古沢嘉通のレビュー一覧

  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    作品紹介・あらすじ

    北京五輪の開会式を彼女と見たあの日から、世界はあまりにも変わってしまった――『三体X』の著者・宝樹が、中国の歴史とある男女の運命を重ね合わせた表題作、『三体』の劉慈欣が描く環境SFの佳品「月の光」、春節シーズンに突如消えた列車の謎を追う「折りたたみ北京」著者の郝景芳による「正月列車」など、14作家による中国SF16篇を収録。ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。解説/立原透耶 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
    〈収録作品〉
    序文
    ケン・リュウ
    夏笳(シアジア)「おやすみなさい、メランコリー」
    劉慈欣(リウ・ツーシン)「月の光」
    糖匪(タンフェイ)「壊れた星」
    韓松(ハン・ソン)「潜水艇」「サリンジャーと朝鮮人」
    程婧波(チョン・ジンボー)「さかさまの空」
    宝樹(バオシュー)「金色昔日」
    郝景芳(ハオ・ジンファン)「正月列車」
    飛氘(フェイダオ)「ほら吹きロボット」
    張冉(ジャン・ラン)「晋陽の雪」
    吴霜(アンナ・ウー)「宇宙の果てのレストラン――臘八粥」
    馬伯庸(マー・ボーヨン)「始皇帝の休日」
    顧適(グー・シー)「鏡」
    王侃瑜(レジーナ・カンユー・ワン)「ブレインボックス」
    陳楸帆(チェン・チウファン)「開光」「未来病史」
    エッセイ 王侃瑜/宋明煒(ソン・ミンウェイ)/飛氘

    *****

    中国SF短篇集で「折りたたみ北京」に続く第2弾とのこと。
    色々なタイプの作品が収められているので玉石混交なのだけれど、僕にとっては玉の方が多かった。
    「折りたたみ北京」は積読状態だし「三体」は長編過ぎて読むのを躊躇しているのだけれど、俄然読みたくなってきた。
    ただ700頁を超える文庫なので、上下巻に分けても良かったような気がする。
    読んでいてちょっと手が疲れてしまった(体力付けろ! ってことだろうか)。

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    2023年07月05日
  • ブラックボックス(下)

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    2023.05.27
    最後は少しご都合主義のにおいがするも、ストーリー全体としては「息もつかせぬ」
    ボッシュのような一匹狼はやはり現実には難しいのではと改めて思いながら読み終えた。

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    2023年05月27日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(下)

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    一気に読み終えた。相変わらず読ませる。
    著者はコンスタントに作品を発表しているが、翻訳もハイペースで出るのが嬉しい。

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    2023年05月04日
  • 終決者たち(下)

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    上下巻のうち前半80%くらいは面白いような、面白くないような構成。ラストスパートの展開に読み応えあり。

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    2023年03月19日
  • ブラックボックス(上)

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    久々に面白い。娘といる時は相変わらずのダメ親父だけれど展開は流石だ。
    あと個人的にも嫌な奴だと分かったし今後もヒーローとして読む事は無いな。

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    2023年03月09日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    『金色昔日』は良かった。
    この手法で読ませるストーリーになっている。
    『月の光』もありそうな未来で面白かった。

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    2023年02月19日
  • レイトショー(下)

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    この方の本を初めて読みましたが、どうやらボッシュシリーズが有名らしく、ドラマ化までされていて、知らなかったことが恥ずかしくなりました…

    最近、女性が主役の刑事ものを結構読んでる気がする。
    とても真面目で、素敵な女性だと思いました。
    事件にも真摯に向き合って、絶対に解決しよう!という情熱もあり。
    でも、1人で行動することが多く、ハラハラしたり、心配しちゃう場面も多かったわよ!
    終わった時、本当にほっとした。

    ボッシュシリーズ、読んでみたいと思います。

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    2023年02月11日
  • 汚名(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ、20作目。
    元ロス市警の凄腕の刑事で、退職後は郊外のサンフェルナンド市警の予備刑事になっています。

