朝井まかてのレビュー一覧

  • 恋歌

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    朝井まかて、直木賞受賞作『恋歌』。

    樋口一葉の師・中島歌子こと中島登世は、幕末の江戸で商家に生まれ育った。
    水戸藩士に恋心を抱き、成就させることに。
    夫となる林以徳は、尊王攘夷派の急先鋒である水戸藩・天狗党の志士だった。
    やがて水戸藩で天狗党と諸生党の内乱が勃発。登世は、同じ天狗党の夫を持つ妻子と共に投獄される…

    幕末の水戸藩。尊王攘夷の思想が溢れかえっていた。慶喜を擁しながらも幕末の表舞台には現れないのは⁇と思っていたが…
    内乱が激しかったのか。
    あまり歴史の表舞台には出てこない…

    血気盛んな藤田小四郎の思いもわからないでもないが、以徳が言うように、水戸藩内で争っている時ではなかったは

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    2026年07月03日
  • グロリアソサエテ

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    偉大なことを成し遂げる人は
    やっぱりどこかやばい人だ。
    柳宗悦はめちゃくちゃすごい人だけど、
    家庭人としては大変なだ。
    でも、それを支える人がいるから
    成り立つんだな。

    「リーチ先生」読んだ時の登場人物に再会できた気分。

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    2026年06月30日
  • 先生のお庭番

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    気の合う叔母が教えてくれた一冊。初めての朝井まかて作品。夫が九州人なので聞き慣れてきた九州弁が心地いい。
    シーボルトのことは歴史の授業で習っただけで、ほとんど知らなかったので今回改めて歴史を勉強した。おたくさと名付けられたあじさいいつか見に行ってみたいとおもった。

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    2026年07月08日
  • 眩(新潮文庫)

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    女性主人公・女性作家の時代小説が読みたくて。
    朝井まかて作品は初めてでしたが、するすると読めました。
    葛飾応為という実在の絵師の生涯を描くにあたり、作品が沢山出てきて、どのように生まれたか(創作だけど)が書かれていて楽しいです。
    「三曲合奏図」の格好良さ。
    花魁、町娘、芸者のそれぞれの生き様がぶつかり合うセッションが聴こえてくるようです。
    宮崎あおいと松田龍平でドラマ化してたんですね。
    時坊マジでしばきたい。

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    2026年06月28日
  • 豆は煮えたか

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    実は、占い師である団子屋の女主人公、彼女を取り巻くご隠居さん、役者、庭職人と登場人物たちが魅力的。亡きダンナの味を継いで作る団子が、不味いという設定が、親近感があっておもしろかった。
    読後もいい。

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    2026年06月24日
  • 朝星夜星(下)

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    大阪自由亭も順調に行くかと思いきや、波瀾万丈で草野丈吉も亡くなり、娘の錦が跡を継ぎ、自由亭は大阪ホテルとなる。錦を支えた星丘が亡くなると、大阪ホテルは売却された。
    上下巻纏めて、
    草野丈吉の妻ゆきの視点で自由亭の誕生から繁栄、自由亭が草野ファミリーから手放されていくまでが描かれている。
    人の一生を思うに、つくづく人は1人で生きているのではないと思わされる。草野丈吉も五代友厚、陸奥宗光らの支えがあってこそ、自由亭を大きく出来た。丈吉自身も星丘が災難に会った時に助けている。その星丘も丈吉が亡くなったあと、娘の錦を支え続けた。
    それにしても昔の人は早くに亡くなっている、人生50年の時代。今は人生10

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    2026年06月21日
  • 朝星夜星(上)

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    日本初の洋食屋自由亭、長崎から大阪へ、料理人・草野丈吉と妻ゆきの奮闘の物語。
    妻ゆきの視点から描かれる。幕末の頃、使われた知らない言葉が出てくる。その都度、調べながら読んだ。五代友厚、陸奥宗光、岩崎弥太郎など、歴史上の人物も出てくる。やっと大阪の自由亭が軌道にのって、妻ゆきも一線から外れ、犬を飼おうとするところで上巻は終わる。

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    2026年06月21日
  • ボタニカ

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    朝ドラを思い返しながら読む。学者馬鹿、凄まじいわ。ドラマは神木隆之介のどこか小動物っぽい可愛らしさで救われたけど、実際裕福な家の財産食い潰して、とんでもない借金何度もこさえて、物好きな金持ちに返してもらう人生、他にある?祖母から始まり先妻後妻と女運がよっぽど良かったのか。スエを送ったあとの猶との会話がとても好き。誇りをもってあなたを支えた。あなたに夢中だった。そんな風にスエを語る猶も素敵。先妻と後妻がなかよしってすごいよ。学者だの文人だの、何か大仕事した人ってその分他がポンコツなんだろうなあ。そして、生家で死ぬほど貧乏したのに、せっかく結婚して人並みに暮らせたのに、二人揃って離縁ってなんでなの

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    2026年06月20日
  • 残り者

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    江戸城明渡しの陰であったかもしれない話。
    女性が伴侶に頼らず生きて行く事が今よりもずっと難しかった時代に、自分の足で立って生きる矜持。
    「そんな事してる場合じゃないでしょ!?」とハラハラ、イライラしながらも、一緒に一晩を明かした仲間意識とすっきり感を味わえました。

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    2026年06月19日
  • 豆は煮えたか

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    時代物の、不思議なヒューマンドラマ。
    ふんわり包むような表現が多く、そこから推察してね、という終わり方から、次に繋がっていく感じ。
    続編がありそう。

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    2026年06月17日
  • すかたん

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    登場人物が魅力的。章立てで読みやすく、テンポもいい。最後にはスカッとする。面白い本の要素がすべて入った作品でした。このまま朝の連続小説になってもおかしくない。

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    2026年06月08日
  • 朝星夜星(上)

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    しゃぼん/ぶたのらかん/自由亭/来訪者たち/明治の子/肩の荷/大阪開化/天皇の午餐会(下巻へつづく)

    幕末から明治へ
    社会が激動する時期の夫婦
    何でも出来る男と力自慢の女
    う〜〜ん 上手く行くのだろうか??

