古沢嘉通のレビュー一覧

  • ブラック・ハート(上)

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    刑事ものでありながら終始、主人公の不当捜査疑惑に関わる裁判の進行を追いかける展開になっており「リンカーン弁護士」シリーズも手がける作者ならではの作品。

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    2022年05月28日
  • 紙の動物園

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    『心智五行』が一番好き。
    人間は科学で説明できるものじゃないと思っているので、ロマンを感じた。
    説明できないけど感じるものをうまく表現できていて胸が熱くなった。

    『1ビットのエラー』の中の「成熟を価値あることと見なすというよくあるミス(p272)」という所ははっとさせられた。

    SFを使って「人間とは」ということを表現するのが得意な作家さんなんだなぁと思った。

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    2022年05月21日
  • 天使と罪の街(下)

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    相変わらずの読み応えある作品。
    感想としては映画の脚本が良い雰囲気。
    大変面白いけどそれ程深いストーリーではない。
    でもコナリーの作品を読み続ける事は間違いないな。

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    2022年05月12日
  • 天使と罪の街(上)

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    面白い。
    テレビドラマシリーズの2時間4話くらいに纏めてくれたら絶対見る。
    シリアルキラーと失意のFBI捜査官。亡き友への想い。下巻も直ぐに読む。

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    2022年05月08日
  • 鬼火(下)

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    上巻の巻頭にタイタス・ウェリヴァーに対する謝辞が述べられているけど、読み進めながらも完全にイメージはボッシュ=タイタスがイキイキと動いてるよ。
    それにしてもミッキー、ハラーが弁護する被告人のDNA鑑定を覆す裁判シーンとか、引退したギャングをバラードとSWATが捕獲する現場とか、そこだけ切り取っても立派な短編のように抜群に面白いのは、本当に感心する。
    バラードとボッシュのチームも見事に動き出したし、69歳になったボッシュにはまだまだ活躍してもらいたい。
    エンジェルフライト(ケーブルカー)のシーンとか、ドラマがらみで映像が浮かんでくるのがうれしいな。4.2

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    2022年05月02日
  • 暗く聖なる夜(上)

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    評価は下巻で。
    面白かった。映画制作スタッフとFBI捜査官の殺害、撮影所からの巨額強盗などが巨大な秘密へと繋がって行く。下巻もすぐ読む。

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    2022年04月24日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ネタバレ

    もともとビデオゲームを題材にした26篇が収録されていた米国のアンソロジーから、12篇を邦訳した日本版再編集アンソロジー。全体的に読みやすい文体で短めの短編作品が多い。ゲームSF縛りだけど全く飽きず。

    「リスポーン」★★★☆☆
    - 本アンソロジー唯一の日本人作家、桜坂洋。ラノベ出身なだけあってサラッと読みやすい。死ぬと近くにいる誰かに乗り移って、死ねない男。

    「救助よろ」★★☆☆☆
    - ゲームにのめり込んだ元カレ、デボンと連絡を取るためにメグはそのゲームに参加してみると「助けてくれ」という連絡。彼女は元カレのためにゲームを勝ち進み、彼氏を救出するが、それは毎回記憶(記録)をリセットして繰り返した〇千回目だった。彼氏は本来一度しか入手できない最強のアイテムをいくつも手に入れるために元カノを利用していた。
    - さらさらと読みやすいけど。今までに読んだことありそうな、絶望系のオチ。

    「1アップ」★★★★★
    - SFではなかったけど、ハラハラドキドキ系で面白かった。
    - ゲームの中でしか会ったことがなかった仲間のソリーが死亡、生前から絶対葬儀に来てくれと言われていた。初めて会う他の仲間3人と参加。ソリーの寝室に行くと自作のテキストアドベンチャーゲームがあった。ゲームを進めると継母がソリーを部屋に閉じ込め、殺そうとしていたことがわかる。ソリーは仮死状態になる毒物を自ら購入し、死んだふりをして部屋から出る作戦を決行。酸素が残っている5時間以内に墓を掘り起こし、棺を開けてもらうよう友達に命を託していた。

    「NPC」★★☆☆☆
    - ゲーム内の脇役キャラが昇格して浮かれたり、沈んだりするライトな短編。

    「猫の王権」★★★☆☆
    - 認知症患者であるシェアリーのリハビリのためにあるゲーム(猫の王権)を勧められる。同性パートナーのジュディの不安かつ寂しそうな様子が緻密に描かれている。
    - 物語として何かが起きそうなところで終わってしまうので、やや物足りなかったけど、なかなか読める。

