朝井まかてのレビュー一覧

  • 落花狼藉

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    202208/とても面白かった!さすが朝井まかて先生!これも名作!素人考えなのは承知の上で、もっともっと読みたいので、年月とばさずに日常や再建のとことか細かく書かれた上下巻にして欲しかった…。

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    2022年09月14日
  • 草々不一

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    変な言い方だけど、山本周五郎と池波正太郎を混ぜて、藤沢周平を振りかけて、
    なお、なんともいえない、いい味を出している文。
    解説の人選もいい、作者が選んだひとなのだそうだから当然。
    好きなのは「紛者」「春天」

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    2022年09月07日
  • 落花狼藉

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    売色御免/吉原町普請/木遣り唄/星の下/
    湯女/香華/宿願/不夜城

    「吉原」が誕生した経緯。その後の幕府との駆け引きを吉原が生き残る方向へ向けるための思案。何となく栄華を誇っていたと思っていたけれど、それなりの努力があってこそだったのですね。春を売らせる男たちにも矜持があった。そういう人もいたかもしれない……

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    2022年08月28日
  • 落花狼藉

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    大変失礼な言い方だけど、最初あんまり期待しないで読み始めたのだけれど、期待?に反して、面白かった。志を持っていれば、仕事に貴賤はないのだと思った。

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    2022年08月22日
  • 雲上雲下

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    日本昔話のパロディ版かと思いきや、現代にまで繋がるストーリー展開で驚いた。
    短編の中でも小太郎と山姥の話が切なく、ぐっときた。

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    2022年08月22日
  • 眩(新潮文庫)

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    四月から続いた大きな仕事が一区切りした。
    ようやく楽しみのために本が読めるようになった。
    というわけで、お盆休みのおともの一冊に本書を選ぶ。

    葛飾北斎の娘で、絵師となった栄の物語。
    偉大な父であり師を持ったお栄。
    現代なら、プレッシャーに押しつぶされそうな環境だ。

    ところが、彼女はただ、絵の上達に励む。
    いわゆる朝ドラ的な前向きさとは違う。
    自分が自分になるために、どんなに苦しくても、そうするのだ。
    そのためには、女性としての生き方の規範などに拘泥しない。
    その振り切り方には、羨望をこめて、かっこいいという言葉しか出てこない。

    彼女がそのような人生を歩めるのは、父北斎自身、晩年に至るまで

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    2022年08月18日
  • 悪玉伝

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    これは恐れ入った。
    吉宗の時代、大疑獄事件になった、辰巳屋の相続のもつれ。
    主人公の吉兵衛は、辰巳屋に生まれたが別家に養子に出された次男。辰巳屋の主人だった長男が亡くなり、養子がまだ若く不甲斐ないために、辰巳屋の跡を継いだ。
    これが不当として奉行所に訴えられ、一旦は治ったものの、今度は江戸の目安箱に訴えが及び、江戸での訴訟となる。

    吉兵衛の人となりが今ひとつ好きになれず、前半はとてもダラダラ読んでしまった。
    訴訟となり、牢に吉兵衛が入ってからは、俄然面白くなり、一気に読み終えた。
    彼が訴えられたために、確かに辰巳屋を潰したと言えるから、悪玉なのだろう。しかしながら、本当にダメだったのは彼なの

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    2022年08月18日
  • 藪医 ふらここ堂

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    朝井まかてさんの手慣れた江戸物語。小児医三哲、その娘おゆん、その弟子次郎助など脇役も個性豊かに書き分けられて飽きない。あー面白かったと読み終えられる一冊。こんな先の見えない今に一服の涼を得られる。

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    2022年07月21日
  • 悪玉伝

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    大坂商人の木津屋吉兵衛は優雅な生活を送っていたが、実家の辰巳屋久佐衛門の急逝で物語が展開する.大番頭の与兵衛に牛耳られていた辰巳屋の跡目争いで本命の乙乃助が与兵衛と組んで良からぬ企みを企ていることを察知した吉兵衛が動き始める.久佐衛門の満中陰は無事に終えたが、乙之助が訴訟を起こし最終的に吉兵衛は江戸送りとなる.牢名主らとうまく立ち回る吉兵衛は、自白はせず事件の拡大を横目で見ながら、最終的に黒幕の唐金屋与茂作との交渉で、遠島の沙汰を減じてもらうことになる.大坂商人の辛抱強い気質と多くの人を巻き込む人柄が最終的な勝利につながる物語だが、江戸時代の風景が滲み出てくるような記述には、著者の力量を感じた

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    2022年07月21日
  • 銀の猫

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    標題の「銀の猫」は別れた夫の義父から貰った銀細工の小さな御守り。別れた理由は、妾奉公ばかりしていた実母が、この義父から大金を借りたことから。この借金を返すために給料が高い「介抱人」となったのも、この義父の介抱があったからでもあった。何も出来ない実母と関わり合いになるのが嫌で、大変な仕事の介抱人をどんどん入れて行く。
    現代でも家族の介護は大変だが、江戸時代は息子や後継者が介護をすると決められていたとか。他人が入ることで良い方に向かうという事で、色々な問題を抱えた家に入って、介護される側との交流が小気味良い。元気な意地悪婆さん、大身の旗本の隠居、大奥勤めを引退した老婆など、意外な交流とその後が面白

