古沢嘉通のレビュー一覧

  • 鬼火(上)

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    ネタバレ

    ボッシュ&バラードの第三弾。

    ボッシュは新人時代の恩師が亡くなり、
    その妻から未解決殺人事件の調書を託された一方、
    異母弟ハラ―弁護士が手がける判事殺人事件の
    手伝いをする。

    バラードの方はホームレスの焼死事件を追いながら、
    ボッシュが預かった二十年前の殺人事件のことを聞きに
    刑務所へ行くと事件が動き出す。

    判事殺人事件は検察が訴えを取り下げ、
    弁護士ハラ―としては事件が終わるが、
    納得のいかないボッシュは真犯人を追い、
    ホームレスの焼死事件とつながりが見えてくる。

    (下巻へ続く)

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    2021年08月14日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ゲームがしたくなる!
    ゲーム好きには人間ドラマがドラマチックに目の前に映し出され、ゲーム未経験にはゲームの妄想が膨らむ傑作短編!

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    2021年08月03日
  • 鬼火(下)

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    ボッシュシリーズでありバラードシリーズでもある今作。この二人に加えてハラーも登場するから面白くなるに決まってる。バラードの存在がボッシュを生き生きとさせているような感じがってここ最近のシリーズでは一番面白い。三つの事件の捜査と姿の見えない犯人。終盤にある人物が浮かび上がってからの展開は迫力と緊張感がある。こういう空気があるからこのシリーズは長く続いていても飽きないしずっと面白い。

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    2021年07月30日
  • 母の記憶に

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    粒揃いの短編集。ケン・リュウの短編小説には何とも言えない余韻があり、次の話に取り掛かるまで浸る時間を要することが多い。悲しい結末の話も多いけれど、人物やその思想へのスポットの当て方には作者の温かみが感じられる。「草を結びて環を銜えん」「シミュラクラ」「訴訟師と猿の王」がかなり良かった。ミステリ要素を孕んだ「レギュラー」はこんな話も書けるのかと驚かされる。

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    2021年07月28日
  • 鬼火(下)

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    下巻は怒涛の展開。堪能いたしました。
    ボッシュもまもなく70代。世代交代となるのかどうか。今後も楽しみ。

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    2021年07月25日
  • 鬼火(上)

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    ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。
    その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。
    恩師の執着していた未解決事件を解決すべく、ボッシュはバラ

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    2021年07月23日
  • 鬼火(下)

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    ボッシュ、バラード、ハラー。まさにコナリーオールスターゲームが破綻なく終わるかと思いきや…
    終盤に劇的展開が待っています。

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    2021年07月18日
  • 訣別(上)

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    刑事ハリー・ボッシュのシリーズ、第19作。
    ロス市警は退職したが、ロス郊外のサンフェルナンドの市警察署に誘われ、無給の嘱託刑事となっています。
    私立探偵の免許も取り直し、それぞれの立場で事件を抱えることに。

    根っからの刑事が警察を辞めてどうなることか、と思わせたが。
    サンフェルナンド署は小さくて人手も予算も足りないが、ボッシュの能力を認め、力を貸してほしいと言ってきたのが嬉しい。
    ボッシュにとっては、警官の身分を維持していられるのも、ありがたいところ。

    ある日、かっての上司に呼び出され、大富豪ホイットニー・ヴァンスからの依頼があると伝えられます。
    ボッシュを名指しで、若い頃の恋人かその子孫

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    2021年07月03日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    それぞれの作家の個性が存分に発揮されているので、読者側がホッパーの絵をどう見るかによって、意表をつかれたり、違和感があったり、またぴったりとハマったり感想が分かれるだろう。
    個人的にはホッパー研究者の作品が(これは半ばノンフィクションかもしれないが)最も印象に残った。

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    2021年05月29日
  • レイトショー(下)

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    新ヒロイン誕生。最初はやっぱりボッシュの方がエエなーと読んでいたが、上司との軋轢、複数事件が進むストーリー。
    やっぱり飽きさせない。今後キャラづけ進むにつれ面白さが膨らみそー。楽しみです。

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    2021年05月22日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    読書備忘録583号。
    ★★★★。
    じわ~と来るSF短編集。カチコチのSFではなく、どの作品もファンタジー的で、東洋的で細やかな情感で、叙事詩的な雰囲気を感じさせる。
    アメリカSF界の旗手で、本のタイトルになっている紙の動物園でヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞の3冠達成。史上初。
    紙の動物園:生きていくためにカタログに載り、アメリカ人に買われて結婚した台湾人の母。ハーフとして生まれた主人公。幼い頃、おもちゃが欲しいとねだった。母はチラシの紙で動物を折り、ふぅ~っと息を吹き込み命を与えた。動き出す紙の動物たち。成長した主人公はいつまでも英語を話せない母にイラつく。そして母は亡くなり、動物

