朝井まかてのレビュー一覧

  • 青姫

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    最初は、ファンタジー要素ありのよくわからない感じで読み進めましたが、後半、引き込まれて最後は深いなぁで完結。浅井まかてさんの手法かな?米作りに詳しくなったというかその繊細な行程に頭が下がりました。今後、白米をありがたくいただきます

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    2025年03月26日
  • 青姫

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    時代小説は得意ではないけど、朝井まかてさんならと手に。
    牧野富太郎を描いた「ボタニカ」が面白かったからな…。

    久々のファンタジー小説。
    学生の頃きちんと国語と歴史を勉強していなかったので、わからない単語や漢字ばかりでなかなか進まない。こういう時、もう少しちゃんと勉強すべきだったな…と思う。(でもルビが頻発するので大丈夫でした笑)
    中盤までいけば後は勢いついてイッキ読み。

    青姫の郷という隠れた山郷にいる姫とその郷の秘密を廻る物語。
    「香君」や「レーエンデ国物語」がお好きな方は愉しめるはず。

    弥生時代以降、日本人は稲作を中心として生きてきた訳で、戦は米を育むことの出来る土地の奪い合い。
    青姫

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    2025年03月17日
  • 青姫

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    面白かった。江戸時代初期の隠れ里の話。
    異界に迷い込んだ感じが、ちょっと千と千尋っぽいというか。そこでの暮らしぶりや稲作の成功とか、草の者なのか、どうなのかとか。戦闘シーンはハラハラしたし、一気に読めた。
    作者のいつもの伝記もの、歴史ものというよりはファンタジー要素が強いが、やっぱり読ませる文体で面白かった。

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    2025年03月16日
  • 阿蘭陀西鶴

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    ネタバレ

    おもしろかったよ。ところどころ、日本文学史?風俗史?みたいで読んでてダレる部分もあったけど。目の見えないおあいが上手にお料理したり、家事を切り盛りする様子は情景が目に浮かぶようでした。
    西鶴の不器用なおあいへの愛も微笑ましかった。
    いいパートナーにめぐりあってほしかったけど、そうはうまくいかないよね。

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    2025年03月14日
  • 眩(新潮文庫)

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    小布施の北斎美術館、高山鴻山記念館、岩松院、すみだ北斎美術館にも行った。結構知ってるつもりだったのに、お栄の人生を辿ると、もう一度足を運びたくなった。
    お栄の様に絵の具を自分で作るところから始めて描いていたら、そりゃぁ家事なんかしてる時間は無いに決まってる。それだけ没頭しなければ、あの肉筆画は描けない。この親子の物語は借金苦や、江戸の人情があって、更に葛飾北斎、応為を魅力的な存在にしている。
    この色は何から作ったのだろうかと思い巡らせながら、もう一度天井画など観てみたい。

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    2025年03月08日
  • 朝星夜星

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     現代日本へとつながる、幕末から明治、大正にかけて食で時代を開いた西洋料理店の隆盛を、主人の妻の目線から描いた一冊です。

     時代は江戸の幕末。唯一の外国との貿易の窓口であった出島を抱える長崎で、西洋料理屋『良林亭』が暖簾を掲げた。主人の丈吉は幼き頃から苦労をし、オランダ商船で働きながら料理修行をし、ついに得た己の店だった。そこに訪れるのは時代に志して世に名を遺す名士の面々。主人公のゆきは、料理を通じて、また食とその在り方を通じて、なにか大きなことを成し遂げようとしている夫の丈吉を支え、時にともに働き、時に表から退くことで目まぐるしい時代の潮流をともに過ごしていく。初めは長崎の自宅の客間から始

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    2025年02月24日
  • すかたん

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    2012年の作品。昔から男女の組み合わせは東男と京女がよいといわれているが、この話は東女と難波男子の組み合わせ。文化の差異に本人の出自の違いも重なり、場面が次々と展開していき一気に読み進められた。江戸中期の設定でものの流通が問屋ー仲買で安定した供給を維持していた歴史が読み取れ、それに終盤で生産者と市場を結ぶ運搬業者「青田師」まで登場して、今につながる流通の仕組みを知ることができた。それにしても値上がりを期待して思惑買いをして流通が滞るところは今のコメ値上がりに通じるところだと思った。しっかりした時代考証とそんなことないでしょうというお話し部分と織り交ぜて朝井まかてさんのおもろい話でした。

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    2025年02月23日
  • 白光

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    知らなかった。こんな女の人が日本にいたなんて。
    朝井まかての本によく抱く感慨ではあるけれど、これは群を抜いていた。

    前半は痛快だ。
    ご一新直後の明治、「わたくしも開化致したく候」と書き置きを残して笠間から江戸まで歩き通す。連れ戻されても絵が描きたいという熱は冷めない。
    東京ではできたばかりの芸術大学を試験だけでもと受けて合格し、ついには通うことになる。
    やがて師を失い、友に誘われ教会に入り、ついにはそこからロシアへ留学する。

    ロシアでの日々は読むこちらも苦しかった。冬の暗さや寒さ、押し込められたような空気がりんをますます追い詰める。彼女の姿は青ざめ彷徨う宗教画の登場人物そのものだ。

    「聖

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    2025年02月20日
  • 青姫

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    独特の世界観で好き。

    今まで読んできた朝井まかてさんの感じとは違う雰囲気の本だったけれど、やっぱり登場人物がそれぞれ個性豊かで、魅力的。
    くすっとなる場面や驚きの展開もあり一気読みだった。

    杜宇と久四郎が久しぶりに晴れた空の下、晴れた、晴れたって言いながら田んぼへ走っって行く場面が印象的。

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    2025年02月06日
  • 銀の猫

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    江戸の介護の様子が描かれているけど、恥ずかしながら、私は江戸時代の江戸の人たちが長寿であるとか、倅が親の世話をするとか知らなかった。それが一番の驚きであったけれど、時代が変わっても、老後の介護を他人に任せることへの家族の抵抗や後ろめたさ、介護人を雇えない家族の苦労などは変わらないのだなと思うとちょっと苦しくもなった。
    作者の思いや主人公の思いなど共感することも多く、改めて良いものを描かれる朝井まかてさんだなと思う。
    「類」もお薦めです!

