と子ども二人が砂漠に埋められた一家殺害事件に没頭して言うことを聞かない。
    班員には事物に触れて見えない事情を感じるという共感能力者もいてバラードを困らせる。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第4弾。
      
    管理職バラードがボッシュにやや振り回され気味の前半。さて、この先どうなるか。

    翻訳、特に女性の台詞の表現が、どうしても気になる。

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    2023年07月26日
  • トランク・ミュージック(下)

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    ネタバレ

    妥協することなく数々の困難を乗り越えて事件を解決に導くボッシュ。エレノアとのハワイでの新婚旅行で思いがけない人物を見かけて終わる。
    今回から出てきた上司のビレッツ警部補やキズミン・ライダーが次作にも登場するのだろうな。楽しみ。


    映画プロデューサー殺しは税務当局の調査を恐れた犯罪組織の仕業なのか?ラスヴェガスとロサンジェルスを往復して、精力的に捜査を進めるボッシュの前に、市警の組織犯罪捜査課や内務監査課が障害として立ちふさがる。有力な容疑者にたどりついたボッシュにむかって、FBIの捜査官たちは驚くべき事実を明かしたのだ。状況は二転三転するが、エレノアがふと口にした言葉から、ボッシュは事件解明

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    2023年07月25日
  • 正義の弧(下)

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    ネタバレ

    法の手続きを順守するだけでは正義が実現されない場合もある。ボッシュはこれまでも限界ぎりぎりで事態に対処する場合があった。しかし今回は… ほとんどの読者が想像するような次回作にして警察官としてのボッシュ像を守ってほしい。バラードやマディに次を託していくためにも。

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    2023年07月17日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    作品紹介・あらすじ

    北京五輪の開会式を彼女と見たあの日から、世界はあまりにも変わってしまった――『三体X』の著者・宝樹が、中国の歴史とある男女の運命を重ね合わせた表題作、『三体』の劉慈欣が描く環境SFの佳品「月の光」、春節シーズンに突如消えた列車の謎を追う「折りたたみ北京」著者の郝景芳による「正月列車」など、14作家による中国SF16篇を収録。ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。解説/立原透耶 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
    〈収録作品〉
    序文
    ケン・リュウ
    夏笳(シアジア)「おやすみなさい、メランコリー」

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    2023年07月05日
  • ブラックボックス(下)

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    2023.05.27
    最後は少しご都合主義のにおいがするも、ストーリー全体としては「息もつかせぬ」
    ボッシュのような一匹狼はやはり現実には難しいのではと改めて思いながら読み終えた。

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    2023年05月27日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(下)

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    一気に読み終えた。相変わらず読ませる。
    著者はコンスタントに作品を発表しているが、翻訳もハイペースで出るのが嬉しい。

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    2023年05月04日
  • 終決者たち(下)

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    上下巻のうち前半80%くらいは面白いような、面白くないような構成。ラストスパートの展開に読み応えあり。

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    2023年03月19日
  • ブラックボックス(上)

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    久々に面白い。娘といる時は相変わらずのダメ親父だけれど展開は流石だ。
    あと個人的にも嫌な奴だと分かったし今後もヒーローとして読む事は無いな。

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    2023年03月09日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    これは面白い法廷物語。ハラーの物語の中でも屈指だ。なのに何故こんなにガッカリしているのだろう。いつものことだが。
    ハラーは結局、殺人者を無罪の評決に勝ち取る。後味は悪いがこれが小説か。
    モヤモヤを残したまま物語は続いて行く。

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    2023年02月23日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    『金色昔日』は良かった。
    この手法で読ませるストーリーになっている。
    『月の光』もありそうな未来で面白かった。

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    2023年02月19日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(上)

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    相変わらず面白い。但し何故いつも主人公は、娘に捜査情報を漏らすのか?こんな奴に司法担当職員の資格は無い。
    また住宅保護ローンの社会的問題について長尺で娘に話している。
    アメリカの弁護士ってこんなもんなのか。
    少なくともハードボイルドでは無いな。
    但し法廷論争は面白い。クライマックスは下巻に引き継がれるが。