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    2022年06月11日
  • 先生のお庭番

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    面白かった。きっとそういう結末なんだろうなぁと思いつつ十分楽しめた内容だった。登場人物がどれも個性的で良かった。

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    2022年05月31日
  • 草々不一

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    時代小説の短編集。太った女芸者のヒモぐらしをする「紛物」、不貞な妻と思っていたら良妻だった「蓬莱」、隠居が手習いする「草々不一」などが、斬新な設定のお話に感じられてとても良かった。長編が読みたいね。

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    2022年05月11日
  • 雲上雲下

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    初めのうち、草どんが子狐にひたすら昔話を語るお話かと思ったんですが…読み終えてみたら、いやはや、雄大というか壮大というか、とても大きくて深いお話でした。確かに今の世の中、おばあちゃんのそのまたおばあちゃんから口伝えで伝わったお話を知ってる人の方が少ないでしょうし、元のお話が持っていた残酷さもきれいに削られて「めでたしめでたし」なお話になっているとも聞きます。こどもの育ちのためには多少の痛みやいやな思い、残酷さや少々の毒気も知っておくべきとは思うのですけどねぇ。神様はいないのではなく、人が信じて初めて存在するのだと改めて思いました。

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    2022年05月07日
  • 最悪の将軍

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    生類憐れみの令で人々の心に養いたかったもの。
    戦国の世から、泰平の世にするのに必要だったもの。

    文を以て、真に泰平の世を開き申す。

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    2022年04月26日
  • 雲上雲下

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    良い本を読んだ。この本の言おうとしていることに私も共感する。
    お伽噺が最初は語られていくが、後半になり語り部の草どんの話へ。日本の古来からある八百万の神などの神々を存在たらしめるものが人々が語り継ぐお伽噺の中にある。それを現代の人間は忘れ、疎かにして神々の存在を儚いものに。
    そう言う意味からも「にほん昔話」復活も併せて望みたい。

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    2022年02月17日
  • 恋歌

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    幕末、井伊直弼を暗殺した藩士がいた水戸藩では何故あの血みどろな内紛劇があったのか。樋口一葉の師匠中島歌子は当時のことを静かに語り出す。 恋歌という素敵なタイトルとはまったく言えないほどの事件が幕末水戸藩にありました。隠れた歴史の1ページを中島歌子と夫であった天狗党の志士林忠左衛門との半生を描き出します。

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    2025年12月21日
  • 先生のお庭番

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    シーボルトの薬草園の庭師として雇われた熊吉とシーボルトの心の交流を描く物語。向学心旺盛な熊吉の成長、シーボルトの妻、滝の生活があの事件に依って大きく変わってしまう。

    シーボルト事件は歴史の勉強の時に出てきて知ってはいたが、この作品でシーボルトなる人物の一部を知ることが出来た。兎に角、面白い作品であった。この作者の作り出すフィクションの部分がさも事実であるが如く感じさせるのは作者の力量の表れだと思う。

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    2022年02月10日
  • すかたん

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    高田郁の「みをつくし料理帖」や「あきない世伝金と銀」の様な味わいを感じる小説でした。
    商いに対する思い、周りの人に対する思い、何かに取り憑くように事に勤しむ思い、楽しんで読ましていただきました。少し出来すぎた結末に軽さを感じるも、御寮人志乃の最初からの思いも最後に明らかになり、納得。次は、「恋歌」のページを括りたいと思います。

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    2022年02月03日
  • 眩(新潮文庫)

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    葛飾北斎の娘、葛飾応為の生涯を描いた歴史小説。

    朝井まかてさんの小説って近作を読めば読むほどに、名人芸の域に達してるような気がします。葛飾応為のことは全く知らなかったのですが、鮮やかに彼女の生き様が思い浮かんでくる。

    天才葛飾北斎を父に持ち、幼いころから絵に親しみ、父の元で腕を磨いてきた応為ことお栄。口うるさい母親、つかみどころのない甥、気まぐれな兄弟子、そして偉大ではあるけれど、人間味のある父の北斎。そうした周りの人々の姿を生き生きと描き、そしてお栄自身の描写もとても生き生きと、それでいて心理は丁寧に描かれる。

    父や兄弟子と比べての自分の絵の腕に対する葛藤、絵ではその兄弟子にライバル心

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    2022年01月23日
  • 阿蘭陀西鶴

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     井原西鶴とは、文学年表だけの人でした。彼の一人娘が盲目であったことなど知る由もなかった。娘から見た、偉大な父を描くのは著者の得意とするところか。娘に対する父の思い入れは、不器用になるのだが、二人の心の通い合いがとても良く描かれて感動を誘う。今になっては、読み直そうとすることはかなわないが、とても興味のある作家であることを教えてくれました。

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    2021年12月31日