    未解決事件捜査に活躍しているボッシュのもとに、昔のパートナーだったロス市警のルシア・ソトがやってくる。
    検事補と今のパートナーの刑事と一緒で、ボッシュが30年前に逮捕した連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たという。
    DNA捜査が未熟で証拠として認められなかった時代のことだが、今回の発見で、当時ボッシュが違法行為を行ったという疑いがかかったのだ。

    DNAという動かしがたい証拠。
    ボーダーズの弁護士ランス・クローニンはボッシュが証拠を捏造したと主張。
    ロス市警もボッシュが退職した時にいざこざがあったため、罪を押し付けようという態度が見える。

    刑事として働く最後の時期に差し掛かっているボッシュに降りかかった、思いがけない汚名。
    リンカーン弁護士と異名を取るミッキー・ハラーに、ボッシュは協力を求めます。

    サンフェルナンド市では、薬局の経営者が銃殺される事件が起き、ボッシュも駆り出された。
    犯罪者集団のアジトを突き止めるために、ボッシュは潜入捜査に挑む。
    どうなる‥?

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    2023年02月01日
  • 死角 オーバールック

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    ボッシュは相変わらずの偏屈野郎だが今回は面白かった。テロに見せかけたFBI職員の情事殺人事件。
    ストーリーは素晴らしい。
    2時間ドラマ二本立てにしたら最高だろう。

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    2023年01月19日
  • 潔白の法則 リンカーン弁護士(上)

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    コロナ禍の背景が入ってるのがいい。ハラーの元依頼人の死体がハラーの車のトランクで見つかり、ハラーの殺人容疑での裁判が始まる。ハラーが被告なのが面白い。ケンドールやボッシュも登場とファンが嬉しい要素ある。前に登場した組織犯罪の人物が怪しいというのもシリーズファンには面白い。

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    2023年01月09日
  • 天使と罪の街(上)

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    ジェフリー・ディーヴァーの読後感に似ている。展開と、スピード感と乾いた感じ。
    アメリカのハードボイルドは奥が深い。

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    2023年01月07日
  • 天使と罪の街(上)

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    本題と関係無いが、退職者復帰プログラムの適用を受け、3年弱の私立探偵からLAPD・RHDに復帰できるかがわかる。

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    2023年01月04日
  • ダーク・アワーズ(下)

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    レネイ・バラードとハリー・ボッシュのコンビ第三弾。発砲事件と女性への暴行事件。その二つを捜査する。発砲事件の証拠から以前ボッシュが担当した未解決事件だとわかりコンビを組む。そこから二人で動き出す。ただ思うように捜査ができない実情とロス市警の限界を感じるバラードの迷い。その中である出会いをきっかけに生活に落ち着きがきたり、少し心が晴れるようなことがあったりするのは今後の展開にも影響してきそう。組織の命令に背く姿が若い頃のボッシュを思わせるようでとてもいいコンビ。次作は今作の直接の続編ということで待ち遠しい。

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    2022年12月29日
  • ダーク・アワーズ(下)

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    自身の信じる正義を全うするためには法律の一線を越えることも厭わない危うさがハリー・ボッシュにはあった。そしてそれはレネイ・バラードにしっかり受け継がれている。ロス市警を辞め病気の再発も心配されるボッシュは一歩下がって「静」、「動」の役割を果たすバラードと絶妙な役割分担でで二つの事件の真相に迫っていく。いまひとつ後味の悪いエンディングは次回作に持ち越されるらしく、ますます6か月後の次回作が楽しみ。

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    2022年12月25日
  • 終決者たち(下)

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    久しぶりのボッシュシリーズ傑作だ。
    警官に復帰したボッシュは17年前の女子高生殺人事件を追う。
    ライダーとのコンビは流れも良く変な膠着は無い。ボッシュは妻と子供が絡むと途端に偏屈なジジイになってしまうので心配だった。

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    2022年12月25日
  • ダーク・アワーズ(下)

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    二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)も同夜に犯行を重ねており、バラードは忙殺される。射殺事件でボッシュの協力を得た彼女は、動機の解明につながるギャング団の内通者に接触しようとする。だが、その行動から彼女は警察の暗部を敵に回してしまった――。ボッシュとバラード、孤高の二人が夜のロサンジェルスを駆け巡る。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。

