古沢嘉通のレビュー一覧
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ネタバレレイチェルとともにポエットを追うボッシュ。
住処を突き止めたが大きな爆発によりポエットの生死は不明。
怒り狂う上司を制して捜査に留まり続けるレイチェル。
ポエットの次のターゲットを見破ったボッシュと嵐の中ポエットを追う。
氾濫する河の中での死闘の末にポエットを仕留めるボッシュ。
犯人も死んで事件解決、、、なのだが
ポエットを追い詰めた時のやり取りの中でレイチェルの嘘を見破ってしまったボッシュ。
なんとなく良い仲になりつつあったがあっけなく破局な感じでエンド。
ボッシュ、元気だな。
ボッシュシリーズ面白い!
マイクル・コナリーすげえな。 -
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一般人は警察に平和を守れとか犯罪をなくせとか
いろいろ言うくせに、その対価を払うのにはきわめて後ろ向きで、警察の不祥事みたいなのにはものすごい不満を言うし、誤認逮捕やらなんやら、本当に手厳しい。
そういう嫌なものは見ずに蓋をしてしまいたくなる感覚って、なんか日本人っぽいのかな?と思ったけどその感覚は日本でも米国でも同じなんだなぁ、と。警察が、なんと都合の良い、と思う気持ちも分からんでもない。
まぁでもそれが庶民だよねぇ。
そしてこの本はその庶民の代弁者であるチャンドラーさんの話であって、妙になよなよしたり気弱なところがあるボッシュさんは責め立てられるMの立場で、心の中ではもにょもにょ言いなが -
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ハリー・ボッシュ・シリーズ19作品目。前作も面白かったが、コナリーもさすがと言うかしぶといと言うか(失敬)、本作品も甲乙つけがたい面白さ。
連続暴行犯の意外な犯人像を経ての息詰まる対決も面白かったが、今回の読みどころは私立探偵としてのボッシュだろう。少ない情報から糸口を見出し、そこから紐解いていく秘められたドラマが秀逸。じっくりと事件を追及する展開に隠された家族の物語がいい具合に絡んで、どっしりとした厚みとなってストーリー全体を支えている。刑事であろうが探偵になろうが、シリーズとしての世界観や雰囲気は損なわず、謎解きも緊迫感も相変わらずのハイレベルなのが嬉しいのよね。
無難な着地に若干物足 -
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エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイエスと同じくらい好きなので、ミュージアム・ショップでカレンダーを買って部屋の壁にかけている。
深夜のダイナーでカウンターに座るまばらな客を描いた「ナイトホークス」に限らず、ホッパーの画には、その背後に何らかの物語を感じさせられるものが多い。作家のローレンス・ブロックもそう考えた一人だ。彼は、これは -
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めちゃくちゃ面白い……なんでもっと早く読まなかったんだ〜〜!!!!どの作品が好きか選ぶの悩むな〜〜……表題作も大好きだし、「月へ」「結縄」「文字占い師」もショックを受けたけどそれがまたすごいなと思ったし、「円弧」とか「愛のアルゴリズム」みたいな、技術の発展ゆえの悲しさみたいなものを描く設定大好きだし、「1ビットのエラー」とか「良い狩りを」とか美しすぎるし……「選抜宇宙種族の本づくり習性」とか「心智五行」とかは最初ついていけないかな?って思ったらどんどん引き込まれてしまったし……どれも選び難いけどこの本でのマイベストはやっぱり表題作の「紙の動物園」かなと思います。あんまりSF読んでないからという
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このボッシュシリーズで最初に読んだのは、この話の前の作品「燃える部屋」でした。やっと、ここまで戻ってきました。
「燃える部屋」を読んだ時は『ボッシュって、簡単にパートナーを変える(めんどくさい)ヤツなんだな』と思ったんですが、ここまで過去の作品を読んでみて、確かにパートナーは変わっていますが、それは、致し方無い理由もあり、利己的な理由で変えていたのでは無いと言う事がわかりました。
この作品では、ボッシュは、再び民間人の立場に戻っています。ただ、以前民間人だった時とは、状況が異なる様です。異母弟のミッキー・ハラーと共に、どの様に事件を解決していくのか下巻に期待です。