古沢嘉通のレビュー一覧

  • ブラックボックス(下)

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    ネタバレ

    下巻の後半から事件捜査に弾みがつく。
    上司の警部補からの告発を受けて内部監査部の女性刑事からの調査を受ける。
    そんなこんなで捜査を妨害されるのを防ぐために休暇を取って関係者と思われる男達の地元に乗り込む。
    危機に陥るが、何故か女性刑事に救われる。
    ここはなんだかな、ちょっと都合良いな。
    むしろ自力で切り抜けて欲しかった。

    ハンナとは別れるんだろうな、という予感と
    最後に被害者の兄との電話の会話で幕を閉じる。

    62歳、一時はこれまでかと娘の事を思いながら死を覚悟した瞬間もあったが意気盛ん、流石アメリカンはタフだな。

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    2019年09月27日
  • ブラックボックス(上)

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    ネタバレ

    20年前のロス暴動の際に路地裏で射殺されたデンマークの女性ジャーナリストの未解決事件を追うボッシュ。
    検挙数字や自分の成績しか考えず干渉してくる新任の警部補。当初はギャングが使った銃から、ストリート絡みかと思われたが、湾岸戦争の時の戦争犯罪を取材していた。
    しかし捜査の前途に暗雲が漂う。それに抗った報いで内部監査からの調査にかけられてしまう。

    このボッシュの捜査にかける情熱、周りを巻き込む執念と秘密主義。こういった事から一部からは否定的なリアクションを招いてしまう。
    娘を思う気持ちの強さと、それゆえ娘との摩擦や前作で知り合ったハンナとの関係など、濃い人生だなあ。
    まあ薄かったら物語にならないんだが、読んでて息苦しい気持ちになってしまう。
    でもやめられない。

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    2019年09月24日
  • 転落の街(下)

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    ネタバレ

    元上司の息子の転落事件を解決して、
    もう一つの事件、これもチルという男を見つければ終わりと思われていたが、そこには大量殺人事件が。
    市警と政治、さらに市議との確執、闘い。
    ハイジンゴという政治がらみの捜査等にうんざりして、もう辞めっかなーと娘に吐露したボッシュだが、大量猟奇殺人を見て思い直す。あと5年の刑事生活を送ることを決心する。
    しかし60過ぎてハンナとの出会いとか、すごいぞボッシュ。

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    2019年09月21日
  • 転落の街(上)

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    ネタバレ

    このシリーズでボッシュがしばしば口にしたり思ったりするのが、捜査の勢いを維持する、ということ。勢いはタイミングということも有るのだろうが自分の思考やアイデアを次々と実践する事で見えてくるモノがあるのだろう。
    そうやって証拠や証言を基に次の行動に繋げて行く。今回は2つの別の事件を追っている。
    確執の上に警察を去った元上司の息子の転落死と数十年前の強姦殺人事件、この2つの事件が交錯するかどうかはまだ判らないが、それぞれを後回しにせずに追って行く。
    そんな中で出会いもある。
    61歳なのに、そんな事は気にしない。
    ボッシュ頑張れ。

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    2019年09月20日
  • ブラック・ハート(下)

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    一般人は警察に平和を守れとか犯罪をなくせとか
    いろいろ言うくせに、その対価を払うのにはきわめて後ろ向きで、警察の不祥事みたいなのにはものすごい不満を言うし、誤認逮捕やらなんやら、本当に手厳しい。
    そういう嫌なものは見ずに蓋をしてしまいたくなる感覚って、なんか日本人っぽいのかな?と思ったけどその感覚は日本でも米国でも同じなんだなぁ、と。警察が、なんと都合の良い、と思う気持ちも分からんでもない。
    まぁでもそれが庶民だよねぇ。

    そしてこの本はその庶民の代弁者であるチャンドラーさんの話であって、妙になよなよしたり気弱なところがあるボッシュさんは責め立てられるMの立場で、心の中ではもにょもにょ言いながらも目をそらしたりして実に情けなく、普段の強面とのギャップと彼女とのいちゃつきぶりもあれまぁであって、要するにマザコン。そんなん男はみんな気に入るさ~。

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    2019年08月30日
  • 訣別(下)