    36冊目の長編作品。報道されているロス警察の腐敗、そしてコロナ禍の影響は、小説の形で後世にも残り続ける。

    翻訳のペースが本国にとうとう追いついたのは喜ばしいことだ。

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    2022年12月24日
  • ダーク・アワーズ(上)

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    ブラック・ライヴズ・マター運動がロス市警にも逆風となった2020年。
    深夜勤務刑事のバラードは二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その担当は現役時代のボッシュだった。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。

    バラードの台詞の語尾が、ところどころ気になる。あとは安定のリーダビリティ。下巻に続く。

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    2022年12月22日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    全体的に見てやや分かりにくい作品が多い印象。『折りたたみ北京』の方が分かりやすく面白い。だからマストバイとは言いにくいのだけど、糖匪(タンフェイ)「壊れた星」の一編だけは怪奇SFとして至極の出来なのでぜひ読んで欲しい。お気に入りは「壊れた星」「金色昔日」「開光」。

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    2022年12月20日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    「リスポーン」行動心理学によれば人間の行動は大きくレスポンポンデント条件付けとオペラント条件付けに分けられる、簡単に言うと環境に対して行動が発現する。それの極端な形が”ゲーム”である、というところからアイデアとったのかな?と思われる短編。ゲームの中でプレイヤーはどんな人にでもなれる。でも所詮それだって、条件付けの産物にすぎない。じゃあ、俺は俺のままでもなんだってできる。そういうことだろ?みたいな話。ゲームSFの懐の深さを見せつける読みやすい良作。

    「救助よろ」ケン・リュウは別格なので置いておくとしたら、これが一番面白かった。最初から現社会と異世界の合いの子みたいな世界観で、まあ、SFなんだしこういうこともあるかなぁ、と思いながら読んでいたら意外な仕掛け。ゲームみたいな世界だったらなあ、とは誰しも一度は思うこと(多分)。でもラストのオチはお約束みたいでイマイチだったかな。そんなに悪い世界とも思えないし……。

    「1アップ」ゲーム好きが、ゲーム好きならではの発想や推理力から、大きな敵に打ち勝つという王道ながら感動のストーリー。レディプレイヤーワンに求めてたのはこれだったのに……(その話は今は関係ないでしょ)。

    「猫の王権」認知症とゲームの未来について、といった解説がなされていたけど、着想はゲームばかりでコミュニケーションを取ってくれなくなってしまった隣人からなのでは? ある意味どこにでもある話なのだと思う。ラストの解釈は難しいんだけど、そういう方向から考えたら、「ゲームは確かにコミュニケーションを奪う、でもそこにはそれだけの魔力も確かに存在している」ってことかな?

    「神モード」セカイ系! 崩壊していくセカイ、そこに残されるきみとぼく。よくあるストーリーだけど、それでも好きなものは好き。コメント以上。

    「リコイル!」MGSが好きなんだろうなあと思いました。

    「キャラクター選択」ゲームがスカウトの役割を果たす、というアイデアは「The video game with no name」にもありましたね。こっちはちょっとひねってある。ネットの感想で「なぜわざわざガーデニングの上手い人をとるのか、オチが雑」というのを見たけど、多分「戦うことを求められる場においても人々の幸せを求めて違った選択肢を見つけられる人こそが平和を守るためには必要」。泣ける。

    「時計仕掛けの兵隊」ゲームを進めるに連れて、ゲーム世界と作中世界、そして現実世界までもが交錯していく様は、まさに”ナラティブ”なゲーム体験。抑圧され、知ることを許されず、自己選択を制限されることの苦しみ、それに不自由な身でありながらも少しでも抵抗しようと試みるのは、何よりもそれが自分自身の問題であるから。「無知であることと、知ろうとしないことは、別物である」これはアレックスに向けた、そして私たち読者に向けたメッセージ。その読後の余韻の重さにしびれる。

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    2022年12月20日
  • 終決者たち(上)

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    未解決の少女殺人事件を追うブッシュとライダー。3年ぶりに市警に戻ったが相変わらずの切れ者だ。
    今回はブッシュの家族が殆ど出ないのでいつものぐだぐだは少ない。
    下巻が大いに期待が持てるので楽しみだ。

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    2022年12月18日