    「神モード」★★★★☆
    - 大学生のサラと僕。サラがある時電車で転倒し、頭を打ち付ける。その日を境に世界が少しずつ消滅していく。ふと目が覚めると自分たちは老夫婦でベッドに横たわっていた。
    - すべてがハッキリ説明されてないので正しく理解できているかわからないけど、その夢オチのようなエンディングでも嫌な気持ちにならない満足感のある内容。ストーリーだけでなく文体もよい。

    「リコイル!」★★★★☆
    - ゲームのテスターの仕事をしているジミーが夜遅くにオフィスにいると、何者かがビルに侵入する。犯人から逃げながら、武器を使って応戦し、まるでFPSゲームの中のミッションみたいにスリリングな展開だと思ったら、本当にFPSゲームでした、という若干夢オチ的な終わり方ではあるけど、直接神経インターフェースを使った体験型ゲームという設定も面白いし、最終的に現実世界がまたゲーム世界のような「今どっち??」と混乱させる終わり方も楽しい。

    「サバイバルホラー」★★★☆☆
    - あるゲームをインストールしたせいで命がけのパズルゲームにチャレンジさせられる、という話だけど、そもそもこのプレイヤーがいる世界自体がファンタジーで魔法的なものが使える設定。半分ジョークSF的なもの。(長編のスピンオフ作品らしい)

    「キャラクター選択」★★★★☆
    - 子育ての合間にFPSゲームをプレイするわたし。夫曰く、そのゲームは国防総省開発で、優秀なプレイヤーは国防総省にスカウトされるらしい。わたしはそのゲームの本来の目的はそっちのけで、八百屋の裏に畑を作ったり、ラクガキを消したりしていたら、電話番号らしきものが現れ、かけてみると国防総省に繋がり、スカウトされた…。
    - SF色はほぼないけど、日常と非日常の混ざり方が面白い。

    「ツウォリア」★★★☆☆
    - エンジニアである自分が30年以上前に走らせたまま止め忘れていたプログラムが勝手に増幅し、とてつもないAIに成長して自分の元に帰ってきた、というジョーク系SFショートショート。「火星の人」の著者アンディ・ウィアーによる作品。

    「アンダのゲーム」★★★☆☆
    - 勧誘者ライザから、ゲームの中でミッションをクリアするとリアルマネーが振り込まれるという仕事に誘われ、金を稼ぎ始めたアンダ。
    - 長い割に物語自体はどこにも着地しない感じがちょっと物足りなかった。肥満の女子がリアルの世界でダイエットを頑張るあたりはなんかよかった。
    - アンダ:ゲーマー。リアルでは肥満体型な女子。
    - ライザ:勧誘者。ファーレンハイト・クランのリーダー。
    - ルーシー:軍曹

    「時計仕掛けの兵隊」★★★★☆
    - 新しい設定。アレックスは捕まえた賞金首のライダーを逃すところから始まり、その後、回想シーンへ。アレックスはライダーの父親(政治家)の依頼でライダーを捕まえ、宇宙船で輸送していた。その間、ライダーはPCでテキストアドベンチャーゲームを制作しており、アレックスはそのゲームをプレイすることで、ライダーの過去を知る。※ライダーは幼くして亡くなったが、選挙期間中の父親は息子を見舞う暇がなかったため、死んだことを隠すために自動人形を作っていた。
    - ケン・リュウらしい、後味が悪いけど美しい文章。
    - アレックス:女性のバウンティハンター
    - シェヘラザード:ライダー(賞金首)

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    2022年04月05日
  • 汚名(下)

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    ネタバレ

    感想は下巻でと書いたのにすっかり忘れていた。
    そうかボッシュは65歳になったのか。
    アマプラで観るようになって読み始めたシリーズだけど、いつか終わる時がくるのだろうか?
    まだまだ読んでみたいシリーズ。

    作品紹介・あらすじ
    当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中”ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。
     原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり(「ボッシュは、この世には二種類の真実があると知っていた。ひとつは、ひとりの人間の人生と使命に関して、けっして変わらぬ原則である真実。もうひとつは、政治家やペテン師や、悪徳弁護士とその顧客たちの、目的に適うように折り曲げ、加工できる柔軟な真実」)に出てくるもの。
    【上下・全二巻】

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    2022年03月27日
  • 素晴らしき世界(下)

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    コナリーらしくテンポ良く読めた。バラードがボッシュなみに強引に単独プレーに走る感じ、今後二人はうまくいくのかなー。ボッシュを続けるのはこうするしかないか。

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    2022年03月15日
  • 訣別(下)

