朝井まかてのレビュー一覧

  • 類

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    中盤までなかなか読み進められず苦戦していましたが、類が困窮し、苦労し、人間味が増してからはスピードが急に加速。結論としてはとても面白かったです。

    結婚後、妻が老けたり、痩せたり太ったりするのは、夫の甲斐性のせい・・・ってことは逆も然り・・・

    いろいろ考えるところがありました。
    志げさん、好きです。茉莉さんも。美穂さんも。

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    2023年09月30日
  • 類

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    ああ、読み終わってしまった
    残りが少なくなるのを感じる度にあともう少しで終わってしまうと寂しくなった
    私は不勉強で、森鴎外氏も森類氏も詳しく知らない
    何となく、「椿姫」の人だったよなぁ位の知識だったため
    どんな人生だったのか、ネタバレもなく話しに入り込んでいった
    庭の描写では花が浮かび、食事の描写では色が浮かび
    パリの場面では一緒に歩いているような気さえした

    1人の青年の人生を読むというよりは
    近所で見ていた位の気持ち

    じっくりしっかりしみじみ読める一冊

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    2023年09月24日
  • 類

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    森鴎外の末子 類 を中心に、両親や兄姉が描かれる。雲の上の家族が少し近づいた感じ。
    今より”家”が重い時代、同じ家に生まれたいとは思わないなぁ私は。

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    2023年09月21日
  • グッドバイ

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    知人に薦めらめて初めて読む朝井まかてさんの作品。大浦慶の素敵な人生、幕末から明治の長崎での出来事、ワクワクしながら読み進みました、勘を磨け!の言葉は私にもビビッときた。他の作品も読みたい。

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    2023年09月19日
  • ボタニカ

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    ネタバレ

    牧野富太郎の生涯を描いた朝ドラ「らんまん」をみているので読んでみた。ドラマは随分優しく万人受けするように描かれているし、牧野先生は笑っている写真しか知らなかったが、壮絶な人生を歩んで来られた方なんだ。日本人の手で日本中の植物相フロラを明らかにする。誰もが手に取る植物図鑑を作る。地位も名誉も関係ない。私財を投げ打って借金を重ね、貧乏にめげないこんな学者はこれからは出ないかもしれない。利尻島、屋久島まで行っていたとは。後世にどれだけ功績を残したことだろう。惚れ抜いたもののために生涯を尽くす。なんとかなるろう。

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    2023年09月19日
  • 類

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    森鴎外の家族のことは全く知りませんでした。父親の死後もお金には不自由なく生活していたのに戦争後は一転食うに困る困窮生活。こんな人もいたのかと驚き
    とともに晩年は苦労しながらも家族には恵まれてホッコリさせられる話でした。個性的な2人の姉の茉莉と杏奴の話も面白く、今度茉莉の本も読んでみたくなりました。

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    2023年09月18日
  • 類

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    この作家さん、
    以前は他の作品を読み進められなかったのにこれは面白かった。

    昔森茉莉教みたいになってたことがあり、
    彼女から見た他の兄弟は知っていたものの
    視点が変わるとこうも違うのか。

    母親の志げさんは
    前妻さんが産んだ長男との確執もあり、
    自分が産んだ男の子こそ長男のようであり、
    可愛い末っ子であり、で
    うーん、親御さんの教育が?だったのかな‥?

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    2023年09月17日
  • 類

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    なんだか先が気になって、読み進めてしまった。
    きっと、一人では生きてはいけないんじゃないかというくらい、頼りない主人公。
    でも不思議とどこかから手が差し伸べられて、手を引かれながら、歩んでいく感じ。
    類の考え方に「どうして〜」と歯痒く思いながらも、嫌な感じはなくついつい弟を見るような目で見守るように読んだ。
    どこまで史実に忠実なのかわからないけど、類の一番の幸運は、奥様の美穂さんと結婚して子宝に恵まれたことだろうなぁ、と思う。美穂さんはまさしく良妻賢母。自分も生まれの良いお嬢様のはずなのに、あの状況で家計をやりくりし(そもそもまともな収入ないのに…お金に無頓着な夫なのに…)家族に美味しいものを

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    2023年09月14日
  • ボタニカ

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    ネタバレ

    朝ドラがきっかけで読みました
    ドラマとはかなり違う人物で…
    やはり偉大な事を成し遂げる人の周りの人(家族や親戚)は私財を投げうったり大変な苦労を強いられるのだなぁと
    家族がお金に困っている中、自分はのうのうと旅館に泊まっていい物食べている場面はイライラさせられた
    結果的には偉業を成し遂げているのだけど なんだかなぁ…

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    2023年09月10日
  • ボタニカ

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    朝ドラらんまんの主役槙野万太郎のモデルの伝記と聞いて。
    牧野富太郎氏、なかなかの破天荒。
    現代ではこういう経済状況での生き方は難しい。明治大正ならでは、と思う。
    白光で関わったニコライさんが登場していて、共通した時期の話なのだと納得した。
    朝ドラでも少し触れていたが、牧野さんはロシアに行こうとしていた。その際、ニコライ神父を訪ねて助力を乞うたらしい。
    自分が牧野さんと関わるのは、ちょっとご遠慮申し上げたいが、かっ飛んだ人物の伝記として読む分には面白かった。
    朝ドラと牧野さんの人生は似て非なるもの。とはいえそれなりになぞっているので、朝ドラのネタバレを嫌う人は、ドラマが終わってから読むべき。