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    2025年01月24日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    やっぱり読んでよかった。読み進めていくうちにどんどんその時代に近づいていくような感覚が出てきて、登場人物たちがいまの時代を知ったらどんな感情を持つのだろうかと、、、たぶん想像を超えているのだろうな。
    激動の時代を支えてくれたのは神なんだろうなと思った。

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    2025年01月17日
  • 類

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    私だったら『頼むから働いて!』って言っちゃうな。

    当時の森家の生活が詳細に描かれてるのは圧巻。
    すごいリサーチをしたんだな…と感服。

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    2025年01月04日
  • 朝星夜星

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    歴史上の人物が現在を生きているかのような描き方で楽しめました
    ただ、長い。読み切るのに非常に時間かかってしまいました

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    2024年12月30日
  • 類

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    とにかくすごい。

    圧倒的な生々しさ。
    きっと、この小説を書くにあたって、ものすごく調査されたんだと思う。

    現代を生きる典型的な庶民の私としては、名家に生まれた末子とその家族の苦悩は理解を超えていて、時々、そうじゃないだろぉぉぉぅ・・・っっっ!と言いたくなる。

    大して共感できず、時にはイライラしながらも、この人たちがいったいどうして生きていくのか気になってしまって、ついつい付き合ううちに、最終ページまで来てしまった。

    他人の一生に、こんなにヤキモキとさせられるなんて、なんと恐ろしい作品・・・っ!笑

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    2024年12月25日
  • 朝星夜星

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    2024年7月に朝井まかて先生の『朝星夜星』を1ヶ月かけて読み終えました。この小説は、早朝から夜遅くまで働くという料理人の重労働を描きつつ、自分の好きなことに一生懸命になる姿を描いています。最初は少し心配でしたが、読み進めるうちに面白くなり、一気に読み終えました。ユーモアと感動が織り交ぜられており、笑ったり涙が出そうになったりしました。料理のレシピや晩年の認知症についての描写もあり、現代の問題にも触れています。
    舞台は幕末から明治維新。その偉人の活躍の話ではなく、ごく庶民の眼からみた話です。主人公の草野丈吉とその妻ユキのホテル創業の苦労が描かれ、丈吉は自分の命をかけて働く偉大な人で、日本の洋食

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    2024年12月23日
  • 残り者

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    ネタバレ

    江戸城明け渡し前夜、大奥に残った4人の女達。
    それぞれが、どのような生い立ちで、どんな思いで残ったのかが語られてゆく。
    そして維新後の彼女たちは・・・。

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    2024年12月05日
  • 御松茸騒動

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    松茸を幕政や交際に重用している尾張藩だが、近年不作に悩んでおり、辻褄合わせの不正が横行する中に自称秀才の江戸詰藩士が御松茸同心という奇妙な役職で国本に派遣され松茸産業の再生に挑むという話。
    言ってみれば江戸時代のお仕事小説で、内容はかなり面白いのですが、良い意味でよくもこんな馬鹿ばかしいテーマを思いついたもんだというのが最大の感想です。

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    2024年10月20日
  • 決戦!忠臣蔵

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    お気に入りの「決戦」シリーズだ。
    奇しくも続けて忠臣蔵関連の作品を読んだ。

    忠臣蔵はどちらかと言うとこのシリーズの中では、題材が限られている部類かと思った。でも一連の短編を読み終えると
    味わい深く切り口の多様さを感じた。
    どの書き手も思わず唸ってしまう味わいである。

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    2024年10月12日
  • 眩(新潮文庫)

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    彼女と私を考えた。
    少し似ていて、決定的に違っていて、彼女は私の師匠にはなるかもしれない、同年代なら親友にはなれないけど、ライバルにはなれるかもしれない。
    志すものは違えど、無二のライバルに。
    それは自分を高く見積もりすぎかしら、「あんたなんか眼中にありゃしねぇよ」と嗤われるかしら。
    そんなことを考えた。

    彼女の生き様は私には決して真似できないものではあって、美しくも不格好で誇り高い絵師の生き様だった。
    時折あまりに女の思考回路に虫酸が走ったこともあったけど、最後の数章のお栄は生き生きとしてこれぞ葛飾応為なのだと思った。
    波乱であったとしてもいい人生を生きたのだろうと思うこの物語の最後がとて

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    2024年10月09日
  • 類

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    ネタバレ

    森鴎外の末子、類を主人公とする小説。
    評判の良い小説と聞き、内容を全く知らずに読んだが面白かった。
    昔の風俗などよく調べ、上質の文章で綴られていると感心しながら読んでいたが、途中でモデル本人たちの著作が多いに下敷きになっているはずと気づいた。
    よって、評価はできないが、引き込まれて読んだことは確かだ。

    戦後は、お金がないないと貧しい生活に終始した類だが、晩年は別荘地の家を建て替え、後添いをもらって暮らす。一体庶民には真似のできない暮らしぶりだ。どうやって成り立っていたのか、謎のまま終わった。
    どんなに貧しくても生まれながらのお坊ちゃんは内面が貴族のままなのであった。

    もともと鴎外はあまり好

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    2024年10月07日