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    ボッシュの、経験が、事件を解決に導きます。やり方の違いで、ちょっと角が立ちかけていたSFPDの仲間と上司ですが、事件を解決したボッシュの実力の賜物で和解して、無休の立場から、常勤の立場を提示されるようです。この作者の傾向を見ると、実際に、常勤になるかどうかはわかりませんけどね。

    早く次作を読みたいです。翻訳家の方、よろしくお願いします

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    2019年08月23日
  • 訣別(上)

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    新天地で、ボッシュが始動。

    結局、LAPDとは喧嘩別れっぽいですね。その代わりと言っては何ですが、SFPDで、無休ではあるものの刑事を続けている様です。

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    2019年08月23日
  • 訣別(下)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ19作品目。前作も面白かったが、コナリーもさすがと言うかしぶといと言うか(失敬)、本作品も甲乙つけがたい面白さ。

    連続暴行犯の意外な犯人像を経ての息詰まる対決も面白かったが、今回の読みどころは私立探偵としてのボッシュだろう。少ない情報から糸口を見出し、そこから紐解いていく秘められたドラマが秀逸。じっくりと事件を追及する展開に隠された家族の物語がいい具合に絡んで、どっしりとした厚みとなってストーリー全体を支えている。刑事であろうが探偵になろうが、シリーズとしての世界観や雰囲気は損なわず、謎解きも緊迫感も相変わらずのハイレベルなのが嬉しいのよね。

    無難な着地に若干物足りなさは残るものの、続編への期待が高まる読後感がファンとしては何より。次回作は女性刑事を主役にした新シリーズだとか。年内に読めるというのが嬉しい。

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    2019年08月18日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    ネタバレ

    エドワード・ホッパーの絵画を基に、17人の作家が想像を膨らませたアンソロジー。編者はローレンス・ブロック。海外小説通の方ならご存知なのかもしれないが、ぼくはスティーヴン・キングとローレンス・ブロックしか知らなかった。好きな作品も、どうだろうと思う作品もあったが、嫌いな作品はなかった。アンソロジーでは稀有なことだと思う。そして一緒に収録された絵画も素晴らしかったが、これを観て1本の小説を書き上げてしまう作家たちの才能に、ただただ敬服した。

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    2019年08月11日
  • 訣別(下)

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    シリーズ第19弾。ボッシュは無給の嘱託刑事として捜査し、それとは別に私立探偵としても依頼を受ける。探偵としての調査の過程でヴェトナム時代の話がありボッシュの過去が再び浮き上がりつながるシリーズとしての面白さがある。刑事としてもわずかな手がかりからの捜査、上司の目、対立がある。刑事と探偵の2つの仕事をし、見つけていく自分の立ち位置。ボッシュの求めているものが見えて次作以降の展開がまた新たなものになりそうなラスト。ここ何作の中では一番だと思う。

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    2019年08月07日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイエスと同じくらい好きなので、ミュージアム・ショップでカレンダーを買って部屋の壁にかけている。

    深夜のダイナーでカウンターに座るまばらな客を描いた「ナイトホークス」に限らず、ホッパーの画には、その背後に何らかの物語を感じさせられるものが多い。作家のローレンス・ブロックもそう考えた一人だ。彼は、これはと思う何人かの作家に自分のアイデアを持ちかけた。それに呼応した作家の顔ぶれがすごい。好き嫌いは別として、御大スティーヴン・キングをはじめとする総勢十七人。その中にはジョイス・キャロル・オーツまでいる豪華さ。

    ブロックも序文で書いているように「テーマ型アンソロジーというのはどうしても似通った物語の集合体になる。だから、一気に読まずに一編ずつ時間を空けて読むことが勧められる」ものだが、驚いたことに、ここには様々なジャンルの物語が収められている。だから、一篇終わるたびに、また別の本を手にしているような新鮮な感動が待っているのだ。もっとも、すぐ読み終わってしまうのが惜しくて、結局は時間をおいて読んだのだが。

    ひとつの物語につき一枚のホッパーの画が最初のページを飾る趣向。以外に女性のヌードを描いた画が多いのに驚いた。いわゆる名画のヌードとはちがって、ホッパーの画の中の女性は、神話的な存在でもニンフでもない。都会の孤独を一身に背負ったリアルな女性像である。そこから、物語を紡ごうと考えた作家が多いのも理解できる。しかし、個人的な好みからいうと、少し違和感がある。それで、何篇かを紹介しようと思うが、作品の選択が個人的な好みに偏ることをお断りしておく。