    世情も人も目まぐるしい 
    けど ドキドキする ワクワクする
    次は何が起きるのか……

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    2026年06月03日
  • ぬけまいる

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    「抜け参り(ぬけまいり)」とは、江戸時代に庶民が仕事や家庭を一切忘れ、なかば無断で伊勢神宮へ参詣した風習とのことで、お以乃(いの)、お志花(しか)、お蝶のアラサー3人組が、いざ伊勢神宮へ。いろんな宿場町で騒動を巻き起こしたり巻き込まれたりのドタバタぶりは、涙と笑いを誘います。道中でお以乃が一目ぼれする相手は一瞬であの有名人だと気づき、終盤で正解とわかりやっぱりなと大満足。猪・鹿・蝶の女子3人組は威勢はいいがなんだかんだいって優しいのが良い。読後感も良好。

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    2026年06月01日
  • 落花狼藉

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    ネタバレ

    江戸に吉原という一大遊郭を作り、さらにはその遊郭の場所を移動するという、江戸前半風俗史を遊郭の女将視点で描いた小説。

    日本堤の桜ってどっかで聞いたなぁ、と思ったら、朝井まかての以前の小説「花競べ」やったか。明らかな連作ではないがふわっとそこにつなげるあたりの技はさすが。オーラスのゲスト2名の登場もご愛敬。

    花魁だの太夫だの言うても、いわばその身を売られてきた売春婦、悲惨な人生背負っているわけで、悲劇の陰が付きまとわざるを得ない。そこから目をそらすわけでもなく、言い訳がましく肯定するわけでもなく、「それはそうだがそれでも必死に生きていく」姿を描くのは、バランス感がとても大切だと思う。朝井まか

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    2026年05月20日
  • グロリアソサエテ

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    しっかり者の節子と女中のサチ。日本の民藝運動を支えた女性の姿が素晴らしい。出てくる料理がどれも美味しそうで、どんな器で出されているのか想像するのも楽しかった。

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    2026年05月12日
  • 朝星夜星

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    『すかたん』や『眩』『阿蘭陀西鶴』などで朝井まかてさんの作品が好きになり、今回はこの500ページ超の本作を手に取りました。読み応えありの一冊でした。

    幕末から明治にかけて洋食屋・ホテルを開業し、日本の外交を支えた料理人・草野丈吉の妻ゆきの物語。体力はあるが読み書きには疎い彼女が、丈吉を支えながら様々な苦難を乗り越えていく展開に、朝ドラを継続視聴しているような感覚になりました。

    岩崎弥太郎や後藤象二郎、五代友厚、陸奥宗光といった時代の寵児たちが丈吉・ゆき夫婦とかかわりを深めていただけでなく、文明開化や不平等条約など教科書で学んだ国内外の史実が、市井の人々にどんな影響を及ぼしていたのかがリアル

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    2026年05月11日
  • 福袋

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    朝井さんには珍しい短編集。
    江戸の市井の人たちが伸び伸びと描かれており、読んでいてとても楽しい作品でした。
    これまで持っていた作風に対するイメージからすれば、良い意味で意外な一面を見た気がします。

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    2026年04月26日
  • グロリアソサエテ

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    日本民藝運動の創設者、柳宗悦と、
    妻で声楽家の兼子や夫妻の子どもたちと暮らす
    日々を、住み込みで働く女中のサチ(ねえや)
    の目を通して描いた物語。

    宗悦達が買い付ける、古い日用品の器や、汚れた布などは「下手物」扱いとされ、誰も買わない。
    それを影で店主達に笑われていた。だが、宗悦達はそれら品々の中に美しさを見出し、価値あるものとして考え、光を当ててゆく。新しい美の基準として
    「民藝」と呼び、確立し、活動していく過程が興味深かった。
    柳宗悦さん、物静かな人を想像していたが、
    意外と癇癪持ち笑 もちろん彼はすごい人だと
    思うが、この物語の中で私が一番魅了されたのは、
    宗悦の妻、兼子さんだ。
    とに

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    2026年04月25日
  • 朝星夜星

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    大阪初のホテル「自由亭」の創設者と、その妻ゆきの物語。 朝ドラを一気観したような、スッキリした読後感があった。幕末から明治へ時代が移りゆく姿を自由亭の人たちをを通した目線で追う中で、綺羅星のように現れる幕末の偉人たち。激動の時代だったのだなあ…と改めて感じる。その時代のうねりの中、1日1日をたくましく、大切に生きる市井の人達の姿が生き生きとしていて良かった。

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    2026年04月13日
  • グロリアソサエテ

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    柳宗悦・兼子や民藝運動の物語として、特に、宗悦の奔放ぶりと兼子の女性立身の格闘として、面白い題材で、それを架空のお女中のサチの視点で描き、彼女の恋が切なく、とても楽しく読めた。琉球かぁと最後に辿り着くが、ちょっと最後の展開に、伏線があまり読めておらず、戸惑う。

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    2026年04月12日