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    2023年08月18日
  • 類

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    森鴎外のことなんて何も知らなかったから凄く面白かった。
    類ちゃんの気持ち凄くよく分かる。
    お茉莉さんとは仲が戻って良かった。
    2人の書いた本読みたいな。

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    2023年07月31日
  • 恋歌

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    久しぶりの時代物。
    「君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ」
    宇多田ヒカルさんの「FIRST LOVE」を思い出した。恋はいつの時代も変わらないのか⁈

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    2023年07月30日
  • 福袋

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    時代小説短編集。暗い話はない。

    ① ぞっこん
     付喪神の話
    ②千両役者
     なかなか売れない役者と贔屓の唐辛子屋の話。
     これから…!って時に話終わっちゃう。
     なんかちょっと物足りない。
    ③晴れ湯
     目まぐるしく働く湯屋の一人娘の話。
     店の切り盛りと事件と家族関係と、みたいな
     朝ドラ的な話。綺麗な終わり方で良い。
    ④莫連あやめ
     女たちのファッションを絡めた争いの話。
     友情ファッション家族関係…いくつかの話が
     並行で進むけどどれもちょっと物足りなさがある。
    ⑤福袋
     大食い故に離縁され出戻った姉と欲深い弟の話。
     たくさん食べつつグルメの姉の食べっぷり楽しい。
     最後は弟に罰が降るし

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    2023年07月28日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    今より女性が真っ直ぐに夢を追うのが難しい時代に女優という道を選んだ蘭奢と彼女を取り巻く男達の物語。
    世間の目も生活も厳しかったろうに、自分の才を信じて母や妻という肩書きを捨てた蘭奢のなんて強いこと、他の女性にはない輝きを持ってたからこそ、蘭奢と同じように才能や高い志を持った男達が彼女に惹かれていったんだろうなぁ。
    かなり脚色は加えられてると思うけど、かつての日本にこんな凛々しく強い生き方をしていた女性がいたのかという驚きとそれにも関わらず知名度が決して高いわけじゃないという驚き。
    個人的に夢声(敏雄)と蘭奢(繁)の関係性が1番すき。

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    2023年07月17日
  • ちゃんちゃら

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    朝井さんの植物が関係する時代小説は、唯一無二の作風でどれも面白い。
    本書もかつての庭師の仕事振りが垣間見えるだけでも充分興味深いのに、そこに穴太衆の苦悩や作庭の形式主義に対する風刺など彼女なりの見解も含んでいて、更に人情まで入っているのだから面白くないはずかないです。

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    2023年06月30日
  • 朝星夜星

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    ネタバレ

    日本初の洋食~という件のオムライスやハンバーグ店など多く見かけるが、この丈吉は日本流初のヨーロッパ式配膳サービスまで仕掛けている歴史的な話で舐めてかかってすみませんでした!
    昔の人は偉かった、と本当に感心しかできないと溜息が漏れる。なんで昔の日本人はこんなにも献身的な人が多く孫算したんだろう、いつから自分中心な人ばかりになったんだろうと思う(あ、政を行う政治屋や今も昔も変わらず自己の懐を増やす事しか考えていない人はいる)。そして、いつもその偉人には同じく苦労を共にする奥さんがいて、今回もその奥さん視点で話が語られるのだが、やはり内助の功然りだなぁと。今は共働きが当たり前で男女平等を謳い、嫁が夫

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    2023年06月30日
  • 阿蘭陀西鶴

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    小学校の歴史でしか知らなかった「井原西鶴」という人物像を深く知ることができた。娘のあおいの視点で書いているのもよかった。西鶴がどのように生きてきたのかということと、親娘愛という異なった方面から楽しめる本だった。

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    2023年06月18日
  • 朝星夜星

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    奉公先で見初められ、小料理屋の女将となった女性の半生記かと思いきや
    もっともっと壮大な物語であった。

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    2023年06月13日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    Nからの招待状/丸髷の細君/イジャラン/茉莉花/
    焦土の貴婦人/逆光線/手紙/桜の枝の面影
    後の記――あとがきにかえて

    伊澤蘭奢 四人の男たちを通して見る彼女はそれぞれに違う。それが一人の女の複雑さを見せる。
    女優でなくても、誰に対しても同じ面しか見せてない人は滅多にいない気がする。相手が変われば自分も変わる、きっと

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    2023年06月12日
  • 決戦!忠臣蔵

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    結局、真相は、藪の中。なぜ浅野内匠頭は、吉良上野介に斬りかかったのか。ここまで資料が何も出てこない事件も珍しい。

    諸田玲子の「与五郎の妻」が特に良かった。泣けた。

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    2023年06月04日