    「海辺の部屋」の冒頭を飾るのは、紺碧というよりは幾分暗さを帯びた海の見える掃き出し窓が開き、正面の壁に斜めに陽が指している無人の部屋を描いた絵だ。作家はニコラス・クリストファー。アメリカに移住してきたバスク人の血を引くカルメンは、母の死で祖母の屋敷を相続した。そこには、ソロモン・ファビウスという料理人が、母の代から邸の専属シェフとして住み込みで雇われていた。

    祖母が書いた『海辺の部屋』のバスク語版と英語版の二冊を抱えてやってきたカルメンは、そこで不思議な経験をする。なんと、その家では部屋が増えていくのだ。初めは一年に一度の頻度で増えていたものが、次第にそれがひと月に一度、週に一度の割合になる。戸惑うカルメンとちがい、ファビウスは、家の奥にある自分の部屋に迷うことなくたどり着けるのも謎だ。バスク人はアトランティス文明の末裔であるという伝説を隠し味に利かした、アンソロジーの中では異色の海洋幻想譚に舌鼓を打った。

    「夜鷹」(ナイトホークス)は、刑事ハリー・ボッシュ・シリーズで有名なマイクル・コナリーが選んだ。画から物語を作るのではなく、ハリー・ボッシュを探偵役とするミステリの中にホッパー描く「ナイトホークス」が登場する。シカゴの冬は寒い。監視対象者がその画の前で熱心にノートに何かを書いている。突然「あなたはだれ」と話しかけられる。観察眼の鋭い娘は作家志望だった。話を聞くうちにボッシュは考えを改める。短い中にもシリーズ物の探偵の人間性をきっちり生かしたストーリー展開はさすがだ。

    正面入り口に低い角度で陽が指している、海岸段丘の上に建つ素朴な教会をわずかに見上げるような角度で描いた画は<South Truro Church>。「アダムズ牧師とクジラ」を書いたのはクレイグ・ファーガソン。八十歳をこえた長老派教会員牧師のジェファーソン・アダムズは末期癌だった。妻を亡くしてから頻繁に顔を出すようになった友人のビリーが仕入れてきた、ジャマイカ風にシガレット・ペーパーで巻いた細いマリファナ煙草をやるようになってしばらくたつ。もはやハイになることはないがそれは二人だけの儀式になっていた。

    渚に打ち上げられて次第に腐敗してゆくタイセイヨウセミクジラの死骸を前に、実子ではなく養父母を喜ばせるために牧師職を継いだ、実は無神論者だというジェファーソンの死後を憂うビリー。彼はミイラのように痩せこけたジェファーソンを乗せ船をこぎ出す。そんな二人の前に巨大なクジラが現れる。クジラの眼に見つめられた二人は共にある決意を抱く。本当にアメリカ人は、プレスリーの双子の兄弟の話が好きなんだな、と実感される一篇。

    開いた窓から見えるのは、肘掛椅子に腰を下ろし新聞を読む男と壁際に置かれたピアノを戯れに弾く女。その間には天井まで届く暑いドアがある。スティーヴン・キングは、これだけの材料からいかにもモダン・ホラーの巨匠らしい、淡々として怖いホラーを仕上げてみせる。ドアの向こうから「どすん」という音が聞こえてくる。それを嫌がる妻に対し、夫の方は新聞のマンガの話で気をそらせる。ディック・トレイシーだ。そのうち泣き声が混じる。夫は妻にピアノを弾くよう勧める。「音楽室」には何があるのだろう。

    粒よりの佳作が目白押しのアンソロジー。人によって好みはちがうだろうが、誰でもお気に入りの作品が必ず入っている。エドワード・ホッパーを知らない読者は、きっとこれを機会にファンになるはずだ。「コッド岬の朝」という一枚の画には物語がついていない。高名な作家が書けなくて返してきたらしい。物語は「読者に書いてもらいましょう」と担当者は言う。あなたなら、どんな物語を書くだろう?