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    一気に上下巻を読み通した。
    予想通り面白かった。悲惨ではあるが暗くは無く大団円を迎えるハードボイルドだ。
    満足した。

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    2022年03月07日
  • 訣別(上)

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    大傑作の予感。
    複雑なプロットと魅力的な登場人物、富豪からの捜索依頼と連続暴行犯が最終的にどのように絡むのか?
    直ぐに下巻を読み始めた。

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    2022年03月03日
  • 素晴らしき世界(下)

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    ドラマBOSCHと連動した前作を引き継ぎ、さらに「レイトショー」で初登場した自然派女性夜勤刑事バラードとBOSCHがタッグを組むと言う夢のような作品。
    ドラマでもそうだったけどエリザベス・クレイトンはBOSCHにとって特別な存在だったのだな。そしてドラマとは少し異なる結末に持っていくのかと思ってドキドキさせるあたりが本当に心憎い。
    還暦を過ぎたからなのか、バラードに優しすぎるBOSCHがちょっと心配だ。
    相変わらずの4.2

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    2022年03月02日
  • 警告(下)

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    ジャック・マカヴォイものは、ちょっと釈然としない感じを保ったまま、物語が終わったりする気がしますが、いかがでしょうか?

    驚いたのは、ジャック・マカヴォイが57歳であるという事。思ったよりも年を取っていた。冒険をするには、歳が行っているのでは?ジャーナリストだから、冒険を求めてしまうのでしょうかね?

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    2022年02月26日
  • 警告(上)

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    この作品では、ジャック・マカヴォイが主人公。

    ジャックの視点で書かれていたりするんで、ちょっと戸惑ったりします。あと、ジャックってもっと若いと思っていたんですが、既に初老??そんな描写もちょっと戸惑います。

    ジャックとレイチェル・ウォリングの過去の事件も読んだことがあるんですが、結構前ですね。でも、それが今の二人の関係になっているという事か。

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    2022年02月23日
  • ナイトホークス(上)

    購入済み

    止まらなくなる

    久しぶりの海外文学。コナリーらしいハードボイルドに浸りました。さてさて下巻ですか。楽しみでしかないねぇ

    #アツい

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    2022年02月13日
  • 警告(下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    DNA分析をしている研究所から、
    特定のDNAの持つ女性の情報を
    「インセル」たちに提供していたというところは、
    かなりおぞましい設定だが、面白かった。

    ただ、最後に犯人が死んでしまい、
    どんな男だったかがわからずじまいなところは、
    消化不良。

    マカヴォイは私立探偵となって、
    シリーズ化されるのだろうか。

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    2022年01月27日
  • 警告(上)

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    新聞記者ジャック・マカヴォイの三作目。

    といっても、前二作のことは全然忘れていた。
    できれば先に読み返した方が良かったかも。

    このところ、コージーミステリーや、
    登場人物もテンポもわかっているシリーズ物をよんでいたせいか、
    スピード感について行けなかった。

    ジェットコースターに乗っているというか、
    暴走しているラブラドールに引きずり回されている感じと言うか。
    いや、それでは転んでしまうだろうから、
    柴犬ぐらい?

    (下巻へ続く)

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    2022年01月27日
  • 紙の動物園

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    SFというよりもファンタジーに近い雰囲気の短編集。
    自伝的な要素が感じられる作品がいくつもあり、アジア系ならではの表現が随所に感じられた。
    どの作品も一級品の出来で、この一冊でケン・リュウの世界観を存分に堪能できる。
    「紙の動物園」「もののあはれ」「月へ」「円弧」「文字占い師」「良い狩りを」
    が特によかった。

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    2022年01月20日
  • 鬼火(下)

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    ボッシュとバラードがパートナーとなり、事件を解決していくが、そこにリンカーン弁護士のハラーもちょっと出てきて、主な事件三件が徐々かつ同時に解決に向かう。登場人物も多く、ごちゃつきがちになりそうだが、さすがコナリー読みやすい。
    ボッシュもバラードも、それぞれ人として警察官として一本芯が通っているので、信頼出来る主人公達で安心して読み進められる。

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    2022年01月15日
  • 夜より暗き闇(下)

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    これはハリー・ボッシュ・シリーズだけれど「わが心臓の痛み」のテリー・マッケイブから観たボッシュを描いている。おまけに「ザ・ポエット」のジャック・マカヴォイも絡みあり。画家ヒウエロニムス・ボッシュの絵画に基づく殺人事件。皆さん勢ぞろい。しかしマイクル・コナリーに外れは無いけど爆発的な人気はでないだろう。

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    2022年01月03日