あらすじ
警察官になっているボッシュの娘、マデリンは未解決事件班に加わり、とてつもない事件に突き当たる。
1947年の未解決殺人“ブラック・ダリア”事件解明への鍵を手に入れたのだ。
複数の事件が絡み合い複雑化するなか、捜査陣からも犠牲者が。
果たしてバラードたちはすべてを解き明かすことができるのか。
2025年度バリー賞最優秀長編賞受賞作!
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Posted by ブクログ
ほぼ年一冊の割合で翻訳されているマイクル・コナリー作品だが、昨年はリンカーン弁護士のシリーズ、今年はレネイ・バラードのシリーズ。どちらにもハリー・ボッシュは登場するのだが、病魔との闘いを経てますます影が薄くなり、ステージの主役を後任のヒーロー、ヒロインたちに譲っている気配は最早否めない。ボッシュはベトナムでトンネル・ネズミという名の非常に苦しい兵役を経験した末、ロスの刑事になったのだが、作者のマイクル・コナリーは1956年生まれで、実はぼくと同年齢である。
パソコン通信で冒険小説&ハードボイルドフォーラムを主宰していた頃から多くの歳月が去っていったが、今もコナリーは健在で、同年配のぼくはいつも彼と彼の作品に勇気づけられ、今を活きるエネルギーをもらっている気がしてならない。
とは言え、長年の重責を背負ってきたボッシュは主人公を下りている。作者よりも年上の設定であるから致し方ないと思うが、ナイトシフト専門の女性刑事レネイを、ボッシュの娘であり市警の夜勤警官であるマディがパートタイムで手助けするというアクロバティックな構図の中で、さらにボッシュの登場も許すなど、この作家のどのシリーズにも読者サービスは欠かされることなく、いつも好感が持てて有難い限り。
さらに本作は、実際に起こった二つの事件を取り込んでの大舞台として用意されている。一つは連邦議会議事堂襲撃事件に繋がる対テロ、もう一つは何と、稀代のサイコ殺人であるブラック・ダリア殺人事件を軸に置いた物語なので、シリーズの中でも現代アメリカ事件史に迫る重要なエポックを絡ませた警察小説という意味で、シリーズの中でも重要な一作となっており、読書の息はさらに上がる。
ボッシュの登場シーンは少ないが、代わりにレネイとマディの女子コンビのパワーみなぎる力作という意味では、読まずには死ねない重要作品であろう。2025年バリー賞最優秀長編賞受賞というのも頷ける、一気読み必須の快作と言えよう。
Posted by ブクログ
(上巻より)
マディが持ち込んできた過去の連続殺人事件が、
市警部本長と敵対する検事長が2度にわたり却下されたのを、
バラードが新聞にリークしたのも溜飲が下がった。
上下巻とはいえ、それほど長編ではないのに、
この三つの事件をよくまとめたな、という感じ。
まくらカバーの強姦犯の事件では、
未解決事件捜査班のボランティアの一人が殺されたにもかかわらず。
さらには、マウイ島の大火事でバラードの母親が行方不明になっていることも
練り込まれていた。
最後にマウイ島にいたバラード、
次回作はバラードを捨てた母親がらみの事件?
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あとがきにある通り、マイケルコナリーの新作、読むべし、に尽きる。本当に面白い。リアルタイムで登場人物達が歳を重ねるが、とうとう本作では大谷も登場。日本人はちょっと感動すると思う。もちろん話は面白い。できるだけシリーズ初めから読むべし。読むべし。
Posted by ブクログ
上巻はスローペース、バラードの部下ハッテラスとの絡みも鬱陶しく感じたが下巻に進むと恐ろしいスピードでストーリーが展開、やはりさすがのコナリー。病気療養中で体重も減り嗜好も変わったハリー・ボッシュの姿にファンは落胆せざるを得ないがボッシュの娘マデリンが今後のバラードの率いる未解決事件班に加わることで次回作への期待も高まる納得の作品。
Posted by ブクログ
2026年の2、3冊目は、マイクル・コナリーの「迷宮」です。レネイ・バラードのシリーズ6作目となります。今回は、ハリー・ボッシュの登場は少なめですが、ハリーの娘マディが、レネイの未解決事件班に加わります。寂しくも有りますが、ハリーからマディへの継承が進んで行きます。原題の「THE WAITING」は、作中でも触れられているように、トム・ペティの有名な楽曲名から取られています。トム・ペティ好きの私からすると堪りません。
今回も複数、3つの事件が同時進行して行きます。
冒頭、レネイが、サーフィン中にバッジを盗まれ、窮地に陥ります。その事件が1つ目。まくらカバー強姦犯という連続婦女暴行事件が2つ目。その事件では、哀しい出来事も発生してしまいます。3つ目は、ロサンゼルスの歴史的有名未解決事件、ブラック・ダリア事件です。
こちらは、マディが大活躍する事になります。
かなり面白いです。一気読み間違いないと思います。
☆4.7
Posted by ブクログ
警察官になっているボッシュの娘、マデリンは未解決事件班に加わり、とてつもない事件に突き当たる。1947年の未解決殺人“ブラック・ダリア”事件解明への鍵を手に入れたのだ。複数の事件が絡み合い複雑化するなか、捜査陣からも犠牲者が。
果たしてバラードたちはすべてを解き明かすことができるのか。
複数の事件を並行して追うのはよいが、片方があまりにも大物で、もったいない感じ。次回作は新たな主人公登場で楽しみである。
Posted by ブクログ
まあいつもながら見事と思わずにはいられない内容。スリリングな状況から始まり、展開が落ち着いたかと思わせた後に更にまた盛り上げてくるストーリーテリングの巧さは抜きん出ていると言わざるを得ない。
Posted by ブクログ
初めてこのシリーズの作品を読んだ。
続きが気になって仕方がなくて、すぐ読み終えた。
複数の事件を同時に追いかけるため、たまに人物の名前など、混乱してしまうことはあった。だが、どの事件も印象的かつ刺激的であるため、なんとかついていけた。
恐らく前作までを読んでいたらもっと楽しめたのだろう。是非一作目から読んでみたい。