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    2019年08月07日
  • ナイトホークス(下)

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    ハリー・ボッシュシリーズ第一弾。ベトナム戦争の後遺症を持つ一匹狼の刑事が辿り着く結末は意外な結果となり、ボッシュの心はブラック・エコーが響き続ける。良くできた作品です。

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    2019年07月28日
  • ナイトホークス(上)

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    原題はブラック・エコーだが、女性FBI捜査官の自宅に飾られているエドワード・ホッパーのナイトホークス(この絵は僕は大好きだ)に変更したのだ。この女性捜査官エレノア・ウィッシュ、音楽はジャズを聴くし本棚にはジェイムズ・クレアリー、チャールズ・ウィルフォード(こちらはまだ読んだことが無い)が並んでいる。なんてオシャレな女性だ。これはハリー・ボッシュが惹かれるのは無理もない。ミステリーコメントは下巻に

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    2019年07月21日
  • ブラックボックス(上)

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    社会的な背景も含めて描かれるのがこの作品の良いところ(まぁ、それは、この作品に限ったわけでは無いかもしれませんが)

    ロス暴動ですか。確かにね、海のこっち側でテレビを通して見ていましたが、なかなか酷かったですね。

    しかも今回は、外国人記者が被害者という事で、アメリカ国内に閉じた事件と異なる様相を示してきています。下巻での解決に期待です。

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    2019年07月20日
  • 訣別(下)

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    さすがにマイケル・コナーズ。二つの事件を絡ませながら、上巻ではいくつもの伏線を紡ぎ、下巻に入り徐々に両方の事件を膨らませ、後半にはスリルに満ちた展開と、意表をつく結末(ただし、少し前からそれらしき結末は予想していたが・・・)が待っている。だが、終末は些か唐突に訪れ、やや物足りなさを感じる。それにしても、ハリー・ボッシュにしてもミッキー・ハラー(リンカーン弁護士)にしても、常に良識派であり人権派であって庶民の味方である。そこが抵抗なく物語に入り込める所以であろう。次作も期待できそうだ。

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    2019年07月19日
  • 訣別(下)

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    老い先短いことを悟った富豪には学生の頃知り合い妊娠させながらも、親に仲を裂かれたメキシコ人の恋人がいた。その子どもが生きていれば捜してほしいと頼まれたボッシュは調査を引き受ける。一方、同僚刑事と連続婦女暴行事件捜査を進めるなか、同一犯によると思しき暴行未遂事件が起こり、事態が急展開する。

    こんなに簡単に関係者が判明してもいいのかとも思うが、そこには目をつぶりましょう。ボッシュ刑事はまだまだ現役です。次の翻訳は新キャラクターらしいので、そちらにも期待。

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    2019年07月18日
  • 訣別(上)

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    ボッシュはロス市警時代の旧知の知人が本部長を務めるロス北郊のサンフェルナンドの市警察に誘われ、無給の嘱託刑事として勤務するようになっていた。一方で取り直した免許により、私立探偵として個人的な仕事を受けていた。ある日、85歳の大富豪ホイットニー・ヴァンスから呼び出され、人捜しを依頼される。

    シリーズ第19作。一粒で二度おいしいストーリー。下巻に続く。

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    2019年07月18日
  • 転落の街(下)

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    他の作品で、ボッシュとキズが疎遠になっている描写があったけど、こういう背景があったのか。

    アービングとボッシュの因縁にもケリがついたかと思ったけど、全然そうでは無かったしね。

    面白かった。

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    2019年07月17日
  • 死角 オーバールック

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    最近のボッシュ物は、上下二巻で構成されることが多いですが、この作品は、1冊のみ。しかも、書中で描かれている時間は、わずか12時間ばかり。スピーディーにどんどん物語が進んでいきます。それでいながら、ボッシュ物のセオリーとして、最後の辺りに、大きな物語の転移があるのもそのまま踏襲。

    面白くて一気に読んでしまいました。

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    2019年07月12日
  • 母の記憶に

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    ケン・リュウ2冊目の作品集。版元は“短篇集”としているが、ショートショートから中篇ほどの分量があるものまで含まれている。作風も実に多彩。ただ、前作『紙の動物園』でも思ったことだが、意外にワンアイディア小説が多い。本書の中で最長の「万味調和」は、開拓期のアメリカを舞台に、砂金掘りの中国人とアメリカ人の娘の交流を描いた作品。なんと『三国志』まで登場する。サイバーパンク風の「レギュラー」や、GAFA的未来の「パーフェクト・マッチ」などは、長篇のほうが向いているのではなかろうか? この人の長篇を読みたい。

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    2019年06月29日