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    2021年05月08日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    すごく読みたいと思いつつずっと寝かせてあったのを、今モンハンにハマっているので読んだ。もっと早く読んでおけばよかったとも思うし、面白い本読む機会を今得られて良かったとも思う。 殺伐とした雰囲気の中にどこかユーモアのある「リスポーン」、フィクションが段々リアルに置き換わっていくのが切ない「救助よろ」や、「1アップ」「キャラクター選択」は王道の面白さで、短いテキストにたっぷりユーモアを効かせた「ツウォリア」などが好みだった。 『レディ・プレイヤー1』が好きなら絶対ハマるはず。

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    2021年04月25日
  • 宇宙の春

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    読むのがつらい作品も。つらいというのは読みにくいとかつまらないとか言うのではなくて、かつて日本がしてきた史実を突きつけられるようで。

    星新一っぽい『古生代で老後を過ごしましょう』○

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    2021年04月19日
  • 訣別(下)

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    久しぶりのハリー・ボッシュシリーズ。
    謎解きとしては特筆すべきところはないかなと思うが、その世界観は楽しめると思う。
    相棒のミッキー・ハラーがいい味を出している。
    リンカーン弁護士シリーズの方が面白いかも。

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    2021年03月28日
  • 贖罪の街(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ18作目。
    実は17作目「燃える部屋」よりも先に読んでしまってました。

    前作の事件のことで、ロス市警から退職を余儀なくされたボッシュ。
    ただし、異母弟の弁護士ミッキー・ハラーに依頼して、ロス市警を訴えているところ。

    そのハラーからの依頼で、調査員の仕事をすることに。
    ずっと刑事だったボッシュにとって、検察側ではなく弁護側(いわば犯人側)の仕事をすることは、警官仲間から見た裏切り行為になってしまう。
    悩みつつも、仕事を引き受けます。

    ハラーの古くからの依頼人で現在は更生して画家となっている人物が容疑者となった事件。
    現場での調査に鋭い嗅覚を働かせるボッシュ。
    有能

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    2021年03月08日
  • 素晴らしき世界(上)

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    ボッシュとバラードは、意外にいいリズムで仕事をしているようですね。なかなかおもしろいです。

    上下巻構成の場合、上巻では物語の背景だけ描いて、実際に物語が動き出すのは下巻からという事が多いですが、この作品では、意外に上巻から物語が動いています。

    ボッシュのパートで、タイタス・ウェリヴァーの姿がチラつくのは秘密です(笑)

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    2021年02月20日
  • 訣別(下)

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    ハッピーエンドとなってよかった!

    読んだそばから次は何を読もうかと考える。
    後を引く面白さが残るのがいい~

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    2021年02月20日
  • 素晴らしき世界(下)

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    正義を実現するためには適正な手続きを踏み越えてしまう危うさがバラードにもあり、それがハリーとの共通項。70歳に近づき警察官としての肩書を活かした活動が終わりに近づいて来ているハリーにとってバラードは欠かせないバディになるに違いない。バラードとボッシュで章建てを分ける構成も冴え、ますます次回作が待てない。

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    2021年02月03日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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    チームプレーの成果が実を結ぶ!!
    最後は思いがけないことで幕を閉じることになる。

    無罪の人をきっちりと弁護できた事件でよかった!

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    2021年01月23日
  • レイトショー(下)

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    コナリーの新シリーズは夜勤シフト(レイトショー)でハリウッド分署に勤務するレネイ・バラードが主人公。ボッシュ同様、正義感が強く曲がったことが嫌いで、もちろん上司にも楯突く。
    強盗から殺人まで、深夜勤務ならではの様々な犯罪ひとつひとつに真摯に向き合い、これはと定めた事件には独自の捜査で真相を追い詰める。その出自に合わせたオフの過ごし方含めて、とっても魅力的な物語。きっとこのシリーズが続いていけば、さらに面白くなっていくはず。もちろん伝説の刑事ボッシュとの共演もあり得るのでは。

    巻末掲載のインタビューにて、いまなぜ新しいシリーズをはじめたんですか?と言う質問に
    「なぜなら、人は鮫のように書かねば

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    2021年01月18日