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    2023年02月16日
  • レイトショー(下)

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    この方の本を初めて読みましたが、どうやらボッシュシリーズが有名らしく、ドラマ化までされていて、知らなかったことが恥ずかしくなりました…

    最近、女性が主役の刑事ものを結構読んでる気がする。
    とても真面目で、素敵な女性だと思いました。
    事件にも真摯に向き合って、絶対に解決しよう!という情熱もあり。
    でも、1人で行動することが多く、ハラハラしたり、心配しちゃう場面も多かったわよ!
    終わった時、本当にほっとした。

    ボッシュシリーズ、読んでみたいと思います。

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    2023年02月11日
  • 汚名(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ、20作目。
    元ロス市警の凄腕の刑事で、退職後は郊外のサンフェルナンド市警の予備刑事になっています。

    未解決事件捜査に活躍しているボッシュのもとに、昔のパートナーだったロス市警のルシア・ソトがやってくる。
    検事補と今のパートナーの刑事と一緒で、ボッシュが30年前に逮捕した連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たという。
    DNA捜査が未熟で証拠として認められなかった時代のことだが、今回の発見で、当時ボッシュが違法行為を行ったという疑いがかかったのだ。

    DNAという動かしがたい証拠。
    ボーダーズの弁護士ランス・クローニンはボッシュが証拠を捏造したと

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    2023年02月01日
  • 死角 オーバールック

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    ボッシュは相変わらずの偏屈野郎だが今回は面白かった。テロに見せかけたFBI職員の情事殺人事件。
    ストーリーは素晴らしい。
    2時間ドラマ二本立てにしたら最高だろう。

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    2023年01月19日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(上)

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    コロナ禍の背景が入ってるのがいい。ハラーの元依頼人の死体がハラーの車のトランクで見つかり、ハラーの殺人容疑での裁判が始まる。ハラーが被告なのが面白い。ケンドールやボッシュも登場とファンが嬉しい要素ある。前に登場した組織犯罪の人物が怪しいというのもシリーズファンには面白い。

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    2023年01月09日
  • 天使と罪の街(上)

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    ジェフリー・ディーヴァーの読後感に似ている。展開と、スピード感と乾いた感じ。
    アメリカのハードボイルドは奥が深い。

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    2023年01月07日
  • 天使と罪の街(上)

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    本題と関係無いが、退職者復帰プログラムの適用を受け、3年弱の私立探偵からLAPD・RHDに復帰できるかがわかる。

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    2023年01月04日
  • ダーク・アワーズ(下)

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    レネイ・バラードとハリー・ボッシュのコンビ第三弾。発砲事件と女性への暴行事件。その二つを捜査する。発砲事件の証拠から以前ボッシュが担当した未解決事件だとわかりコンビを組む。そこから二人で動き出す。ただ思うように捜査ができない実情とロス市警の限界を感じるバラードの迷い。その中である出会いをきっかけに生活に落ち着きがきたり、少し心が晴れるようなことがあったりするのは今後の展開にも影響してきそう。組織の命令に背く姿が若い頃のボッシュを思わせるようでとてもいいコンビ。次作は今作の直接の続編ということで待ち遠しい。

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    2022年12月29日
  • ダーク・アワーズ(下)

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    マイクル・コナリー『ダーク・アワーズ(下)』講談社文庫。

    マイクル・コナリーの36作品目。ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演作の第3弾。

    終盤のレネイ・バラードの活躍は面白い。しかし、そこに至るまでのまどろっこしい展開はどうにも。ボッシュはあくまでも脇役に過ぎず、何とも勿体無い。

    サーファーのバラードを主役にするなら、ドン・ウィンズロウのダニエル・ブーンのようにサーフ・カルチャーをベースにした展開にしても面白かったようにも思う。

    年越しの晩に起きた射殺事件を巡り、バラードはボッシュの協力を得て、動機の解明につながるギャング団の内通者と接触するが、同時に警察組織の暗部に触れてしまう。

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    2022年12月29日